ビル・エヴァンスのその他のアルバム
- Know What I Mean?
- サックス奏者キャノンボール・アドレイ名義のアルバムですが、1曲目に「Waltz for Debby」が入っていたり、8曲目の「Know What I Mean」がビル・エヴァンスの書き下ろしの作品であったりと、ビル・エヴァンス寄りのアルバムです。
- ジャケットの黒色の足のオブジェ(このオブジェは何?という気がしますが)の下の方に小さくビル・エヴァンスの写真が飾られています。
- The Solo Sessions Vol.1,Vol2
- 1963年録音の幻のソロ・アルバムで、実際に発売されたのは、1983年です。ビル・エヴァンスは、「発表するに値しない」と評していたようですが、それほど悪いアルバムではありません。演奏は、リハーサルに近いものを感じます。
- Vol.1の2曲目のメドレーの中の「マイ・フェイヴァリット・シングス」や、Vol.2の2曲目「サンタが街にやってくる」、Vol.2の3曲目「アイ・ラブ・ユア・ポジー」あたりが、おすすめ曲です。
- The Gary McFarland Orchestra
- 当時新鋭だったゲイリー・マクファーラのアルバムに、スペシャル・ゲストとして、ビル・エヴァンスが参加しています。
- アルバム名に「オーケストラ」の文字が入っていますが、それほど、オーケストラの演奏はされておらず、ヴァイブ、ピアノ、サックス、ドラムに、ストリングスが、時折、入ってくるような演奏です。クラシック + ジャズのようなアルバムです。
- Waltz for Debby
- スウェーデンの人気歌手で、女優のモニカ・セッテルンドとの共演作です。ボーカルとピアノ・トリオが両立した作品で、モニカ・セッテルンドは、大人っぽいジャズに似合う歌声をしています。特に、「Waltz for Debby」でのボーカルが、素晴らしいです。
- ボーナス・トラックに、なぜか、ビル・エヴァンス ボーカルの「サンタが街にやってくる」が収録されています。ビル・エヴァンスのボーカルを、どう評価すれば良いか・・・、難しいです。
- Piano Player
- Columbiaから発売された未発表音源を中心に収録されたアルバムです。5曲目以降のエディ・ゴメスとのデュエットの初登場音源が、本作の目玉曲になります。エディ・ゴメスがエレクトリック・ベースを弾いている曲もあります。
- 1曲目「All About Rosie」から、ビッグ・バンドの迫力のある演奏が聞けます。未発表音源アルバムですが、かなりの好盤です。
ビル・エヴァンスのおすすめライブ・アルバム
- Montreux Jazz Festival
- 1968年6月 スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルにおけるライブです。冒頭の司会がフランス語であるため、ヨーロッパの雰囲気を感じます。
- ドラムは、マイルス・デイヴィスのグループでも有名なジャック・ディジョネットで、ビル・エヴァンスのアルバムでは、本作にしか参加していません。
- Montreux II
- 2年ぶりのスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルにおけるライブです。Ⅰでは、ジャック・ディジョネットが参加している貴重なアルバムでしたが、本作のドラムは、レギュラーのマーティ・モレルであるため、Ⅰよりもリラックスした印象を受けます。
- Ⅰと被っている曲はなく、「Alfie」「How My Heart Sings」「Israel」あたりが、おすすめ曲です。
- The Tokyo Concert
- 1973年1月 郵便貯金ホールでのビル・エヴァンス初来日のライブ音源です。ビル・エヴァンスは長髪、髭面で、ライブを見に行った人は、本当に、ビル・エヴァンスなのか疑ったのではないかと思います。
- ビル・エヴァンスのお馴染みの曲は、「My Romance」「Gloria’s Step」「On The Dolphin Street」ぐらいで、あとは、コアな選曲がされています。音質は良質です。
- Half Moon Bay
- 1973年カリフォルニア ハーフ・ムーン・ベイにおけるライブ音源です。ハーフ・ムーン・ベイという名称は、湾の形が半月型であることから名付けられています。
- 「The Tokyo Concert」とは異なり、「Waltz For Debby」から始まり、ビル・エヴァンスのお馴染みの曲が多く収録されています。ハーフ・ムーン・ベイの場所で、こんな素敵な曲ばかりが演奏されるとは、とてもお洒落で、ロマンチックなライブだったと想像できます。
- Since We Met
- 1974年1月11〜12日ニューヨーク ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ音源です。ベースは、エディ・ゴメス、ドラムは、マーティ・モレルと、レギュラーメンバによる演奏です。ジャケットのエディ・ゴメスとマーティ・モレルの表情がいい味出してます。
- アルバム名にもなっています1曲目「Since We Met」は、ビル・エヴァンスの書き下ろした新曲になります。音質も上々です。
- Blue in Green
- 1974年8月カナダ キャンプ・フォーチューンでのライブ音源で、主催がカナダ放送協会であるため、音質が素晴らしいアルバムです。ジャケットのイラストは、歌手のトニー・ベネットが描いています。
- マイルス・ディヴィスの名作「カインド・オブ・ブルー」から、2曲(「ソー・ホワット」と「ブルー・イン・グリーン」)演奏されており、本作のおすすめ曲です。
- Montreux III
- 1975年7月スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルから、3度目のライブ・アルバムです。ドラムはなく、ベースのエディ・ゴメスとのデュエット演奏です。
- ビル・エヴァンスは、アコースティック・ピアノだけではなく、エレクトリック・ピアノも演奏しています。
- 1979年11月ビル・エヴァンスの母校サウス・イースタン・ルイジアナ大学におけるライブ音源です。ジャケットは、21歳の時のビル・エヴァンスです。
- 体育館で録音されているため、音質はそれほどよくありませんが、音の反響で臨場感がたっぷりあります。ビル・エヴァンスは、翌年、他界してしまいますが、体調の悪い状態とは思えない素晴らしい演奏です。
Homecoming
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まとめ
ビル・エヴァンスの全スタジオ・アルバムのランキングを行いました。
ビル・エヴァンスのアルバムでは、スコット・ラファロとのトリオ・アルバムが紹介されることが多く、それ以外のアルバムは、知らない人も多いのではないでしょうか。
しかし、ランキングを通して、スコット・ラファロとのトリオ・アルバム以外にも、素晴らしいアルバムが多数あることが分かるかと思います。
まだ、ビル・エヴァンスの音楽を知らない方や、スコット・ラファロとのトリオ・アルバムしか聞いたことがない方は、今回のランキングを参考に、少しでも多くのアルバムを聞いてもらえたらと思います。
各楽曲の評価は、以下の関連記事に記載しています。
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