Bill Evans(ビル・エヴァンス) 全アルバム ランキング|名盤とおすすめアルバム

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Bill Evans(ビル・エヴァンス) 全アルバム ランキング|名盤とおすすめアルバム

別記事で、Bill Evans(ビル・エヴァンス)の全アルバムを、全曲、評価点を付けて、ランキング付けしましたので、ここで、1つのランキングにまとめたいと思います。


ビル・エヴァンスは、最も有名なJazzピアニストで、ピアノの美しさにおいては唯一無二の存在であり、多くのJazzピアニストに影響を及ぼしました。

ビル・エヴァンスのピアノは、クラシカルの要素を取り入れながら、即興演奏において、とても美しいメロディを奏でます。

現在までのJazzピアニストの中で、ビル・エヴァンスほど美しいメロディを演奏できる人はいないと思っています。

それほど魅力的なメロディを演奏するピアニストです。

そんなビル・エヴァンスの全アルバムのランキングを、まとめました。


評価点は、個人的な独断と偏見で採点していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

ビル・エヴァンスのおすすめのアルバムや名盤を知りたい方、ビル・エヴァンスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価アルバム

以下が、今回の評価アルバムです。

発売年アルバム名
1956年New Jazz Conceptions
1958年Everybody Digs Bill Evans
1959年On Green Dolphin Street
1959年The Ivory Hunters
1959年Portrait in Jazz
1961年Explorations
1961年Sunday at the Village Vanguard
1961年Waltz for Debby
1961年Nirvana
1962年Undercurrent
1962年Moon Beams
1962年How My Heart Sings!
1962年Interplay
1962年Empathy
1963年Loose Blues
1963年Conversations With Myself
1963年Theme from “The V.I.P.s” and Other Great Songs
1964年Trio ’64
1964年Stan Getz & Bill Evans
1965年Trio ’65
1965年Bill Evans Trio with Symphony Orchestra
1966年Intermodulation
1966年A Simple Matter of Conviction
1967年Further Conversations with Myself
1968年Bill Evans Alone
1969年What’s New
1970年From Left to Right
1971年The Bill Evans Album
1972年Living Time
1974年Symbiosis
1974年Intuition
1975年The Tony Bennett/Bill Evans Album
1975年Alone (Again)
1976年Quintessence
1976年Together Again
1977年Crosscurrents
1977年I Will Say Goodbye
1977年You Must Believe in Spring
1978年New Conversations
1979年Affinity
1979年We Will Meet Again

 基本的には、スタジオ・アルバムを評価対象にしていますが、ビル・エヴァンスを語る上で外せないライブ・アルバムも、一部、含めています。

 ビル・エヴァンス名義のアルバムに絞っていますので、他のアーティストの作品に、参加しているだけのアルバムは、対象外にしています。

アルバム ランキング

順位アルバム名発売年評価点
1位Waltz for Debby1961年 4.145

【コメント】

スコット・ラファロとのトリオのライブ・アルバムで、「Sunday at the Village Vanguard」がスコット・ラファロのベースに重きを置いた作品に対して、本作は、ビル・エヴァンスのピアノに重きを置いた作品です。

話し声やグラスの音、キャッシャーを打つ音が入っていたりと臨場感があふれています。

他のビル・エヴァンスのどのアルバムよりも、ピアノの美しさに格別なものがあります。

本作は、ビル・エヴァンスの代表作でもあり、ジャズ界でも屈指の名盤です。

このライブを聞きに行った人は、まさかこんな名盤になるとは思っていなかったのではないでしょうか。

順位アルバム名発売年評価点
2位You Must Believe in Spring1977年 4.0

【コメント】

ビル・エヴァンス末期のアルバムで、ビル・エヴァンスは、本作収録時、自分の死を意識していたのか分かりませんが、今までのビル・エヴァンスの集大成的なアルバムになっています。

ピアノ・トリオ のアルバムとして、最高傑作の1枚です。

ビル・エヴァンスの最高傑作は、スコット・ラファロとの4枚のトリオ・アルバムがあげられることが多く、本作のような素晴らしいアルバムが影に隠れてしまうのは、非常にもったいないように思えます。

ビル・エヴァンス初心者の方にも、絶対、おすすめしたいアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
3位Undercurrent1962年 3.75

【コメント】

本作は、ジム・ホールとの共演アルバムで、ビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターのガチンコ勝負の演奏が展開されているアルバムです。

ビル・エヴァンスの多数のアルバムの中で、最も美しさに溢れ、名盤に値する作品です。

全曲ピアノとギターだけの演奏であるため静かな曲が多く、都会の夜に似合います。

ピアノが前に出てくる時は、ギターが伴奏に徹し、ギターが前に出てくる時は、ピアノが伴奏に徹し、時折、お互いがバトル演奏を行うスタイルは、2人の演奏のバランスの良さを感じます。

順位アルバム名発売年評価点
4位Bill Evans Alone1968年 3.7

【コメント】

「自己の対話」では、ひとりトリオ、「続・自己の対話」では、ひとりデュエットと続き、本作では、とうとうソロ・ピアノになりました。

哀愁の帯びた曲が多く、特に、「Never Let Me Go」は、最も哀愁が帯びており、レコードでは片面全てを使って、14分半の演奏を行っています。

長い曲ですが、ダレることなく、完璧な演奏を聞かせてくれます。

順位アルバム名発売年評価点
5位I Will Say Goodbye1977年 3.69

【コメント】

前作「Crosscurrents」はイマイチなアルバムでしたが、本作は、トリオ編成になり、エレピも使用していないため、ビル・エヴァンスの甘美さを取り戻したアルバムです。

ビル・エヴァンスは、本作収録後、3年と数ヶ月で他界してしまうため、アルバム名が、そのことを予言しているように思えてしまいますが、

実際は、ファンタジー・レコードから発売される最後のアルバムのために、このアルバム名が付けられました。

順位アルバム名発売年評価点
6位Portrait in Jazz1959年 3.665

【コメント】

スコット・ラファロとのトリオの第1作目のアルバムです。

1作目から、ビル・エヴァンスとスコット・ラファロの呼吸がぴったりで、スコット・ラファロとの相性が抜群に良いことが感じられます。

本作では、斬新なアレンジの「枯葉」が取り上げられることが多いアルバムですが、個人的には、美しさ溢れるバラード曲「When I Fall In Love」「Spring Is Here」がおすすめ曲です。

「Waltz for Debby」と同様、ジャズ界の名盤として扱われることの多いアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
7位Explorations1961年 3.565

【コメント】

スコット・ラファロとのトリオの2作目のスタジオ・アルバムで、1作目の「Portrait In Jazz」よりも落ち着いた雰囲気のアルバムです。

そのため、スコット・ラファロとのトリオの4枚のアルバムの中では、地味な印象を受けます。

しかし、どの曲も優れており、特に「Elsa」と「Nardis」は、今後のビル・エヴァンスのレパートリーになる重要曲です。

順位アルバム名発売年評価点
8位How My Heart Sings!1962年 3.5

【コメント】

ビル・エヴァンスは、バラード曲を得意としているため、「同時期に発売された「Moon Beams」の方が、ビル・エヴァンスの良さが出ている」と感じる人が多いかと思います。

しかし、アップテンポの曲が中心のこのアルバムも負けていません。

評価結果も、本作の方が上位になりました。

1曲目の「How My Heart Sings」は、ワルツ風の曲で、ビル・エヴァンスの数ある演奏の中でも、最高の1曲です。

順位アルバム名発売年評価点
9位Moon Beams1962年 3.375

【コメント】

「How My Heart Sings!」と同時期に発売されたアルバムで、本作はスローテンポのバラード調の曲を、「How My Heart Sings!」は、アップテンポの曲を集めたアルバムです。

ビル・エヴァンスの甘美なピアノを聴きたい場合は、本作の方が適しています。

収録曲と同様にジャケットが美しく、ここに写っている女性は、後に、ロック・バンドであるヴェルベット・アンダー・グランドで有名になるモデルのニコです。

順位アルバム名発売年評価点
10位Everybody Digs Bill Evans1958年 3.335

【コメント】

初リーダー・アルバムの前作「New Jazz Conceptions」とは異なり、アップテンポの曲が少なく、バラード中心のアルバムです。

本作は、水に反映した光のようなキラキラしたピアノが特徴で、特に「Peace Piece」のキラキラ感は、眩しさを感じるほどの素晴らしい曲です。

順位アルバム名発売年評価点
11位Intermodulation1966年 3.335

【コメント】

「Undercurrent」以来のジム・ホールとの再会作品です。

いい意味で、「Undercurrent」のような緊張感がなく、まったりとリラックスして聞けるアルバムです。

「Undercurrent」と比較すると、ジム・ホールのギターは伴奏に徹しているように感じます。

そのため、ビル・エヴァンスの甘美なピアノを多く味わうことができます。

順位アルバム名発売年評価点
12位Stan Getz & Bill Evans1964年 3.335

【コメント】

スタン・ゲッツとの共演アルバムですが、スタン・ゲッツもビル・エヴァンスも、本作を気に入っていなかったようで、長らく未発表のままでした。

しかし、私のような素人には悪いところは分からず、とても良いアルバムに感じます。

スタン・ゲッツの優しいサックスは、ビル・エヴァンスのピアノによく合っています。

順位アルバム名発売年評価点
13位Affinity1979年 3.335

【コメント】

ハーモニカのトゥーツ・シールスマンスと共演したアルバムで、ハーモニカ中心の演奏がされています。

何曲か、ラリー・シュナイダーがサックスで参加しています。

過去のアルバムの中で、何度も、ビル・エヴァンスはエレピを演奏していますが、ほとんどがアコースティック・ピアノを邪魔している印象を持っていました。

しかし、本作のエレピは美しく、ビル・エヴァンスはエレピも極めた印象を受けます。

順位アルバム名発売年評価点
14位What’s New1969年 3.335

【コメント】

ビル・エヴァンスのアルバムの中で、フルート奏者と共演したアルバムは、他にも、1962年のアルバム「Nirvana」があります。

「Nirvana」の方は、地味な演奏でしたが、本作は、ジェレミー・スタイグのフルート、ビル・エヴァンスのピアノともに、迫力のあるバトル演奏をしています。

ジェレミー・スタイグとビル・エヴァンスのバトル演奏のバックで、エディ・ゴメスのベースが、地味に迫力のある演奏をしています。

順位アルバム名発売年評価点
15位Trio ’651965年 3.315

【コメント】

既出曲ばかりであるためか、世間一般では、あまり評判のよくないアルバムです。

しかし、各楽曲は素晴らしく、ビル・エヴァンスのベスト・アルバム的な選曲がされています。

既出曲は、テンポを速めて、元の曲よりも鋭くカッコ良い演奏がされています。

しかし、「Portrait In Jazz」や「Explorations」からの既出曲は、スコット・ラファロのベースが素晴らしかったため、本作の演奏の方が、弱さを感じます。

順位アルバム名発売年評価点
16位Alone (Again)1975年 3.3

【コメント】

本作は、ビル・エヴァンスの2作目のソロ・ピアノ作品になりました。

本作発売時、ビル・エヴァンスは、子供が生まれ、充実した生活を送っていました。

そのためか、本作のビル・エヴァンスは、明るく弾むような演奏をしています。

ジャケットのビル・エヴァンスの笑顔が、幸せさを物語っています。

7年前のソロ・ピアノ作品「アローン」は、影のある印象がありましたが、本作は、影を感じません。

「アローン」が、陰だとすると、本作は、陽のアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
17位Sunday at the Village Vanguard1961年 3.25

【コメント】

スコット・ラファロとのトリオのライブ・アルバムで、1961年6月の最終日の日曜日に収録されたライブ音源です。

前作のスタジオ・アルバム「Explorations」では、スコット・ラファロのベースが控え目でしたが、本作では、スコット・ラファロのベースが全開で、

スコット・ラファロのためのアルバムと言っても過言ではないぐらい、スコット・ラファロのベースが活躍しています。

スコット・ラファロのオリジナル曲「Gloria’s Step」「Jade Visions」の2曲は、スコット・ラファロの作曲能力が高いことが分かる曲です。

順位アルバム名発売年評価点
18位Trio ’641964年 3.25

【コメント】

キース・ジャレット・トリオで有名なゲイリー・ピーコックがベースで参加しています。

ゲイリー・ピーコックのベースは、スコット・ラファロの演奏に近く、ビル・エヴァンスのピアノと相性が良く感じます。

ビル・エヴァンスのピアノ演奏を邪魔することなく、それでいてベースが主張されています。

比較的聞きやす曲が収録されており、「Santa Claus Is Coming to Town」が収録されていることもあって、クリスマスに合うアルバムだと感じます。

順位アルバム名発売年評価点
19位We Will Meet Again1979年 3.25

【コメント】

ビル・エヴァンスの実兄ハリーが銃で自殺をしてしまった直後に録音されたアルバムで、実兄ハリーに捧げられたアルバムです。

その割には、湿った感じはなく、明るめの曲が多く収録されています。

本作発売の1年後に、ビル・エヴァンスも他界してしまいます。

このアルバム名通り、「We Will Meet Again」になってしまいました。

本作が、ビル・エヴァンス最後のスタジオ・アルバムになります。

順位アルバム名発売年評価点
20位Symbiosis1974年 3.25

【コメント】

悪名高い「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」に次ぐ、クラウス・オガーマンとの共演アルバムです。

「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」は、ムード音楽でしたが、本作は、ムード音楽の要素はあまりなく、ジャズが少し入った映画音楽のようで、ビル・エヴァンスのジャズ・ピアノが所々で味わえます。

「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」の名誉挽回ができたアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
21位Interplay1962年 3.165

【コメント】

フレディー・ハーバード(トランペット)、ジム・ホール(ギター)などが参加したオールスター・セッションのアルバムです。

ビル・エヴァンスのアルバムは、ピアノ・トリオで演奏されていることが多いため、本作は、オールスター・セッション演奏の貴重な1枚です。

ビル・エヴァンスのリーダー作ではありますが、ビル・エヴァンスのピアノ演奏は、控えめで、フレディー・ハーバードのトランペットと、ジム・ホールのギターが目立ったアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
22位A Simple Matter of Conviction1966年 3.165

【コメント】

名ドラマー シェリー・マンとの2回目の共演アルバムです。

1回目の共演アルバム「Empathy」では、ビル・エヴァンスのオリジナル曲は、1曲も収録されていませんでしたが、本作は、ビル・エヴァンスのオリジナル曲が、4曲収録されています。

ほとんどが明るめの軽快な曲で、エディ・ゴメスのベースと、シェリー・マンのドラムのリズムが素晴らしいアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
23位Further Conversations with Myself1967年 3.145

【コメント】

アルバムの邦題は、「続・自己の対話」で、ビル・エヴァンス自身のピアノ多重録音の2枚目のアルバムになります。

「自己の対話」は、ピアノ3台の多重録音でしたが、本作は、2台のピアノに減っています。

ビル・エヴァンス自身は、「自己の対話」に不満を持っていたようで、名誉挽回に、このアルバムを吹き込んだとされています。

そのため、「自己の対話」よりもごちゃごちゃ感がなくなり、スッキリとした音になっています。

順位アルバム名発売年評価点
24位New Conversations1978年 3.125

【コメント】

「自己の対話」「続・自己の対話」に続く、ビル・エヴァンス自身のピアノ多重録音のアルバムです。

「自己の対話」「続・自己の対話」と比較すると、ピアノの使用方法のバランスがよく感じます。

エレピも使用されていますが、アコースティック・ピアノを邪魔することなく自然な使い方がされています。

ビル・エヴァンス自身、「自己の対話」「続・自己の対話」の出来に満足していませんでしたが、本作は、納得できるアルバムになったと評しています。

ビル・エヴァンスは、本作のために、4曲を書き下ろしています。

順位アルバム名発売年評価点
25位Quintessence1976年 3.1

【コメント】

アルバム「Interplay」や「Loose Blues」と同様、ホーンとギターが入ったアルバムですが、ホーンとギターは控えめで、ビル・エヴァンスのピアノを主体としたアルバムです。

ジャケットが美しく、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、本作と「Green Dolphin Street」のジャケットがピカイチに美しく感じます。

順位アルバム名発売年評価点
26位Empathy1962年 3.085

【コメント】

名ドラマー シェリー・マンとの共演アルバムですが、ドラムはそれほど派手な演奏ではなく、控えめな演奏を行っています。

悪いアルバムではありませんが、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、かなりマイナーなアルバムです。

後のアルバム「A Simple Matter Of Conviction」でも、シェリー・マンと共演しています。

順位アルバム名発売年評価点
27位Loose Blues1963年 3.07

【コメント】

「Interplay」に引き続き、オールスター・セッションのアルバムです。

「Interplay」との違いは、フレディー・ハーバードのトランペットが、ズート・シムズのサックスに変更されていることと、

ベースが、パーシー・ヒースから、ロン・カーターに変更されている点です。

全曲ビル・エヴァンスのオリジナル曲です。

順位アルバム名発売年評価点
28位The Tony Bennett/Bill Evans Album1975年 3.055

【コメント】

最近では、レディー・ガガやダイアナ・クラールとも共演しているトニー・ベネットのボーカル入りのアルバムです。

ビル・エヴァンスの澄んだピアノに、渋いトニー・ベネットの歌声がよく合っています。

ビル・エヴァンスは、トニー・ベネットとの共演が気に入ったのか、2年後に「Together Again」で、トニー・ベネットと再演します。

ジャケットのビル・エヴァンスは、ガタイが良くなったように感じます。

順位アルバム名発売年評価点
29位The Bill Evans Album1971年 3.0

【コメント】

前作「From Left to Right」に続く、エレクトリック・ピアノを加えたアルバムで、エレクトリック・ピアノとアコースティック・ピアノの対比を面白く感じるかで、このアルバムの好き嫌いが決まるかと思います。

全曲ビル・エヴァンスのオリジナル曲ですが、新曲は4曲で、残りの3曲は、エレクトリック・ピアノを加えた再演になります。

ジャケットのビル・エヴァンスがお爺ちゃんみたいで、もう少し若々しいジャケットにすればよかったのにと感じてしまいます。

順位アルバム名発売年評価点
30位From Left to Right1970年 3.0

【コメント】

ビル・エヴァンス初のエレクトリック・ピアノを使用したアルバムです。

ビル・エヴァンスが、左手でアコースティック・ピアノ、右手でエレクトリック・ピアノを弾いているジャケットが、いかにも楽しそうに見えます。

ビル・エヴァンスが、エレクトリック・ピアノを使用し始めたために、賛否両論のアルバムで、ムード音楽になりそうで、ならない微妙なアルバムです。

音が割れてしまっている部分もあり、音質が悪いことが欠点の作品です。

順位アルバム名発売年評価点
31位New Jazz Conceptions1956年 2.955

【コメント】

ビル・エヴァンスの記念すべき初リーダー・アルバムです。

まだ、ビル・エヴァンスのピアノは、発展途上といった印象を受けます。

ビル・エヴァンスのロマンティシズムが表れている曲は少なく、アップテンポの軽やかな曲が多いのが特徴です。

順位アルバム名発売年評価点
32位Intuition1974年 2.94

【コメント】

1974年のカナダ・ツアーの後に、ドラムのマーティ・モレルが抜けてしまい、結局、良いドラマーが見つからず、エディ・ゴメスとのデュエット・アルバムになりました。

アコースティック・ピアノのみの曲、エレピのみの曲、アコースティック・ピアノ+エレピの曲に分かれています。

本作のエレピの音を聞くと、ビル・エヴァンスは、アコースティック・ピアノの演奏の方が、圧倒的に素晴らしさを感じてしまいます。

順位アルバム名発売年評価点
33位The Ivory Hunters1959年 2.915

【コメント】

ビル・エヴァンスとボブ・ブルックマイヤーの2台のピアノ演奏が、面白いアルバムです。

ステレオでは、右チャネルが、ビル・エヴァンスで、左チャネルが、ボブ・ブルックマイヤーの演奏で別れています。

トロンボーン演奏者であるボブ・ブルックマイヤーがピアノ演奏をしていることも珍しく興味深いアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
34位Together Again1976年 2.85

【コメント】

「The Tony Bennett/Bill Evans Album」から約1年3ケ月ぶりに録音されたトニー・ベネットとの再演アルバムです。

ピアノとボーカルだけの演奏で、全曲バラード曲であるため、全て同じ曲に聞こえてしまい、最後の方は飽きがきてしまいます。

悪い曲はないのですが、バラード曲以外のテンポの良い曲も収録されていたら、もっと、良い評価になったかと思います。

順位アルバム名発売年評価点
35位Nirvana1961年 2.835

【コメント】

ビル・エヴァンスと、フルート奏者ハービー・マンとの共演作で、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、地味なアルバムです。

地味なアルバムにしている要因は、音が非常に悪いことにあります。

ピアノの音が割れてしまっている曲は、耳障りで、録音状態が良ければ、もっと有名なアルバムになっていたかもしれません。

本作の中で、珍しいのは、クラシックのエリック・サティの「ジムノペディ 第2番」を取り上げていることです。

順位アルバム名発売年評価点
36位On Green Dolphin Street1959年 2.75

【コメント】

原曲に忠実な曲が多く、可もなく不可もない無難な出来のアルバムで、ジャズ初心者向きの作品です。

ビル・エヴァンスは、このアルバムを気に入らなかったのか、16年間お蔵入りにされたアルバムです。

ジャケットは、ビル・エヴァンスのアルバムの中で最も美しさが表れています。

順位アルバム名発売年評価点
37位Conversations With Myself1963年 2.565

【コメント】

ビル・エヴァンスが、複数台のピアノ演奏を行い、多重録音したアルバムです。

そのため、ピアノの音が溢れかえり、迫力のあるアルバムです。

しかし、複数台のピアノで演奏することは面白い試みですが、複数台のピアノの音が混じってしまうと、ビル・エヴァンスの甘美な演奏を壊してしまっているように感じます。

順位アルバム名発売年評価点
38位Living Time1972年 2.44

【コメント】

ジョージ・ラッセルと共演したアルバムで、ビル・エヴァンスの美しさは全くなく、マイルス・ディヴィスのアルバム「Bitches Brew」のビル・エヴァンス版といったような作品です。

ビル・エヴァンスのアルバムの中では、最も評判が悪いアルバムです。

ビル・エヴァンスのアルバムとして聞くと最悪ですが、ジョージ・ラッセルのアルバムとして聞くのであれば、良いアルバムだと感じます。

ビル・エヴァンスが参加しているジョージ・ラッセル名義のアルバムにしていれば、悪評が立たなかったと思いますので、もったいないアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
39位with Symphony Orchestra1965年 2.375

【コメント】

「Theme from The V.I.P.s」に続く、クラウス・オガーマンとの2作目の共演作になります。

「Theme from The V.I.P.s」が、映画やドラマの音楽を集めたムード音楽でしたが、こちらは、クラシック音楽を集めたムード音楽です。

「Theme from The V.I.P.s」よりは、ジャズのアレンジがされています。

順位アルバム名発売年評価点
40位Crosscurrents1977年 2.085

【コメント】

リー・コニッツとワーン・マーシュが参加したクインテット演奏のアルバムです。

リー・コニッツとワーン・マーシュのサックスは、リラックスしすぎていてフニャフニャした感じがします。

世間一般にも評判が悪く、ビル・エヴァンスの演奏は悪くはないのですが、リー・コニッツとワーン・マーシュのサックスが、本作を台無しにしてしまっています。

残念なアルバムです。

順位アルバム名発売年評価点
41位Theme from The V.I.P.s1963年 2.0

【コメント】

映画音楽やドラマの音楽を集めたアルバムで、全体的にムード音楽のアレンジがされています。

なぜ、このようなムード音楽に、ビル・エヴァンスが参加しようとしたのかは不明ですが、イヤイヤ参加させられていたわけではなく、ビル・エヴァンスはノって参加していたようです。

ビル・エヴァンスのアルバムに、ハズレは少ないですが、本作はハズレに属します。

ビル・エヴァンスの甘美なピアノを期待せず、単なるムード音楽だと思って聞けば、悪いアルバムではないかと思います。

本作は、CDでは発売されていません。


次は、評価対象外にしました「ビル・エヴァンスのその他のスタジオ・アルバム」と「ビル・エヴァンスのおすすめライブ・アルバム」を紹介します。

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