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Bill Evans(ビル・エヴァンス)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
別記事で、Bill Evans(ビル・エヴァンス)の全アルバムを、全曲、評価点を付けて、ランキング付けしましたので、ここで、1つのランキングにまとめたいと思います。
ビル・エヴァンスは、最も有名なジャズ・ピアニストで、ピアノの美しさにおいては唯一無二の存在であり、多くのジャズ・ピアニストに影響を及ぼしました。
ビル・エヴァンスのピアノは、クラシカルの要素を取り入れながら、即興演奏において、とても美しいメロディーを奏でます。
現在までのジャズ・ピアニストの中で、ビル・エヴァンスほど美しいメロディーを演奏できる人はいないと思っています。
それほど魅力的なメロディーを演奏するピアニストです。
そんなビル・エヴァンスの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
評価点は、個人的な独断と偏見で採点していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ビル・エヴァンスのおすすめのアルバムや、名盤を知りたい方、ビル・エヴァンスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価アルバム
以下が、今回の評価アルバムです。
発売年 | アルバム名 |
---|---|
1956年 | New Jazz Conceptions |
1958年 | Everybody Digs Bill Evans |
1959年 | On Green Dolphin Street |
1959年 | The Ivory Hunters |
1959年 | Portrait in Jazz |
1961年 | Explorations |
1961年 | Sunday at the Village Vanguard |
1961年 | Waltz for Debby |
1961年 | Nirvana |
1962年 | Undercurrent |
1962年 | Moon Beams |
1962年 | How My Heart Sings! |
1962年 | Interplay |
1962年 | Empathy |
1963年 | Loose Blues |
1963年 | Conversations With Myself |
1963年 | Theme from “The V.I.P.s” and Other Great Songs |
1964年 | Trio ’64 |
1964年 | Stan Getz & Bill Evans |
1965年 | Trio ’65 |
1965年 | Bill Evans Trio with Symphony Orchestra |
1966年 | Intermodulation |
1966年 | A Simple Matter of Conviction |
1967年 | Further Conversations with Myself |
1968年 | Bill Evans Alone |
1969年 | What’s New |
1970年 | From Left to Right |
1971年 | The Bill Evans Album |
1972年 | Living Time |
1974年 | Symbiosis |
1974年 | Intuition |
1975年 | The Tony Bennett/Bill Evans Album |
1975年 | Alone (Again) |
1976年 | Quintessence |
1976年 | Together Again |
1977年 | Crosscurrents |
1977年 | I Will Say Goodbye |
1977年 | You Must Believe in Spring |
1978年 | New Conversations |
1979年 | Affinity |
1979年 | We Will Meet Again |
基本的には、スタジオ・アルバムを評価対象にしていますが、ビル・エヴァンスを語る上で外せないライブ・アルバムも、一部、含めています。
ビル・エヴァンス名義のアルバムに絞っていますので、他のアーティストの作品に、参加しているだけのアルバムは、対象外にしています。
アルバム ランキング
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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1位 | Waltz for Debby | 1961年 | 私的評価: 4.145 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 スコット・ラファロとのトリオのライブ・アルバムで、「Sunday at the Village Vanguard」がスコット・ラファロのベースに重きを置いた作品に対して、本作は、ビル・エヴァンスのピアノに重きを置いた作品です。 話し声やグラスの音、キャッシャーを打つ音が入っていたりと臨場感があふれています。 他のビル・エヴァンスのどのアルバムよりも、ピアノの美しさに格別なものがあります。 本作は、ビル・エヴァンスの代表作でもあり、ジャズ界でも屈指の名盤です。 このライブを聞きに行った人は、まさかこんな名盤になるとは思っていなかったのではないでしょうか。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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2位 | You Must Believe in Spring | 1977年 | 私的評価: 4.0 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンス末期のアルバムで、ビル・エヴァンスは、本作収録時、自分の死を意識していたのか分かりませんが、今までのビル・エヴァンスの集大成的な作品になっており、ピアノ・トリオ のアルバムとして、最高傑作の1枚です。 ビル・エヴァンスの最高傑作は、スコット・ラファロとの4枚のトリオ・アルバムがあげられることが多く、本作のような素晴らしいアルバムが影に隠れてしまうのは、非常にもったいないように思えます。 ビル・エヴァンス初心者の方にも、おすすめしたいアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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3位 | Undercurrent | 1962年 | 私的評価: 3.75 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 本作は、ジム・ホールとの共演アルバムで、ビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターのガチンコ勝負の演奏が展開されているアルバムです。 ビル・エヴァンスの多数のアルバムの中で、最も美しさに溢れ、名盤に値する作品です。 全曲ピアノとギターだけの演奏であるため静かな曲が多く、都会の夜に似合います。 ピアノが前に出てくる時は、ギターが伴奏に徹し、ギターが前に出てくる時は、ピアノが伴奏に徹し、時折、お互いがバトル演奏を行うスタイルは、2人の演奏のバランスの良さを感じます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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4位 | Bill Evans Alone | 1968年 | 私的評価: 3.7 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「自己の対話」では、ひとりトリオ、「続・自己の対話」では、ひとりデュエットと続き、本作では、とうとうソロ・ピアノになりました。 哀愁の帯びた曲が多く、特に、「Never Let Me Go」は、最も哀愁が帯びており、レコードでは片面全てを使って、14分半の演奏を行っています。 長い曲ですが、ダレることなく、完璧な演奏を聞かせてくれます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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5位 | I Will Say Goodbye | 1977年 | 私的評価: 3.69 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 前作「Crosscurrents」はイマイチなアルバムでしたが、本作は、トリオ編成になり、エレピも使用していないため、ビル・エヴァンスの甘美さを取り戻したアルバムです。 ビル・エヴァンスは、本作収録後、3年と数ヶ月で他界してしまうため、アルバム名が、そのことを予言しているように思えてしまいますが、 実際は、ファンタジー・レコードから発売された最後のアルバムであったために、このアルバム名が付けられました。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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6位 | Portrait in Jazz | 1959年 | 私的評価: 3.665 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 スコット・ラファロとのトリオの第1作目のアルバムです。 1作目から、ビル・エヴァンスとスコット・ラファロの呼吸がぴったりで、スコット・ラファロとの相性が抜群に良いことが感じられます。 本作では、斬新なアレンジの「枯葉」が取り上げられることが多いアルバムですが、個人的には、美しさ溢れるバラード曲「When I Fall In Love」「Spring Is Here」がおすすめ曲です。 「Waltz for Debby」と同様、ジャズ界の名盤として扱われることの多いアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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7位 | Explorations | 1961年 | 私的評価: 3.565 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 スコット・ラファロとのトリオの2作目のスタジオ・アルバムで、1作目の「Portrait In Jazz」よりも落ち着いた雰囲気が出ています。 そのため、スコット・ラファロとのトリオの4枚のアルバムの中では、地味な印象を受けます。 しかし、どの曲も優れており、特に「Elsa」と「Nardis」は、今後のビル・エヴァンスのレパートリーになる重要曲です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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8位 | How My Heart Sings! | 1962年 | 私的評価: 3.5 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンスは、バラード曲を得意としているため、「同時期に発売された「Moon Beams」の方が、ビル・エヴァンスの良さが出ている」と感じる人が多いかと思います。 しかし、アップテンポの曲が中心のこのアルバムも負けていません。 評価結果も、本作の方が上位になりました。 1曲目の「How My Heart Sings」は、ワルツ風の曲で、ビル・エヴァンスの数ある演奏の中でも、最高の1曲です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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9位 | Moon Beams | 1962年 | 私的評価: 3.375 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「How My Heart Sings!」と同時期に発売されたアルバムで、「How My Heart Sings!」は、アップテンポの曲を集めたアルバムでしたが、 本作はスローテンポのバラードの曲を中心に集めたアルバムです。 ビル・エヴァンスの甘美なピアノを聴きたい場合は、本作の方が適しています。 収録曲と同様にジャケットが美しく、ここに写っている女性は、後に、ロック・バンドであるヴェルベット・アンダー・グランドで有名になるモデルのニコです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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10位 | Everybody Digs Bill Evans | 1958年 | 私的評価: 3.335 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 初リーダー・アルバムの前作「New Jazz Conceptions」とは異なり、アップテンポの曲が少なく、バラードを中心としたアルバムです。 本作は、水に反映した光のようなキラキラしたピアノが特徴で、特に「Peace Piece」がおすすめ曲です。 このキラキラ感は、眩しさを感じるほどで、印象主義を彷彿させます。 ちなみに、ジャケットには、マイルス・デイヴィスやジョージ・シアリングなど、ビル・エヴァンスの才能を称賛するメッセージが書かれています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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11位 | Intermodulation | 1966年 | 私的評価: 3.335 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「Undercurrent」以来のジム・ホールとの再会作品です。 良い意味で、「Undercurrent」のような緊張感がなく、まったりとリラックスして聞けるアルバムです。 「Undercurrent」と比較すると、ジム・ホールのギターは伴奏に徹しているように感じます。 そのため、ビル・エヴァンスの甘美なピアノを多く味わうことができます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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12位 | Stan Getz & Bill Evans | 1964年 | 私的評価: 3.335 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 スタン・ゲッツとの共演アルバムですが、スタン・ゲッツもビル・エヴァンスも、本作を気に入っていなかったようで、長らく未発表のままでした。 しかし、私のような素人には悪いところは分からず、とても良いアルバムに感じます。 本作には、スタンダードナンバーとオリジナル曲の両方が含まれており、 一部の曲はボサノヴァ的な演奏がされていたり、その他の曲は、スウィンギーなテンポで演奏されていたりします。 スタン・ゲッツの優しいサックスは、ビル・エヴァンスのピアノによく合っています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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13位 | Affinity | 1979年 | 私的評価: 3.335 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ハーモニカのトゥーツ・シールスマンスと共演したアルバムで、ハーモニカ中心の演奏がされています。 何曲か、ラリー・シュナイダーがサックスで参加しています。 過去のアルバムの中で、何度も、ビル・エヴァンスはエレピを演奏していますが、ほとんどがアコースティック・ピアノを邪魔している印象がありました。 しかし、本作のエレピは美しく、ビル・エヴァンスはエレピも極めた印象を受けます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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14位 | What’s New | 1969年 | 私的評価: 3.335 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 フルート奏者であるジェレミー・スタイグと共演したアルバムです。 ビル・エヴァンスのアルバムの中で、フルート奏者と共演したアルバムは、他にも、1962年のアルバム「Nirvana」があります。 「Nirvana」の方は、地味な演奏でしたが、本作は、ジェレミー・スタイグのフルート、ビル・エヴァンスのピアノともに、迫力のあるバトル演奏をしています。 ジェレミー・スタイグとビル・エヴァンスのバトル演奏のバックで、エディ・ゴメスのベースが、地味に迫力のある演奏をしています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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15位 | Trio ’65 | 1965年 | 私的評価: 3.315 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 既出曲ばかりであるためか、世間一般的には、あまり評判のよくないアルバムです。 しかし、各楽曲は素晴らしく、ビル・エヴァンスのベスト・アルバム的な選曲がされています。 既出曲は、テンポを速めて、元の曲よりも鋭くカッコ良い演奏がされています。 しかし、「Portrait In Jazz」や「Explorations」からの既出曲は、スコット・ラファロのベースが素晴らしかったため、本作の演奏の方は、弱さを感じます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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16位 | Alone (Again) | 1975年 | 私的評価: 3.3 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 本作は、ビル・エヴァンスの2作目のソロ・ピアノ作品です。 本作発売時、ビル・エヴァンスは、子供が生まれ、充実した生活を送っていました。 そのためか、本作のビル・エヴァンスは、明るく弾むような演奏をしています。 ジャケットのビル・エヴァンスの笑顔が、幸せさを物語っています。 7年前のソロ・ピアノ作品「アローン」は、影のある印象がありましたが、本作は、影を感じません。 「アローン」が、陰のソロ・アルバムだとすると、本作は、陽のソロ・アルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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17位 | Sunday at the Village Vanguard | 1961年 | 私的評価: 3.25 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 スコット・ラファロとのトリオのライブ・アルバムで、1961年6月の最終日の日曜日に収録されたライブ音源です。 前作のスタジオ・アルバム「Explorations」では、スコット・ラファロのベースが控え目でしたが、本作では、スコット・ラファロのベースが全開で、 スコット・ラファロのためのアルバムと言っても過言ではないぐらい、スコット・ラファロのベースが活躍しています。 スコット・ラファロのオリジナル曲「Gloria’s Step」「Jade Visions」の2曲は、スコット・ラファロの作曲能力が高いことが分かる曲です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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18位 | Trio ’64 | 1964年 | 私的評価: 3.25 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 キース・ジャレット・トリオで有名なゲイリー・ピーコックがベースで参加しています。 ゲイリー・ピーコックのベースは、スコット・ラファロの演奏に近く、ビル・エヴァンスのピアノと相性が良く感じます。 ビル・エヴァンスのピアノ演奏を邪魔することなく、それでいてベースが主張されています。 比較的聞きやす曲が収録されており、「Santa Claus Is Coming to Town」が収録されていることもあって、クリスマスに合うアルバムだと感じます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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19位 | We Will Meet Again | 1979年 | 私的評価: 3.25 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンスの実兄ハリーが銃で自殺をしてしまった直後に録音されたアルバムで、実兄ハリーに捧げられたアルバムです。 その割には、湿った感じはなく、明るめの曲が多く収録されています。 本作発売の1年後に、ビル・エヴァンスも他界してしまいますので、 このアルバム名通り、「We Will Meet Again」になってしまいました。 本作が、ビル・エヴァンス最後のスタジオ・アルバムになります。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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20位 | Symbiosis | 1974年 | 私的評価: 3.25 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 悪名高い「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」に次ぐ、クラウス・オガーマンとの共演アルバムです。 「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」は、ムード音楽でしたが、本作は、ムード音楽の要素はあまりなく、ジャズが少し入った映画音楽のようで、ビル・エヴァンスのジャズ・ピアノが所々で味わえます。 「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」の名誉挽回ができたアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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21位 | Interplay | 1962年 | 私的評価: 3.165 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 フレディー・ハーバード(トランペット)、ジム・ホール(ギター)などが参加したオールスター・セッションのアルバムです。 ビル・エヴァンスのアルバムは、ピアノ・トリオで演奏されていることが多いため、本作は、オールスター・セッション演奏の貴重な1枚です。 ビル・エヴァンスのリーダー作ではありますが、ビル・エヴァンスのピアノ演奏は、控えめで、フレディー・ハーバードのトランペットと、ジム・ホールのギターが目立ったアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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22位 | A Simple Matter of Conviction | 1966年 | 私的評価: 3.165 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 名ドラマー シェリー・マンとの2回目の共演アルバムです。 1回目の共演アルバム「Empathy」では、ビル・エヴァンスのオリジナル曲は、1曲も収録されていませんでしたが、本作は、ビル・エヴァンスのオリジナル曲が、4曲収録されています。 ほとんどが明るめの軽快な曲で、エディ・ゴメスのベースと、シェリー・マンのドラムのリズム隊が素晴らしい作品です。 尚、本作は、当時22歳のエディ・ゴメスがビル・エヴァンスのアルバムに参加した初めてのアルバムで、その後、長年にわたりエヴァンスのトリオの重要なメンバーとなります。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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23位 | Further Conversations with Myself | 1967年 | 私的評価: 3.145 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 アルバムの邦題は、「続・自己の対話」で、ビル・エヴァンス自身のピアノ多重録音の2枚目のアルバムになります。 「自己の対話」は、ピアノ3台の多重録音でしたが、本作は、2台のピアノに減っています。 ビル・エヴァンス自身は、「自己の対話」に不満を持っていたようで、名誉挽回に、このアルバムを吹き込んだとされています。 そのため、「自己の対話」よりもごちゃごちゃ感がなくなり、スッキリとしたピアノ演奏になっています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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24位 | New Conversations | 1978年 | 私的評価: 3.125 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「自己の対話」「続・自己の対話」に続く、ビル・エヴァンス自身のピアノ多重録音のアルバムです。 「自己の対話」「続・自己の対話」と比較すると、ピアノの使用方法のバランスがよく感じます。 エレピも使用されていますが、アコースティック・ピアノを邪魔することなく自然な使い方がされています。 ビル・エヴァンス自身、「自己の対話」「続・自己の対話」の出来に満足していませんでしたが、本作は、納得できるアルバムになったと評しています。 ビル・エヴァンスは、本作のために、4曲を書き下ろしています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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25位 | Quintessence | 1976年 | 私的評価: 3.1 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 アルバム「Interplay」や「Loose Blues」と同様、サックスとギターが入ったアルバムです。 5人編成のクインテットという構成により、音の幅が広がり、新たな響きが生まれていますが、 サックスとギターは控えめで、ビル・エヴァンスのピアノを主体とした演奏がされています。 ジャケットが美しく、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、本作と「Green Dolphin Street」のジャケットがピカイチに美しく感じます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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26位 | Empathy | 1962年 | 私的評価: 3.085 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 名ドラマー シェリー・マンとの共演アルバムですが、ドラムはそれほど派手さはなく、控えめな演奏を行っています。 悪いアルバムではありませんが、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、かなりマイナーなアルバムです。 ベースは、モンティ・バドウィッグが担当しており、ビル・エヴァンスのアルバムの中で、唯一参加しているアルバムです。 後のアルバム「A Simple Matter Of Conviction」で、シェリー・マンと再共演を果たします。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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27位 | Loose Blues | 1963年 | 私的評価: 3.07 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「Interplay」に引き続き、オールスター・セッションのアルバムです。 「Interplay」との違いは、フレディー・ハーバードのトランペットが、ズート・シムズのサックスに変更されていることと、 ベースが、パーシー・ヒースから、ロン・カーターに変更されている点です。 全曲ビル・エヴァンスのオリジナル曲です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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28位 | The Tony Bennett/Bill Evans Album | 1975年 | 私的評価: 3.055 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 最近では、レディー・ガガやダイアナ・クラールとも共演しているトニー・ベネットのボーカル入りのアルバムです。 ビル・エヴァンスの澄んだピアノに、渋いトニー・ベネットの歌声がよく合っています。 ビル・エヴァンスは、トニー・ベネットとの共演が気に入ったのか、2年後に「Together Again」で、トニー・ベネットと再演します。 ジャケットのビル・エヴァンスは、ガタイが良くなったように感じます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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29位 | The Bill Evans Album | 1971年 | 私的評価: 3.0 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 前作「From Left to Right」に続く、エレクトリック・ピアノを加えたアルバムです。 エレクトリック・ピアノとアコースティック・ピアノの対比を面白く感じるかで、このアルバムの好き嫌いが決まるかと思います。 全曲ビル・エヴァンスのオリジナル曲ですが、新曲は4曲で、残りの3曲は、エレクトリック・ピアノを加えた再演になります。 ジャケットのビル・エヴァンスがお爺ちゃんみたいで、もう少し若々しいジャケットにすればよかったのにと感じてしまいます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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30位 | From Left to Right | 1970年 | 私的評価: 3.0 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンス初のエレクトリック・ピアノを使用したアルバムです。 ビル・エヴァンスが、左手でアコースティック・ピアノ、右手でエレクトリック・ピアノを弾いているジャケットが、いかにも楽しそうに見えます。 ビル・エヴァンスが、エレクトリック・ピアノを使用し始めたために、賛否両論のアルバムで、ムード音楽になりそうで、ならない微妙なアルバムです。 音が割れてしまっている部分もあり、音質が悪いことが欠点です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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31位 | New Jazz Conceptions | 1956年 | 私的評価: 2.955 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンスの記念すべき初リーダー・アルバムです。 まだ、ビル・エヴァンスのピアノは、発展途上といった印象を受けます。 ビル・エヴァンスのロマンティシズムが表れている曲は少なく、アップテンポの軽やかな曲が多いのが特徴です。 本作で初めて録音された「Waltz for Debby」は、後にビル・エヴァンスの代表作となる名曲です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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32位 | Intuition | 1974年 | 私的評価: 2.94 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 1974年のカナダ・ツアーの後に、ドラムのマーティ・モレルが抜けてしまい、結局、良いドラマーが見つからず、本作は、エディ・ゴメスとのデュエット・アルバムになりました。 アコースティック・ピアノのみの曲、エレピのみの曲、アコースティック・ピアノ+エレピの曲に分かれています。 本作のエレピの音を聞くと、ビル・エヴァンスは、アコースティック・ピアノの演奏の方が、圧倒的に素晴らしさを感じてしまいます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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33位 | The Ivory Hunters | 1959年 | 私的評価: 2.915 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンスとボブ・ブルックマイヤーの2台のピアノ演奏が、面白いアルバムです。 ステレオでは、右チャネルが、ビル・エヴァンスで、左チャネルが、ボブ・ブルックマイヤーの演奏で別れています。 トロンボーン演奏者であるボブ・ブルックマイヤーがピアノ演奏をしていることも珍しく興味深いアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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34位 | Together Again | 1976年 | 私的評価: 2.85 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「The Tony Bennett/Bill Evans Album」から約1年3ケ月ぶりに録音されたトニー・ベネットとの再演アルバムです。 ピアノとボーカルだけの演奏で、全曲バラード曲であるため、全て同じ曲に聞こえてしまい、最後の方は飽きがきてしまいます。 悪い曲はないのですが、バラード曲以外のテンポの良い曲も収録されていたら、もっと、高い評価になったかと思います。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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35位 | Nirvana | 1961年 | 私的評価: 2.835 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンスと、フルート奏者ハービー・マンとの共演作で、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、地味なアルバムです。 地味なアルバムにしている要因は、音が非常に悪いことにあります。 ピアノの音が割れてしまっている曲は、耳障りで、録音状態が良ければ、もっと有名なアルバムになっていたかもしれません。 本作の中で、珍しいのは、クラシックのエリック・サティの「ジムノペディ 第2番」を取り上げていることです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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36位 | On Green Dolphin Street | 1959年 | 私的評価: 2.75 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 王道のスタンダード曲を、原曲に忠実な演奏を行っているため、可もなく不可もない無難な出来のアルバムで、ジャズ初心者向けの作品です。 ビル・エヴァンスは、このアルバムを気に入らなかったのか、16年間お蔵入りにされていました。 ジャケットは、ビル・エヴァンスのアルバムの中で最も美しさが表れています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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37位 | Conversations With Myself | 1963年 | 私的評価: 2.565 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ビル・エヴァンスが、複数台のピアノ演奏を行い、多重録音したアルバムです。 そのため、ピアノの音が溢れかえり、迫力があります。 しかし、複数台のピアノで演奏することは面白い試みですが、複数台のピアノの音が混じってしまうと、ビル・エヴァンスの甘美な演奏を壊してしまっているように感じます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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38位 | Living Time | 1972年 | 私的評価: 2.44 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 ジョージ・ラッセルと共演したアルバムで、ビル・エヴァンスの美しさは全くなく、マイルス・ディヴィスのアルバム「Bitches Brew」のビル・エヴァンス版といったような作品です。 ビル・エヴァンスのアルバムの中では、最も評判が悪いアルバムです。 ビル・エヴァンスのアルバムとして聞くと最悪ですが、ジョージ・ラッセルのアルバムとして聞くのであれば、良いアルバムだと感じます。 ビル・エヴァンスが参加しているジョージ・ラッセル名義のアルバムにしていれば、悪評が立たなかったと思いますので、もったいないアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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39位 | with Symphony Orchestra | 1965年 | 私的評価: 2.375 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 「Theme from The V.I.P.s」に続く、クラウス・オガーマンとの2作目の共演作になります。 「Theme from The V.I.P.s」が、映画やドラマの音楽を集めたムード音楽でしたが、こちらは、クラシック音楽を集めたムード音楽です。 「Theme from The V.I.P.s」よりは、ジャズのアレンジがされています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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40位 | Crosscurrents | 1977年 | 私的評価: 2.085 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 リー・コニッツとワーン・マーシュが参加したクインテット演奏のアルバムです。 リー・コニッツとワーン・マーシュのサックスは、リラックスしすぎていてフニャフニャした感じがします。 世間一般にも評判が悪く、ビル・エヴァンスの演奏は悪くはないのですが、リー・コニッツとワーン・マーシュのサックスが、本作を台無しにしてしまっているため、残念なアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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41位 | Theme from The V.I.P.s | 1963年 | 私的評価: 2.0 (本作のAmazonの評価は、こちら ![]() |
リンク 【コメント】 映画音楽やドラマの音楽を集めたアルバムで、全体的にムード音楽のアレンジがされています。 なぜ、このようなムード音楽に、ビル・エヴァンスが参加しようとしたのかは不明ですが、イヤイヤ参加させられていたわけではなく、ビル・エヴァンスはノって参加していたようです。 ビル・エヴァンスのアルバムに、ハズレは少ないですが、本作はハズレに属します。 ビル・エヴァンスの甘美なピアノを期待せず、単なるムード音楽だと思って聞けば、悪いアルバムではないかと思います。 |

次は、評価対象外にしました「ビル・エヴァンスのその他のスタジオ・アルバム」と「ビル・エヴァンスのおすすめライブ・アルバム」を紹介します。
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