Bill Evans(ビル・エヴァンス) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

Bill Evans(ビル・エヴァンス) 全アルバム ランキング

別記事で、Bill Evans(ビル・エヴァンス)の全アルバムを、全曲、評価点を付けて、ランキング付けしましたので、ここで、1つのランキングにまとめたいと思います。

ビル・エヴァンスは、Jazzピアニストの中で、最も有名な唯一無二の存在であり、多くのJazzピアニストに影響を及ぼしたピアニストです。

ビル・エヴァンスのピアノは、クラシカルの要素を取り入れながら、即興演奏において、とても美しいメロディを奏でます。

現在までのJazzピアニストの中で、ビル・エヴァンスほど美しいメロディを演奏できる人はいないと思っています。

それほど魅力的なメロディを演奏するピアニストです。

そんなビル・エヴァンスの全アルバムのランキングを、まとめました。

評価点は、個人的な独断と偏見で採点していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

ビル・エヴァンスのおすすめのアルバムを知りたい方や、ビル・エヴァンスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価アルバム

以下が、今回の評価アルバムです。

発売年アルバム名
1956年New Jazz Conceptions
1958年Everybody Digs Bill Evans
1959年On Green Dolphin Street
1959年The Ivory Hunters
1959年Portrait in Jazz
1961年Explorations
1961年Sunday at the Village Vanguard
1961年Waltz for Debby
1961年Nirvana
1962年Undercurrent
1962年Moon Beams
1962年How My Heart Sings!
1962年Interplay
1962年Empathy
1963年Loose Blues
1963年Conversations With Myself
1963年Theme from “The V.I.P.s” and Other Great Songs
1964年Trio ’64
1964年Stan Getz & Bill Evans
1965年Trio ’65
1965年Bill Evans Trio with Symphony Orchestra
1966年Intermodulation
1966年A Simple Matter of Conviction
1967年Further Conversations with Myself
1968年Bill Evans Alone
1969年What’s New
1970年From Left to Right
1971年The Bill Evans Album
1972年Living Time
1974年Symbiosis
1974年Intuition
1975年The Tony Bennett/Bill Evans Album
1975年Alone (Again)
1976年Quintessence
1976年Together Again
1977年Crosscurrents
1977年I Will Say Goodbye
1977年You Must Believe in Spring
1978年New Conversations
1979年Affinity
1979年We Will Meet Again

基本的には、スタジオ・アルバムを評価対象にしていますが、ビル・エヴァンスを語る上で外せないライブ・アルバムも、一部、含めています。
ビル・エヴァンス名義のアルバムに絞っていますので、他のアーティストの作品に、参加しているだけのアルバムは、外しています。

アルバム ランキング

順位アルバム名コメント評価点
1位Waltz for Debbyスコット・ラファロとのトリオのライブ・アルバムで、「Sunday at the Village Vanguard」がスコット・ラファロのベースに重きを置いた作品に対して、このアルバムは、ビル・エヴァンスのピアノに重きを置いた作品になっています。話し声やグラスの音、キャッシャーを打つ音が入っていたりと臨場感があふれています。他のビル・エヴァンスのどのアルバムよりも、ピアノの美しさに格別なものがあります。このアルバムは、ビル・エヴァンスの代表作でもあり、ジャズ界でも屈指の名盤です。このライブを聞きに行った人は、まさかこんな名盤になるとは思っていなかったのではないでしょうか。

4.145

2位You Must Believe in Springビル・エヴァンス末期のアルバムで、ビル・エヴァンスは、本作収録時、自分の死を意識していたのか分かりませんが、今までのビル・エヴァンスの集大成的なアルバムになっています。ピアノ・トリオ のアルバムとして、最高傑作の1枚です。ビル・エヴァンスの最高傑作は、スコット・ラファロとの4枚のアルバムがあげられることが多く、本作のような素晴らしいアルバムが影に隠れてしまうのは、非常にもったいないように思えます。ビル・エヴァンス初心者の方にも、絶対、おすすめしたいアルバムです。

4.0

3位Undercurrentこのアルバムは、ジム・ホールとの共演アルバムで、ビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターのガチンコ勝負の演奏が展開されているアルバムです。ビル・エヴァンスの多数のアルバムの中で、最も美しさに溢れ、屈指の名盤に値する作品です。全曲ピアノとギターだけの演奏であるため静かな曲が多く、都会の夜に似合います。ピアノが前に出てくる時は、ギターが伴奏に徹し、ギターが前に出てくる時は、ピアノが伴奏に徹し、時折、お互いがバトル演奏を行うスタイルは、2人の演奏のバランスの良さを感じます。

3.75

4位Alone「自己の対話」では、ひとりトリオ、「続・自己の対話」では、ひとりデュエットと続き、このアルバムでは、とうとうソロ・ピアノになりました。哀愁の帯びた曲が多く、特に、「Never Let Me Go」は、最も哀愁が帯びており、レコードでは片面全てを使って、14分半の演奏を行っています。長い曲ですが、ダレることなく、完璧な演奏を聞かせてくれます。

3.7

5位I Will Say Goodbye前作「Crosscurrents」はイマイチなアルバムでしたが、本作は、トリオ編成になり、エレピも使用していないため、ビル・エヴァンスの甘美さを取り戻したアルバムです。ビル・エヴァンスは、本作収録後、3年と数ヶ月で他界してしまうため、アルバム名が、そのことを予言しているように思えてしまいます。しかし、実際は、ファンタジー・レコードから発売される最後のアルバムのために、このアルバム名が付けられました。

3.69

6位Portrait in Jazzスコット・ラファロとのトリオの第1作目のアルバムです。1作目から、ビル・エヴァンスとスコット・ラファロの呼吸がぴったりで、スコット・ラファロとの相性が抜群に良いことが感じられます。このアルバムでは、斬新なアレンジの「枯葉」が取り上げられることが多いアルバムですが、個人的には、美しさ溢れるバラード曲「When I Fall In Love」「Spring Is Here」がおすすめ曲です。

3.665

7位Explorationsスコット・ラファロとのトリオの第2作目のスタジオ・アルバムで、1作目の「Portrait In Jazz」よりも落ち着いた雰囲気のアルバムです。そのため、スコット・ラファロとのトリオの4枚のアルバムの中では、地味な印象を持ちます。しかし、各曲どれも優れており、特に「Elsa」と「Nardis」は、今後のビル・エヴァンスのレパートリーになる重要曲です。

3.565

8位How My Heart Sings!ビル・エヴァンスは、バラード曲を美しく演奏するため、「同時期に発売された「Moon Beams」の方が、ビル・エヴァンスの良さが出ている」と感じる人が多いかと思いますが、アップテンポの曲が中心のこのアルバムも負けていません。評価結果も、「How My Heart Sings!」の方が上位になりました。1曲目の「How My Heart Sings」は、ビル・エヴァンスの数ある演奏の中でも、最高の1曲だと思っています。

3.5

9位Moon Beams「How My Heart Sings!」と同時期に発売されたアルバムで、「Moon Beams」の方はスローテンポのバラード調の曲を、「How My Heart Sings!」は、アップテンポの曲を集めたアルバムです。ビル・エヴァンスの甘美なピアノを聴きたい場合は、この「Moon Beams」の方が適切なアルバムです。収録曲と同様にジャケットが美しく、ここに写っている女性は、後に、ヴェルベット・アンダー・グランドで有名になるモデルのニコです。

3.375

10位Everybody Digs Bill Evans初リーダー・アルバムの前作「New Jazz Conceptions」とは異なり、アップテンポの曲が少なく、バラード中心のアルバムです。このアルバムは、水に反映した光のようなキラキラしたピアノが特徴で、特に「Peace Piece」のキラキラ感は、眩しさを感じるほどの素晴らしいで作品です。

3.335

11位Intermodulation「Undercurrent」以来のジム・ホールとの再会作品です。いい意味で、「Undercurrent」のような緊張感がなく、まったりとリラックスして聞けるアルバムです。「Undercurrent」と比較すると、ジム・ホールのギターは伴奏に徹しているように感じます。そのため、ビル・エヴァンスの甘美なピアノを多く味わうことができます。

3.335

12位Stan Getz & Bill Evansスタン・ゲッツとの共演アルバムですが、スタン・ゲッツもビル・エヴァンスも、このアルバムを気に入っていなかったようで、長らく未発表のままでした。しかし、私のような素人には悪いところは分からず、とても良いアルバムに思います。スタン・ゲッツの優しいサックスは、ビル・エヴァンスのピアノによく合っています。

3.335

13位Affinityハーモニカのトゥーツ・シールスマンスと共演したアルバムで、ハーモニカ中心の演奏がされています。何曲か、ラリー・シュナイダーがサックスで参加しています。過去のアルバムの中で、何度も、ビル・エヴァンスはエレピを演奏していますが、ほとんどがアコースティック・ピアノを邪魔している印象でした。しかし、本作のエレピは美しく、ビル・エヴァンスはエレピを極めた印象を受けます。

3.335

14位What’s Newビル・エヴァンスのアルバムの中で、フルート奏者と共演したアルバムは、他にも、1962年のアルバム「Nirvana」があります。「Nirvana」の方は、地味な演奏でしたが、このアルバムは、ジェレミー・スタイグのフルート、ビル・エヴァンスのピアノともに、迫力のあるバトル演奏をしています。ジェレミー・スタイグとビル・エヴァンスのバトル演奏のバックで、エディ・ゴメスのベースが、地味に迫力のある演奏をしています。

3.335

15位Trio ’65既出曲ばかりであるためか、世間一般では、あまり評判のよくないアルバムです。しかし、各楽曲は素晴らしく、ビル・エヴァンスのベスト・アルバム的な選曲がされています。既出曲は、テンポを速めて、元の曲よりも鋭くカッコいい演奏がされています。「Portrait In Jazz」や「Explorations」からの既出曲は、スコット・ラファロのベースが素晴らしかったため、こちらのアルバムの方の演奏は、弱さを感じます。

3.315

16位Alone (Again)このアルバム発売時、ビル・エヴァンスは、子供が生まれ、充実した生活を送っていました。そのためか、このアルバムのビル・エヴァンスは、明るく弾むような演奏をしています。ジャケットのビル・エヴァンスの笑顔が、幸せさを物語っています。7年前のソロ・アルバム「アローン」は影のある印象がありましたが、このアルバムは、影を感じません。「アローン」が、陰だとすると、このアルバムは、陽のアルバムです。

3.3

17位Sunday at the Village Vanguardスコット・ラファロとのトリオのライブ・アルバムで、1961年6月の最終日の日曜日に収録されたライブ音源です。前作のスタジオ・アルバム「Explorations」では、スコット・ラファロのベースが控え目でしたが、このアルバムでは、スコット・ラファロのベースが全開で、スコット・ラファロのためのアルバムと言っても過言ではないぐらい、スコット・ラファロのベースが活躍しています。スコット・ラファロのオリジナル曲「Gloria’s Step」「Jade Visions」の2曲は、スコット・ラファロの作曲能力が高いことが分かる作品です。

3.25

18位Trio ’64キース・ジャレット・トリオで有名なゲイリー・ピーコックがベースで参加しています。ゲイリー・ピーコックのベースは、スコット・ラファロの演奏に近く、ビル・エヴァンスのピアノと相性が良く感じます。ビル・エヴァンスのピアノ演奏を邪魔することなく、それでいてベースが主張されています。比較的聞きやす曲が収録されており、「Santa Claus Is Coming to Town」が収録されていることもあって、クリスマスに合うアルバムだと感じます。

3.25

19位We Will Meet Againビル・エヴァンスの実兄ハリーが銃で自殺をしてしまった直後に録音されたアルバムで、ハリーに捧げたアルバムです。その割には、湿った感じはなく、明るめの曲が多く収録されています。本作発売の1年後に、ビル・エヴァンスも他界してしまいます。このアルバム名通り、「We Will Meet Again」になってしまいました。本作が、ビル・エヴァンス最後のスタジオ・アルバムになります。

3.25

20位Symbiosis悪名高い「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」に次ぐ、クラウス・オガーマンとの共演アルバムです。「Theme from The V.I.P.s」「with Symphony Orchestra」は、ムード音楽でしたが、このアルバムは、ムード音楽の要素はあまりなく、ジャズが少し入った映画音楽のようで、ビル・エヴァンスのジャズ・ピアノが所々で味わえます。前2作のアルバムの名誉挽回ができたアルバムです。

3.25

21位Interplayフレディー・ハーバード(トランペット)、ジム・ホール(ギター)などが参加したオールスター・セッションのアルバムです。ビル・エヴァンスのアルバムは、ピアノ・トリオで演奏されていることが多いため、このアルバムは、オールスター・セッション演奏の貴重なアルバムの1枚です。ビル・エヴァンスのリーダー作ではありますが、ビル・エヴァンスのピアノ演奏は、控えめで、フレディー・ハーバードのトランペットと、ジム・ホールのギターが目立ったアルバムです。

3.165

22位A Simple Matter of Conviction名ドラマー シェリー・マンとの2回目の共演アルバムです。1回目の共演アルバム「Empathy」では、ビル・エヴァンスのオリジナル曲は、1曲も収録されていませんでしたが、こちらのアルバムは、4曲、オリジナル曲が収録されています。ほとんどが明るめの軽快な曲で、エディ・ゴメスのベースと、シェリー・マンのドラムのリズムが素晴らしいアルバムです。ただ、ジャズとは思えないセンスの良くないジャケットが、残念ところです。

3.165

23位Further Conversations with Myselfアルバムの邦題は、「続・自己の対話」で、ビル・エヴァンス自身のピアノ多重録音の2枚目のアルバムになります。1枚目「自己の対話」は、ピアノ3台の多重録音でしたが、このアルバムは、2台のピアノに減っています。ビル・エヴァンス自身は、「自己の対話」に不満を持っていたようで、名誉挽回に、このアルバムを吹き込んだとされています。そのため、「自己の対話」よりもごちゃごちゃ感がなくなり、スッキリとした音になっています。

3.145

24位New Conversations「自己の対話」「続・自己の対話」に続く、ビル・エヴァンス自身のピアノ多重録音のアルバムです。「自己の対話」「続・自己の対話」と比較すると、ピアノの使用方法のバランスがよく感じます。エレピも使用されていますが、アコースティック・ピアノを邪魔することなく自然な使い方がされています。ビル・エヴァンス自身、「自己の対話」「続・自己の対話」の出来に満足していませんでしたが、本作は、納得できるアルバムになったと評しています。ビル・エヴァンスは、本作のために、4曲を書き下ろしています。

3.125

25位Quintessenceアルバム「Interplay」や「Loose Blues」と同様、ホーンとギターが入ったアルバムですが、ホーンとギターは控えめで、ビル・エヴァンスのピアノを主体としたアルバムです。ジャケットが美しく、ビル・エヴァンスのアルバムでは、本作と「Green Dolphin Street」のジャケットがピカイチに美しく感じます。

3.1

26位Empathy名ドラマー シェリー・マンとの共演アルバムですが、ドラムはそれほど派手な演奏ではなく、控えめな演奏を行っています。悪いアルバムではありませんが、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、かなりマイナーなアルバムです。後のアルバム「A Simple Matter Of Conviction」でも、シェリー・マンと共演しています。

3.085

27位Loose Blues「Interplay」に引き続き、オールスター・セッションのアルバムです。「Interplay」との違いは、フレディー・ハーバードのトランペットが、ズート・シムズのサックスに変更されていることと、ベースが、パーシー・ヒースから、ロン・カーターに変更されている点です。全曲ビル・エヴァンスのオリジナル曲です。

3.07

28位The Tony Bennett/Bill Evans Album最近では、レディー・ガガやダイアナ・クラールとも共演しているトニー・ベネットのボーカル入りのアルバムです。ビル・エヴァンスの澄んだピアノに、渋いトニー・ベネットの歌声がよく合っています。ビル・エヴァンスは、トニー・ベネットとの共演が気に入ったのか、2年後に「Together Again」で、トニー・ベネットと再演します。ジャケットのビル・エヴァンスは、ガタイが良くなったように感じます。

3.055

29位The Bill Evans Album前作「From Left to Right」に続く、エレクトリック・ピアノを加えたアルバムで、エレクトリック・ピアノとアコースティック・ピアノの対比を面白く感じるかで、このアルバムの好き嫌いが決まるかと思います。全曲ビル・エヴァンスのオリジナル曲ですが、新曲は4曲で、残りの3曲は、エレクトリック・ピアノを加えた再演になります。ジャケットのビル・エヴァンスがお爺ちゃんみたいで、もう少し若々しいジャケットにすればよかったのにと感じてしまいます。

3.0

30位From Left to Rightビル・エヴァンス初のエレクトリック・ピアノを使用したアルバムです。ビル・エヴァンスが、左手でアコースティック・ピアノ、右手でエレクトリック・ピアノを弾いているジャケットが、楽しそうに見えます。ビル・エヴァンスが、エレクトリック・ピアノを使用し始めたことで、賛否両論のアルバムで、ムード音楽になりそうで、ならない微妙なアルバムです。音が割れてしまっている部分もあり、音質は悪く感じます。

3.0

31位New Jazz Conceptionsビル・エヴァンスの記念すべき初リーダー・アルバムです。まだ、ビル・エヴァンスのピアノは、発展途上といった印象を持ちます。ビル・エヴァンスのロマンティシズムが表れている曲は少なく、アップテンポの軽やかな曲が多いのが特徴です。

2.955

32位Intuition1974年のカナダ・ツアーの後に、ドラムのマーティ・モレルが抜けてしまい、結局、良いドラマーが見つからず、エディ・ゴメスとのデュエット・アルバムになりました。アコースティック・ピアノのみの曲、エレピのみの曲、アコースティック・ピアノ+エレピの曲に分かれています。このアルバムのエレピの音を聞くと、ビル・エヴァンスは、アコースティック・ピアノの演奏の方が、圧倒的に素晴らしさを感じてしまいます。

2.94

33位The Ivory Huntersビル・エヴァンスとボブ・ブルックマイヤーの2台のピアノ演奏が、面白いアルバムです。ステレオでは、右チャネルが、ビル・エヴァンスで、左チャネルが、ボブ・ブルックマイヤーの演奏で別れています。トロンボーン演奏者であるボブ・ブルックマイヤーがピアノ演奏をしていることも珍しく興味深いアルバムです。

2.915

34位Together Again「The Tony Bennett/Bill Evans Album」から約1年3ケ月ぶりに録音されたトニー・ベネットとの再演アルバムです。ピアノとボーカルだけの演奏で、全曲バラード曲であるため、全て同じ曲に聞こえてしまい、最後の方は飽きがきてしまいます。悪い曲はないのですが、バラード曲以外のテンポの良い曲も収録されていたら、もっと、良い評価になったかと思います。 2.85

35位Nirvanaビル・エヴァンスと、フルート奏者ハービー・マンとの共演作で、ビル・エヴァンスのアルバムの中では、地味なアルバムです。地味なアルバムにしている要因は、音が非常に悪いことにあります。ピアノの音が割れてしまっている曲は、耳障りで、録音状態が良ければ、もっと有名なアルバムになっていたかもしれません。このアルバムの中で、珍しいのは、クラシックのエリック・サティの「ジムノペディ 第2番」を取り上げているところです。

2.835

36位On Green Dolphin Street原曲に忠実な曲が多く、可もなく不可もなく無難な出来のアルバムで、ジャズ初心者向きの作品です。ビル・エヴァンスは、このアルバムを気に入らなかったのか、16年間お蔵入りされたアルバムです。ジャケットは、ビル・エヴァンスのアルバムの中で最も美しさが表れています。

2.75

37位Conversations With Myselfビル・エヴァンスが、複数台のピアノ演奏を行い、多重録音したアルバムです。そのため、ピアノの音が溢れかえり、迫力のあるアルバムです。しかし、複数台のピアノで演奏することは面白い試みですが、複数台のピアノの音が混じってしまうと、ビル・エヴァンスの甘美な演奏がを壊してしまっているように感じます。

2.565

38位Living Timeジョージ・ラッセルと共演したアルバムで、ビル・エヴァンスの美しさは全くなく、マイルス・ディヴィスのアルバム「Bitches Brew」のビル・エヴァンス版といった作品です。ビル・エヴァンスのアルバムの中では、最も評判が悪いアルバムです。ビル・エヴァンスのアルバムとして聞くと最悪ですが、ジョージ・ラッセルのアルバムとして聞くのであれば、良いアルバムだと感じます。ビル・エヴァンスが参加しているジョージ・ラッセル名義のアルバムにしていれば、悪評が立たなかったと思いますので、もったいないアルバムです。

2.44

39位with Symphony Orchestra「Theme from The V.I.P.s」に続く、クラウス・オガーマンとの2作目の共演作になります。「Theme from The V.I.P.s」が、映画やドラマの音楽を集めたムード音楽でしたが、こちらは、クラシック音楽を集めたムード音楽です。「Theme from The V.I.P.s」よりは、ジャズのアレンジがされています。

2.375

40位Crosscurrentsリー・コニッツとワーン・マーシュが参加したクインテット演奏のアルバムです。リー・コニッツとワーン・マーシュのサックスは、リラックスしすぎていてフニャフニャした感じがします。世間一般にも評判が悪く、ビル・エヴァンスの演奏は悪くはないのですが、リー・コニッツとワーン・マーシュのサックスが、本作を台無しにしてしまっています。残念なアルバムです。

2.085

41位Theme from The V.I.P.s映画音楽やドラマの音楽を集めたアルバムで、全体的にムード音楽のアレンジがされています。なぜ、このようなムード音楽に、ビル・エヴァンスが参加しようとしたのかは不明ですが、イヤイヤ参加させられていたわけではなく、ビル・エヴァンスはノって参加していたようです。ビル・エヴァンスのアルバムに、ハズレは少ないですが、このアルバムはハズレに属します。ビル・エヴァンスの甘美なピアノを期待せず、単なるムード音楽だと思って聞けば、悪いアルバムではないかと思います。このアルバムは、CDでは発売されていません。

2.0

次は、評価対象外にしました「ビル・エヴァンスのその他のスタジオ・アルバム」と「ビル・エヴァンスのおすすめライブ・アルバム」を紹介します。

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