”J-wave Tokio Hot 100” 年間ランキング 1998〜2007年

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”J-wave Tokio Hot 100” 年間ランキングを振り返る。30 YEAR ULTIMATE COUNTDOWNも紹介

前回の1988年〜1997年のTokio Hot 100 年間ランキングに引き続き、今回は、1998年〜2007年のTokio Hot 100 年間ランキングを振り返っていきます。

1998年〜2007年は、J-Waveが、洋楽を中心とした選曲から、邦楽にも力を入れていった転換期の時期であるため、Tokio Hot 100にも邦楽が上位を占めるようになります。

早速、1998年からスタートしていきます。

1998年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Celine DionMy Heart Will Go On5位

(コメント)
1998年は、タイタニックの年でした。映画「タイタニック」が、作品賞と監督賞を含む11部門を受賞し、大ヒットしたことから、「タイタニック」のテーマ曲であったCeline Dion「My Heart Will Go On」が年間ランキング1位になりました。2位のSweetbox「Everything’s Gonna Be Alright」は、バッハの「G線上のアリア」をサンプリングしたHip Hopで、「G線上のアリア」が効果的に使われています。3位のLauryn Hill「Doo Wop」は、世界的にも評価の高いアルバム「The Miseducation of Lauryn Hill」の収録曲で、このアルバムは、ローリングストーン誌の「歴代アルバムランキング ベスト500」において、10位にランクインするほどの歴史的なアルバムです。R&B系の曲が、他にも、10以内に2曲(5位にBrandy And Monica「The Boy Is Mine」、8位にDes’Ree「Life」)ランクインしました。日本勢では、4位に、Misia「陽のあたる場所」がランクインし、過去の邦楽では、最高順位を記録しました。この年の曲が、30年間ランキングに多数ランクインしています。以下が、30年間ランキングの順位です。

Celine Dion「My Heart Will Go On」:5位
Des’Ree「Life」:36位
Brandy And Monica「The Boy Is Mine」:89位
Sweetbox「Everything’s Gonna Be Alright」:94位
Lauryn Hill「Doo Wop」:97位

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Celine Dion「My Heart Will Go On」は、4月19日から4週連続1位、Top10以内に19週、1997年12月28日から、1998年11月22日まで、長期間Top100以内にランクインし続けました。そのため、30年間ランキングで5位にランクインしました。面白いところでは、年間ランキング16位のEnya「Only If」が、5週連続2位という記録を作っています。

1998年のチャート

1999年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
JamiroquaiCanned Heat42位

(コメント)
1999年は、妖怪ジャミロクワイの「Canned Heat」が、年間ランキング1位になりました。ジャミロクワイが、年間ランキング1位を獲得するのは、1997年の「Cosmic Girl」以来、2回目になります。同じアーティストが、2回年間ランキング1位を獲得するのは、これが初めてでした。2位のRicky MAartin「Livin’ La Vida Loca」は、当時。郷ひろみが、この曲を、♪あっちっち〜♪ とカヴァーしたことで、日本でも知れ渡りました。3位のTLC「No Scrubs」は、12週間1位と、1位を獲得した数では当番組の最高記録になりました。6位のCher「Believe」は、レギュラーチャートでは、1位になりませんでしたが、1998年12月13日〜1999年8月1日と長期間ランクインしたため、年間ランキング6位と高順位に入りました。昨年に引き続き、この年の曲が、30年間ランキングに多数ランクインしています。以下が、30年間ランキングの順位です。

Cher「Believe」:17位
Backstreet Boys「I Want It That Way」:22位
Jamiroquai「Canned Heat」:42位
Aerosmith「I Don’t Want To Miss A Thing」:51位
TLC「No Scrubs」:58位
Offspring「Pretty Fly(For A White Guy)」:61位

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1999年は、レギュラーチャートで長期間1位をキープした曲が多い年でした。TLC「No Scrubs」は、9週連続1位 + 3週連続1位の合計12週間1位をキープしました。これは、現在でも破られていない記録です。Ben Folds Fiveに1週だけ1位を奪われてしまいましたが、これがなければ、13週連続1位と、とんでもない記録になっていました。Jamiroquai「Canned Heat」は、8週連続1位、Mary J. Blige「All That I Can Say」も、8週連続1位でした。この3曲で、約7ケ月、1位を独占していたことになります。

1999年のチャート

2000年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
MadonnaMusicランク外

(コメント)
2000年は、Madonnaの「Music」が、年間ランキング1位になりました。Madonnaが、年間ランキング1位を獲得するのは、1990年の「Vogue」以来、2回目になります。同じアーティストが、2回年間ランキング1位を獲得するのは、昨年のJamiroquaiに続き、2人目になります。2位は、Janet Jackson「Doesn’t Really Matter」がランクインしました。Janet Jacksonは、まだ年間ランキングで1位になったことがなく、1993年に「That’s The Way Love Goes」が、2位になったのが最高で、この年も2位止まりでした。3位は、Oasis「Go Let It Out」でした。この曲は、レギュラーチャートでは、8週間1位になりましたが、ランクインの仕方がユニークで、4週連続1位のあと、3週間1位から外れて、再度、4週連続1位になりました。3位のThe Corrs「Breathless」は、アイルランド出身のバンドで、アイルランドの伝統的なケルト・サウンドが入ったポップなサウンドが特徴です。日本勢では、平井堅「Why」が5位と健闘しました。

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2000年は、J-waveが、洋楽中心から、邦楽にも力を入れていった最初の年で、今まで、邦楽がレギュラーチャートで1位になることがありませんでしたが、この年は、椎名林檎から始まり、Misia、Cocco、平井 堅、M-Flo、スガ シカオ、Birdと、多くの邦楽がレギュラーチャート1位になりました。

2000年のチャート

2001年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Janet JacksonAll For Youランク外

(コメント)
2001年は、Janet Jacksonの「All For You」が、年間ランキング1位になりました。今までは、Janet Jacksonの年間ランキングの最高位は、2位でしたが、この年に、待望の1位となりました。また、5位にもJanet Jacksonの曲(「Someone To Call My Lover」)が、ランクインしており、この曲は、近代クラシック作曲家エリック・サティのジムノペディをサンプリングしています。2位のJamiroquai「Little L」は、残念ながら1位になれず、年間ランキング1位の3回目の獲得にはなりませんでした。ベテラン勢では、3位にAerosmithの「Jaded」が、8位にMichael Jackson「You Rock My World」がランクインしました。昨年から始まった「J-waveの邦楽へのシフト」が、顕著になり、レギュラーチャートでは、多くの邦楽が1位になりました。

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年間ランキング1位のJanet Jackson「All For You」は、レギュラーチャートでは、久しぶりに、9週連続1位と長期間の連続1位になりました。邦楽が躍進してきていますが、年間ランキング10位以内には、平井 堅、宇多田 ヒカル、M-Floの3曲しかランクインしておらず、まだ洋楽の方が強かった年でした。

2001年のチャート

2002年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
UnderworldTwo Months Offランク外

(コメント)
2002年は、Underworldの「Two Months Off」が、年間ランキング1位になりました。2位は、Red Hot Chili Peppersの「By The Way」、3位は、The Chemical Brothersの「Star Guitar」と1位〜3位に、アンダーグラウンドなアーティストが、独占したのは驚きです。1位のUnderworldの「Two Months Off」は、アンダーグラウンド色が強いエレクトリック・テクノで、ノリの良い曲です。10位以内の洋楽では、5位にTLC、6位にSheryl Crow、8位にAvril Lavigne、9位にAlanis Morissetteと、女性陣が占めています。日本勢では、元 ちとせ「ワダツミの木」のみ、年間ランキング10位にランクインしました。

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年間ランキング1位〜3位に、アンダーグラウンドなアーティストが独占したのは驚きでした。8位のAvril Lavigne「Complicated」は、デビューアルバム「Let Go」の収録曲で、このアルバムは世界的に大ヒットしました。この年は、長期間連続1位になる曲はなく、入れ替わりが激しい年でした。

2002年のチャート

2003年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Beyonce Feat. Jay-ZCrazy In Loveランク外

(コメント)
2003年は、Beyonce Feat. Jay-Zの「Crazy In Love」が、年間ランキング1位になりました。Jay-Zは、アメリカのラッパーで、2001年に発表したアルバム「The Blueprint」がとても有名です。この「Crazy In Love」でも、Jay-Zがラップしています。その他には、お騒がせロシアのデュオt.A.T.u.の曲が、2位と7位にランクインしています。日本では、我がまま娘のイメージが強いですが、「All The Things She Said」「Not Gonna Get Us」は、共に、売れ路線の佳曲です。邦楽では、Bonnie Pink、宇多田 ヒカル、くるりの3曲が年間ランキング10以内にランクインしました。

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この年の10位以内の曲は、くるり以外、全員女性の曲で、女性が強かった年でした。t.A.T.u.は、TV朝日の「ミュージックステーション」で、生放送中にドタキャンして、話題になりました。「ミュージックステーション」35年間の司会でギネス認定された時に、タモリが一番印象に残った出来事として「t.A.T.u」と答えていました。音楽は良い曲なのに、もったいないですね。

2003年のチャート

2004年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Avril LavigneDon’t Tell Meランク外

(コメント)
2004年は、Avril Lavigneの「Don’t Tell Me」が、年間ランキング1位になりました。デビューアルバム「Let Go」に続き、セカンドアルバム「Under My Skin」も絶好調でした。2位のBeastie Boysは、アメリカのヒップホップグループで、2位にランクインした「Ch-Check It Out」は、ハード・ロックにヒップホップをのせている曲です。7位には、Jazz系アーティストのNorah Jones「Sunrise」が、ランクインしています。邦楽では、平井 堅、Utada、くるりの3曲が10位以内にランクインしました。

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Norah Jonesは、ピアノ弾き語りのJazz系シンガーで、2002年に発売したアルバム「Come Away With Me」と、そのアルバムに収録されている「Don’t Know Why」が大ヒットし、多数のグラミー賞を受賞しました。「Don’t Know Why」は、30年間ランキングでも、86位に入っています。ちなみに、年間ランキング73位のOutkast「Hey Ya!」は、「Rolling Stone 誌が選ぶ最も偉大な500曲」で、10位になった曲です。

2004年のチャート

2005年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Def TechMy Way31位

(コメント)
2005年は、邦楽初のDef Tech「My Way」が年間ランキング1位になりました。邦楽といっても、ハワイ育ちのShenさんと、東京出身のMicroさんのユニットであるため、半分は洋楽かもしれません。2位は、Jennifer Lopezの「Get Right」、3位には、ABBAの「ギミ!ギミ!ギミ!」をサンプリングしたMadonna「Hung Up」が、ランクインしました。他の日本勢では、ケツメイシ、平井堅の2曲が、年間ランキング10位以内にランクインしました。

kat
3位のMadonna「Hung Up」は、レギュラーチャートで、久々の長期連続1位になり、1993年にWhitney Houston「I Will Always Love You」が樹立した11週連続1位に並ぶ記録になりました。この曲は、30年間ランキングでは、83位にランクインしており、Madonnaの曲では、唯一、30年間ランキングにランクインした曲です。

2005年のチャート

2006年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Daniel PowterBad Day21位

(コメント)
2006年は、昨年に引き続き、Madonna「Hung Up」の連続1位から、レギュラーチャートが始まりましたが、年間ランキングでは、全世界で大ヒットしたDaniel Powter「Bad Day」が、1位になりました。2位は、日本のドラマでも使用されたJames Blunt「You’re Beautiful」がランクインしました。この曲は、日本のCMで使用されたため、日本でもお馴染みの曲となりました。日本勢では、Bonnie Pink、宇多田ヒカル、絢香の3曲が、年間ランキングで10位以内にランクインしました。

kat
JAMES BLUNT「YOU’RE BEAUTIFUL」は、世界的にヒットし、James Bluntを有名にした曲です。今後、名曲として語り継がれそうな曲です。この曲は、30年間ランキングでは、14位に入っています。

2006年のチャート

2007年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
NE-YOBecause Of You18位

(コメント)
2007年は、R&B系のNE-YO「Because Of You」が、年間ランキング1位になりました。2位には、Avril Lavigne「Girlfriend」がランクインし、この曲は、チアガールに使用されそうな明るい曲で元気になれます。3位には、ダンサブルなMarron 5「Makes Me Wonder」がランクインしています。4位のMika「Grace Kelly」は、クイーンのフレディ・マーキュリーの声を真似て歌っているために、フレディ・マーキュリーを思い出させてくれます。日本勢では、Yui、ケツメイシの2曲が、年間ランキング10位以内にランクインしました。

この年の曲が、30年間ランキングに4曲ランクインしていますので、30年間ランキングの順位も紹介しておきます。

NE-YO「BECAUSE OF YOU」:18位
ALICIA KEYS「NO ONE」:56位
AVRIL LAVIGNE「GIRLFRIEND」:69位
MIKA「GRACE KELLY」:72位

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この年の年間ランキング1位のNE-YOは、アメリカのR&Bシンガーで、映画マトリックスの主人公ネオ(Neo)から名前を付けています。この「Because Of You」は、レギュラーチャートで、長期間ランキングしたために、30年間ランキングでは、18位と高順位に入りました。

2007年のチャート

ここで、2007年までの10年分のランキングを振り返りましたので、次回は、2008年〜2012年の年間ランキングを振り返っていきます。

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