”J-wave Tokio Hot 100” 年間ランキング 1988〜1997年

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”J-wave Tokio Hot 100” 年間ランキングを振り返る。30 YEAR ULTIMATE COUNTDOWNも紹介

FM曲J-waveで、毎週日曜日13:00 – 17:00に放送されているクリス・ペプラーさんDJの「Tokio Hot 100」のランキングを紹介します。

この番組は、1988年10月から開始され、約35年以上続いてる長寿番組です。

J-WAVEのオフィシャルチャートとして、毎週100曲のオリジナル・ランキングが発表されます。

ランキングは、以下のポイントを集計して算出されています。

  1. J-WAVE全番組でのオンエア
  2. 音楽ストリーミングサービス
  3. ダウンロード
  4. 動画再生回数
  5. CDセールス
  6. SNSのポスト回数

12月の最終週には、その年の1年間のランキングも発表されます。

私は、1990年代、毎週、この番組を聞いて、当時のヒットソングの情報をチェックしていました。

この時代のJ-WAVEは洋楽主体で、ランキングされる曲は、ほとんどが洋楽であり、邦楽は、あまり放送されることはありませんでした。

私は、洋楽主体で音楽を聴いていましたので、洋楽主体のランキングが私の趣味とマッチしていたのです。

そんな”J-wave Tokio Hot 100″の年間ランキングを紹介し、当時のヒット曲を振り返りたいと思います。

2019年1月1日には、「TOKIO HOT 100 30 YEAR ULTIMATE COUNTDOWN」がオンエアされ、1988年から2018年までの30年間ランキングが、発表されましたので、そのランキングも踏まえ紹介していきたいと思います。

Tokio Hot 100の昔のランキングを振り返りたい方、この番組は知らないけれども、昔のヒットソングを知りたい方に、役立つ記事になっています。

1988年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
U2Desireランク外

【コメント】

J-WAVEの開局が、1988年10月ですので、実質、2ヶ月半のランキングになります。

この年の年間ランキング1位は、U2の「Desire」で、レギュラーチャートでは、6週連続1位になりました。

この曲は、ドキュメンタリー映画のサウンドトラック「魂の叫び」に収録されていた曲です。

U2は、前年に発売されたアルバム「ヨシュア・トゥリー」がとても有名であるため、

もし、前年に、J-WAVEが開局されていたら、きっと、「ヨシュア・トゥリー」からの曲が上位にランクされていたのではと思われます。

年間ランキング10位以内の曲では、ジョージ・マイケル、アニタ・ベイカー、ボン・ジョヴィ、ペット・ショップ・ボーイズなど、懐かしいアーティストの曲がランクインしました。


【記録】

レギュラーチャート6週連続1位というのは、今では、珍しくはなく、7週目から1位を取るのが難しくなっていく印象を受けます。

そのため、30年間ランキングには、U2の「Desire」はランクインしませんでした。

この年の年間ランキング39位のEnya「Orinoco Flow」のみが、30年間ランキングにランクインし、順位は、50位でした。


kat
時の経つのは早いもので、35年以上前に、J-WAVEが開局された時のことを、今でも、はっきり覚えています。



1989年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
PrinceBatdanceランク外

【コメント】

1989年は、映画「バットマン」から、プリンスの「Batdance」が、年間ランキング1位になりました。

映画「バットマン」は、シリーズの第1作目(バットマン役が、マイケル・キートン、ジョーカー役がジャック・ニコルソン)で、日本でも流行りました。

この曲は、あまりプリンスの歌声は入っておらず、プリンスらしからぬ売れ路線の曲です。

レギュラーチャートでは、10週連続1位の大記録になりました。

年間ランキング10位以内には、ジャネット・ジャクソン、マドンナ、ボビー・ブラウンなど、ダンス系の曲が6曲もランクインしており、この年は、ダンス系の曲が独占状態でした。


【記録】

プリンスの「Batdance」は、レギュラーチャート10週連続1位の大記録を作りましたが、30年間ランキングには、ランクインしませんでした。

それは、レギュラーチャート100位以内のチャートイン期間が短かったことによります。

この年の年間ランキング56位のSoul II Soulの「Back To Life」のみが、30年間ランキングにランクインし、順位は、91位でした。


kat
この年は、ローリング・ストーンズが、初来日し、「Mixed Emotions」が年間ランキング14位にランクインしました。



1990年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
MadonnaVogueランク外

【コメント】

1990年は、 Madonnaの「Vogue」が、年間ランキング1位になりました。

この曲は、ダンス+ハウス系の曲で、サウンドトラック「アイム・プレイス」の先行シングルでした。

Madonnaは、今後も、長く、当番組の常連になります。

年間ランキング10位以内には、ロクセットの名バラード曲「It Must Have Been Love」や、M.C.ハマーの斬新なダンスで有名な「U Can’t Touch This」、

ジャネット・ジャクソンの3曲「Escapade」「AlrightL」「Come Back To Me」などが、ランクインしました。

同じアーティストの曲が10位以内に3曲ランクインするとは、この時代のジャネット・ジャクソンの人気の凄さが分かります。

日本勢では、サザンオールスターズの「真夏の果実」が、年間ランキング38位と健闘しました。

この曲も懐かしいですね。


【記録】

この年、マライア・キャリーがデビューし、年間ランキング24位に「Vision Of Love」、41位に「Love Takes Time」がランクインしています。

この「Love Takes Time」は、30年間ランキングでは、38位でした。


kat
この年は、ジャネット・ジャクソンの勢いが凄く、昨年に引き続き、ダンス系の曲が強い年でした。



1991年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Stevie BBecause I Love You11位

【コメント】

1991年は、スティービー・Bの「Because I Love You」が、年間ランキング1位になりました。

この曲は、1990年12月30日と、1991年1月20日の2回しか1位になっていないのですが、

レギュラーチャート10位以内に、6ケ月もランクインしたことから、年間ランキング1位になりました。

4位のC&C Music Factoryの「Gonna Make You Sweat」は、♪Evrybody Dance Now♪ のフレーズが有名になり、TVでもよく流れていました。

6位のクリスタル・ウォーターズの「Gypsy Woman」は、まさに、ハウス系の曲で、♪ラダディーラアダ♪ が耳に残る曲でした。

自分の好きなアーティスト エニグマのデビュー曲「Sadness Part 1」が、年間ランキング40位にランクインしています。


【記録】

年間ランキング2位のマライア・キャリーの「Emotions」が、レギュラーチャートでは8週間1位(連続1位は、6週)、

年間ランキング3位のスティングの「All This Time」は、レギュラーチャートでは6週間1位(連続1位は、4週)、

年間ランキング6位のクリスタル・ウォーターズの「Gypsy Woman」が、レギュラーチャートでは9週連続1位と、

熾烈な争いとなった年でした。

30年間ランキングでは、スティービー・Bの「Because I Love You」が11位に、

C&C Music Factoryの「Gonna Make You Sweat」が41位にランクインしました。


kat
この年は、レギュラーチャートで長期期間1位を記録する曲が多かった中、スティービー・Bが、年間ランキング1位になりました。



1992年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
ShaniceI Love Your Smile87位

【コメント】

1992年は、シャニースの「I Love Your Smile」が、年間ランキング1位になりました。

♪トゥルッルルトゥールルル〜♪のメロディーが印象的で、レギュラーチャートでは、9週連続1位を記録しました。

昨年、一昨年とダンス系の曲が強かったですが、1992年は、バラード曲が強く、2位のマライア・キャリー「I’ll Be There」、

7位のエリック・クラプトン「Tears In Heaven」、8位のウィルソン・フィリップス「You Won’t See Me Cry」、

9位のヴァネッサ・ウィリアムス「Save The Best For Last」と、バラード曲が5曲、年間ランキング10位以内にランクインしました。

この年ぐらいから、アシッド・ジャズのアーティスト(インコグニート、オマー、ブラン・ニュー・ヘヴィーズなど)がランクインし始めます。


【記録】

この年の曲が、30年間ランキングに多数ランクインしています。以下が、30年間ランキングの順位です。

シャニース「I Love Your Smile」:87位
ワークシャイ「Trouble Mind」:77位
スウィング・アウト・シスター「Am I The Same Girl」:54位
エリック・クラプトン「Tears In Heaven」:47位
ヴァネッサ・ウィリアムス「Save The Best For Last」:13位
ボーイズIIメン「End Of The Road」:63位
マイケル・ジャクソン「Remember The Time」:55位


kat
この年の曲が、30年間ランキングに7曲もランクインしており、30年間の中で、この年の曲が優れていたことが分かります。



1993年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Mariah CareyDream Lover79位

【コメント】

1993年も、1991年と同様、熾烈な争いがありました。

その中で、年間ランキング1位になったのは、マライア・キャリーの「Dream Lover」で、レギュラーチャートでは、9週連続1位を記録しました。

それ以外にも、年間ランキング2位のジャネット・ジャクソンの「That’s The Way Love Goes」が、レギュラーチャートでは7週連続1位を記録し、

極め付けは、年間ランキング6位のホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」が、なんと、レギュラーチャートでは、11週連続1位を記録しました。

この11週連続1位という記録は、今だに破られていない大記録になります。

また、この年には、今後当番組で大活躍するジャミロクワイが登場しました。

ジャミロクワイは、当番組での常連になり、その勢いがすごかったことから、妖怪ジャミロクワイと呼ばれます。


【記録】

年間ランキング5位のシャーデーの「Kiss Of Life」は、レギュラーチャーでは、1位にはならなかったものの、

1992年11月から1993年8月まで、長期間ランクインし、30年間ランキングで10位を記録しました。

11週連続1位となったホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」は、30年間ランキングでは99位と、意外にも低い順位でした。


kat
ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」は、年間ランキング1位になりませんでしたが、レギュラーチャート過去最高の11週連続1位となりました。



1994年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Big MountainBaby I Love Your Way20位

【コメント】

1994年は、ビッグ・マウンテンの「Baby I Love Your Way」が、初のレゲエ・ソングで年間ランキング1位になりました。

この曲は、もともと、ピーター・フランプトンの曲で、ライブの名盤「フランプトン・カムズ・アライヴ!」に収録されています。

年間ランキング2位には、♪グリグリ・グリグリ〜♪で有名なリセット・メレンデスの「Goody Goody」がランクインし、レギュラーチャートでは、6週連続1位を記録しました。

5位には、リチャード・マークスの名バラード曲「Now And Forever」が、

7位には、アシッド・ジャズ系のブラン・ニュー・ヘヴィーズの「Dream On Dreamer」がランクインしています。


【記録】

30年間ランキングでは、ビッグ・マウンテンの「Baby I Love Your Way」が20位、

リセット・メレンデスの「Goody Goody」が60位、

リチャード・マークスの「Now And Forever」が91位にランクインしました。


kat
年間ランキングには入りませんでしたが、マライア・キャリーの定番クリスマスソング「All I Want For Christmas Is You」が、この年の12月のレギュラーチャートで、1位を独占しました。



1995年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Diana KingShy Guy3位

【コメント】

1995年は、ダイアナ・キングの「Shy Guy」が、年間ランキング1位になりました。

昨年に続き、レゲエソングが、年間ランキング1位になっています。

それ以外にも、年間ランキング6位のスノーの「Sexy Girl」、年間ランキング7位のアンドルー・ドナルズの「Mishale」も、レゲエ調の曲で、この年は、レゲエが流行った年でした。

4位のバハ・メンの「Dancing In The Moonlight」は、レゲエとは違いますが、南国らしさが出ている曲です。

2位のカーディガンズの「Carnival」や、5位のスキャットマン・ジョンの「Scatman」も流行りました。


【記録】

ダイアナ・キングの「Shy Guy」は、レギュラーチャートでは、3月26日に初登場し、5月14日に1位になり、通算5週1位になりました。

ここまでは、普通ですが、この後、9月17日まで10位以内にランクインして、1996年2月4日まで、100位以内にランクインし続けました。

このようにレギュラーチャートで、超長期間ランクインしたことから、30年間ランキングでは、3位を記録しました。

その他に、30年間ランキングには、カーディガンズの「Carnival」が73位、スキャットマン・ジョンの「Scatman」が93位と健闘しました。


kat
年間ランキング5位のスキャットマン・ジョンは、元々、ジャズ・ピアニストで、53歳にして、「Scatman」が大ブレークしました。



1996年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
Eric ClaptonChange The World1位

【コメント】

1996年は、エリック・クラプトンの「Change The World」が、年間ランキング1位になりました。

翌年の年間ランキングでも、5位にランクインし、30年間ランキングでは、堂々、1位になりました。

この曲は、日本では大人気でしたが、海外では、あまり取り上げられることがないため、日本と海外でギャップを感じます。

年間ランキング2位のロス・デル・リオの「Macarena」は、不思議なダンス系の曲で、「マカレナ・ダンス」が流行りました。

年間ランキング5位のコーザ・ノストラ「Girl Talk ~Never Fall In Love Again~」と、7位のYen Town Band「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」の邦楽が、

初の年間ランキング10位以内にランクインしました。

他にも、この年、妖怪ジャミロクワイが、本領を発揮し、「Virtual Insanity」が、レギュラーチャート10週連続1位を記録しましたが、

登場月が遅かったため、年間ランキングでは8位と奮いませんでした。


【記録】

昨年の年間ランキング1位のダイアナ・キングの「Shy Guy」を、更に上回ったのが、30年間ランキング1位のエリック・クラプトンの「Change The World」でした。

レギュラーチャートの初登場は、1996年7月16日で、翌年の7月6日まで、約1年間、レギュラーチャート100位内にランクインし続けました。

不思議なことにこの曲は、レギュラーチャートでは、1位になリませんでした。


kat
エリック・クラプトンの「Change The World」は、約1年間チャートインをし続けたことで、30年間ランキングで1位になりました。



1997年

No.1 アーティストNo.1 Song30年間ランキング
JamiroquaiCosmic Girlランク外

【コメント】

1997年は、とうとう妖怪ジャミロクワイの「Cosmic Girl」が、初の年間ランキング1位になりました。

この曲は、昨年の「Virtual Insanity」と入れ替わりに、レギュラーチャートでは、1月1週目から6週連続1位を記録しました。

年間ランキング2位は、一発屋のイメージが強い3兄弟ハンソンの「Mmm Bop」が、

3位にマライア・キャリーの「Honey」、6位にジャネット・ジャクソンの「Got ’Til It’s Gone」がランクインしました。

そして昨年の年間ランキング1位のエリック・クラプトンの「Change The World」が、5位にランクインしました。


【記録】

この年は、エリック・クラプトンの「Change The World」以外に、30年間ランキングにランクインした曲はありませんでした。

ちなみに、エリック・クラプトンの「Change The World」が、レギュラーチャート100位から消えたと思ったら、

レギュラーチャートの12月3週目と4週目に、ベビーフェイスの「Change The World」が、1位になっています。

J-waveは、「Change The World」が、大人気でした。


kat
この年、ポリスの「見つめていたい」をサンプリングしたパフ・ダディ&フェイス・エヴァンスの「I’ll Be Missing You」もヒットしました。



1988年から、1997年の10年分の年間ランキングを紹介しました。

次回は、1998年〜2007年の年間ランキングを紹介します。


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