”J-wave Tokio Hot 100” 年間ランキングを振り返る。30 YEAR ULTIMATE COUNTDOWNも紹介
FM曲J-waveで、毎週日曜日13:00 – 17:00に放送されているクリス・ペプラーさんDJの「Tokio Hot 100」のランキングを紹介します。
この番組、1988年10月から開始され、約35年間続いてる長寿番組です。
J-WAVEのオフィシャルチャートとして、毎週100曲のオリジナルランキングが発表されます。
ランキングは、以下のポイントを集計して算出されています。
- J-WAVEでのオンエアチャート
- インターネットによる投票
- 主要CDショップでのセールスチャート
- ストリーミングをポイント
12月の最終週には、その年の1年間のランキングも発表されます。
私は、1990年代、毎週、この番組を聞いて、当時のヒットソングの情報をチェックしていました。
この時代のJ-WAVEは洋楽主体で、ランキングされる曲は、ほとんどが洋楽であり、邦楽は、あまりありませんでした。
私は、洋楽主体で音楽を聴いていましたので、洋楽主体のランキングが私の趣味とマッチしていたのです。
しかし、2000年以降、邦楽が主体になり、ほとんど、この番組を聞くことがなくなってしまいました。
特に集計ポイントとして、「J-WAVEでのオンエアチャート」が含まれており、1週間、あらゆるJ-WAVEの番組に出演し、オンエアチャートを稼ぐアーティストも出てきて、そこからランキングの公平感がなくなり、うんざりしてしまったことが、聞かなくなったきっかけでもありました。
今は、そのような不公平感があるのかは分かりません。
2000年代からは、ほとんど聞かなくはなりましたが、2020年までの年間ランキングを紹介し、当時のヒット曲を振り返り、思い出に浸りたいと思います。
2019年1月1日には、「J-WAVE 30TH ANNIVERSARY SPECIAL SAISON CARD TOKIO HOT 100 30 YEAR ULTIMATE COUNTDOWN」がオンエアされ、30年間のランキングが、発表されましたので、そのランキングも踏まえ、紹介していきたいと思います。
Tokio Hot 100の昔のランキングを振り返りたい方、この番組は知らないけれども、昔のヒットソングを知りたい方に、役立つ記事になっています。
1988年
約35年前のランキングです。J-WAVEが開局された時のことを、今でも、覚えています。時の経つのは早いものですね。
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
---|---|---|
U2 | Desire | ランク外 |
(コメント)
J-WAVEの開局が、1988年10月ですので、実質、2ヶ月半のランキングです。この年の年間ランキング1位は、U2の「Desire」で、レギュラーチャートでは、6週連続1位になりました。ドキュメンタリー映画のサウンドトラック「魂の叫び」に収録されていた曲です。U2は、前年に発売されたアルバム「ヨシュア・トゥリー」がとても有名ですね。前年に、J-WAVEが開局されていたら、きっと、「ヨシュア・トゥリー」からの曲が上位にランクされていたと思います。年間ランキング10位以内の曲では、George Michael、Anita Baker、Bon Jovi、Pet Shop Boysなど、懐かしいアーティストの曲がランクインしています。
1989年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Prince | Batdance | ランク外 |
(コメント)
1989年は、映画「バットマン」から、Princeの「Batdance」が、年間ランキング1位になりました。映画「バットマン」は、シリーズの第1作目(バットマン役が、マイケル・キートン、ジョーカー役がジャック・ニコルソン)で、日本でも流行りましたね。この曲、あまりPrinceの歌声は入っておらず、Princeらしからぬ売れ線を狙ったような曲です。レギュラーチャートでは、10週連続1位の大記録になりました。10週連続以上の1位は、今後も、あまり出てきません。年間ランキング10位以内には、Janet Jackson、Madonna、Bobby Brownなど、ダンス系の曲が6曲も入っており、この年は、ダンス系の曲が独占状態でした。
1990年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Madonna | Vogue | ランク外 |
(コメント)
1990年は、 Madonnaの「Vogue」が、年間ランキング1位になりました。この曲は、ダンス+ハウス系の曲で、サウンドトラック「アイム・プレイス」の先行シングルでした。昨年に引き続き、ダンス系の曲が強い年でした。Madonnaは、今後も、長く、当番組の常連になります。年間ランキング10位以内には、Roxetteの名バラード曲「It Must Have Been Love」や、M.C Hammerの斬新ダンスで有名な「U Can’t Touch This」、Janet Jacksonの3曲(「Escapade」「AlrightL」「Come Back To Me」)などが、ランクインしました。同じアーティストの曲が10位以内に3曲ランクインするとは、この時代のJanet Jacksonの勢いが感じられます。
1991年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Stevie B | Because I Love You | 11位 |
(コメント)
1991年は、 Stevie Bの「Because I Love You」が、年間ランキング1位になりました。この曲、1990年12月30日と、1991年1月20日の2回しか1位になっていないのですが、レギュラーチャート10位以内に、6ケ月もランクインしたことから、30年間ランキングでは、11位と上位にランクインしました。年間ランキング2位のMariah Careyの「Emotions」が、レギュラーチャートでは8週間1位(連続1位は、6週)、年間ランキング3位のSting「All This Time」は、レギュラーチャートでは6週間1位(連続1位は、4週)、年間ランキング6位のCrystal Watersの「Gypsy Woman」が、レギュラーチャートでは9週連続1位と、熾烈な争いとなった年でした。年間ランキング4位のC&C Music Factoryの「Gonna Make You Sweat」は、♪Evrybody Dance Now♪ のフレーズが有名になり、TVでもよく流れていました。
1992年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Shanice | I Love Your Smile | 87位 |
(コメント)
1992年は、Shaniceの「I Love Your Smile」が、年間ランキング1位になりました。♪トゥルッルルトゥールルル〜♪のメロディーが印象的で、レギュラーチャートでは、9週連続1位を記録しました。昨年、一昨年とダンス系の曲が強かったですが、1992年は、バラード曲5曲(2位のMariah Carey「I’ll Be There」、7位のEric Clapton「Tears In Heaven」、8位のWilson Phillips「You Won’t See Me Cry」、9位のVanessa Williams「Save The Best For Last」)が、年間ランキング10位以内にランクインしており、バラード曲が強かった年でした。この年の曲が、30年間ランキングに多数ランクインしています。以下が、30年間ランキングの順位です。
Shanice「I Love Your Smile」:87位
Workshy「Trouble Mind」:77位
Swing Out Sister「Am I The Same Girl」:54位
Eric Clapton「Tears In Heaven」:47位
Vanessa Williams「Save The Best For Last」:13位
Boys II Men「End Of The Road」:63位
Michael Jackson「Remember The Time」:55位
1993年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Mariah Carey | Dream Lover | 79位 |
(コメント)
1993年も、1991年と同様、熾烈な争いがありました。その中で、年間ランキング1位になったのは、Mariah Careyの「Dream Lover」で、レギュラーチャートでは、9週連続1位を記録しました。その他にも、「年間ランキング2位のJanet Jackson「That’s The Way Love Goes」が、レギュラーチャートでは7週連続1位」、「レギュラーチャーでは、1位にはならなかったものの、1992年11月〜1993年8月の長期ランクインした年間ランキング5位のSade「Kiss Of Life」」、「レギュラーチャート歴代最高記録 11週連続1位となったWhitney Houston「I Will Always Love You」」とすごい年でした。30年間ランキングでも、Sade「Kiss Of Life」が10位、Whitney Houston「I Will Always Love You」が99位にランクインしています。
1994年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Big Mountain | Baby I Love Your Way | 20位 |
(コメント)
1994年は、初のレゲエソング、Big Mountainの「Baby I Love Your Way」が、年間ランキング1位になりました。この曲は、もともと、ピーター・フランプトンの曲で、ライブの名盤「フランプトン・カムズ・アライヴ!」に収録されています。年間ランキング2位には、♪グリグリ・グリグリ〜♪で有名なLisette Melendezの「Goody Goody」がランクインし、レギュラーチャートでは、6週連続1位を記録しました。年間ランキング5位には、Richard Marxの名バラード曲「Now And Forever」が、年間ランキング7位には、Acid-Jazz系のThe Brand New Heavies「Dream On Dreamer」がランクインしています。30年間ランキングでは、Big Mountain「Baby I Love Your Way」が20位、Lisette Melendez「Goody Goody」が60位、Richard Marx「Now And Forever」が91位でした。
1995年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Diana King | Shy Guy | 3位 |
(コメント)
1995年は、Diana Kingの「Shy Guy」が、年間ランキング1位になりました。昨年に続き、レゲエソングが、年間ランキング1位になっています。この曲、30年間ランキングでは、3位でした。それ以外にも、年間ランキング6位のSnow「Sexy Girl」、年間ランキング7位のAndru Donalds「Mishale」も、レゲエ調の曲で、この年は、レゲエが流行った年でした。年間ランキング4位のBaha Men「Dancing In The Moonlight」は、レゲエとは違いますが、南国っぽい曲です。年間ランキング2位のスウェーデン勢 The Cardigans「Carnival」や、年間ランキング5位のScatman John「Scatman」も流行りました。30年間ランキングでも、The Cardigans「Carnival」が73位、Scatman John「Scatman」が93位と健闘しました。
1996年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Eric Clapton | Change The World | 1位 |
(コメント)
この年、Eric Claptonの「Change The World」が、年間ランキング1位になりました。翌年の年間ランキングでも、5位にランクインし、30年間ランキングでは、堂々、1位になりました。この曲、日本では大人気でしたが、海外では、あまり取り上げられることがないため、日本と海外でギャップを感じます。年間ランキング2位のLos Del Rioの「Macarena」は、不思議なダンス系の曲で、「マカレナ・ダンス」が流行りました。年間ランキング5位のCosa Nostra「Girl Talk ~Never Fall In Love Again~」と7位のYen Town Band「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」の邦楽が、初の年間ランキング10位以内にランクインしました。妖怪ジャミロクワイが、本領を発揮しだして、「Virtual Insanity」が、レギュラーチャート10週連続1位を記録しましたが、登場が遅い月であったため、年間ランキングでは8位と奮いませんでした。しかし、30年間ランキングでは、28位にランクインしました。
1997年
No.1 アーティスト | No.1 Song | 30年間ランキング |
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Jamiroquai | Cosmic Girl | ランク外 |
(コメント)
とうとう妖怪ジャミロクワイが、本領発揮し、「Cosmic Girl」が、初の年間ランキング1位になりました。昨年の「Virtual Insanity」と入れ替わりに、レギュラーチャートでは、1月1週目から6週連続1位を記録しました。年間ランキング2位は、一発屋のイメージが強い3兄弟Hamsonの「Mmm Bop」が、3位にMariah Careyの「Honey」、6位にJanet Jackson「Got ’Til It’s Gone」がランクインしました。そして昨年の年間ランキング1位のEric Claptonの「Change The World」が、5位にランクインしました。8位には、Policeの「見つめていたい」をサンプリングしたPuff Daddy & Faith Eavans Feat 112の「I’ll Be Missing You」が、入っています。
ここで、10年分を紹介したので、一旦、休憩にします。次回Part.2では、1998年〜2007年を紹介します。
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