10位 → 1位
ローリン・ヒル『The Miseducation of Lauryn Hill』
ジャンル:Hip Hop
コメント:
ローリン・ヒルが、1998年に発売したファースト・アルバムです。
本作から「Doo Wop (That Thing)」と「To Zion」が日本でもヒットしました。
ヒップホップのアルバムとして扱われていますが、ヒップホップではない曲も多く収録されています。
ローリン・ヒルは、本作しかソロ・アルバムを発売しておらず、現在は、音楽活動は行なっていません。
本作を発売する前は、フージーズという3人組ヒップホップ・グループに所属しており、フージーズのアルバムでは、「The Score」というアルバムが有名です。
2012年のランキング:312位(302位)
ボブ・ディラン『Blood on the Tracks』
ジャンル:Folk Rock
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ボブ・ディランが、1975年に発売した15枚目のアルバムです。
ボブ・ディランのアルバムの中でも、ベストセラーになったアルバムです。
妻サラとの破局後に発売されたアルバムで、その影響か暗めのラブソングが多いのが特徴です。
明るめの「Tangled Up in Blue」から始まりますが、その後の「You’re a Big Girl Now」「Idiot Wind」「Buckets of Rain」など落ち着いた曲が続きます。
ボブ・ディラン初心者の人にも、聞きやすいアルバムです。
2012年のランキング:16位(7位)
プリンス&ザ・レヴォリューション『Purple Rain』
ジャンル:Rock
コメント:
プリンスが、1984年に発売した6枚目のアルバムで、アルバムと同名の映画のサウンドトラックです。
ザ・レヴォリューションというのは、プリンスのバンド名です。
本作から「Let’s Go Crazy」と「When Doves Cry」がヒットしました。
プリンスのアルバムは、実験色の強い、一般受けしないアルバムが多いですが、本作は、バンド要素が強いロックのサウンドで、分かりやすい曲が多く収録されています。
「Purple Rain」は、プリンスの曲の中で、屈指の名バラード曲です。
2012年のランキング:72位(64位)
フリートウッド・マック『Rumours』
ジャンル:Pops
コメント:
フリートウッド・マックが、1977年に発売した13枚目のアルバムで、1977年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲得し、4000万枚以上の売上を記録した作品です。
ビルボードにおいては31週も1位に君臨しました。
本作発売時のフリートウッド・マックは、3名の独特なメインボーカルを擁しており、各ボーカルの特徴を生かしたアメリカナイズされたポップな曲が多く収録されています。
一般受けする分かりやすいアルバムです。
2012年のランキング:25位(18位)
ニルヴァーナ『Nevermind』
ジャンル:Grunge
コメント:
ニルヴァーナが、1991年に発売したセカンド・アルバムです。
アンダーグラウンドなサウンドを残しつつ、ポップさを兼ね備えているため、一般大衆にも受け入れられたアルバムです。
全世界で3000万枚以上売り上げたモンスターアルバムで、グランジの中だけに留まらず、ロック界全体としても、最重要アルバムに位置付けられています。
残念なことに、ボーカルのカート・コバーンは、この成功により、精神的に病んでしまい、自殺してしまいます。
2012年のランキング:17位(11位)
ザ・ビートルズ 『Abbey Road』
ジャンル:Rock
コメント:
ビートルズが、1969年に発売した11枚目のアルバムで、実質、ビートルズのラスト・アルバムになります。
ビートルズの後期のアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」「White Album」「Abbey Road」は、どれも素晴らしく、甲乙付けづらいアルバムですが、2020年のローリングストーン誌ランキングでは、「Abbey Road」が、ビートルズのアルバムの中で最上位になりました。
ビートルズのアルバムは、時代によって、評価が変わってくるため、次回のランキングでは、どのアルバムが最上位になるのかは予想しづらいものがあります。
2012年のランキング:14位(9位)
スティーヴィー・ワンダー『Songs in the Key of Life』
ジャンル:Soul
コメント:
スティーヴィー・ワンダーが、1976年に発売した18枚目の2枚組のアルバムです。
この時代のスティーヴィー・ワンダーは、神がかっており、本作以前に発売された「Talking Book」「Innervision」「Fulfillingness First Finale」は全て素晴らしく、その集大成的なアルバムが、この「Songs in the Key of Life」です。
本作の収録曲は、1974年から1976年までに作曲された約1000曲の中から選ばれたと言われており、レコードでは、LP2枚組に収まらず、EPレコードも付属されていました。
2012年のランキング:56位(52位)
ジョニ・ミッチェル『Blue』
ジャンル:Folk
コメント:
ジョニ・ミッチェルが、1971年に発売した4枚目のアルバムです。
ジョニ・ミッチェルは、カナダの歌手で、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、チャールズ・ミンガスなどのジャズ界のミュージシャンとも交流があります。
本作の良さが分かるには時間を要し、人を選ぶアルバムだと感じています。
ジョニ・ミッチェルでもう1枚有名なアルバム「ドンファンのじゃじゃ馬娘」の方が、分かりやすく一般受けするアルバムのように思えます。
2012年のランキング:30位(27位)
ザ・ビーチ・ボーイズ『Pet Sounds』
ジャンル:Pops
コメント:
ビーチ・ボーイズが、1966年に発売した11枚目のアルバムです。
本作は、ビートルズのアルバム「ラバー・ソウル」から影響を受けて作られ、逆に、ビートルズの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」は、この「Pet Sounds」に影響を受けて作られたと言われています。
お互いに、良い影響を与えあっていたということが分かります。
ビーチ・ボーイズの主メンバであるブライアン・ウィルソンのソロ・アルバム的要素が強く、サイケデリック色の強いアルバムです。
2012年のランキング:2位(変動なし )
マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』
ジャンル:Soul
コメント:
マーヴィン・ゲイが、1971年に発売した13枚目のアルバムです。
オープニング・ナンバーの反戦曲「What’s Going On」は、マーヴィン・ゲイの最も有名な曲で、ソウル史に残る名曲です。
前半(「What’s Going On」〜「Mercy Mercy Me」)は、メロウな曲が多く、後半(「Right on 」〜「Inner City Blues」)は、アップテンポの曲が多いことが特徴で、ベトナム戦争や公害、貧困といった社会問題を取り上げたコンセプトアルバムです。
2012年のランキング:6位(5位)
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まとめ
ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム 500選」(2020年版)のベスト30を紹介してきましたが、納得できる部分と、残念な部分がありました。
残念なことは、2012年のランキングで上位だった1960年代、1970年代の多くのアルバムが、大幅ダウンしてしまったことです。
時代とともに、新しいアルバムがどんどん入ってくることは嬉しいことですが、古い名盤たちが、最近の人達には理解されなくなってきていると思うと、悲しく感じます。
今回、ヒップホップのアルバムが多く上位にランクインしておりましたが、次回のランキング(8年後?)で、どうなっているのか楽しみです。
次回のランキングでも、上位を占めているのであれば、良いアルバムだったのだと納得できるかと思います。
今回のランキングは、まだ、過渡期のランキングのように感じますので、次回のランキングを楽しみに待っていたいと思います。
最後に、50位までのランキングを紹介し、終わりにしたいと思います。
順位 | アーティスト名 | アルバム名 |
---|---|---|
1位 | Marvin Gaye | What’s Going On |
2位 | The Beach Boys | Pet Sounds |
3位 | Joni Mitchell | Blue |
4位 | Stevie Wonder | Songs in the Key of Life |
5位 | The Beatles | Abbey Road |
6位 | Nirvana | Nevermind |
7位 | Fleetwood Mac | Rumours |
8位 | Prince and the Revolution | Purple Rain |
9位 | Bob Dylan | Blood on the Tracks |
10位 | Lauryn Hill | The Miseducation of Lauryn Hill |
11位 | The Beatles | Revolver |
12位 | Michael Jackson | Thriller |
13位 | Aretha Franklin | I Never Loved a Man the Way I Love You |
14位 | The Rolling Stones | Exile on Main Street |
15位 | Public Enemy | It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back |
16位 | The Clash | London Calling |
17位 | Kanye West | My Beautiful Dark Twisted Fantasy |
18位 | Bob Dylan | Highway 61 Revisited |
19位 | Kendrick Lamar | To Pimp a Butterfly |
20位 | Radiohead | Kid A |
21位 | Bruce Springsteen | Born to Run |
22位 | The Notorious B.I.G. | Ready to Die |
23位 | The Velvet Underground | The Velvet Underground and Nico |
24位 | The Beatles | Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band |
25位 | Carole King | Tapestry |
26位 | Patti Smith | Horses |
27位 | Wu-Tang Clan | Enter the Wu-Tang(36 Chambers) |
28位 | D’Angelo | Voodoo |
29位 | The Beatles | White Album |
30位 | Jimi Hendrix | Are You Experienced |
31位 | Miles Davis | Kind of Blue |
32位 | Beyoncé | Lemonade |
33位 | Amy Winehouse | Back to Black |
34位 | Stevie Wonder | Innervisions |
35位 | The Beatles | Rubber Soul |
36位 | Michael Jackson | Off the Wall |
37位 | Dr. Dre | The Chronic |
38位 | Bob Dylan | Blonde on Blonde |
39位 | Talking Heads | Remain in Light |
40位 | David Bowie | The Rise and Fall of Ziggy Stardust… |
41位 | The Rolling Stones | Let It Bleed |
42位 | Radiohead | OK Computer |
43位 | A Tribe Called Quest | The Low End Theory |
44位 | Nas | Illmatic |
45位 | Prince | Sign O’ the Times |
46位 | Paul Simon | Graceland |
47位 | Ramones | Ramones |
48位 | Bob Marley and the Wailers | Legend |
49位 | OutKast | Aquemini |
50位 | Jay-Z | The Blueprint |
元ネタ ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版
(本サイトには、プロモーションが含まれています)Apple Musicが選ぶ 史上最高のアルバム100枚の紹介とレビューApple Musicが選ぶ「史上最高のアルバム100枚」が、2024年5月に、突如、発表されました。[…]