洋楽 歴代アルバムランキング ベスト30|ローリングストーン誌 感想

10位 → 1位

第10位
ローリン・ヒル『The Miseducation of Lauryn Hill』

ジャンルは、ヒップホップだけど、ヒップホップではない曲も多く収録されていて、聞きやすいアルバムね。
kat
シングル・カットされた「Doo Wop (That Thing)」が、日本でも流行ってたけど、このアルバムが10位にランキングされるのは意外だね。

 

ジャンル:Hip Hop

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ローリン・ヒルが、1998年に発売したファースト・アルバムです。

本作から「Doo Wop (That Thing)」と「To Zion」が日本でもヒットしました。

ヒップホップのアルバムとして扱われていますが、ヒップホップではない曲も多く収録されています。

ローリン・ヒルは、本作しかソロ・アルバムを発売しておらず、現在は、音楽活動は行なっていません。

本作を発売する前は、フージーズという3人組ヒップホップ・グループに所属しており、フージーズのアルバムでは、「The Score」というアルバムが有名です。

2012年のランキング:312位(302位

第9位
ボブ・ディラン『Blood on the Tracks』

ボブ・ディランのアルバムの中では、落ち着いた曲が多くて、心に響くアルバムだわね。
kat
2012年のランキングでは、「Highway 61 Revisited」の方が上位だったから、最近の人たちにも、このアルバムが、愛されているということだね。

 

ジャンル:Folk Rock

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ボブ・ディランが、1975年に発売した15枚目のアルバムです。

ボブ・ディランのアルバムの中でも、ベストセラーになったアルバムです。

妻サラとの破局後に発売されたアルバムで、その影響か暗めのラブソングが多いのが特徴です。

明るめの「Tangled Up in Blue」から始まりますが、その後の「You’re a Big Girl Now」「Idiot Wind」「Buckets of Rain」など落ち着いた曲が続きます。

ボブ・ディラン初心者の人にも、聞きやすいアルバムです。

2012年のランキング:16位(7位

第8位
プリンス&ザ・レヴォリューション『Purple Rain』

プリンスのアルバムは、一般受けしない難解なアルバムが多いけど、このアルバムは、分かりやすいアルバムね。
kat
このアルバムが発売された当時は、プリンスのヴィジュアルの印象が良くなかったけど、音楽性は素晴らしかったね。

 

ジャンル:Rock

コメント
プリンスが、1984年に発売した6枚目のアルバムで、アルバムと同名の映画のサウンドトラックです。

ザ・レヴォリューションというのは、プリンスのバンド名です。

本作から「Let’s Go Crazy」と「When Doves Cry」がヒットしました。

プリンスのアルバムは、実験色の強い、一般受けしないアルバムが多いですが、本作は、バンド要素が強いロックのサウンドで、分かりやすい曲が多く収録されています。

「Purple Rain」は、プリンスの曲の中で、屈指の名バラード曲です。

2012年のランキング:72位(64位

第7位
フリートウッド・マック『Rumours』

フリートウッド・マックの最高傑作であり、ポップスの金字塔的なアルバムね。
kat
フリートウッド・マックのセンス溢れるポップなアルバムだね。

 

ジャンル:Pops

コメント
フリートウッド・マックが、1977年に発売した13枚目のアルバムで、1977年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲得し、4000万枚以上の売上を記録した作品です。

ビルボードにおいては31週も1位に君臨しました。

本作発売時のフリートウッド・マックは、3名の独特なメインボーカルを擁しており、各ボーカルの特徴を生かしたアメリカナイズされたポップな曲が多く収録されています。

一般受けする分かりやすいアルバムです。

2012年のランキング:25位(18位

第6位
ニルヴァーナ『Nevermind』

ken
このアルバムは、世界的なグランジムーブメントを作った歴史的なアルバムだな。
kat
このアルバムがあったから、アンダーグラウンドなグランジが、1990年代に盛り上がることができたのだろうね。

 

ジャンル:Grunge

コメント
ニルヴァーナが、1991年に発売したセカンド・アルバムです。

アンダーグラウンドなサウンドを残しつつ、ポップさを兼ね備えているため、一般大衆にも受け入れられたアルバムです。

全世界で3000万枚以上売り上げたモンスターアルバムで、グランジの中だけに留まらず、ロック界全体としても、最重要アルバムに位置付けられています。

残念なことに、ボーカルのカート・コバーンは、この成功により、精神的に病んでしまい、自殺してしまいます。

2012年のランキング:17位(11位

第5位
ザ・ビートルズ 『Abbey Road』

ビートルズのラスト・アルバムね。解散寸前だったバンドとは思えない、質の高いアルバムね。
kat
ジョージ・ハリソンの「Something」「Here Comes The Sun」、ジョン・レノンの「Come Together」、ポール・マッカートニーの「Golden Slumbers〜The End」など、名曲揃いのアルバムだね。

 

ジャンル:Rock

コメント
ビートルズが、1969年に発売した11枚目のアルバムで、実質、ビートルズのラスト・アルバムになります。

ビートルズの後期のアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」「White Album」「Abbey Road」は、どれも素晴らしく、甲乙付けづらいアルバムですが、2020年のローリングストーン誌ランキングでは、「Abbey Road」が、ビートルズのアルバムの中で最上位になりました。

ビートルズのアルバムは、時代によって、評価が変わってくるため、次回のランキングでは、どのアルバムが最上位になるのかは予想しづらいものがあります。

2012年のランキング:14位(9位

第4位
スティーヴィー・ワンダー『Songs in the Key of Life』

「愛するデューク」や「孤独という名の恋人」、「今はひとりぼっち」など名曲揃いのアルバムね。
kat
スティーヴィー・ワンダーの1970年代の集大成的なアルバムだね。色々なアーティストにカヴァーされている曲が多いので、どの曲も有名だね。

 

ジャンル:Soul

コメント
スティーヴィー・ワンダーが、1976年に発売した18枚目の2枚組のアルバムです。

この時代のスティーヴィー・ワンダーは、神がかっており、本作以前に発売された「Talking Book」「Innervision」「Fulfillingness First Finale」は全て素晴らしく、その集大成的なアルバムが、この「Songs in the Key of Life」です。

本作の収録曲は、1974年から1976年までに作曲された約1000曲の中から選ばれたと言われており、レコードでは、LP2枚組に収まらず、EPレコードも付属されていました。

2012年のランキング:56位(52位

第3位
ジョニ・ミッチェル『Blue』

全曲、ジョニ・ミッチェルのボーカルと、アコースティックギター、生ピアノ演奏で、フォークでも、ジャズでもなく、独特な音楽ね。
kat
このアルバムが、3位というのは意外な結果だね、前回の30位から、大きくジャンプアップしたね。

 

ジャンル:Folk

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ジョニ・ミッチェルが、1971年に発売した4枚目のアルバムです。

ジョニ・ミッチェルは、カナダの歌手で、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、チャールズ・ミンガスなどのジャズ界のミュージシャンとも交流があります。

本作の良さが分かるには時間を要し、人を選ぶアルバムだと感じています。

ジョニ・ミッチェルでもう1枚有名なアルバム「ドンファンのじゃじゃ馬娘」の方が、分かりやすく一般受けするアルバムのように思えます。

2012年のランキング:30位(27位

第2位
ザ・ビーチ・ボーイズ『Pet Sounds』

ビーチ・ボーイズの曲は、夏のイメージがあるけど、このアルバムは、夏を感じず、芸術性の高い作品だわね。
kat
このアルバムが出来上がった時、今までのビーチ・ボーイズの夏のイメージとは違っていたため、レコード会社が発売をためらったと言われているね。

 

ジャンル:Pops

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ビーチ・ボーイズが、1966年に発売した11枚目のアルバムです。

本作は、ビートルズのアルバム「ラバー・ソウル」から影響を受けて作られ、逆に、ビートルズの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」は、この「Pet Sounds」に影響を受けて作られたと言われています。

お互いに、良い影響を与えあっていたということが分かります。

ビーチ・ボーイズの主メンバであるブライアン・ウィルソンのソロ・アルバム的要素が強く、サイケデリック色の強いアルバムです。

2012年のランキング:2位(変動なし

第1位
マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』

マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」が、1位になったのね。とてもメロウなアルバムね。
kat
「What’s Going On」が、1位になったのは、最近の人達にもソウルフルなアルバムが人気だと言うことだね。

 

ジャンル:Soul

コメント
マーヴィン・ゲイが、1971年に発売した13枚目のアルバムです。

オープニング・ナンバーの反戦曲「What’s Going On」は、マーヴィン・ゲイの最も有名な曲で、ソウル史に残る名曲です。

前半(「What’s Going On」〜「Mercy Mercy Me」)は、メロウな曲が多く、後半(「Right on 」〜「Inner City Blues」)は、アップテンポの曲が多いことが特徴で、ベトナム戦争や公害、貧困といった社会問題を取り上げたコンセプトアルバムです。

2012年のランキング:6位(5位


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まとめ

ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム 500選」(2020年版)のベスト30を紹介してきましたが、納得できる部分と、残念な部分がありました。

残念なことは、2012年のランキングで上位だった1960年代、1970年代の多くのアルバムが、大幅ダウンしてしまったことです。

時代とともに、新しいアルバムがどんどん入ってくることは嬉しいことですが、古い名盤たちが、最近の人達には理解されなくなってきていると思うと、悲しく感じます。

今回、ヒップホップのアルバムが多く上位にランクインしておりましたが、次回のランキング(8年後?)で、どうなっているのか楽しみです。

次回のランキングでも、上位を占めているのであれば、良いアルバムだったのだと納得できるかと思います。

今回のランキングは、まだ、過渡期のランキングのように感じますので、次回のランキングを楽しみに待っていたいと思います。

最後に、50位までのランキングを紹介し、終わりにしたいと思います。

順位アーティスト名アルバム名
1位Marvin GayeWhat’s Going On
2位The Beach BoysPet Sounds
3位Joni MitchellBlue
4位Stevie WonderSongs in the Key of Life
5位The BeatlesAbbey Road
6位NirvanaNevermind
7位Fleetwood MacRumours
8位Prince and the RevolutionPurple Rain
9位Bob DylanBlood on the Tracks
10位Lauryn HillThe Miseducation of Lauryn Hill
11位The BeatlesRevolver
12位Michael JacksonThriller
13位Aretha Franklin I Never Loved a Man the Way I Love You
14位The Rolling StonesExile on Main Street
15位Public EnemyIt Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
16位The ClashLondon Calling
17位Kanye WestMy Beautiful Dark Twisted Fantasy
18位Bob DylanHighway 61 Revisited
19位Kendrick LamarTo Pimp a Butterfly
20位RadioheadKid A
21位Bruce SpringsteenBorn to Run
22位The Notorious B.I.G.Ready to Die
23位The Velvet UndergroundThe Velvet Underground and Nico
24位The BeatlesSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
25位Carole KingTapestry
26位Patti SmithHorses
27位Wu-Tang ClanEnter the Wu-Tang(36 Chambers)
28位D’AngeloVoodoo
29位The BeatlesWhite Album
30位Jimi HendrixAre You Experienced
31位Miles DavisKind of Blue
32位BeyoncéLemonade
33位Amy WinehouseBack to Black
34位Stevie WonderInnervisions
35位The BeatlesRubber Soul
36位Michael JacksonOff the Wall
37位Dr. DreThe Chronic
38位Bob DylanBlonde on Blonde
39位Talking HeadsRemain in Light
40位David BowieThe Rise and Fall of Ziggy Stardust…
41位The Rolling StonesLet It Bleed
42位RadioheadOK Computer
43位A Tribe Called QuestThe Low End Theory
44位NasIllmatic
45位PrinceSign O’ the Times
46位Paul SimonGraceland
47位RamonesRamones
48位Bob Marley and the WailersLegend
49位OutKastAquemini
50位Jay-ZThe Blueprint

元ネタ ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版


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