洋楽 歴代アルバムランキング ベスト30|ローリングストーン誌 2020年版 感想
ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム 500選」が、2020年に、8年ぶりの改訂がされましたので、ここで、上位30位の紹介をしていきたいと思います。
2012年発表の「歴代最高のアルバム 500選」から様変わりしていますので、2012年時のランキングも紹介しながら、感想を記載していきたいと思います。
2000年代のアルバムも上位に入ってきており、かなりの変動があり、驚きがありました。
洋楽の名盤を聴きたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、洋楽の歴代アルバムのランキングを知りたい方に、役立つ記事になっています。
歴代最高のアルバム ベスト30
30位 → 21位
ジミ・ヘンドリックス『Are You Experienced』

ジャンル:Hard Rock
概要:
ジミ・ヘンドリックスが登場した時は、常軌を逸した翔びまくるギタープレイに、当時の同業者に廃業を考えさせたほどのインパクトがあったとか。当アルバムは、ジミ・ヘンドリックスのデビューアルバムで、全英2位を記録しています。惜しくも、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に阻まれ、1位にはなりませんでした。サウンドは、ブルース要素を含むギターアルバムといった感じです。1960年年代のアルバムのため、古臭さは否めませんが、それでも圧巻のギタープレイを感じることができます。その他のジミ・ヘンドリックスのアルバム「Electric Ladyland」(53位)、「Axis: Bold as Love」(92位)もおすすめです。
2012年のランキング:15位(15位)
ザ・ビートルズ 『White Album』

ジャンル:Rock
概要:
1968年に発売されたビートルズ10作目のアルバムで、2枚組のアルバムです。「White Album」製作時は、メンバ間の仲が最悪な状態で、ソロの寄せ集め的なアルバムになっていますが、各メンバの能力がすごいこともあり、各楽曲、素晴らしいです。レゲエ、フォーク、メタル、現代音楽と、幅広いジャンルの曲が収録されています。ジョン・レノンとポール・マッカートニーの影に隠れて、あまり目立たなかったジョージ・ハリソンも、名曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を作り出しています。ジョン・レノン作曲の「ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」は、12年後にジョン・レノンが射殺されてしまうことを考えると、とても感慨深い曲です。
2012年のランキング:10位(19位)
ディアンジェロ『Voodoo』
ジャンル:Soul
概要:
2000年に発売されたディアンジェロ2枚目のアルバムです。ジャケットやタイトルから、ヒップホップ系のメッセージ色の強いサウンドを想起していましたが、渋いソウルミュージックでした。1回聴いただけでは、理解するのが難しいですが、心地よいサウンドです。このサウンドが好きな方は、他のネオソウル系のアーティストである「エリカ・バドゥ」や「フランク・オーシャン」がおすすめです。
2012年のランキング:488位(460位)
ウータン・クラン『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』
ジャンル:Hip Hop
概要:
アメリカのヒップホップグループ「ウータン・クラン」の1993年デビューアルバムです。タイトルは、武道映画「燃えよドラゴン」と「少林寺三十六房」に由来しています。サウンドは、90年代の「ストリート性」を重視したヒップホップです。NazやJay-Zなどに影響を与えたアルバムです。ヒップホップ好きな人には、必聴のアルバムです。
2012年のランキング:386位(359位)
パティ・スミス『Horses』

ジャンル:Punk
概要:
パティ・スミスが、1975年に発売した初のスタジオアルバムです。NYパンクの先駆けのアルバムとなりますが、パンク独特の労働者階級の攻撃性と反社会性をギターでごりごり押していくような感じはありません。ピアノの綺麗な曲も収録されています。パティ・スミスのボーカルは、パンクしていてかっこいいです。
2012年のランキング:44位(18位)
キャロル・キング『Tapestry』
ジャンル:Folk
概要:
キャロル・キングが、1971年に発売した2枚目のソロアルバムで、ピアノとボーカルが中心のアルバムです。全米アルバムチャートで15週連続1位、その後も302週連続でトップ100に留まるロングセラーとなり、グラミー賞でも4部門制覇、現在まで約2200万枚を売り上げています。感動的な曲が多いので、未聴の方にはぜひ聴いてほしいアルバムです。
2012年のランキング:36位(11位)
ザ・ビートルズ 『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』
ジャンル:Rock
概要:
1968年に発売されたビートルズ8作目のアルバムです。この時代のアルバムは、「シングルヒット曲+新曲」のような構成が主流だったところを、ビートルズは、アルバム全体で一つのストーリー性を持たせるコンセプトアルバムを作成しました。このようなコンセプトアルバムを、この時代に製作したこと自体が偉大なことですが、今は、コンセプトアルバムは珍しくはなくなっているため、この偉大さが薄れてきているように思えます。コンセプトアルバムであるため、ビートルズの有名な曲はあまり収録はされていませんが、サイケデリックな「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」やインド音楽風の「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」など、あらゆる音楽が詰まっています。歴史を変えたアルバムと言われていますが、今のサブスクで音楽を聴く時代には、適さなくなってきているのかもしれません。とても残念です。
2012年のランキング:1位(24位)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド 『The Velvet Underground and Nico』

ジャンル:Rock
概要:
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが、1967年に発売したデビューアルバムです。ルー・リード主体のバンドで、ニコは、ファーストアルバム発売前に脱退しています。このアルバムは、発売時は全く売れず、評価され始めたのは、ずっと後のことです。時代がついていけなかったアルバムだったのですね。ニコのボーカルは下手うまな感じで、いい味を出しています。セカンドアルバム「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」は、ルー・リードらしい、攻撃的なアルバムですが、それと比較して、このアルバムは、マイルドで聴きやすいアルバムです。「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」もおすすめなアルバムです。
2012年のランキング:13位(10位)
ノトーリアス・B.I.G.『Ready to Die』
ジャンル:Hip Hop
概要:
ノトーリアス・B.I.G.が、1994年に発売したデビューアルバムです。ノトーリアス・B.I.G.は、バンド名ではなく、アメリカのMC、ラッパーです。身長190cm、体重136kgの巨漢でした。1997年に銃撃を受け、お亡くなりになりました。このアルバム名(「Ready to Die」)は切ないですね。後半の曲は、メロディアスな曲が入っていて、特に、「One More Chance」や「Juicy」は、女性ボーカルのメロディアスな曲です。「#!*@Me」を聴く場合は、音量に注意です。聴いてみれば意味が分かります。
2012年のランキング:133位(111位)
ブルース・スプリングスティーン『Born to Run』
ジャンル:Rock
概要:
ブルース・スプリングスティーンが、1975年に発売した3枚目のアルバムです。ブルース・スプリングスティーンは、アメリカを代表するロッカーで、このアルバムは、ブルース・スプリングスティーンの原点になっています。邦題は「明日なき暴走」。サウンドは、アコースティック、ホーンが入ったストレートなロックで、エネルギーを感じるアルバムです。
2012年のランキング:18位(3位)
次は、20位 → 11位 です。