Genesis(ジェネシス) 全アルバム ランキング|ジェネシスのおすすめアルバム

Genesis(ジェネシス) 全アルバム ランキング

5大プログレバンドであるジェネシスのアルバムを、「1969年-1976年」と「1978年以降」で、ランキングしましたので、ここで、1つのランキングにまとめたいと思います。

各アルバムの詳細は、以下の関連記事を参照してみて下さい。

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ジェネシスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ジェネシスの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価アルバム

以下が、今回の評価アルバムです。

発売年アルバム名
1969年From Genesis to Revelation 創世記
1970年Trespass 侵入
1971年Nursery Cryme 怪奇骨董音楽箱
1972年Foxtrot
1973年Selling England By The Pound 月影の騎士
1974年The Lamb Lies Down On Broadway 眩惑のブロードウェイ
1976年A Trick Of The Tail
1976年Wind & Wuthering 静寂の嵐
1978年…And Then There Were Three… そして3人が残った
1980年Duke
1981年Abacab
1984年Genesis
1986年Invisible Touch
1991年We Can’t Dance
1997年Calling All Stations

アルバム ランキング

順位アルバム名コメント評価点
1位The Lamb Lies Down On Broadway 眩惑のブロードウェイマンハッタンを舞台に展開されるラエルという名の少年の不思議な世界をテーマにしたアルバムです。少々難解な作品であるため、ピーター・ガブリエル以外のメンバは、もっと分かりやすいアルバムにしたかったようですが、ピーター・ガブリエルの独壇場で製作されました。しかしながら、内容は、ドラマティックで圧倒的な構成力を持ち、ロック・オペラの名盤と言える作品です。

4.5

2位Foxtrot本作をジェネシスの最高傑作にあげる人は多く、ジェネシスの独自の世界を展開しているアルバムです。特に後半23分の大作「Supper’s Ready」が、本作の目玉曲で、ジェネシスのライブの定番曲になっています。「Supper’s Ready」以外にも、メロトロン全開の「Watcher of the Skies」や、美しさが格別な「Time Table」「Horizons」が収録されており、充実したアルバムです。

4.2

3位Selling England By The Pound 月影の騎士本作には、「Dancing with the Moonlit Knight」「I Know What I Like」「Firth of Fifth」「The Cinema Show」とライブの定番曲が多く収録されており、しっとりとした叙情性を強調したアルバムです。「More Fool Me」は、初めてフィル・コリンズがメイン・ボーカルを担当していますが、言われなければ分からないぐらいピーター・ガブリエルの声に似ています。

4.0

4位Dukeジェネシスのアルバムの中では、最も聞きやすいアルバムで、プログレッシブ・ロックから違和感なくポップスに転換できた作品です。ラスト・ナンバーの「Duke’s Travels」と「Duke’s End」は、プログレッシブ・ロックしており、フィル・コリンズのドラミングが素晴らしい曲です。後のアルバム「Invisible Touch」と同様、本作も、フィル・コリンズのポップ・センスが光っています。

3.9

5位Nursery Cryme 怪奇骨董音楽箱本作から、スティーブ・ハケットとフィル・コリンズがメンバに加わり、ジェネシス最強のメンバが揃ったアルバムです。「怪奇骨董音楽箱」から「眩惑のブロードウェイ」までの4枚のアルバムは、神がかっており、どのアルバムを1位にしてもおかしくない素晴らしいアルバムたちです。人の生首をクリケットしている怖いジャケットは、ジェネシス独自の世界観を表現しています。

3.8

6位Invisible Touchジェネシスのポップスが極まったアルバムで、フィル・コリンズのポップ・センスが存分に発揮された作品です。ピーター・ガブリエルが脱退し、一時はジェネシス存続の危機にも瀕していたバンドが、このようなアルバムを製作できたのは奇跡的だと感じます。シングル・カットされた「Invisible Touch」は、全米1位になりました。全米1位から蹴落としたのが、ピーター・ガブリエルの「Sledgehammer」だったというのが、これまた凄いことです。

3.6

7位A Trick Of The Tailピーター・ガブリエル脱退後の最初のアルバムです。前作「幻惑のブロードウェイ」ほどの大作ではありませんが、ピーター・ガブリエルのサウンドをうまく引き継げており、フィル・コリンズの声質がピーター・ガブリエルに似ていることもあって、ピーター・ガブリエルが脱退した影響を感じさせない素晴らしいアルバムです。

3.5

8位Trespass 侵入ジェネシスのセカンド・アルバムですが、本作がファースト・アルバムだと捉えられることが多い作品です。ファースト・アルバムと比べると、プログレッシブ・ロック特有の長い曲や演奏技術の向上が見られます。ピーター・ガブリエルのボーカルが独特で、カリスマ的な存在だったことが、本作から伺えます。ライブで定番になる「Stagnation」や「The Knife」が収録されており、特に「The Knife」は、題名通り、尖った鋭い曲です。

3.0

9位…And Then There Were Three… そして3人が残ったギターのスティーブ・ハケットが抜けてしまい、アルバムのタイトル名が表しているように、フィル・コリンズ、トニー・バンクス、マイク・ラザフォードの3名で製作されたアルバムです。売れ路線を意識したポップな曲が増えていますが、分かりやすいポップスなサウンドではありませんので、理解するのに時間を要するかもしれません。

2.8

10位Wind & Wuthering 静寂の嵐フィル・コリンズがボーカルに変わってからの2枚目のアルバムです。前作「A Trick Of The Tail」は、ピーター・ガブリエル在籍時のサウンドを引き継いだ無難なアルバムでしたが、本作からフィル・コリンズらしさが表れ始めています。本作を最後に、ギターのスティーブ・ハケットが脱退してしまい、更に、初期のプログレッシブ・ロックのジェネシス サウンドはなくなっていきます。

2.7

11位Genesis前作「Abacab」がポップスの転換期のアルバムだとすると、本作は、前作のポップス路線を更に推し進めたアルバムです。プログレッシブ・ロックとは全く異なるサウンドになってしまいましたが、ポップスなサウンドに路線変更しても、更に売れ続けていったことに、ジェネシスの凄さを感じます。

2.6

12位Abacab「そして3人が残った」のように、ジェネシスの転換期のアルバムで、本作から、「Invisible Touch」に繋がるポップスが出来上がっていきます。本作で、完全に、ジェネシスのプログレッシブ・ロック時代の終わりを迎えてしまったため、少し、寂しさを感じます。「No Reply at All」には、Earth Wind & Fireのホーン・セクションが参加しています。

2.5

13位We Can’t Danceフィル・コリンズが参加した最後のアルバムです。シングル・カットされた曲(「I Can’t Dance」「No Son Of Mine」)は、英米で大ヒットし、当時のジェネシスの勢いを感じます。しかし、「Invisible Touch」ほどのポップスさは無くなり、あまり魅力がないアルバムになってしまいました。ポップスな路線に、プログレッシブ・ロックを加えたようなサウンドで、中途半端なアルバムに感じてしまいます。

2.2

14位From Genesis to Revelation 創世記1969年に発売された実質のファースト・アルバムです。当時は、アメリカに同名のバンドが存在していたため、ジェネシスのバンド名もつけることができず、無名の悲しいバンドでした。音楽的にもまだ未熟で、難解な曲はなく、アコースティックのシンプルな曲が大半を占めています。駄作ではありますが、ピーターガブリエルの魅力的なボーカルが味わえます。

2.0

15位Calling All Stations1997年に発売されたラスト・アルバムで、フィル・コリンズの代わりに、無名のレイ・ウイルソンがボーカルを担当しています。レイ・ウイルソンのボーカルは上手いのですが、ジェネシスのサウンドとは異なってしまったことや、魅力のある曲が少ないことから、評価を得られず、本作を最後に、ジェネシスは解散してしまいます。ジェネシス復活に向けてチャレンジしたのだと思いますが、裏目に出てしまいました。ジェネシスだと思わずに聞けば、そこそこ聞けるアルバムかなとも思います。

1.2

ジェネシスの音楽の楽しみ方

ジェネシスは、ピーターガブリエル時代のプログレッシブ・ロックと、フィル・コリンズ時代のポップスとで、サウンドが大きく別れますが、ポップスへの移行期のアルバム「静寂の嵐」「そして3人が残った」「Duke」は、プログレッシブ・ロックとポップスの中間のような作品です。

ピーターガブリエル時代のプログレッシブ・ロックは、ピーター・ガブリエルの独特なボーカルや童話的な世界観を味わってもらいたいですし、できれば当時の演劇的なライブも見てもらえれば、ピーターガブリエルの凄さが、分かるかと思います。

フィル・コリンズ時代のポップスは、80年代のポップスの良さが分かり、フィル・コリンズの親しみのあるボーカルが、特徴的です。

各時代ごとの大まかな区分けは、以下の通りです。

 1969年 – 1976年 :プログレッシブ・ロック

 1976年 – 1980年 :プログレッシブ・ロック + ポップス

 1981年 – 1997年 :ポップス

各ジャンルの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【プログレッシブ・ロックなアルバム】

  • From Genesis to Revelation 創世記(1969年):上級者向け
  • Trespass 侵入(1970年):上級者向け
  • Nursery Cryme 怪奇骨董音楽箱(1971年):中級者向け
  • Foxtrot(1972年):初心者向け
  • Selling England By The Pound 月影の騎士(1973年):初心者向け
  • The Lamb Lies Down On Broadway 眩惑のブロードウェイ(1974年):中級者向け
  • A Trick Of The Tail(1976年):中級者向け

【プログレッシブ・ロック + ポップスなアルバム】

  • Wind & Wuthering 静寂の嵐(1976年):中級者向け
  • …And Then There Were Three… そして3人が残った(1978年):上級者向け
  • Duke(1980年):初心者向け

【ポップスなアルバム】

  • Abacab(1981年):中級者向け
  • Genesis(1984年):中級者向け
  • Invisible Touch(1986年):初心者向け
  • We Can’t Dance(1991年):上級者向け
  • Calling All Stations(1997年):上級者向け

まとめ

ジェネシスのメンバだったピーターガブリエル、フィル・コリンズ、マイク・ラザフォードは、ソロでも大成功しており、プログレ・バンドの中で、ここまでソロで成功しているバンドはいないかと思います。

それだけ、ジェネシスのメンバは凄かったと言えます。

2021年に、14年ぶりにジェネシスのツアーが開始され、そのツアーには、ピーターガブリエルも参加するとの噂がありましたが、それはなくなってしまったようです。

いつか、ピーターガブリエル参加のジェネシスのライブを再現してほしく、できれば、あの奇抜なファッションも再現してほしいと願っています。

これで、5大プログレッシブ・ロックバンドのアルバムランキングが終了しましたので、次回は、ジェネシスのアルバム「Abacab」に参加したEarth Wind & Fireの全アルバムのランキングをしていきたいと思います。

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