EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー) 全アルバム ランキング
前回は、イエスの全アルバムのランキングをしましたので、今回は、5大プログレバンドの第四弾として、EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)の全アルバムのランキングをしたいと思います。
EL&Pは、キース・エマーソンのキーボードを前面に出して、ずば抜けた演奏技術を披露しているのが、一番の特徴です。
他の5大プログレバンドでも、キーボードは重要な位置づけがされていますが、ギターも、同様に、重要な楽器とされています。
しかし、EL&Pは、ギターはあまり重要な位置付けにしておらず、キース・エマーソンのワンマンなバンドと言ってもいいぐらいキーボード中心のバンドです。
そのため、EL&Pは、キース・エマーソンなくしては、成り立たないバンドです。
残念ながら、キース・エマーソンは、2016年に他界してしまったため、EL&Pは、もう再結成できないバンドになってしまいました。
そんな、EL&Pのアルバムを紹介しながらランキングしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
EL&Pのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、EL&Pのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
EL&P アルバムランキング
Black Moon
評価: 1.8
1991年に再結成された時の第一弾のアルバムで、通算8作目のスタジオ・アルバムです。キーボード中心のアルバムで、70年代のハモンド・オルガンの音なども入っていますが、当時の最新のシンセサイザーの音が中心になっています。1990年代は、キーボードの技術が発達しきっていたため、70年代のキーボードの危うい緊迫感が薄れてしまい、あまりEL&Pの特徴が表れていないアルバムです。ただ、キース・エマーソンのピアノ・ソロの曲もあるため、キース・エマーソンの演奏技術の高さは伺えます。
In The Hot Seat
評価: 2.0
1991年に再結成された際の第二弾のアルバムで、通算9作目のスタジオ・アルバムです。キース・エマーソンのキーボードがあまり活躍しておらず、それは、キース・エマーソンが、レコーディング直前に腕の手術を受けたことにより、プログラミングによる音声に頼らざるを得なかった事情があったようです。アルバムを聴く限りでは、プログラミングなのか、キース・エマーソンの演奏なのか分かりませんが、70年代のEL&Pのような緊迫感は失われてしまっています。
Works Volume II 作品第二番
評価: 2.2
1977年発売の6作目のスタジオ・アルバムです。メンバ間で仲が悪かったのか、バンドとしてネタ切れだったのか、ソロ作品や未発表曲を寄せ集めたアルバムで、バンドとしてのまとまりはありません。前作「ELP四部作」もソロ作品のようなアルバムでしたが、そこそこ聴きどころのある曲がありましたが、このアルバムには、特筆すべき曲もなく、70年代のアルバムの中では、駄作だと感じます。そのためか、今までのアルバムと比べると、売上も落ちてしまいました。
Love Beach
評価: 2.3
1978年発売の7作目のスタジオ・アルバムで、本作制作時には、EL&Pの解散が決まっていたために、意欲がない中、制作されたアルバムです。そのためか、キース・エマーソンの演奏が控えめで迫力のある曲はありません。バハマで制作されたアルバムであるため、ジャケット、アルバム名が南国を感じさせますが、ともにイケていません。本作も「作品第二番」と同様、70年代のアルバムの中では、駄作に感じます。
Works Volume I ELP四部作
評価: 2.5
1977年発売の6作目のスタジオ・アルバムで、2枚組のアルバムです。A面はキース・エマーソンのソロ、B面はグレッグ・レイクのソロ、C面はカール・パーマーのソロ、D面はEL&P全員の演奏の構成になっています。全てのサイドにおいて、オーケストラと共演しています。A面のキース・エマーソンのソロは、曲名が「ピアノ協奏曲第1番」であったり、第1楽章、第2楽章、第3楽章の構成になっていたりと、クラシック音楽そのものです。D面の「庶民のファンファーレ」は、シングルカットされ、EL&Pの中で最もヒットした曲です。
Trilogy
評価: 3.0
1972年発売の3作目のスタジオ・アルバムです。2作目「タルカス」、3作目「展覧会の絵」とは異なり、1曲1曲が独立している曲で、小品作品集的なアルバムです。1970〜1973年の時代のEL&Pは一番まとまりがあり、脂が乗っていた時期でもあります。本作も、脂が乗っており、全てが快調な曲ばかりです。その中でも、グレック・レイクのアコギ中心のバラード曲「From The Beginning」や、キース・エマーソンの演奏技術が最高潮の「Hoedown」があったりとバラエティ豊かなアルバムです。
Pictures At An Exhibition 展覧会の絵
評価: 3.2
1971年発売のライブ・アルバムです。スタジオ・アルバムではありませんが、このアルバムに収録されている曲は、スタジオ・アルバムには入っていないことと、EL&Pの代表アルバムであることから、ランキングに加えました。「展覧会の絵」や「くるみ割り人形」を、なぜライブで取り上げたのかは不明ですが、EL&Pにマッチしており、迫力のある演奏を聞くことができます。「展覧会の絵」では、独自に歌詞をつけてボーカルも入っています。EL&Pの演奏技術が高いことが分かるアルバムです。
次は、3位 → 1位 です。
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