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Yes(イエス)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、ピンク・フロイドの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、5大プログレバンドの第三弾として、イエスの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
イエスの音楽は、他の5大プログレバンドと比較して、「アート要素が強い」、「演奏技術が高い」、「曲が長い」、「難解な歌詞」といった特徴を持っています。
イエスは、1970年代は、プログレッシ・ロックを展開していましたが、1980年から1983年の期間、一時的に活動を停止した後、突如、トレヴァー・ラビンを迎え入れて、活動を再開します。
トレヴァー・ラビンがメンバーになったイエスは、90125イエスと呼ばれ、「ロンリー・ハート」が、大ヒットし、奇跡的な大復活を遂げます。
その後、1980年後半から、1990年初頭に、1970年代のメンバーで「ABWH」(メンバーの頭文字アンダーソン、ブルーフォード、ウェイクマン、ハウを取ったもの)を結成したために、イエスが、「トレヴァー・ラビン率いるイエス」と「旧メンバーのイエス」に分裂していた時代もありました。
現在のイエスは、スティーヴ・ハウを中心として活動しており、定期的に新作を発表しています。
そんなイエスの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
イエスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
イエスのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
イエス アルバムランキング
Open Your Eyes
評価: 2.3
1997年発売の17作目のアルバムで、トレヴァー・ラビンも、リック・ウェイクマンも参加していないことから、
今までのイエスの特徴はなく、クリス・スクワイアのソロ・アルバム用に作られた曲を、ギター中心のロックにアレンジして制作されたアルバムです。
元TOTOのメンバーであるスティーヴ・ポーカロがキーボードで参加していますが、あまりキーボードの演奏は入っていません。
テンポの良い曲が多いものの、魅力的な曲がなく、評判の悪いアルバムです。
Union 結晶
評価: 2.4
1991年発売の13作目のアルバムで、90125イエスと、旧メンバーのイエスが、和解し、合体して制作されたアルバムです。
和解したといっても、確執があったのか、あまりまとまりのあるアルバムとは言えません。
実際、90125イエスと、旧イエスのメンバーが全員、一緒に演奏している曲はなく、イエスとは関係のない曲までもが収録されています。
そのため、90125イエスの曲と、そうではない曲で分けられていますが、本作では、90125イエスの曲(「Lift Me Up」「Saving My Heart」「Miracle Of Life」「The More We Live-Let Go」)の方が優れているように感じます。
90125
評価: 2.5
1983年発売の11作目のアルバムで、南アフリカ共和国出身のギタリスト トレヴァー・ラビンが初めて参加したアルバムです。
また、イエスのオリジナル・メンバー トニー・ケイが、キーボードで復活しています。
オープニング・ナンバーの「ロンリー・ハート」は、イエス唯一の全米チャート1位になるなど、大ヒットしました。
しかし、本作は、サウンドの変化が急すぎたことと、「ロンリー・ハート」以外は、有名な曲がないため、アルバム全体としては、「ロンリー・ハート」だけが目立つアルバムとなりました。
尚、アルバム名の「90125」という数字は、意味がある数字ではなく、単なるレコードの品番です。
Heaven & Earth
評価: 2.6
2014年発売の21作目のアルバムです。
本作まで全てのイエスのアルバムに参加していたクリス・スクワイアが、2015年に他界してしまったため、本作が、クリス・スクワイアの遺作となってしまいました。
ボーカルが、グラス・ハマーのボーカリスト ジョン・デイヴィソンに変わっていますが、声質がジョン・アンダーソンにそっくりであるため、イエスのアルバムとしては違和感なく聴くことができます。
スティーブ・ハウがギターで参加していますが、控えめな演奏で、緊迫感がなく、落ち着いた癒しのサウンドに変化しています。
Big Generator
評価: 2.65
1987年発売の12作目のアルバムで、90125イエスとしては、2作目のアルバムになります。
「90125」以上にトレヴァー・ラビン色が強くなり、1970年代イエスのサウンドは全くありません。
しかし、「90125」よりも魅力的な曲が増え、まとまりのあるアルバムです。
全米15位と、「90125」のような大ヒットにはなりませんでしたが、イエスとは別バンドだと思って聞けば、決して、悪いアルバムではありません。
The Quest
評価: 2.7
2021年発売のアルバムで、初めてスティーブ・ハウがプロデュースしたアルバムです。
前作「Heaven & Earth」の延長線上のアルバムですが、スティーブ・ハウのプロデュースということもあって、ギターの音が多くなっていることや、オーケストラの使用により、壮大なサウンドに仕上がっています。
しかし、1970年代のプログレッシブ・ロックのような緊迫感はないため、癒しのイエスといった印象を受けます。
Tormato
評価: 2.75
1978年発売の9作目のアルバムで、時代の変化とともに、コンパクトな曲が増え、「危機」や「海洋地形学の物語」のような大作の曲が無くなってしまいました。
本作では、「Future Times」と「Release, Release」ぐらいが、プログレッシブ・ロックを感じますが、その他の曲は、ポップな曲で占められています。
特に、「Don’t Kill The Whale」や「Arriving UFO」は、今までのイエスでは考えられないくらいの分かりやすいポップな曲となっています。
そのためか、イエスのアルバムの中では、あまり評判が良くないアルバムです。
Yes イエス・ファースト・アルバム
評価: 2.8
1969年発売のイエスの記念すべきファースト・アルバムです。
イエスのファースト・アルバムとセカンド・アルバムは、プログレッシブ・ロックではなく、アート・ロックと呼ばれていました。
可愛らしいジャケットとは裏腹に、重い曲が多く、昔のハードロックに近い曲や、ヒュージョン系の曲が収録されています。
まだ、スティーブ・ハウが加入する前のアルバムであるため、プログレッシブ・ロックのギターとは異なり、ハードなギターが展開されています。
The Ladder
評価: 2.9
1999年発売の18作目のアルバムで、キーボードにイゴール・コロシェフが正式加入して制作されたアルバムです。
レコーディングの途中で、プロデューサーのブルース・フェアバーンが死去するというアクシデントがありましたが、前作の失敗が嘘のように、イエスの良さが戻り始めています。
10分ほどの大作「Homeworld」や、南国を感じさせる曲、明るいポップな曲など、聞き応えのある曲が多く収録されています。
売れ路線の曲に走らなかったことが成功の要因だったと感じます。
Mirror To The Sky
評価: 3.0
2023年発売の23作目のアルバムで、前作「The Quest」から、1年7ケ月とイエスにしては、短い期間で制作されたアルバムです。
プロデューサーは、前作「The Quest」と同様、スティーヴ・ハウで、曲構成や、オーケストラを使用した演奏も前作と変わりはありません。
前作との違いは、1973年のアルバム「海洋地形学の物語」から参加していたドラマーのアラン・ホワイトが、2022年に他界してしまったことから、ジェイ・シェレンに変更になっていることぐらいです。
本作は、前作の延長線上でありながら、今後のイエスの方向性が明確になったように感じ、最近のイエスのアルバムに見られた癒し系のサウンドに、1970年代のイエスを加えたような良作のアルバムです。
Talk
評価: 3.05
1994年発売の14作目のアルバムで、トレヴァー・ラビン主体の90125イエスのメンバーで制作されたアルバムです。
今までの90125イエスでは見られなかった15分の大作(「エンドレス・ドリーム」)が収録されています。
全体的にポップスで聞きやすいアルバムですが、あまり宣伝されなかったためか、商業的には失敗し、その結果、トレヴァー・ラビンは、イエスから解雇されてしまいました。
しかし、アルバム自体は、レベルの高い優れたアルバムです。
The Yes Album イエス・サード・アルバム
評価: 3.2
1971年発売の3作目のアルバムで、ギターが、ピーター・バンクスから、スティーブ・ハウに変わって制作されたアルバムです。
ファースト・アルバムとセカンド・アルバムは、商業的に失敗しましたが、このアルバムが起死回生となり、商業的に成功し始めます。
スティーブ・ハウの加入によって、演奏技術が向上し、音楽性に深みと緻密さが出て、本作から、本格的にプログレッシブ・ロックに変化していきます。
「I’ve Seen All Good People」や「Starship Trooper」は、イエスのライブで度々演奏されており、イエスを代表する曲です。
Drama
評価: 3.3
1980年発売のアルバムで、ジョン・アンダーソンと、リック・ウェイクマンが脱退し、代わりにバグルスのトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズが加わったアルバムです。
前作「Tormato」はポップなアルバムでしたが、このアルバムは、以前のプログレッシブ・ロックに戻っています。
ボーカルが、ジョン・アンダーソンではないため、イエスのアルバムの中では、マイナーなアルバムですが、各楽曲の質は高く、
また、トレヴァー・ホーンのボーカルが、ジョン・アンダーソンのボーカルに酷似しているため、イエスとして違和感なく聴けるアルバムです。
Time and a Word 時間と言葉
評価: 3.4
1970年発売のセカンド・アルバムで、ファースト・アルバムと同様、アート・ロックに属するアルバムです。
ファースト・アルバムの延長線上にあり、商業的には失敗したものの、オーケストラや管楽器を導入して、クラシックとの融合を図ったことで、壮大な作品に仕上がっています。
特に、アルバム名にもなっている「Time and a Word」は、曲の良さに加え、ラストにオーケストラが入ってくることで、最高の盛り上がり方で終了していきます。
Fly from Here
評価: 3.5
2011年発売の20作目のアルバムで、1980年発売のアルバム「ドラマ」に参加していたバグルスのトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズが、再び参加して制作されたアルバムです。
ボーカルは、トレヴァー・ホーンではなく、イエスのコピーバンドをやっていたベノワ・ディヴィッドが採用されています。
本作の中では、アルバムの前半の組曲「Fly From Here PartⅠ〜Ⅴ」が、イエスらしい壮大な曲でおすすめ曲です。
Going for the One 究極
評価: 3.6
1977年発売の8作目のアルバムです。
前作「Relayer」で脱退したリック・ウェイクマンが復帰したアルバムですが、プログレッシブ・ロック全盛期のようなサウンドではなくなり、メロディアスで分かりやすい曲が増えています。
ジャケットも今までのロジャー・ディーンから、ヒプノシスのデザインに変わり、新たなイエスを感じさせます。
ラスト・ナンバーの「悟りの境地」は、神秘的な壮大な曲で、今までのイエスの集大成のような曲です。
ポップス要素の強いアルバムであるため、難解な曲はなく、Yesの入門アルバムとしては、最適なアルバムです。
Keys to Ascension、Keys to Ascension 2
評価: 3.7
1996年、1997年発売の15,16作目のアルバムで、「Keys to Ascension」には、新曲が2曲、「Keys to Ascension 2」には、新曲が5曲収録されています。
ジョン・アンダーソン、クリス・スクワイア、スティーヴ・ハウ、リック・ウェイクマンの黄金メンバーで制作されただけあって、1970年代イエスのプログレッシブ・ロックを彷彿させるアルバムです。
ライブと一緒にせず、新曲だけのアルバムにしていた方が、イエスのアルバムの中でも傑作に位置付けられるアルバムになったのではないかと感じます。
Magnification
評価: 3.8
2001年発売の19作目のアルバムです。
1997年からイエスに参加していたキーボディスト イゴール・コロシェフが解雇されたため、本作には、キーボードが入っていませんが、その代わりに、オーケストラが使用されています。
その選択が功を成し、今までになく迫力のある壮大な曲が増えました。
1990年以降のイエスのアルバムは、あまり評価されずマイナーなアルバムばかりですが、本作は、イエスのアルバムの中でも、傑作なアルバムで、プログレッシブ・ロックのイエスが好きな人にも、おすすめのアルバムです。
Tales from Topographic Oceans 海洋地形学の物語
評価: 4.0
1973年発売の6作目のアルバムで、ジョン・アンダーソンが、パラマハンサ・ヨガナンダの「あるヨギの自叙伝」を読んで、そのコンセプトを取り入れたアルバムです。
ヒンドゥー教のテキスト4部作という大作志向が強い難解なアルバムであることから、理解するまでに時間を要する作品です。
1曲が、18分から21分の長さがあり、キーボードのリック・ウェイクマンは、この長く難解な曲に嫌気がさし、イエスを脱退してしまいます。
しかし、何度も聴いていくうちに、毎回色々な発見があり、聴けば聴くほど良さが分かってくるスルメ的なアルバムです。
そのため、数回聴いて挫折してしまった人は、良さが分かるまで聴いてもらいたいアルバムです。
Fragile こわれもの
評価: 4.2
1971年発売の4作目のアルバムで、イエスのプログレッシブ・ロックを確立したアルバムです。
本作から、リック・ウェイクマンが参加し、クラシックの要素が強くなっています。
そのことが、最もよく表れているのが、「Cans and Brahms」で、この曲は、ブラームスの交響曲第4番第3楽章を、さまざまなキーボードで演奏しています。
オープニング・ナンバー「Roundabout」は、シングル・カットされ、大ヒットし、イエスの代表曲になりました。
本作は、各メンバーのソロ曲が中心となっており、次作「危機」の前哨戦のようなアルバムで、「危機」と並ぶプログレッシブ・ロックの名盤です。
Relayer
評価: 4.4
1974年発売の7作目のアルバムで、リック・ウェイクマンが、前作「海洋地形学の物語」後のイエスの方向性に賛同できず、バンドを脱退してしまい、
代わりにパトリック・モラーツが加入したアルバムです。
そのためか、キーボードの音が少なくなり、ギターが前面に出てきて、スティーヴ・ハウのギター演奏技術が遺憾なく発揮されています。
「危機」のような緻密さはありませんが、メンバーの演奏技術が絶頂期に達していることが分かる迫力満点のアルバムです。
イエスのアルバムの中では、マイナーなアルバムですが、ダイナミックなスケールを持ちます。
演奏技術が凄いことである一方で、演奏技術に走り過ぎ大げさになってしまったことから、批評家からは、賛否両論の評価がされました。
Close to the Edge 危機
評価: 5.0
1972年発売の5作目のアルバムで、どの曲も、名曲・名演であり、イエスの最高傑作のアルバムです。
ヘルマン・ヘッセの小説「シッダールタ」にインスパイアされた前半の18分間の曲と、後半のコンセプトのない2曲で構成されています。
宇宙的な広がりを感じさせる壮大なアルバムで、最高のメンバー、最高の演奏技術、最高のメロディー、曲構成、様式美と、欠点のないロック史上に輝く金字塔的な名盤です。
このアルバムを聴いてしまうと他のアルバム全てが霞んで聞こえてしまうほどの大傑作のアルバムです。
本作発表後、ドラマーのビル・ブルーフォードは、良いアイデアを出せなかったと感じ、イエスを脱退し、キング・クリムゾンに加入することになります。
その他のおすすめアルバム
- Yessongs
- 「イエス・サード・アルバム」「こわれもの」「危機」のアルバムからの選曲が中心のライブ・アルバムで、リック・ウェイクマンのソロ・アルバム「ヘンリー八世の六人の妻」の曲も収録されています。レコードでは、3枚組、2時間10分とボリュームのあるライブ・アルバムです。
- スタジオ・アルバムの音を忠実に再現しており、スタジオ・アルバム以上の高い演奏技術を聴くことができます。ライブ・アルバムの名盤です。
- Yesshows
- このアルバムは、「海洋地形学の物語」〜「Tormato」のアルバムからの選曲が中心のライブ・アルバムです。
- 聴きどころは、「海洋地形学の物語」からの「儀式」と「リレイヤー」からの「錯乱の扉」で、演奏技術が最大限に発揮されています。また、セカンド・アルバム収録の「時間と言葉」も、おすすめ曲です。
- Anderson Bruford Wakeman Howe 閃光
- 90125イエスを脱退したジョン・アンダーソンが、旧メンバーを召集して制作したアルバムです。90125イエスが存続していたため、イエスの名称は使用できず、参加メンバーの名前をバンド名にして発売されていますが、実質イエスのアルバムです。
- 1970年代の黄金メンバーで制作されてはいますが、1970年代のアルバムのような緊迫感はなく、サウンドも軽くなっています。
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イエスのメンバー
以下にイエスの主要メンバーを紹介したいと思います。
- ジョン・アンダーソン(ボーカル担当):
イエスのオリジナル・メンバーで、イエスの中心人物です。
ジョン・アンダーソンのボーカルは、独特の曇りがかったハイトーンで、下手うまとも言われています。
イエス以外では、キング・クリムゾン、マイク・オールドフィールド、TOTOなど、他のアーティストのアルバムにも多数ボーカル参加していたり、ソロ・アルバムも多数発表しています。 - クリス・スクワイア(ベース担当):
イエスのオリジナル・メンバーで、2015年に他界するまで、唯一、イエスに在籍し続けた人です。
そういう意味では、イエスは、クリス・スクワイアのバンドだったと言っても良いかもしれません。
ローリングストーンズ誌による「史上最高のベーシスト50選」では、18位に輝いています。 - スティーヴ・ハウ(ギター担当):
イエスのオリジナル・メンバーではありませんが、イエスには、「イエス・サード・アルバム」から参加し、プログレッシブ・ロックの黄金時代を築いた1人です。
ギター演奏は、ロック的なプレイをあまり好んでおらず、アコギ、シタール、マンドリンなど、様々なギターを演奏します。 - リック・ウェイクマン(キーボード担当):
プログレッシブ・ロック界では、キース・エマーソンと並んで、技巧派のキーボーディストとして有名です。
ソロ・アルバムも多数、発表しており、特に初期のアルバム「ヘンリー八世の六人の妻」「地底探検」「アーサー王と円卓の騎士たち」では、イエス以上に、派手な技巧的な演奏を披露しています。
イギリスでは、コメンテーター、司会者、評論家、コメディアンとしてもテレビに出演することが多く、有名なタレントのようです。 - ビル・ブルーフォード(ドラム担当):
イエスのオリジナル・メンバーで、イエスのアルバムでは、「イエス・ファースト・アルバム」〜「危機」に参加しています。
イエスだけではなく、5大プログレッシブ・ロックバンドのキング・クリムゾンや、ジェネシスにも在籍していました。
ジャズ志向のドラマーで、「イエスは、ジャズ・バンドだと思って加入した」と語っています。 - トレヴァー・ラビン(ギター担当):
南アフリカ共和国出身のミュージシャンで、90125イエスの中心人物です。
エイジアのプロジェクトがきっかけでイエスに加入しました。
卓越したギターのテクニックの持ち主ですが、完璧主義なのか、我が強いのか、ジョン・アンダーソンと対立してしまい、イエスを解雇されてしまいます。 - トニー・ケイ(キーボード担当):
イエスのオリジナル・メンバーで、ファースト・アルバムから、サード・アルバムに参加していましたが、イエスの音楽性の違いから、解雇されてしまいます。
しかし、90125イエス以降のアルバムから、復活することになりましたが、あまり活躍する場がなく、別の人がキーボードを演奏していることも多かったようです。 - アラン・ホワイト(ドラム担当):
ビル・ブルーフォードに代わり、「海洋地形学の物語」以降のアルバムに参加しています。
イエス加入前は、ビートルズのメンバーと交流があり、ジョン・レノンやジョージ・ハリソンのアルバムにも参加しています。
残念ながら、2022年5月にお亡くなりになりました。 - ジェフ・ダウンズ(キーボード担当):
イエスのアルバムには、「Drama」「Fly from Here」に参加しています。
イエス参加前は、バグルスの「ラジオ・スターの悲劇」に参加していた人で、イエス以外には、エイジアのアルバムにも参加しています。 - トレヴァー・ホーン(プロデューサー):
ジェフ・ダウンズと同様、バグルスの「ラジオ・スターの悲劇」に参加していた人で、イエスのアルバムでは、「90125」「Fly from Here」をプロデュースしています。
「Drama」では、リード・ボーカル、ベースで参加しており、ジョン・アンダーソンの声にそっくりのボーカルをしていました。
イエスの音楽の楽しみ方
イエスは、メンバー変動が激しく、時代によって、アート・ロック、プログレッシブ・ロック、ポップス、ロック、癒し系プログレッシブ・ロックと、様々なジャンルに変化しています。
まずは、自分の好きなサウンドから聞いていくのが良いかと思いますが、プログレッシブ・ロックの「こわれもの」や「危機」から聞いていくのが王道で、間違いはありません。
各時代ごとの大まかな区分けは、以下の通りです。
1969年 – 1970年 :アート・ロック
1971年 – 1980年 :プログレッシブ・ロック
1981年 – 1997年 :ポップス、ロック
1999年 – 2021年 :癒し系プログレッシブ・ロック
各ジャンルの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【アート・ロックのアルバム】
- Yes イエス・ファースト・アルバム(1969年):上級者向け
- Time and a Word 時間と言葉(1970年):中級者向け
【プログレッシブ・ロックのアルバム】
- The Yes Album イエス・サード・アルバム(1971年):中級者向け
- Fragile こわれもの(1971年):初心者向け
- Close to the Edge 危機(1972年):初心者向け
- Tales from Topographic Oceans 海洋地形学の物語(1973年):上級者向け
- Relayer(1974年):上級者向け
- Going for the One 究極(1977年):初心者向け
- Drama(1980年):上級者向け
- Keys to Ascension、Keys to Ascension2(1996年,1997年):中級者向け
【ポップス、ロックのアルバム】
- Tormato(1978年):中級者向け
- 90125 ロンリー・ハート(1983年):初心者向け
- Big Generator(1987年):中級者向け
- Union 結晶(1991年):上級者向け
- Talk(1994年):中級者向け
- Open Your Eyes(1997年):上級者向け
【癒し系プログレッシブ・ロックのアルバム】
- The Ladder(1999年):中級者向け
- Magnification(2001年):中級者向け
- Fly from Here(2011年):中級者向け
- Heaven & Earth(2014年):上級者向け
- The Quest(2021年):上級者向け
- Mirror To The Sky(2023年):中級者向け
まとめ
最後に、イエスのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | Close to the Edge 危機 | 5.0 |
2位 | Relayer | 4.4 |
3位 | Fragile こわれもの | 4.2 |
4位 | Tales from Topographic Oceans 海洋地形学の物語 | 4.0 |
5位 | Magnification | 3.8 |
6位 | Keys to Ascension、Keys to Ascension 2 | 3.7 |
7位 | Going for the One 究極 | 3.6 |
8位 | Fly from Here | 3.5 |
9位 | Time and a Word 時間と言葉 | 3.4 |
10位 | Drama | 3.3 |
11位 | The Yes Album イエス・サード・アルバム | 3.2 |
12位 | Talk | 3.05 |
13位 | Mirror To The Sky | 3.0 |
14位 | The Ladder | 2.9 |
15位 | Yes イエス・ファースト・アルバム | 2.8 |
16位 | Tormato | 2.75 |
17位 | The Quest | 2.7 |
18位 | Big Generator | 2.65 |
19位 | Heaven & Earth | 2.6 |
20位 | 90125 | 2.5 |
21位 | Union 結晶 | 2.4 |
22位 | Open Your Eyes | 2.3 |
イエスは、5大プログレバンドの中では、22枚と一番多くのスタジオ・アルバムを発表しており、今でも、アルバムを制作し続けています。
現在は、クリス・スクワイアが他界してしまったために、オリジナル・メンバーは誰もイエスに残っていませんが、イエスの意思を引き継いで、これからも素晴らしいアルバムを制作し続けていってほしいと思っています。
次回は、5大プログレッシブ・ロックバンドのアルバムランキング第四弾としてEL&Pの全アルバムランキングをしていきたいと思います。
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