Pink Floyd(ピンク・フロイド)全アルバムランキング|おすすめアルバム
前回は、キング クリムゾンの全アルバムランキングをしましたので、今回は、5大プログレバンドの第二弾として、ピンク・フロイドの全アルバムのランキング付けをしたいと思います。
私が、プログレッシブ・ロックにハマっていったのは、キング クリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」を聴いて、衝撃を受けたことが始まりで、そこからプログレッシブ・ロックというジャンルを知りました。
その後、「他のプログレッシブ・ロックの名盤も聴いてみたい」と思い、色々調べていった結果、その次に、イエスの「危機」を聴き、これまた、「すごいアルバムだ」と感動し、更にプログレッシブ・ロックを好きになっていきました。
その流れで、当然、次にピンク・フロイドの「狂気」が出てくる訳で、当時、ワクワクしながら「狂気」を聴いたのですが、キング クリムゾン、イエスのアルバムとは異なり、「何でこのアルバムが名盤なの?何がいいの?」というのが第一印象でした。
これが、私が高校生くらいの時で、周りの友人にも、キング クリムゾン、イエス、ピンク・フロイドのアルバムを聞かせたのですが、同じ感想でした。
ここで、一旦ピンク・フロイドを聴くのはやめて、EL&Pから、プログレッシブ・ロックを再開したのですが、やはり、5大プログレバンドのピンク・フロイドを理解できないのは、自分の中でモヤモヤ感がありました。
その後、時が経ち、「「狂気」は理解できなかったけれども、ピンク・フロイドの別のアルバムを聴いてみるか」という思いになり、次に、「ファイナルカット」を聴いてみたのですが、このアルバムが自分の中でツボにはまり、ピンク・フロイドの良さが徐々にわかるようになっていきました。
最終的に、また、「狂気」を聴いたのですが、第一印象とはガラッと変わり、「「狂気」すごーい。何でこのアルバムを理解できなかったのだろう」というようになりました。
という訳で、ピンク・フロイドは、5大プログレバンドの中では、一番とっつきにくいバンドかと思っていますが、ピンク・フロイドのアルバムは、噛めば噛むほど味が出てくるため、一聴して良さを理解できなくても、何度も何度も聞いてもらいたいバンドです。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ピンク・フロイドのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ピンク・フロイドのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
ピンク・フロイド アルバムランキング
The Endless River 永遠
評価: 2.3
2014年に発売されたピンク・フロイドのラストアルバムです。リック・ライトの追悼アルバムで、ほぼ全編インストゥルメンタルのアンビエント要素が強いアルバムです。元メンバであるロジャー・ウォーターズは、このアルバムの制作には関わっておらず、デヴィッド・ギルモア中心に制作されたアルバムです。インストゥルメンタルであるため、評価は低くしてしまいましたが、どの曲もピンク・フロイドらしく、特にラスト・ナンバーのボーカルの入った「Louder than Words」は、バラード曲で、リック・ライトのことをしみじみ感じさせる味わい深い作品です。
Ummagumma
評価: 2.4
1969年発売の2枚組のアルバムです。1枚目はライブアルバム、2枚目はスタジオアルバムで、2枚目は各メンバのソロ作品が収録されています。1枚目のライブアルバムは、後期のピンク・フロイドのライブでは、ほとんど演奏されることのないサイケデリック時代の曲が収録されいるため、貴重な音源です。特に、「ユージン、斧に気をつけろ」は、正規のスタジオアルバムには収録されておらず、このアルバムでしか聞けない作品です。2枚目のスタジオアルバムは、実験色が強すぎて、理解することが困難であるため、評価が低くなりました。
More
評価: 2.5
1969年発売のマイナーな映画「モア」のサウンドトラックです。8日間で録音を完了させたとのことですが、やっつけ仕事のようなアルバムには感じられず、良い曲も多く収録されています。特に、「Green Is The Colour」と「Cymbaline」は、初期ピンク・フロイドのライブのレパートリーにもなっています。サイケデリック色は薄くなっており、「夜明けの口笛吹き」や「神秘」よりも聞きやすいアルバムです。
A Saucerful Of Secrets 神秘
評価: 2.6
1968年発売のアルバムで、前作「夜明けの口笛吹き」の中心人物であったシド・バレットが精神に異常をきたし、代わりに、デヴィッド・ギルモアが初めて参加したアルバムです。シド・バレットが抜けてしまったことで、過渡期のアルバムになりますが、後ろ向きな感じはなく、新しい音楽を制作していこうという意気込みを感じるアルバムです。ただ、「夜明けの口笛吹き」と同様に、サイケデリックの音楽に慣れていないと、とっつきにくいアルバムです。
Obscured By Clouds 雲の影
評価: 2.7
1972年発売のアルバムで、マイナーな映画『ラ・ヴァレ』のサウンドトラックのアルバムです。そのため、「原子心母」「おせっかい」のような大作主義の曲はなく、小曲で構成されています。この時代のピンク・フロイドらしい牧歌的なフォークの曲が多く収録されており、緊張感はなく、リラックスして聴けるアルバムです。一般的には評価が高くないアルバムですが、その評価のために聴かないのはもったいないアルバムです。
次は、10位 → 3位 です。