King Crimson(キング クリムゾン) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム
今回は、前回紹介しましたエイジアのジョン・ウェットンが参加していたこともある「5大プログレッシブ・ロックの一角であるKing Crimson(キング クリムゾン)」の全アルバムのランキングをしていきたいと思います。
5大プログレッシブ・ロックとは、70年代に活躍した「King Crimson(キング クリムゾン)」「Pink Floyd(ピンク フロイド)」「Yes(イエス)」「EL&P(エマーソン レイク&パーマー)」「Genesis(ジェネシス)」のことを指します。
1970年代後半にパンクが登場してから、プログレッシブ・ロックは衰退していき、70年代に活躍した多くのプログレッシブ・ロック バンドは、消えていくか、時代に合わせてサウンドを変化させて生き残るかのどちらかでした。
しかし、キング クリムゾンはそんなことは気にせず、信念を曲げずに、自分たちのやりたい音楽をやり続け、今でも活躍しているバンドです。
キング クリムゾンのアルバムの中では、1stアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」が最も有名で、このアルバムは、洋楽の名盤として、必ず挙げられるアルバムです。
キング クリムゾンは、このアルバムがあったからこそ、自分たちの好きな音楽をずっとやり続けることができたのかもしれません。
1stアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」以外にも、多くの素晴らしいアルバムがありますが、「クリムゾン・キングの宮殿」があまりにも強烈であったため、その他のアルバムはあまり知られていないかもしれません。
そこで、キング クリムゾンの全アルバム ランキングを通して、その他のアルバムの素晴らしさを紹介していきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
キング クリムゾンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、キング クリムゾンのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
キング クリムゾン アルバムランキング
Three of a Perfect Pair

評価: 2.0
1984年発売の10枚目のアルバムで、1980年代キング クリムゾンでは、3枚目にあたるアルバムです。前々作「Discipline」と前作「Beat」のプロデューサー レット・ディヴィスから、セルフ・プロデュースに変わって制作された作品です。前作の「Beat」もそうでしたが、キング クリムゾンらしくないニュー・ウェーブ色の強いサウンドであるため、世間一般的にも、評判の悪いアルバムです。1980年代のキング クリムゾンは、このアルバムで終止符を打ち、またも、7年間の沈黙に入っていくことになります。
Beat

評価: 2.2
1982年発売の9枚目のアルバムで、1980年代キング クリムゾンでは、2枚目のアルバムです。前作「Discipline」と同じメンバで制作されており、キング クリムゾンの歴史の中で、同じメンバで制作されたアルバムは、これが初めてとなります。前作「Discipline」のサウンドを維持しつつも、アルバム名通りビートの聞いたポップス寄りのサウンドになっています。キング クリムゾンらしさがないため、本作も、世間一般的に、評判の悪いアルバムです。
Starless and Bible Black 暗黒の世界

評価: 2.5
1974年発売の6枚目のアルバムで、前作「太陽と戦慄」と同様、ギター中心のメタル・サウンドの作品です。ジェイミー・ミューアが、けがで脱退してしまったため、リズム隊が弱くなってしまいましたが、基本的には、前作「太陽と戦慄」のサウンドを維持しています。前半は、ボーカルが入った分かりやすい曲、後半は、内的で暗く難解なインストゥルメンタルの曲で構成されています。後半のインストゥルメンタルの曲は、「Starless And Bible Black」が、即興演奏、「Fracture」が、高度のギター技術が必要とされる難曲となっています。本作は、スタジオ・アルバムのように聞こえますが、実際は、1曲目と2曲目以外は、ライブ録音されています。
Discipline

評価: 2.6
1981年発売の8枚目のアルバムで、当初ディスシプリンというバンド名を名乗ってリハーサルを行っていましたが、突如、キング クリムゾンに改名して発売されたアルバムです。1970年代のキング クリムゾンとは、サウンドがガラッと変わり、ニューウェーブを取り入れたギター中心の作品に仕上がっています。そのため、往年のキング クリムゾン ファンには、賛否両論のアルバムとなりました。しかし、過去のキング クリムゾンのことを忘れて聞いてみると、なかなか奥深いサウンドで、クセになるアルバムです。尚、「Matte Kudasai」は、曲名通り、「待ってください」と、日本語で歌われている面白い曲です。
The ConstruKction of Light

評価: 2.8
2000年に発売された12枚目のアルバムで、「Discipline」から前作「Thrak」まで参加していたビル・ブラッドフォードとトニー・レヴィンは、このアルバムには参加していません。「FraKctured」は、「暗黒の世界」に収録されていた「Fracture」の続編の曲で、演奏するには、高度なギター技術が必要な難曲です。本作の中で、一番の聴きどころは、「太陽と戦慄パートⅣ」であり、パートⅠ、パートⅡに引けを取らない迫力があります。
Larks’ Tongues in Aspic 太陽と戦慄

評価: 3.0
1973年に発売された5枚目のアルバムで、メンバを、ビル・ブラッドフォード、ジョン・ウェットン、デヴィッド・クロス、ジェイミー・ミューアに、総入れ替えして制作されたアルバムです。ギター中心のメタル寄りのアルバムに変化させ、アルバム名のように、魔術や錬金術などのオカルトの雰囲気を感じさせる作品です。「Book of Saturday」や「Exiles」のようなバイオリンの美しい曲もあれば、「太陽と戦慄」の凶暴なギターの曲もあったりと、静と動がはっきりしています。本作から、キング クリムゾンは、プログレッシブ ロックの要素が少なくなっていきます。
Thrak

評価: 3.1
1995年発売の11枚目のアルバムで、前作「Three of a Perfect Pair」以来、11年ぶりのアルバムです。80年代キング クリムゾンのメンバが全員参加していますが、80年代キング クリムゾンのサウンドとは異なり、70年代キング クリムゾンの後期のサウンドに戻っています。ダブル・トリオ編成の演奏であることやクリアな音質であることから、迫力のあるアルバムです。本作以降のキング クリムゾンの音楽は、ヌーヴォメタルと呼ばれています。
次は、6位 → 1位 です。
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