80年代スーパーグループ ASIA(エイジア) 全アルバムランキング

ASIA(エイジア) 全アルバムランキング

今回は、前回紹介しましたロキシー・ミュージックに参加していたジョン・ウェットンの代表バンドASIA(エイジア)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

ジョン・ウェットンは、ロキシー・ミュージック以外にも、「キング・クリムゾン」「U.K.」「ユーライア・ヒープ」「ウィッシュボーン・アッシュ」など、様々なバンドを渡り歩いた人です。

エイジアは、70年代後半、パンクの登場により、プログレッシブ・ロックが衰退していく中、プログレッシブ・ロックの持つ「大作・長尺主義」、「技巧的で複雑に構成された曲」構成を排除して、時代にあったアルバムを制作しました。

そのため、昔からのプログレッシブ・ロックファンには、受け入れ難いサウンドに変化してしまいましたが、80年代の売れ路線にマッチし、大成功を納めました。

エイジアは、商業ロックとも言われていますが、プログレッシブ・ロックをやっていたバンドが生き残るには、致し方なかったのかもしれません。

エイジアのアルバムの中では、80年代初頭に商業的に成功した「詠時感〜時へのロマン」「アルファ」「アストラ」ぐらいしか知らない人が多いかもしれませんが、2014年までに、合計12枚のスタジオアルバムを残しています。

そんなエイジアの全アルバムの紹介と評価をしていきたいと思います。

ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

エイジアのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、エイジアのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

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エイジア アルバムランキング

第12位
Aqua

このアルバムは、ファーストアルバム「詠時感〜時へのロマン」とは全く異なり、「これがエイジアのアルバム?」と感じてしまったわ。
kat
このアルバムから、エイジアの中心人物ジョン・ウェットンが脱退し、代わりにジョン・ペインが参加した最初のアルバムだね。

評価: 2.0
1992年年発売の4枚目のアルバムです。このアルバムには、オリジナルメンバーであるスティーブ・ハウとカール・パーマは参加しているものの、ジョン・ウェットンが抜けてしまったために1〜3枚目のアルバムのエイジアとは別のサウンドになってしまいました。「Crime Of The Heart」「A Far Cry」のような、ロマンチックな構成の曲もありますが、曲の出来・不出来がはっきりしてしまったアルバムです。

第11位
Silent Nation

ジョン・ペイン主体のエイジアのアルバムの中では、シンプルなロック調のアルバムね。
kat
ロック調のアルバムになったので、ジョン・ウェットン時代のエイジアに近い感じがするね。でも、あまり魅力的な曲がないね。

評価: 2.2
2004年に発売された8枚目のアルバムで、ジョン・ペイン主体のエイジアでは、5枚目のアルバムになります。7枚目までのアルバムは、Aで始まりAで終わるアルバム名でしたが、ネタ切れになってしまったのか、普通のアルバム名になっています。今までのジョン・ペイン主体のエイジアのサウンドとは異なり、ロック色の強いアルバムになり、プログレッシブ・ロックのかけらもなくなってしまったアルバムです。ジャケットも、今までの幻想的なイラストデザインとは異なり、あまり面白みのないセピア色の写真になっています。エイジアとは別バンドだと思えば、悪くはないアルバムとも思います。

第10位
Aria 天空のアリア

前作「アクア」と比較すると、メロディアスで豪華なサウンドになったわね。
kat
前作「アクア」が物足りない仕上がりだったけど、このアルバムは、聞きやすくセンスの良さを感じるアルバムだね。

評価: 2.5
1994年発売の5枚目のアルバムで、ジョン・ペインのボーカルがエイジアに馴染んできたことを感じさせるアルバムです。前作「アクア」では、オリジナルメンバーであるスティーブ・ハウ、カール・パーマーが参加していましたが、このアルバムから2人とも参加していません。そのため、オリジナルメンバーは、Keyboardのジェフリー・ダウンズのみになりました。前作「アクア」を豪華にしてプログレッシブ・ロックを少し加えたような作品に仕上がっています。

第9位
Gravitas〜荘厳なる刻

ジョン・ウェットン最後のエイジアのアルバムね。オリジナルメンバ復帰後のエイジアの中では、一番落ち着いた感じがするわね。
kat
2017年に、ジョン・ウェットン氏がお亡くなりになってしまったため、実質このアルバムが、ラストアルバムになってしまったね。

評価: 2.6
2014年に発売された12枚目のアルバムで、オリジナルメンバで再結成されたエイジアの4枚目のアルバムになります。ただ、このアルバムには、スティーブ・ハウは参加していません。代わりに当時無名だったサム・クールソンがギター担当になっています。サウンドは、オリジナルメンバ復帰後のエイジア1枚目〜3枚目より更に落ち着いた感じに仕上がっており、少し暗めの曲が多いのが特徴です。残念ながら、このアルバムが、ジョン・ウェットンのラストアルバムになってしまいました。

第8位
Arena

1曲目からボサノヴァ風の曲で始まり、落ち着いたイージーリスニングのようなアルバムね。BGMとして聞くには心地よいアルバムだわ。
kat
オリエンタルな要素が入り、BGMとして聞くには良いアルバムだね。

評価: 2.7
1996年発売の6枚目のアルバムで、ジョン・ペイン主体のエイジアでは、3枚目のアルバムになります。エイジアのアルバムの中では、尖った要素はほとんどなく、一番心地よく聞けるアルバムです。布袋寅泰がゲスト参加しており、オープニング・ナンバーのギターは、布袋寅泰が演奏しています。エイジアのアルバムの中では、異色作に位置付けられるアルバムですが、決して悪いアルバムではありません。

第7位
Omega

前作「Phoenix」と比較すると、派手さがなくなり、落ちつた大人のアルバムになったわね。
kat
オリジナルメンバの復帰後2枚目のアルバムだけど、派手な演奏は控えめで、ミディアムテンポの曲が多いね。

評価: 2.8
2008年に発売された10枚目のアルバムで、オリジナルメンバで再結成されたエイジアの2枚目のアルバムになります。1枚目〜3枚目の初期エイジアのアルバムのような勢いはないですが、ジョン・ウェットンの良さが表れている落ちついたAORなアルバムです。欲を言えば、スティーブ・ハウも復帰しているため、スティーブ・ハウの派手なギターが聞きたかったかなという思いはあります。

次は、6位 → 1位 です。

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