ロキシー・ミュージック(Roxy Music) 全アルバムランキング|ロキシー・ミュージックのおすすめアルバムは何か。

ロキシー・ミュージック(Roxy Music) 全アルバムランキング

前回紹介しましたジャパンデヴィッド・シルヴィアンが影響を受けていたロキシー・ミュージック(Roxy Music)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。

ロキシー・ミュージックは、デビッド・ボウイや、T.Rexなどのグラム・ロックに位置付けられていますが、サウンドは、グラム・ロックとは少し違うものになります。

グラム・ロックに位置付けられているのは、音楽性よりも、ロキシー・ミュージックの初期の煌びやかで、SF映画的なファッションが、グラム・ロックの定義に合致していたからだと思っています。

ロキシー・ミュージックは、ボーカリスト ブライアン・フェリー中心としたバンドですが、初期のロキシー・ミュージックには、Ambient Musicで有名なブライアン・イーノが参加していました。

ロキシー・ミュージックに参加していた時のブライアン・イーノは、今のブライアン・イーノとは異なり、長髪、化粧をしたグラムロックのファッションで、ロキシー・ミュージックのメンバの中で、ひときわ目立った存在でした。

ブライアン・フェリーよりも目立った存在になってしまったことで、ブライアン・フェリーと反りが合わなくなり、ブライアン・イーノは、ロキシー・ミュージックを脱退していまいます。

ブライアン・イーノがいた時代も含めて初期のロキシー・ミュージックのアルバムは、退廃的なハードなサウンドが特徴でしたが、後期のアルバムは、洗練されたサウンドに変化していきます。

そんなロキシー・ミュージックのアルバムを、今回ランキングしていきたいと思います。

ロキシー・ミュージックのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ロキシー・ミュージックのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

ロキシー・ミュージック アルバムランキング

第8位
Roxy Music

あまり聞いたことがない、混沌としたサウンドね。50年代のロックンロールを感じさせる曲など、変わった曲が多いわね。
kat
ロキシー・ミュージックのファーストアルバムで、まだ荒削りなサウンドだけど、独特な曲が多く、光るものを感じるアルバムだね。

評価: 2.8
1972年年発売のファーストアルバムで、荒削りな演奏や、ブライアン・フェリーのボーカルが、まだ発展途上中であることを感じさせますが、「Re-Make/Re-Model」や「If There is Something」、「The BOB (Medley)」など、ロキシー・ミュージックの独自性を感じさる曲が多く収録されています。ちなみに、この「If There is Something」は、デビッド・ボウイのバンド「ティン・マシーン」で、カバーされています。全体的に、50年代のロックンロールをSF的にしたようなサウンドのアルバムです。ジャケットの女性のメイクやファッションが時代を感じさせますが、今後のロキシー・ミュージックのアルバムで定番となる女性のジャケットのはしりになります。ブライアン・イーノが、シンセサイザー、テープを担当しています。

第7位
Country Life

アメリカのカントリーを、ハードロックにした曲が多く、アメリカを意識したアルバムね。
kat
アメリカの成功を狙ったアルバムで、その甲斐があって、アメリカでも成功し始めてきた作品だね。

評価: 3.0
1974年に発売された4枚目のアルバムです。当時のロキシー・ミュージックは、イギリスでは絶大な人気がありましたが、アメリカでは全く売れていませんでした。このアルバムは、アメリカでの成功を狙って制作されたアルバムであることから、アメリカのカントリー風の曲が多く収録されています。そのおかげで、アメリカのチャートでは、初のトップ40入りをします。このアルバムの中では、「Out of the Blue」が秀逸曲で、ロキシー・ミュージックのライブで定番曲になりました。当時、アルバムのジャケットが問題になり、アメリカでは袋入り、ドイツでは1人のモデルの顔をアップ、カナダでは女性2人を消すといった措置が取られました。

第6位
Fresh + Blood

ロキシー・ミュージックのサウンドが、このアルバムから、洗練されてきたわね。初期のロキシー・ミュージックが苦手な人でも聞ける大人のアルバムね。
kat
次作ロキシー・ミュージックの大名盤「アヴァロン」の前哨戦のような洗練されたアルバムだね。

評価: 3.2
1980年発売の7枚目のアルバムで、今までのロキシー・ミュージックとは一線を画す洗練された大人のアルバムに仕上がっています。ドラムのポール・トンプソンが怪我でバンドを脱退してしまったことで、ブライアン・フェリー、アンディ・マッケイ、フィル・マンザネラの3名体制になりました。ロキシー・ミュージックでは珍しいカバー曲(「In The Midonight Hour」や「Eight Miles High」)が収録されています。このアルバムの中では、「Oh Yeah」と「My Only Love」が有名曲ですが、個人的には、哀愁漂う「Running Wild」が、おすすめの曲です。後期のロキシー・ミュージックの成長が窺えるアルバムです。

第5位
Manifesto

ジャケットのようにパーティを感じさせるアルバムね。ラスト・ナンバー「Spin Me Round」は、パーティが終わった後の静けさを感じるわね。
kat
このアルバムは、前半が前期のロキシー・ミュージック、後半は後期のロキシー・ミュージックを感じさせるアルバムだね。

評価: 3.3
1979年発売の6枚目のアルバムです。前作「サイレン」発売後、ロキシー・ミュージックは解散しますが、このアルバムで、再結成を果たし、後期ロキシー・ミュージックがスタートします。ロキシー・ミュージックが優れているのは、解散前のロキシー・ミュージックのサウンドを残しつつも、新たな後期ロキシー・ミュージックの洗練されたサウンドも取り入れているところです。前半の代表曲「Trash」「Angel Eyes」は、前期ロキシー・ミュージック、後半の代表曲「Dance Away」は、後期ロキシー・ミュージックのサウンドになっています。特に、「Dance Away」は、洗練された大人の曲で、ロキシー・ミュージックのライブでも定番曲になりました。ロキシー・ミュージックの曲の中では、有名曲ではありませんが、「My Little Girl」が、個人的におすすめの曲です。

第4位
Stranded

ロキシー・ミュージックでは、一番ヨーロッパを感じさせるアルバムね。
kat
ブライアン・イーノが脱退してしまったことから、今までのデカダンスの要素が薄くなったアルバムだね。

評価: 3.5
1973年発売の3枚目のアルバムで、ブライアン・フェリーのヨーロッパ的なダンディズムが表れたアルバムです。このアルバムでは、サックスのアンディ・マッケイ、ギターのフィル・マンザネラの曲も収録されています。特に、アンディ・マッケイ作曲の「ヨーロッパ哀歌」は、哀愁感が漂う名曲で、ブライアン・フェリーの哀しげなボーカルが更に哀愁感を増長させています。この曲のラストでは、ブライアン・フェリーのフランス語のボーカルを聞くことができます。それ以外にも、ロキシー・ミュージックのライブの定番曲「Mother Of Pearl」や「Street Life」が収録されています。前作「For Your Pleasure」で、ブライアン・イーノがバンドから脱退してしまいますが、その影響は感じさせず、ロキシー・ミュージックの音楽性が更に向上したアルバムです。

次は、3位 → 1位 です。

>music 博物館

music 博物館

CTR IMG