EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) 全アルバム ランキング|EW&Fのおすすめアルバム

EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) 全アルバム ランキング

EW&Fのアルバムを、「1971年〜1980年のアルバム」と「1981年以降のアルバム」で、ランキング付けしましたので、ここで、1つのランキングにまとめたいと思います。

各アルバムの詳細は、以下の関連記事を参照してみて下さい。

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EW&Fのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、EW&Fのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価アルバム

以下が、今回の評価アルバムです。

発売年アルバム名
1971年Earth, Wind and Fire
1971年The Need of Love 愛の伝道師
1972年Last Days and Time 地球最後の日
1973年Head to the Sky
1974年Open Our Eyes 太陽の化身
1975年That’s the Way of the World 暗黒への挑戦
1976年Spirit 魂
1977年All ‘N All 太陽神
1979年I Am 黙示録
1980年Faces
1981年Raise! 天空の女神
1983年Powerlight 創世記
1983年Electric Universe
1987年Touch the World
1990年Heritage
1993年Millennium 千年伝説
1997年Avator (In the Name of Love)
2003年The Promise
2005年Illumination
2013年Now, Then & Forever
2014年Holiday

アルバム ランキング

順位アルバム名コメント評価点
1位I Am 黙示録ディスコ色が強いアルバムで、特に、女性3人組コーラス・グループ エモーションズと共演している「Boogie Wonderland」は、最もディスコしている曲です。EW&Fがディスコ サウンドに変化したことで、賛否両論のアルバムですが、私は、ディスコ サウンドであっても、昔からのEW&Fの良さは失われておらず、さらにパワー・アップしたように感じますので、ディスコ サウンドへ変化したこのアルバムは、賛成派です。

4.2
2位All ‘N All 太陽神EW&Fの最高傑作アルバムの1つで、この時代のEW&Fの作品は全てが優れており、演奏、ボーカル、ファンキーさ、美しさ、メロディ、どれを取っても素晴らしいものばかりです。このアルバムには、EW&Fの代表曲「Fantasy」が収録されています。「Fantasy」と「I’ll Write a Song for You」は、フィリップ・ベイリー、「Be Ever Wonderful」は、モーリス・ホワイトのボーカルの凄さが分かる作品です。

4.0
3位That’s the Way of the World 暗黒への挑戦このアルバムは、同名の映画のサウンドトラックですが、サウンドトラックであることは、ほとんど知られていません。映画は売れませんでしたが、この映画には、モーリス・ホワイトが出演しています。映画とは正反対に、このアルバムは素晴らしく、大ヒットしました。「Shining Star」「Africano」といったファンキーな曲、「That’s the Way of the World」「All About Love」「Reasons」といったバラード曲など、全てが優れています。EW&Fを知る上では、外せないアルバムです。

3.8
4位Spirit 魂前作「暗黒への挑戦」よりも洗練され、宗教的な要素を感じます。特に、「Imagination」と「Spirit」は曲名通り、宗教的・神秘的な曲で、フィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルの凄さと美しさが分かる作品です。このアルバムからは、「Getaway」がヒットしています。EW&Fのオーラ全開のアルバムです。

3.6
5位Millennium 千年伝説「天空の女神」から始まった「80年代の時流に乗ったサウンド」はこのアルバムで打ち切られました。1970年代のEW&Fのサウンドに近くなりましたが、単純に昔のサウンドに戻ったわけではなく、今までの1980年代のエレクトリックなサウンドも含めて、総まとめ的な作品になっています。後期EW&Fの迷いを、吹っ切ったアルバムです。

3.2
6位Open Our Eyes 太陽の化身EW&F全盛期のアルバム「暗黒への挑戦」〜「黙示録」のサウンドに近くなってきたアルバムです。このアルバムから、「Mighty Mighty」と「Kalimba Story」がヒットしています。この2曲以外にも、ミドルテンポの「Devotion」や「Feelin’ Blue」も秀逸な作品です。これからEW&Fの快進撃が始まる前夜祭的なアルバムです。

3.0
7位FacesEW&F全盛期の「黙示録」までのアルバムと比べて、決して悪くなった訳ではないのですが、80年代の電子音が入ってきたことで、少し音が薄っぺらくなり、EW&Fのオーラがなってしまったように感じます。70年代に活躍したアーティストが、80年代の流行に乗って、サウンドを変化させてきたのと同じ流れに感じます。世間一般的には、あまり評判の良くないアルバムです。

2.8
8位Raise! 天空の女神1曲目の「Let’s Groove」が大ヒットし、ディスコのスタンダード曲になりました。「Let’s Groove」が取り上げられることの多いアルバムですが、それ以外の曲も優れています。しかし、エレクトリック化が進んでしまったため、全盛期のEW&Fとは異なり、シンプルな印象を持ちます。このアルバムから、一気にEW&Fは、失速してしまいます。

2.8
9位Head to the Sky前作までのジャズ要素が少なくなり、ファンク・ラテン色が強くなってきたアルバムです。アル・マッケイとアンドリュー・ウールフォークが加入し、黄金期のメンバーが揃ったアルバムでもあります。このアルバムから。「Evil」が、中ヒットし、ライブの定番曲になりました。

2.7
10位Illuminationモーリス・ホワイトがボーカルをとった最後のアルバムです。ケニー・G、ブライアン・マックナイトなどのアーティストが参加しており、コラボ曲が多いことが特徴のアルバムです。全盛期のEW&Fのオーラはありませんが、EW&Fの長い歴史の中で、吹っ切れた感があるアルバムで、良作な作品です。

2.7
11位Last Days and Time 地球最後の日Miles Davisの曲「They Don’t See」や、フリー・ジャズのような「Interlude」が入っていたりとジャズ・ファンク要素の強いアルバムです。ボーカル入りの曲は、メロディアスな曲が多く、全盛期のEW&Fにも通じるような楽曲です。ちなみに、このアルバムには、女性ボーカル ジェシカ・クリーブスが、EW&Fのメンバでした。

2.6
12位Promiseパーキンソン病で、現役を退いていたモーリス・ホワイトが復帰したアルバムです。モーリス・ホワイトは、このアルバムでは、プロデュースも担当しています。ほぼ、バラード曲で占められており、1970年代のジャズ、ファンキー、ディスコ調のような曲はなく、落ち着いたアルバムです。

2.6
13位Avator (In the Name of Love)日本でリリースされた時は、「Avator」というアルバム名でしたが、後に、「In the Name of Love」というアルバム名に変わりました。落ち着いた大人のアルバムで、ファンキーな曲やディスコ調の曲は、あまり収録されていません。このアルバムから、EW&Fは、AORなサウンドに変化していきます。

2.6
14位Touch the Worldジョージ・デューク、ジェフ・ポーカロなどがゲスト参加しているアルバムです。前作「Electric Universe」は、EW&Fの特徴であったホーンが薄れてしまったアルバムでしたが、このアルバムでは、ホーンを復活させています。しかし1980年代後半の時流にのったサウンドであり、今までのEW&Fの音楽性とは異なります。

2.5
15位Earth, Wind and FireEW&Fの記念すべきファースト・アルバムで、ブラス・ロックに近い作品です。このアルバムから既にファンキーなギターを聞くことができますが、ベースは、あまり目立っていません。「Love is Life」が小ヒットしていますが、EW&Fのアルバムの中では、セカンド・アルバムと同様ほとんど知られていないアルバムです。世間一般では「地球最後の日」がファースト・アルバムだと思われています。デビュー・アルバムとしては良くできており、ダイヤモンドの原石を感じさせるアルバムです。

2.5
16位HolidayEW&Fのラスト・アルバムにして、初のクリスマス・アルバムです。企画的に制作されたアルバムだと思いますが、クリスマス・アルバムがラスト・アルバムになってしまったのは、少し淋しく感じます。しかし、EW&Fの全盛期を感じさせるサウンドで、聞き応えがあるアルバムです。なぜか、日本の童謡「雪やコンコン」が収録されています。

2.4
17位The Need of Love 愛の伝道師EW&Fのセカンド・アルバムで、EW&Fのアルバムの中では、最も異質なアルバムです。ジャケットから、廃墟にメンバが写っているだけの地味なもので、EW&Fを感じさせるのは、モーリス・ホワイトのボーカルぐらいしかありません。ジャズ・ロック要素が強く、EW&Fとは別物のアルバムだと思えば、良作なアルバムです。

2.4
18位Now, Then & Foreverモーリス・ホワイトが抜け、フィリップ・ベイリー、ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの3人になってしまったアルバムです。そのため、フィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルが中心のアルバムです。1CD版と2CD版があり、2CD版の方は、Disc2に、1970年代の作品を中心としたベスト曲が収録されています。

2.2
19位Powerlight 創世記前作「天空の女神」の続編のようなアルバムです。前作「天空の女神」が売れ、その勢いを持って制作されたアルバムですが、「Fall in Love With Me」がヒットしたぐらいで、アルバム全体としては、魅力のある曲がなくなってしまいました。

2.0
20位Heritage1980年代後半から1990年代前半にかけて流行した「ニュージャックスウィング」のリズムを取り入れたアルバムです。そのため、全体的に、軽いサウンドになってしまいました。The Boysや、M.C.ハマーがゲスト参加しており、特に、M.C.ハマーがフィーチャーされた「Wanna Be the Man」はHip-Hopが取り入れられ、EW&Fの新境地を感じる曲です。好みが分かれそうなアルバムです。

1.8
21位Electric Universeアルバム名の通り、電子音を多用したアルバムです。1970年代のEW&Fの壮大な宇宙を感じさせるサウンドは全くなくなってしまい、昔からのEW&Fのファンにとっては、聞くのが辛いアルバムになりました。全盛期のEW&Fを知らない人には、それほど悪いアルバムだとは感じないかもしれません。

1.5

EW&Fの音楽の楽しみ方

EW&Fは、ホーン・セクションを使用した重厚な演奏をバックに、モーリス・ホワイトと、フィリップ・ベーリーの美しいボーカルを堪能することができます。

ジャズ、アフリカ系、ファンキー、ディスコ、バラードと様々な要素の曲がありますので、そのバラエティ豊かなサウンドが楽しめます。

各時代ごとに、サウンドが変化しており、大まかに以下のように分けることができます。

 1971年 – 1972年 :ジャズ・ロック

 1973年 – 1980年 :ファンク・ディスコ

 1981年 – 1990年 :エレクトリック・ディスコ

 1991年 – 2014年 :AOR

各ジャンルの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【ジャズ・ロックなアルバム】

  • Earth, Wind and Fire(1971年):上級者向け
  • The Need of Love 愛の伝道師(1971年):上級者向け
  • Last Days and Time 地球最後の日(1972年):上級者向け

【ファンク・ディスコなアルバム】

  • Head to the Sky(1973年):中級者向け
  • Open Our Eyes 太陽の化身(1974年):中級者向け
  • That’s the Way of the World 暗黒への挑戦(1975年):初心者向け
  • Spirit 魂(1975年):初心者向け
  • All ‘N All 太陽神(1977年):初心者向け
  • I Am 黙示録(1979年):初心者向け
  • Faces(1980年):中級者向け

【エレクトリック・ディスコなアルバム】

  • Raise! 天空の女神(1981年):初心者向け
  • Powerlight 創世記(1983年):中級者向け
  • Electric Universe(1983年):上級者向け
  • Touch the World(1987年):上級者向け
  • Heritage(1990年):上級者向け

【AORなアルバム】

  • Millennium 千年伝説(1993年):初心者向け
  • Avator (In the Name of Love)(1997年):中級者向け
  • The Promise(2003年):上級者向け
  • Illumination(2005年):中級者向け
  • Now, Then & Forever(2013年):上級者向け
  • Holiday(2014年):中級者向け

まとめ

EW&Fは、良くも悪くも1970年代のバンドだったと思っています。

今回のランキングでも、1970年代のアルバムが上位を占める結果になりました。

1980年以降は、エレクトリック化が進み、典型的な悪い方向に舵を切ってしまったバンドの1つかなと感じています。

しかし、全盛期の1970年代のEW&Fは、他のバンドには真似できない宇宙的な壮大なサウンドであったため、EW&Fを聞いたことがない人は、まずは、1970年代のEW&Fから聞いていくことをおすすめします。

次回は、スティーヴィー・ワンダーの全アルバムのランキングをしていきたいと思います。

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