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EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
今回から、Soul/R&B ジャンルのアーティストのアルバム ランキングに入っていきたいと思います。
まずは、Soul/R&Bのアーティストの中で最も有名で影響力のあったEW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) の全アルバムランキングをしていきたいと思います。
EW&Fの音楽の特徴としては、高音と低音の2人のリード・ボーカル、大胆なホーンセクションの使用、アフリカの楽器カリンバの使用などがあげられます。
EW&Fは、大所帯のバンドで、高音ボーカルのフィリップ・ベイリー、低音ボーカルのモーリス・ホワイトが所属していました。
初期は、ジャズ、ソウル、ロックに、アフリカ系の音を加えたサウンドでしたが、徐々に、ディスコ系のサウンドに変化していき、1970年代後半に絶頂期を迎えます。
その後、1980年代になると、電子楽器を多く使用するようになり、この辺りから、EW&Fのパワーが失速していきます。
1990年代以降は、熟練したAORのブラック・ミュージックに変化していき、2016年に、中心人物であったモーリス・ホワイトが他界後も、フィリップ・ベイリーを中心に現在も活動を続けています。
そんなEW&Fの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
EW&Fのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
EW&Fのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
EW&F アルバムランキング
Electric Universe
評価: 1.8
1983年発売の13作目のスタジオ・アルバムで、アルバム名の通り、電子音を多用したアルバムです。
1970年代のEW&Fを知らない人は、悪いアルバムだとは思わないかもしれませんが、1970年代のEW&Fの壮大な宇宙を感じさせるサウンドは全くなくなってしまい、昔からのEW&Fのファンにとっては、聞くのが辛いアルバムとなりました。
この時代のEW&Fは、どのように音楽性を変えていけいば良いのか、迷いを感じていたように思えます。
本作が不評だったためか、この後、EW&Fは、活動を一時停止してしまいます。
Heritage
評価: 2.2
1990年発売の15作目のスタジオ・アルバムで、1980年代後半から1990年代前半にかけて流行した「ニュージャックスウィング」のリズムを取り入れたアルバムです。
そのため、全体的に、軽いサウンドになってしまいました。
スライ・ストーン、ボーイズ、M.C.ハマーなどのゲストが参加しており、特に、M.C.ハマーをフィーチャーした「Wanna Be the Man」は、Hip-Hopを取り入れ、EW&Fの新境地を感じさせます。
ホーンセクションから、ドラムビートを中心としたサウンドに変化させた本作は、好みが分かれそうなアルバムです。
Powerlight 創世記
評価: 2.4
1983年発売の12作目のスタジオ・アルバムで、前作「天空の女神」の続編のようなアルバムです。
前作「天空の女神」がヒットしたために、その勢いを持って制作されたアルバムですが、本作では、「Fall in Love With Me」がヒットしたぐらいで、アルバム全体としては、魅力のある曲がなくなってしまいました。
本作あたりから、往年のEW&Fファンだった人達は、EW&Fの音楽の変化についていけず、EW&Fから、離れていきました。
Now, Then & Forever
評価: 2.5
2013年発売の20作目のスタジオ・アルバムで、モーリス・ホワイトが抜け、フィリップ・ベイリー、ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの3人で制作したアルバムです。
そのため、フィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルが中心となっています。
1CD版と2CD版があり、2CD版の方は、Disc2に、1970年代の作品を中心としたベスト曲が収録されているため、「Now, Then & Forever」というアルバム名が付いています。
2CD版の方を聞いてしまうと、モーリス・ホワイトが抜けてしまったことの影響の大きさを認識することができます。
The Need of Love 愛の伝道師
評価: 2.6
1971年発売のセカンド・アルバムで、EW&Fのアルバムの中では、最もジャズ要素の強いアルバムです。
音楽性だけでなく、ジャケットも、廃墟にメンバーが写っているだけの地味なもので、
EW&Fを感じさせるのは、モーリス・ホワイトのボーカルぐらいしかありません。
ダニー・ハサウェイのカヴァー曲「Everything is Everything」は、米国のホットソウル・シングルチャートで44位を記録しました。
ジャズ・ロック要素が強く、EW&Fとは別物のアルバムだと思えば、良作なアルバムです。
Holiday
評価: 2.65
2014年発売の21作目のスタジオ・アルバムで、クリスマス・アルバムです。
企画物のアルバムだと思いますが、クリスマス・アルバムが、EW&Fのラスト・アルバムになってしまったのは、少し淋しく感じます。
それでも、EW&Fの全盛期を感じさせるサウンドを復活させており、聞き応えのあるアルバムです。
1970年代のEW&Fの曲「Happy Feelin」や「September」をベースにした曲や、
日本の童謡「雪やコンコン」など、クリスマス・アルバムとしては、珍しい曲も選曲されています。
Earth, Wind and Fire
評価: 2.7
1971年発売のEW&Fの記念すべきファースト・アルバムで、ブラス・ロックに近い作品です。
このファースト・アルバムから、ファンキーなギターを聞くことができますが、ベースは、まだ目立っていません。
「Love is Life」が小ヒットしましたが、EW&Fのアルバムの中では、セカンド・アルバムと同様ほとんど知られていないアルバムです。
そのためか、世間一般では、3rdアルバム「地球最後の日」がファースト・アルバムだと誤認されていることが多くみられます。
それでも、ファースト・アルバムとしては、良くできており、ダイヤモンドの原石を感じさせます。
Touch the World
評価: 2.8
1987年発売の14作目のスタジオ・アルバムで、ジョージ・デューク、ジェフ・ポーカロなどがゲスト参加しているアルバムです。
前作「Electric Universe」の発売後、モーリス・ホワイトと、フィリップ・ベイリーは、ソロ・アルバムを発売しヒットしたため、このままEW&Fは消滅してしまうであろうと思われていた中、突然、4年ぶりに復活しました。
前作「Electric Universe」は、EW&Fの特徴であったホーンが薄れてしまいましたが、このアルバムでは、ホーンを復活させています。
しかし、1980年代後半の時流にのったサウンドで、今までのEW&Fのサウンドとは異なるため、往年のEW&Fファンは戸惑うかもしれません。
Avator (In the Name of Love)
評価: 2.9
1997年発売の17作目のスタジオ・アルバムで、日本で先行リリースされたアルバムです。
日本でリリースされた時は、「Avator」というアルバム名でしたが、後に、「In the Name of Love」というアルバム名に変わりました。
落ち着いた大人のアルバムで、ファンキーな曲やディスコ調の曲は、あまり収録されていません。
本作から、EW&Fは、AORサウンドに変化していきます。
Promise
評価: 2.95
2003年発売の18作目のスタジオ・アルバムで、パーキンソン病で、現役を退いていたモーリス・ホワイトが復帰したアルバムです。
モーリス・ホワイトは、本作で、プロデュースも担当しています。
ほぼ、バラード曲で占められており、1970年代のジャズ、ファンキー、ディスコ調のような曲はなく、落ち着いたアルバムです。
迷いを感じる1980年代のエレクトリック・サウンドから抜け出したことを感じさせます。
Last Days and Time 地球最後の日
評価: 3.0
1972年発売の3作目のスタジオ・アルバムで、ジャズ・ファンク要素の強いアルバムです。
Miles Davisの曲「They Don’t See」や、フリー・ジャズのような「Interlude」が収録されていたりとジャズ志向が強いことが特徴です。
「Power」は、力強いジャズ・ファンクの曲で、ライブ・アルバム「灼熱の狂宴」でも演奏さています。
ボーカル入りの曲は、メロディアスな曲が多く、全盛期のEW&Fにも通じるような楽曲です。
ちなみに、本作には、EW&Fのメンバーだった女性ボーカル ジェシカ・クリーブスが、参加しています。
Illumination
評価: 3.1
2005年発売の20作目のスタジオ・アルバムで、モーリス・ホワイトがボーカルをとった最後のアルバムです。
ケニーG、ブライアン・マックナイトなどの大物アーティストが参加しており、コラボ曲が多いことが特徴です。
EW&Fの演奏やボーカルは、これらの大物アーティストに負けておらず、新たな魅力が加わっています。
全盛期のEW&Fのオーラはありませんが、EW&Fの長い歴史の中で、吹っ切れた感がある良質なアルバムです。
Head to the Sky
評価: 3.2
1973年発売の4作目のスタジオ・アルバムで、前作までのジャズ要素が少なくなり、ファンクやラテン色が強くなってきたアルバムです。
アル・マッケイとアンドリュー・ウールフォークが加入し、黄金期のメンバーが揃ったアルバムでもあります。
本作から、「Evil」が、中ヒットし、ライブの定番曲になりました。
また、本作には、13分にも及ぶラテン・ロック色の強いインストゥルメンタル曲「Zanzibar」が収録されています。
Raise! 天空の女神
評価: 3.4
1981年発売の11作目のスタジオ・アルバムで、本作から、「Let’s Groove」が大ヒットし、ディスコのスタンダード曲になりました。
そのため、「Let’s Groove」が取り上げられることの多いアルバムですが、それ以外の曲も良曲が多く収録されています。
しかし、エレクトリック化が進んでしまったため、全盛期のEW&Fとは異なり、シンプルな印象を受けます。
本作から、一気にEW&Fは、失速してしまいます。
Faces
評価: 3.5
1980年発売の10作目のスタジオ・アルバムで、初の2枚組のアルバムです。
EW&F全盛期の「黙示録」までのアルバムと比べて、決して悪くなった訳ではないのですが、1980年代の電子音が入ってきたことで、少し音が薄っぺらくなり、EW&Fのオーラがなってしまったように感じます。
EW&Fも、多くの1970年代に活躍したアーティストと同じく、1980年代の流行に乗って失敗していくことになります。
本作では、まだ、モーリス・ホワイトと、フィリップ・ベイリーのボーカルは衰えておらず、特に、「スパークル」は、フィリップ・ベイリーのボーカルの凄さが分かる曲です。
本作は、世間一般的に、あまり評判の良くないアルバムです。
Open Our Eyes 太陽の化身
評価: 3.6
1974年発売の5作目のスタジオ・アルバムで、EW&F全盛期のアルバム「暗黒への挑戦」〜「黙示録」のサウンドに近くなってきたアルバムです。
本作から、「Mighty Mighty」と「Kalimba Story」がヒットしています。
この2曲以外にも、ミドル・テンポの「Devotion」や「Feelin’ Blue」は、全盛期のEW&Fを感じさせる秀逸曲です。
本作は、これからEW&Fの快進撃が始まる前夜祭的なアルバムです。
Millennium 千年伝説
評価: 3.8
1993年発売の13枚目のスタジオ・アルバムで、「天空の女神」から始まった「時流に乗ったサウンド」は、このアルバムで打ち切られました。
1970年代のEW&Fのサウンドに近くなりましたが、単純に昔のサウンドに戻ったわけではなく、今までの1980年代のエレクトリックなサウンドも含めて、総まとめ的な作品になっています。
後期EW&Fの迷いを、吹っ切ったアルバムです。
本作には、プリンスが提供した曲「Super Hero」が収録されています。
Spirit 魂
評価: 4.0
1976年発売の7作目のスタジオ・アルバムで、前作「暗黒への挑戦」よりも洗練され、宗教的な要素を感じます。
特に、「Imagination」と「Spirit」は曲名通り、宗教的、神秘的な雰囲気があり、フィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルの凄さと美しさが分かる曲です。
本作から、「Getaway」がシングル・カットされ、米国のホットソウル・ソングチャートで1位を記録しました。
幻想的な雰囲気が漂い、EW&Fのオーラが最も出ているアルバムです。
That’s the Way of the World 暗黒への挑戦
評価: 4.2
1975年発売の6作目のスタジオ・アルバムで、ブラック・ミュージックの中でも、傑作アルバムに値する作品です。
本作は、同名の映画のサウンドトラックですが、サウンドトラックであることは、ほとんど知られていません。
ちなみに、この映画には、モーリス・ホワイトも出演しています。
映画は売れませんでしたが、映画とは正反対に、本作は大ヒットし、ビルボード200チャートで3週間1位を記録、「シャイニング・スター」では、グラミー賞の最優秀グループ・ヴォーカル賞を受賞しました。
「シャイニング・スター」「アフリカーノ」といったファンキーな曲、「暗黒への挑戦」「今こそ愛を」「リーズンズ」といったバラード曲など、捨て曲は、一切ありません。
EW&Fの魅力が詰まっており、EW&Fの音楽を知る上で、外すことのできないアルバムです。
All ‘N All 太陽神
評価: 4.5
1975年発売の8作目のスタジオ・アルバムで、EW&Fの最高傑作アルバムの1枚であり、名盤に値するアルバムです。
この時代のEW&Fのアルバムは全て優れており、演奏、ボーカル、ファンキー、美しさ、メロディー、どれを取っても素晴らしいものばかりです。
本作には、EW&Fの代表曲「Fantasy」が収録されています。
「Fantasy」と「I’ll Write a Song for You」は、フィリップ・ベイリー、「Be Ever Wonderful」は、モーリス・ホワイトのボーカルの凄さが、分かる曲です。
次作「黙示録」ほどディスコ要素はなく、前作「Spirit」と次作「黙示録」の良いどころ取りをしたようなアルバムです。
I Am 黙示録
評価: 4.6
1979年発売の9枚目のスタジオアルバムで、ディスコ色の強い作品です。
特に、女性3人組コーラス・グループ エモーションズと共演している「Boogie Wonderland」は、1970年代後半のディスコを感じさせる曲です。
素晴らしいアルバムである一方、EW&Fが、ディスコ調に変化することに反発する人も多く、このアルバムを嫌う人もいます。
賛否両論のアルバムですが、個人的には、ディスコ調の曲であっても、昔からのEW&Fの良さは失われておらず、さらにパワー・アップしたように感じますので、ディスコ調へ変化した本作は、賛成派です。
その他のおすすめアルバム
- Gratitude 灼熱の狂宴
- 「暗黒への挑戦」発売後のアルバムで、Side1-3がライブ・アルバム、Side4がスタジオ・アルバムで構成されています。全盛期のEW&Fのライブで、圧倒的なパフォーマンスを披露してくれています。
- 「地球最後の日」から「暗黒への挑戦」までのアルバムからの選曲が中心ですが、ラムゼイ・ルイスと共演したアルバム「Sun Goddess」からも選曲されています。
- Sun Goddess 太陽の女神
- ジャズ・ピアニスト ラムゼイ・ルイスの作品で、モーリス・ホワイトがプロデュースしています。EW&Fのメンバーも参加しているアルバムで、ジャズ・ファンクの傑作アルバムです。
- オープニング・ナンバーの「Sun Goddess」は、「灼熱の狂宴」で演奏されています。
- Live In VELFARRE
- 1995年4月20日に、ヴェルファーレで実施されたライブ・アルバムです。ヴェルファーレと聞くと、懐かさを感じます。
- 1970年代の曲が大半を占め、1980年以降の曲は、「Let’s Groove」と「System Of Survaival」の2曲しか選曲されていません。このことから、EW&Fは、良くも悪くも。1970年代のバンドだったのだなと感じます。
おすすめベスト・アルバム
- The Best of Earth, Wind & Fire, Vol.1
- アルバム「太陽神」までのベスト・アルバムで、アルバム未収録の「Got to Get You Into My Life」「Love Music」「September」が収録されています。
- 「September」は、大ヒットし、EW&Fの代表曲になりました。「Got to Get You Into My Life」は、ビートルズのカヴァー曲です。
- The Essential Earth, Wind & Fire
- 「Head to the Sky」〜「Powerlight」のアルバムから、年代順に、EW&Fの珠玉の名曲が収録されているベスト・アルバムです。
- EW&Fのベスト・アルバムは、多数発売されていますが、他のベスト・アルバムにはあまり収録されていない「Head to the Sky」や「Open Our Eyes」「Faces」「Powerlight」からも選曲されているため、究極のEW&Fのベスト・アルバムと言えます。
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EW&Fのメンバー
EW&Fの主要メンバーを以下に紹介したいと思います。
- モーリス・ホワイト(ボーカル、ドラムス、カリンバ担当):
EW&Fの創設者であり、EW&Fのリーダーでした。
ボーカルは、伸びのある低音が特徴で、ボーカル以外に、ドラム、カリンバも演奏しています。
ソロ・アルバムは、「Maurice White」1枚のみ発表しており、その中の「I Need You」がヒットしました。
「I Need You」を聴くと、モーリス・ホワイトの低音のボーカルのうまさが分かります。
残念ながら、2016年にお亡くなりになりました。 - フィリップ・ベイリー(ボーカル担当):
EW&Fには、1972年に加入し、アルバム「地球最後の日」から参加しています。
モーリス・ホワイトが亡くなった後は、EW&Fの2代目のリーダーとして活躍しています。
ボーカルは、低音のモーリス・ホワイトとは対照的な美しいファルセットを特徴としています。
ソロ・アルバムも多数発表しており、中でも、フィル・コリンズとのデュエット曲「イージー・ラヴァー」が大ヒットしました。 - ヴァーダイン・ホワイト(ベース担当):
モーリス・ホワイトの弟で、EW&Fの創設メンバーの1人です。
EW&Fのファンキーな曲やディスコ調の曲をカッコ良く仕上げることができたのは、ヴァーダイン・ホワイトのベースがあってこそだったと思っています。
ヴァーダイン・ホワイトのベースは、控えめではあるものの、曲の要所要所で、カッコ良く出てきて、EW&Fの曲を重厚にしています。 - アル・マッケイ(ギター担当):
EW&Fには、1973年に加入し、アルバム「Head to the Sky」から参加しています。
アル・マッケイのギターは、ファンキーなカッティング・ギターと、グルーヴィーなリズミカルなギターを特徴としています。
1980年代に入り、EW&Fがエレクトリックに変化していく中で、モーリス・ホワイトと対立して、1981年にEW&Fを脱退しました。
現在は、アル・マッケイ・オールスターズというバンドを結成して、活動を続けています。 - ラルフ・ジョンソン(ドラム担当):
EW&Fには、フィリップ・ベイリーと同時期の1972年に加入しました。
EW&Fの重厚なリズム隊として、重要な役割を担ったドラマーです。
EW&Fの音楽の楽しみ方
EW&Fは、ホーン・セクションを使用した重厚な演奏をバックに、モーリス・ホワイトと、フィリップ・ベーリーの美しいボーカルを堪能することができます。
EW&Fの曲は、ジャズ、アフリカ系、ファンキー、ディスコ、バラードなど、バラエティ豊かなサウンドが楽しめます。
各時代ごとに、サウンドが変化しており、大まかに以下のように分けることができます。
1971年 – 1972年 :ジャズ・ロック
1973年 – 1980年 :ファンク・ディスコ
1981年 – 1990年 :エレクトリック・ディスコ
1991年 – 2014年 :AOR
各ジャンルの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【ジャズ・ロックのアルバム】
- Earth, Wind and Fire(1971年):上級者向け
- The Need of Love 愛の伝道師(1971年):上級者向け
- Last Days and Time 地球最後の日(1972年):上級者向け
【ファンク・ディスコのアルバム】
- Head to the Sky(1973年):中級者向け
- Open Our Eyes 太陽の化身(1974年):中級者向け
- That’s the Way of the World 暗黒への挑戦(1975年):初心者向け
- Spirit 魂(1975年):初心者向け
- All ‘N All 太陽神(1977年):初心者向け
- I Am 黙示録(1979年):初心者向け
- Faces(1980年):中級者向け
- Millennium 千年伝説(1993年):初心者向け
【エレクトリック・ディスコのアルバム】
- Raise! 天空の女神(1981年):初心者向け
- Powerlight 創世記(1983年):中級者向け
- Electric Universe(1983年):上級者向け
- Touch the World(1987年):中級者向け
- Heritage(1990年):上級者向け
【AORのアルバム】
- Avator (In the Name of Love)(1997年):中級者向け
- The Promise(2003年):上級者向け
- Illumination(2005年):中級者向け
- Now, Then & Forever(2013年):上級者向け
- Holiday(2014年):中級者向け
まとめ
最後に、EW&Fのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | I Am 黙示録 | 4.6 |
2位 | All ‘N All 太陽神 | 4.5 |
3位 | That’s the Way of the World 暗黒への挑戦 | 4.2 |
4位 | Spirit 魂 | 4.0 |
5位 | Millennium 千年伝説 | 3.8 |
6位 | Open Our Eyes 太陽の化身 | 3.6 |
7位 | Faces | 3.5 |
8位 | Raise! 天空の女神 | 3.4 |
9位 | Head to the Sky | 3.2 |
10位 | Illumination | 3.1 |
11位 | Last Days and Time 地球最後の日 | 3.0 |
12位 | Promise | 2.95 |
13位 | Avator (In the Name of Love) | 2.9 |
14位 | Touch the World | 2.8 |
15位 | Earth, Wind and Fire | 2.7 |
16位 | Holiday | 2.65 |
17位 | The Need of Love 愛の伝道師 | 2.6 |
18位 | Now, Then & Forever | 2.5 |
19位 | Powerlight 創世記 | 2.4 |
20位 | Heritage | 2.2 |
21位 | Electric Universe | 1.8 |
1970年代の全盛期のEW&Fのアルバムが、上位を独占する結果となりました。
これらの全盛期のアルバム「暗黒への挑戦」「魂」「太陽神」「黙示録」は、ブラック・ミュージック全体で見ても、名盤に値するアルバムです。
このことからも、EW&Fは、良くも悪くも1970年代のバンドだったと思っています。
EW&Fを聞いたことがない人は、まずは、1970年代のEW&Fから聞いていくことをおすすめします。
その後、EW&Fの音楽をもっと深めていきたいと思った場合は、上記のランキングを参考に、多くのEW&Fのアルバムに触れていってもらえればと思います。
次回は、スティーヴィー・ワンダーの全アルバムのランキングをしていきたいと思います。