Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

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Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

前回は、Soul/R&Bのジャンルから、EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) の全アルバムランキングを行いましたので、

今回は、Soul/R&B のアーティストのアルバム ランキング 第2段として、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。


スティーヴィー・ワンダーは、生まれてすぐに「未熟児網膜症」で目が見えなくなりますが、若い時から、歌手やマルチ楽器演奏を行い、神童ぶりを発揮していました。

当時は、リトル・スティーヴィー・ワンダーなんて呼ばれ方をされていました。

初期のスティーヴィー・ワンダーは、モータウンのソウルミュージックでしたが、1970年初頭から、ファンキーな曲や優れたバラード曲の自作曲が増えていきます。

そして、1972年の「トーキング・ブック」から、1976年の「キー・オブ・ライフ」のアルバムで、絶頂期を迎えます。

その後は、一般大衆化し、時代に合わせたサウンドに変化していきました。

そんなスティーヴィー・ワンダーの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。


ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

スティーヴィー・ワンダーのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、

スティーヴィー・ワンダーのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

Stevie Wonder アルバムランキング

第26位
The Jazz Soul of Little Stevie Wonder

スティーヴィー・ワンダーらしさはまだ感じられず、ブラスを使用したジャズのアルバムね。
kat
スティーヴィー・ワンダーのデビュー・アルバムは、ジャズ・アルバムで、特徴のないアルバムだね。

評価: 2.2

1962年発売のファースト・アルバムで、ジャズの要素が強い作品です。

アルバム名に、当時のスティーヴィー・ワンダーの呼び名である「リトル・スティーヴィー・ワンダー」という名称が含まれています。

本作で、スティーヴィー・ワンダーは、ハーモニカ、オルガン、ピアノ、ドラム、ボンゴとマルチの楽器を演奏し、天才ぶりを発揮しています。

尚、1曲目の「Fingertips」は、後のライブ・アルバム「The 12 Year Old Genius」でシングル・カットされ、ヒットしました。

第25位
Characters

デジタル化が進んでしまい、1970年代のスティーヴィー・ワンダーの良さがなくなってしまったわね。
kat
1980年代のサウンドを取り込んで失敗したアルバムだね。打ち込みサウンドは、薄っぺらく聞こえてしまうね。

評価: 2.25

1987年発売の23枚目のアルバムで、前作「イン・スクエア・サークル」を更に、デジタル・サウンド化したアルバムです。

そのため、1970年代のスティーヴィー・ワンダーのオーラは全くなく、当時の批評家達からは酷評を浴びました。

話題性があったのは、マイケル・ジャクソンがヴォーカルとして参加している「ゲット・イット」ぐらいで、あとは、魅力のある曲はありません。

第24位
Stevie at the Beach

海がテーマのアルバムね。この時代、ビーチ・ボーイズが流行っていたから、その流行に乗ったのかしら。
kat
当時サーフィン・サウンドが流行っていたから、モータウンの希望で制作したのだろうね。

評価: 2.3

1964年発売の4枚目のアルバムで、海辺を主題としたスタンダード曲が多いアルバムです。

アルバムの半分を占めているインストゥルメンタルの曲は、ハーモニカが中心のムード音楽に近い楽曲です。

本作でもスティーヴィー・ワンダーは、ハーモニカ、キーボード、ドラム、ボンゴとマルチの楽器を演奏しています。

「Castles in the Sand」や「Hey Harmonica Man」がシングル・カットされていますが、本作とともにヒットはしませんでした。

第23位
Alfie Eivets Rednow

ハーモニカの入ったジャズ・アルバムね。「Alfie」が有名曲ね。
kat
全曲インストゥルメンタルで、ハーモニカ演奏を強調したアルバムだね。

評価: 2.35

1968年発売の9枚目のスタジオ・アルバムで、Eivets Rednow名義で発売されました。

Eivets Rednowとは、スティーヴィー・ワンダーの文字を逆に綴ったものです。

なぜ、このようなややっこしいEivets Rednow名義にしたのかは、よく分かりませんが、全曲インストゥルメンタルであるため、

「スティーヴィー・ワンダーのボーカルが入っていませんよ」ということを明確にしたかったのかもしれません。

本作は、ハーモニカの入ったジャズ・アルバムで、スティーヴィー・ワンダーのハーモニカ演奏が強調されています。

第22位
Tribute to Uncle Ray レイ・チャールズに捧ぐ

レイ・チャールズのトリビュート・アルバムね。まだ、スティーヴィー・ワンダーは、声変わりしていなくて子供の声ね。
kat
目が見えないという同じ境遇のレイ・チャールズの曲をカヴァーしたアルバムだね。

評価: 2.4

1962年発売の2枚目のスタジオ・アルバムで、全曲レイ・チャールズのカヴァー曲で構成されています。

ファースト・アルバムでは、スティーヴィー・ワンダーのボーカルが聞けませんでしたが、本作は、全曲スティーヴィー・ワンダーのボーカルが入っています。

まだ声変わりしておらず、子供の声をしていますが、「Don’t You Know」では、低音の大人びたボーカルを披露しています。

ビブラートを効かせたボーカルは、一聴の価値があります。

第21位
With a Song in My Heart わが心に歌えば

ボーカル入りのジャズ・スタンダード・アルバムね。スティーヴィー・ワンダーは、ボーカルも上手い天才少年だったのね。
kat
スティーヴィー・ワンダーのアルバムの中で、最もムード音楽に近いアルバムだね。

評価: 2.45

1963年発売の3枚目のスタジオ・アルバムで、ジャズ・スタンダード曲が多く収録されたアルバムです。

スティーヴィー・ワンダーは、歌に徹しており、演奏は、ストリングスを多用しているためにムード音楽に近いサウンドとなっています。

スティーヴィー・ワンダーは、ちょうど、声変わりをしている時期だったようですが、それを全く感じさせないボーカルを披露しており、

スティーヴィー・ワンダーのボーカルの凄さが分かります。

第20位
In Square Circle

「パートタイム・ラヴァー」と「オーヴァージョイド」が有名ね。スティーヴィー・ワンダーの1980年代を代表するアルバムね。
kat
完全に、デジタル化してしまったため、昔からのスティーヴィー・ワンダー ファンには、受け入れ難いアルバムだね。

評価: 2.5

1985年発売の22枚目のアルバムで、デジタル・サウンドが進んだため、バックの演奏がシンプルになり、ボーカル主体になった作品です。

「パートタイム・ラヴァー」がミリオン・ヒットし、「オーヴァージョイド」が、日本のCMで使用されたことから、この2曲は、日本でもよく知らることになりました。

この2曲以外では「Whereabouts」が優れたバラード曲ではあるものの、それ以外の曲は、デジタル・サウンドであるため、あまり面白みがない曲となっています。

第19位
Jungle Fever

デジタル化された曲が多いけど、前半は、1970年代のスティーヴィー・ワンダーを感じさせるわね。
kat
スティーヴィー・ワンダーの音楽は、デジタル・サウンドに合わないね。

評価: 2.55

1991年発売の24枚目のアルバムで、スパイク・リー監督の映画「ジャングル・フィーバー」のサウンド・トラックです。

スティーヴィー・ワンダーのサウンド・トラックと言えば、「ウーマン・イン・レッド」が有名ですが、

本作は、有名曲がほとんど収録されていませんので、あまり知られていないアルバムです。

1曲目「Fun Day」〜3曲目「These Three Words」が、70年代のスティーヴィー・ワンダーを感じさせ期待を持たせますが、

後半は、デジタル・サウンドが中心になってしまい、魅力がなくなっています。

第18位
Someday at Christmas 想い出のクリスマス

モータウンらしいソウルフルなクリスマス・アルバムね。
kat
クリスマスに聞くには良いアルバムだね。ハーモニカが入っている曲も何曲か収録されているね。

評価: 2.6

1967年発売の8枚目のスタジオ・アルバムです。

アルバム名から分かる通り、本作は、クリスマス・アルバムで、モータウンらしいクリスマスの良さが表れています。

5曲がクリスマス・スタンダード曲で、残りがモータウンのスタッフ・ライターによるオリジナル曲で構成されています。

本作の中では、「想い出のクリスマス」と「クリスマス・ソング」が、最もクリスマスらしさが表れており、おすすめ曲です。

第17位
Up-Tight

このアルバムから、モータウンのソウルらしさが出始めているわね。
kat
スティーヴィー・ワンダーのスタイルが確立してきたアルバムだね。

評価: 2.65

1966年発売の5枚目のスタジオ・アルバムで、「Uptight」や「Nothing’s Too Good for My Baby」などのヒット曲が収録されています。

また、ボブ・ディランの「風に吹かれて」をカヴァーしていることも、面白さがあります。

本作から、商業的にも成功し始め、USチャートやR&Bチャートを賑わせます。

前作までのアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの方向性が確立しておらず、何を目指しているのか分かりませんでしたが、

本作で、スティーヴィー・ワンダーの方向性がはっきりしてきます。

第16位
Conversation Peace

1980年代のデジタル・サウンドから、1990年代のサウンドに変化して、落ち着いたアルバムになったわね。
kat
スティーヴィー・ワンダーのアルバムの中では、最も、AORしているアルバムだね。

評価: 2.7

1995年発売の25枚目のスタジオ・アルバムです。

1990年代に入り、スティーヴィー・ワンダーのアルバム発表数が少なくなり、「Jungle Fever」と、この「Conversation Peace」しか、1990年代には発表していません。

「Jungle Fever」がサウンド・トラックであったため、実質、オリジナル・アルバムになると、本作しかありません。

その中で、本作は、全体的に落ち着いた曲が多く、大人びたAORのアルバムに仕上がっています。

「For Your Love」は、「世界都市博覧会」で使用される予定の曲であったため、日本で、馴染み深い曲になりました。

尚、「世界都市博覧会」の開催は、バブル崩壊などの理由で中止になりました。

第15位
I Was Made to Love Her 愛するあの娘に

このアルバムも、モータウンのソウルフルさが表れているアルバムね。
kat
「愛するあの娘に」は、スティーヴィー・ワンダーの代表曲になったね。

評価: 2.75

1967年発売の7枚目のスタジオ・アルバムで、リズム・ナンバーを中心に収録されており、スティーヴィー・ワンダーのオリジナル曲も、4曲収録されています。

その中で、表題曲の「愛するあの娘に」は、シングル・カットされ、ビルボード・ポップ・シングルチャートで2位を記録し、イギリスでも初めて、トップ10入りしました。

全体的に、明るめのモータウンらしいソウルフルなアルバムです。

第14位
A Time to Love

リズムに重点を置いているためか、スティーヴィー・ワンダーらしくないアルバムね。
kat
2000年代のアルバムということもあり、音が非常にクリアで聞きやすいアルバムだね。

評価: 2.8

2005年発売の26枚目のスタジオ・アルバムで、2024年時点では、スティーヴィー・ワンダーのラスト・アルバムになります。

1980年代や1990年代のデジタル・サウンドはなくなり、1970年代に近い自然な演奏で、音質の良いアルバムです。

プリンスやポール・マッカートニーなどのスター達が参加しており、面白いところでは、スティーヴィー・ワンダーの愛娘アイシャ・モーリスも参加しています。

尚、「キー・オブ・ライフ」に収録されていた「Isn’t She Lovely」は、アイシャ・モーリスの誕生祝いとして書かれた曲です。

全体的にジャジーで、AORを感じさせるアルバムです。

第13位
Down to Earth 太陽のあたる場所

メロディアスでソウルフルな曲が多いアルバムね。
kat
次作「愛するあの娘に」は、アップテンポのリズミカルな曲が多いけど、このアルバムは、メロディアスな曲が多いね。

評価: 2.85

1966年発売の6枚目のスタジオ・アルバムで、初期のモータウン・サウンドが詰まったアルバムです。

「愛するあの娘に」が、シングル・カットされヒットしました。

この曲以外にも「Sylvia」や「Hey Love」などメロディアスでソウルフルな曲や、ボブ・ディランのカヴァー曲「Mr. Tambourine Man」が収録されています。

スティーヴィー・ワンダーのモータウン サウンドを味わいたい人には、本作がおすすめです。

第12位
Signed, Sealed, Delivered 涙をとどけて

ソウルのヒット曲を集めたアルバムね。ビートルズのカヴァー曲も収録されていて分かりやすいアルバムね。
kat
このアルバムから、スティーヴィー・ワンダーの新しいスタイルが出始めているね。

評価: 2.9

1970年発売の12枚目のスタジオ・アルバムで、「涙をとどけて」「ヘヴン・ヘルプ・アス・オール」「夢の中の君」「恋を抱きしめよう」の4曲のヒット曲が収録されています。

また、ビートルズのカヴァー曲「恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)」も収録されています。

スティーヴィー・ワンダーは、本作から、自らの作品のセルフプロデュース権が与えられ、アルバム制作にも関わるようになりました。

2曲をプロデュース、3曲を共同プロデュースしています。

ヒット曲の寄せ集めのようなアルバムで、統一感はありませんが、各楽曲の質が高い作品です。

第11位
The Woman in Red

有名な「心の愛」が収録されているサウンド・トラックね。バラード曲が多いアルバムね。
kat
スティーヴィー・ワンダーとディオンヌ・ワーウィックの2人がボーカルをとっているアルバムだね。

評価: 2.95

1984年発売の21枚目のアルバムで、映画「ウーマン・イン・レッド」のオリジナル・サウンドトラックです。

収録曲の「心の愛(I Just Called to Say I Love You)」は、全米チャート1位を記録し、大ヒットしました。

また、この曲は、アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞したため、スティーヴィー・ワンダーの楽曲の中では、最も有名な曲となりました。

本作は、ディオンヌ・ワーウィックのボーカル曲とともに、バラード曲が多く収録されています。

第10位
Journey through the Secret Life of Plants シークレット・ライフ

インストゥルメンタルの曲が多いため、好き嫌いが分かれそうなアルバムね。
kat
このアルバムの評価は難しく、最低評価する人もいれば、最高評価する人もいる不思議なアルバムだね。

評価: 3.0

1979年発売の19枚目のスタジオ・アルバムで、サウンドトラックですが、映画の方は、一般公開されませんでした。

どのような映画かは分かりませんが、インストゥルメンタルの曲が多く、スティーヴィー・ワンダーのオリジナル・アルバムとは一線を画します。

植物をテーマにしており、静かな自然を感じさせます。

絶頂期のアルバム「キー・オブ・ライフ」の直後のアルバムであったため、絶頂期のスティーヴィー・ワンダーのサウンドを期待して購入した人は、肩透かしを食らったと想像できます。

商業的にも失敗したアルバムですが、聞けば聞くほど良さが分かるスルメ的な作品です。

第9位
Where I’m Coming From 青春の軌跡

前作「涙をとどけて」に比べると、サウンドが変化し進化しているわね。
kat
スティーヴィー・ワンダーの野心作だけど、世間一般的には、失敗作との評価がされているアルバムだね。

評価: 3.05

1975年発売の13枚目のスタジオ・アルバムで、全曲、当時の妻であったシリータ・ライトとの共作アルバムです。

「For Once in my Life」よりも更に、演奏が進化し、実験色の強いアルバムに仕上がっています。

そのため、世間一般的には、あまり評価の高くないアルバムですが、

本作があったからこそ、「トーキング・ブック」以降の絶頂期を迎えることができたと思っています。

第8位
For Once in my Life

モータウンのソウルフルさが減って、スティーヴィー・ワンダーの個性が出始めているわね。
kat
今までのアルバムに比べて、演奏も歌も独自性が出てきているね。

評価: 3.1

1970年発売の10枚目のスタジオ・アルバムで、絶頂期のスティーヴィー・ワンダーの個性が出始めており、ファンキーな曲も増えています。

その分、モータウンのソウルフルさは減ってきています。

アルバム名にもなっている「For Once in my Life」は、シングル・カットされ、米国・英国でトップ3ヒットを記録しました。

演奏においても、クラヴィネットを使用したりと、進化しており、世間一般的にも評価の高いアルバムです。

第7位
My Cherie Amour

モータウンのソウルフルなバラード曲が多いアルバムね。「My Cherie Amour」が素晴らしいわね。
kat
「My Cherie Amour」は名曲だね。ドアーズの「ハートに火をつけて」をカヴァーしているのは面白いね。

評価: 3.15

1969年発売の11枚目のスタジオ・アルバムで、バラード・ナンバーに重点を置いたアルバムです。

「マイ・シェリー・アモール」「イエスターミー、イエスターユー、イエスターデイ」がシングル・カットされ、ヒットしました。

ドアーズの「ハートに火をつけて」や、映画「いそしぎ」のテーマ曲などカカヴァーしており、聞きどころの多いアルバムです。

スティーヴィー・ワンダーのハーモニカ演奏も光っています。

第6位
Hotter than July

レゲエの曲やファンキーな曲、ディスコ調の曲など、ノリの良い曲が多いわね。
kat
ファンキーな曲やディスコ調の曲がカッコ良いアルバムだね。

評価: 3.2

1980年発売の20枚目のスタジオ・アルバムで、スティーヴィー・ワンダーの絶頂期が「キー・オブ・ライフ」で終息するものの、

まだまだスティーヴィー・ワンダーの勢いが衰えていないことを感じさせるアルバムです。

ボブ・マーリーに捧げられたレゲエ曲「Master Blaster」やマーティン・ルーサー・キング牧師に捧げられた「Happy Birthday」が収録されています。

それ以外にも、ファンキーな曲やディスコ調の曲と勢いのある曲が多数収録されています。

第5位
Music of My Mind 心の詩

ファンキーな曲が増え、「トーキング・ブック」以降の絶頂期のサウンドが出来上がったわね。
kat
シンセサイザーを多用し、新生スティーヴィー・ワンダーが開始されたアルバムだね。

評価: 3.5

1972年発売の14枚目のスタジオ・アルバムで、スティーヴィー・ワンダーが全曲作曲、全楽器演奏、プロデュースし、天才ぶりを発揮しています。

次作「トーキング・ブック」から始まる絶頂期のアルバムの前夜祭的な作品です。

モータウンのソウルフルな曲はなくなり、実験的要素がありますが、それでも洗練された素晴らしいアルバムです。

この時代、スティーヴィー・ワンダーは、シンセサイザーに興味を持ち、本作から、シンセサイザーが多用され始めます。

第4位
Fulfillingness’ First Finale ファースト・フィナーレ

スティーヴィー・ワンダーの絶頂期のアルバム3部作の最終アルバムね。どれも名曲揃いね。
kat
「トーキング・ブック」「インナーヴィジョンズ」に続く、3部作の最後に相応しい完成された作品だね。

評価: 4.0

1973年発売の16枚目のスタジオ・アルバムで、スティーヴィー・ワンダーの最高傑作の1枚です。

1972年発売の「トーキング・ブック」〜1976年発売の「キー・オブ・ライフ」の4枚のアルバムはどれも甲乙つけがたく、どのアルバムを1位にしてもおかしくありません。

本作の中では、「悪夢」が全米チャート1位を記録しました。

「悪夢」以外の曲は、あまり知られていませんが、全曲捨て曲のない素晴らしいアルバムです。


Talking Book

このアルバムから、新生スティーヴィー・ワンダーが始まり、絶頂期を迎えていくわね。
kat
このアルバムに収録されている曲は、色々なアーティストにカヴァーされているので、有名曲が多いアルバムだね。

評価: 4.1

1972年発売の15枚目のスタジオ・アルバムで、本作からスティーヴィー・ワンダーの絶頂期が始まり、伝説を作っていきます。

その中でも、「迷信」が大きな話題になり、スティーヴィー・ワンダーのクリエーターとしての高い評価を得ることになりました。

ちなみに、この「迷信」は、もともとジェフ・ベックに提供した曲で、ジェフ・ベックのアルバム「Beck Bogert & Appice」に収録されています。

しかし、スティーヴィー・ワンダーが先にリリースしてしまい、スティーヴィー・ワンダーの「迷信」の方が有名になってしまいました。

「迷信」以外にも、「サンシャイン」や「You and I」など素晴らしい曲が多く収録されています。


Songs in the Key of Life キー・オブ・ライフ

スティーヴィー・ワンダーの絶頂期のアルバム3部作の総まとめ的なアルバムね。
kat
2枚組のアルバムで収録曲が多いけど、どれも優れた曲ばかりで、宝石箱のようなアルバムだね。

評価: 4.2

1976年発売の18枚目のスタジオ・アルバムで、スティーヴィー・ワンダーの絶頂期の最後を飾る2枚組のアルバムです。

「トーキング・ブック」「インナーヴィジョンズ」「ファースト・フィナーレ」と続いた3部作の集大成的な作品です。

収録曲が多いですが、どの曲も素晴らしく、その中でも、「回想」「愛するデューク」は、全米チャート1位を記録し、大ヒットしました。

それ以外にも「Pastime Paradise」「Summer Soft」「Isn’t She Lovely」「As」などなど、名曲揃いのアルバムです。

ソウルのアルバムの中で、名盤に値するアルバムです。


Innervisions

他のスティーヴィー・ワンダーの絶頂期のアルバムに比べると、ファンキーな曲が多いわね。
kat
ファンキーな曲以外では、バラード曲の「Golden Lady」と「All in Love Is Fair」が秀逸だね。

評価: 4.3

1973年発売の16枚目のスタジオアルバムで、スティーヴィー・ワンダーの絶頂期のアルバムの中でも、最も脂がのっているアルバムです。

また、グラミー賞を5部門獲得しているアルバムでもあります。

社会への怒りを表現した「汚れた街」、ファンキーな「Too High」「Higher Ground」、レゲエ・ファンク調の「Don’t You Worry ‘bout a Thing」、名バラード曲「Golden Lady」「All in Love Is Fair」など、

素晴らしい曲が詰まっているアルバムです。

その他のおすすめアルバム

    Live at the Talk of the Town

  • 1970年のライブ・アルバムで、もともとは、英国のみの発売でしたが、2005年に、itunesを通して、アメリカでもリリースされました。
  • 同じく1970年のライブ・アルバムに、「Stevie Wonder Live」というアルバムがありますが、同じ曲が何曲か被っていることや、本作の方が音質が良いため、本作をおすすめします。
    Recorded Live: The 12 Year Old Genius

  • まだ、リトル・スティーヴィー・ワンダーの時代である1962年のライブ・アルバムです。声変わりしておらず、スティーヴィー・ワンダーのボーカルが、少年の声をしています。
  • オープニング・ナンバーの「Fingertips,Pt1 & 2」が、全米チャート1位を記録しました。
    Natural Wonder

  • 1994年12月〜1995年1月に実施されたツアーからの音源を収録したライブ・アルバムで、大阪公演の曲も収録されており、スティーヴィー・ワンダーの日本語を聞くことができます。
  • スティーヴィー・ワンダーのベストな選曲がされているため、スティーヴィー・ワンダーの初心者の人にも最適なアルバムです。


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スティーヴィー・ワンダーの音楽の楽しみ方

スティーヴィー・ワンダーは、キーボードを中心とした曲が多く、ファンキーな曲、バラード曲が優れています。

特に、絶頂期の「Talking Book」「Innervisions」「Fulfillingness’ First Finale」「Songs in the Key of Life」の4枚のアルバムは、全曲素晴らしく、捨て曲がありません。

有名曲も多数収録されていますので、スティーヴィー・ワンダーを知るには、この4枚は絶対外せないアルバムです。

この4枚以外のアルバムは、時代によって、サウンドが異なり、大まかに以下のように分けることができます。

 1962年 – 1964年 :ジャズ・ムード音楽

 1965年 – 1970年 :モータウン・ソウル

 1971年 – 1979年 :絶直期のソウル・ファンク

 1980年 – 1991年 :デジタル・サウンド

 1992年以降 :AOR

各ジャンルの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【ジャズ・ムード音楽のアルバム】

  • The Jazz Soul of Little Stevie Wonder(1962年):上級者向け
  • Tribute to Uncle Ray レイ・チャールズに捧ぐ(1962年):中級者向け
  • With a Song in My Heart わが心に歌えば(1963年):中級者向け
  • Stevie at the Beach(1964年):上級者向け

【モータウン・ソウルのアルバム】

  • Up-Tight(1965年):上級者向け
  • Down to Earth 太陽のあたる場所(1966年):初心者向け
  • I Was Made to Love Her 愛するあの娘に(1967年):中級者向け
  • Someday at Christmas 想い出のクリスマス(1967年):初心者向け
  • Alfie Eivets Rednow(1968年):上級者向け
  • For Once in my Life(1968年):中級者向け
  • My Cherie Amour(1969年):初心者向け
  • Signed, Sealed, Delivered 涙をとどけて(1970年):初心者向け

【絶直期のソウル・ファンクのアルバム】

  • Where I’m Coming From 青春の軌跡(1971年):中級者向け
  • Music of My Mind 心の詩(1972年):中級者向け
  • Talking Book(1972年):初心者向け
  • Innervisions(1973年):初心者向け
  • Fulfillingness’ First Finale ファースト・フィナーレ(1974年):初心者向け
  • Songs in the Key of Life キー・オブ・ライフ(1976年):初心者向け
  • Journey through the Secret Life of Plants シークレット・ライフ(1979年):上級者向け

【デジタル・サウンドのアルバム】

  • Hotter than July(1980年):初心者向け
  • The Woman in Red(1984年):初心者向け
  • In Square Circle(1985年):中級者向け
  • Characters(1987年):上級者向け
  • Jungle Fever(1991年):上級者向け

【AORのアルバム】

  • Conversation Peace(1995年):中級者向け
  • A Time to Love(2005年):中級者向け

まとめ

最後に、スティーヴィー・ワンダーのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Innervisions 4.3
2位Songs in the Key of Life キー・オブ・ライフ 4.2
3位Talking Book 4.1
4位Fulfillingness’ First Finale ファースト・フィナーレ 4.0
5位Music of My Mind 心の詩 3.5
6位Hotter than July 3.2
7位My Cherie Amour 3.15
8位For Once in my Life 3.1
9位Where I’m Coming From 青春の軌跡 3.05
10位Journey through the Secret Life of Plants シークレット・ライフ 3.0
11位The Woman in Red 2.95
12位Signed, Sealed, Delivered 涙をとどけて 2.9
13位Down to Earth 太陽のあたる場所 2.85
14位A Time to Love 2.8
15位I Was Made to Love Her 愛するあの娘に 2.75
16位Conversation Peace 2.7
17位Up-Tight 2.65
18位Someday at Christmas 想い出のクリスマス 2.6
19位Jungle Fever 2.55
20位In Square Circle 2.5
21位With a Song in My Heart わが心に歌えば 2.45
22位Tribute to Uncle Ray レイ・チャールズに捧ぐ 2.4
23位Alfie Eivets Rednow 2.35
24位Stevie at the Beach 2.3
25位Characters 2.25
26位The Jazz Soul of Little Stevie Wonder 2.2

スティーヴィー・ワンダーは、絶頂期の4枚のアルバム(「Talking Book」「Innervisions」「Fulfillingness’ First Finale」「Songs in the Key of Life」)が凄すぎたため、

それ以外のアルバムは、何となく影の薄いアルバムのように感じてしまいます。

それでも、モータウン・ソウルの時代や1980年以降のアルバムにも、何枚かは良いアルバムがありますので、

絶頂期の4枚のアルバムを聴いた後、もっとスティーヴィー・ワンダーのアルバムを知りたい場合は、

上記のランキングを参考に、他のアルバムも聴いてもらえればと思います。

次回は、Soul/R&B ジャンルの第三弾として、マイケル・ジャクソンの全アルバムのランキングをしていきたいと思います。

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