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Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Soul/R&Bのジャンルから、EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) の全アルバムランキングを行いましたので、
今回は、Soul/R&B のアーティストのアルバム ランキング 第2段として、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。
スティーヴィー・ワンダーは、生まれてすぐに「未熟児網膜症」で目が見えなくなりますが、若い時から、歌手やマルチ楽器演奏を行い、神童ぶりを発揮していました。
当時は、リトル・スティーヴィー・ワンダーなんて呼ばれ方をされていました。
初期のスティーヴィー・ワンダーの音楽は、モータウンのソウルミュージックでしたが、1970年初頭から、ファンキーな曲や優れたバラード曲の自作曲が増えていきます。
そして、1972年の「トーキング・ブック」から、1976年の「キー・オブ・ライフ」のアルバムで、絶頂期を迎えます。
その後は、一般大衆化し、時代に合わせたサウンドに変化していきました。
そんなスティーヴィー・ワンダーの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
スティーヴィー・ワンダーのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
スティーヴィー・ワンダーのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
スティーヴィー・ワンダー アルバムランキング
The Jazz Soul of Little Stevie Wonder
評価: 2.2
1962年発売のファースト・アルバムで、ジャズの要素が強い作品です。
アルバム名に、当時のスティーヴィー・ワンダーの呼び名である「リトル・スティーヴィー・ワンダー」という名称が含まれています。
本作で、スティーヴィー・ワンダーは、ハーモニカ、オルガン、ピアノ、ドラム、ボンゴとマルチの楽器を演奏し、天才ぶりを発揮しています。
尚、1曲目の「Fingertips」は、後のライブ・アルバム「The 12 Year Old Genius」でシングル・カットされ、ヒットしました。
Characters
評価: 2.25
1987年発売の23枚目のアルバムで、前作「イン・スクエア・サークル」を更に、デジタル・サウンド化したアルバムです。
そのため、1970年代のスティーヴィー・ワンダーのオーラは全くなく、当時の批評家達からは酷評を浴びました。
話題性があったのは、マイケル・ジャクソンがヴォーカルとして参加している「ゲット・イット」ぐらいで、あとは、魅力のある曲はありません。
Stevie at the Beach
評価: 2.3
1964年発売の4枚目のアルバムで、海辺を主題としたスタンダード曲が多いアルバムです。
アルバムの半分を占めているインストゥルメンタルの曲は、ハーモニカが中心のムード音楽に近い楽曲です。
本作でもスティーヴィー・ワンダーは、ハーモニカ、キーボード、ドラム、ボンゴとマルチの楽器を演奏しています。
「Castles in the Sand」や「Hey Harmonica Man」がシングル・カットされていますが、本作とともにヒットはしませんでした。
Alfie Eivets Rednow
評価: 2.35
1968年発売の9枚目のスタジオ・アルバムで、Eivets Rednow名義で発売されました。
Eivets Rednowとは、スティーヴィー・ワンダーの文字を逆に綴ったものです。
なぜ、このようなややっこしいEivets Rednow名義にしたのかは、よく分かりませんが、全曲インストゥルメンタルであるため、
「スティーヴィー・ワンダーのボーカルが入っていませんよ」ということを明確にしたかったのかもしれません。
本作は、ハーモニカの入ったジャズ・アルバムで、スティーヴィー・ワンダーのハーモニカ演奏が強調されています。
Tribute to Uncle Ray レイ・チャールズに捧ぐ
評価: 2.4
1962年発売の2枚目のスタジオ・アルバムで、全曲レイ・チャールズのカヴァー曲で構成されています。
ファースト・アルバムでは、スティーヴィー・ワンダーのボーカルが聞けませんでしたが、本作は、全曲スティーヴィー・ワンダーのボーカルが入っています。
まだ声変わりしておらず、子供の声をしていますが、「Don’t You Know」では、低音の大人びたボーカルを披露しています。
ビブラートを効かせたボーカルは、一聴の価値があります。
With a Song in My Heart わが心に歌えば
評価: 2.45
1963年発売の3枚目のスタジオ・アルバムで、ジャズ・スタンダード曲が多く収録されたアルバムです。
スティーヴィー・ワンダーは、歌に徹しており、演奏は、ストリングスを多用しているためにムード音楽に近いサウンドとなっています。
スティーヴィー・ワンダーは、ちょうど、声変わりをしている時期だったようですが、それを全く感じさせないボーカルを披露しており、
スティーヴィー・ワンダーのボーカルの凄さが分かります。
In Square Circle
評価: 2.5
1985年発売の22枚目のアルバムで、デジタル・サウンドが進んだため、バックの演奏がシンプルになり、ボーカル主体になった作品です。
「パートタイム・ラヴァー」がミリオン・ヒットし、「オーヴァージョイド」が、日本のCMで使用されたことから、この2曲は、日本でもよく知らることになりました。
この2曲以外では「Whereabouts」が優れたバラード曲ではあるものの、それ以外の曲は、デジタル・サウンドであるため、あまり面白みがない曲となっています。
Jungle Fever
評価: 2.55
1991年発売の24枚目のアルバムで、スパイク・リー監督の映画「ジャングル・フィーバー」のサウンド・トラックです。
スティーヴィー・ワンダーのサウンド・トラックと言えば、「ウーマン・イン・レッド」が有名ですが、
本作は、有名曲がほとんど収録されていませんので、あまり知られていないアルバムです。
1曲目「Fun Day」〜3曲目「These Three Words」が、1970年代のスティーヴィー・ワンダーを感じさせ期待を持たせますが、
後半は、デジタル・サウンドが中心になってしまい、魅力がなくなっています。
Someday at Christmas 想い出のクリスマス
評価: 2.6
1967年発売の8枚目のスタジオ・アルバムです。
アルバム名から分かる通り、本作は、クリスマス・アルバムで、モータウンらしいクリスマスの良さが表れています。
5曲がクリスマス・スタンダード曲で、残りがモータウンのスタッフ・ライターによるオリジナル曲で構成されています。
本作の中では、「想い出のクリスマス」と「クリスマス・ソング」が、最もクリスマスらしさが表れており、おすすめ曲です。
Up-Tight
評価: 2.65
1966年発売の5枚目のスタジオ・アルバムで、「Uptight」や「Nothing’s Too Good for My Baby」などのヒット曲が収録されています。
また、ボブ・ディランの「風に吹かれて」をカヴァーしていることも、面白さがあります。
本作から、スティーヴィー・ワンダーは、商業的にも成功し始め、USチャートやR&Bチャートを賑わせていきます。
前作までのアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの方向性が確立しておらず、何を目指しているのか分かりませんでしたが、
本作で、スティーヴィー・ワンダーの方向性がはっきりしてきます。
Conversation Peace
評価: 2.7
1995年発売の25枚目のスタジオ・アルバムです。
1990年代に入り、スティーヴィー・ワンダーのアルバム発表数が少なくなり、「Jungle Fever」と、この「Conversation Peace」しか、1990年代にアルバムは発表していません。
「Jungle Fever」がサウンド・トラックであったため、実質、オリジナル・アルバムになると、本作しかありません。
その中で、本作は、全体的に落ち着いた曲が多く、大人びたAORのアルバムに仕上がっています。
「For Your Love」は、「世界都市博覧会」で使用される予定の曲であったため、日本で、馴染み深い曲になりました。
尚、「世界都市博覧会」の開催は、バブル崩壊などの理由で中止になりました。
I Was Made to Love Her 愛するあの娘に
評価: 2.75
1967年発売の7枚目のスタジオ・アルバムで、リズム・ナンバーを中心に収録されており、スティーヴィー・ワンダーのオリジナル曲も、4曲収録されています。
その中で、表題曲の「愛するあの娘に」は、シングル・カットされ、ビルボード・ポップ・シングルチャートで2位を記録し、イギリスでも初めて、トップ10入りしました。
全体的に、明るめのモータウンらしいソウルフルなアルバムです。
A Time to Love
評価: 2.8
2005年発売の26枚目のスタジオ・アルバムで、2024年時点では、スティーヴィー・ワンダーのラスト・アルバムになります。
1980年代や1990年代のデジタル・サウンドはなくなり、1970年代に近い自然な演奏で、音質の良いアルバムです。
プリンスやポール・マッカートニーなどのスター達が参加しており、面白いところでは、スティーヴィー・ワンダーの愛娘アイシャ・モーリスも参加しています。
尚、「キー・オブ・ライフ」に収録されていた「Isn’t She Lovely」は、アイシャ・モーリスの誕生祝いとして書かれた曲です。
全体的にジャジーで、AORを感じさせるアルバムです。
Down to Earth 太陽のあたる場所
評価: 2.9
1966年発売の6枚目のスタジオ・アルバムで、初期のモータウン・サウンドが詰まったアルバムです。
「愛するあの娘に」が、シングル・カットされヒットしました。
この曲以外にも「Sylvia」や「Hey Love」などメロディアスでソウルフルな曲や、ボブ・ディランのカヴァー曲「Mr. Tambourine Man」が収録されています。
スティーヴィー・ワンダーのモータウン サウンドを味わいたい人には、本作がおすすめです。
Signed, Sealed, Delivered 涙をとどけて
評価: 3.0
1970年発売の12枚目のスタジオ・アルバムで、「涙をとどけて」「ヘヴン・ヘルプ・アス・オール」「夢の中の君」「恋を抱きしめよう」の4曲のヒット曲が収録されています。
また、ビートルズのカヴァー曲「恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)」も収録されています。
スティーヴィー・ワンダーは、本作から、自らの作品のセルフプロデュース権が与えられ、アルバム制作にも関わるようになりました。
2曲をプロデュース、3曲を共同プロデュースしています。
ヒット曲の寄せ集めのようなアルバムで、統一感はありませんが、各楽曲の質が高い作品です。
The Woman in Red
評価: 3.1
1984年発売の21枚目のアルバムで、映画「ウーマン・イン・レッド」のオリジナル・サウンドトラックです。
収録曲の「心の愛(I Just Called to Say I Love You)」は、全米チャート1位を記録し、大ヒットしました。
また、この曲は、アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞したため、スティーヴィー・ワンダーの楽曲の中では、最も有名な曲となりました。
本作は、ディオンヌ・ワーウィックのボーカル曲とともに、バラード曲が多く収録されています。
次は、10位 → 1位 です。
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