マイケル・ジャクソン 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

マイケル・ジャクソン 全アルバム ランキング

前回は、Soul/R&Bのジャンルから、スティーヴィー・ワンダーの全アルバム ランキングを行いましたので、今回は、Soul/R&B のアーティスト第三弾として、マイケル・ジャクソンの全アルバムランキングをしていきたいと思います。

マイケル・ジャクソンは、言わずと知れた世界中に知れ渡ったミュージシャンであり、「キング・オブ・ポップ」と称されています。

2009年に突然お亡くなりになってしまった時は、世界中に衝撃を与えました。

生前は、性的虐待、整形手術のやりすぎで顔面が崩れてしまった、隠し子疑惑などなど、悪い噂が絶えない人でもありました。

しかし、音楽は、「キング・オブ・ポップ」の名に相応しく、素晴らしい曲をたくさん制作しました。

生前に発売したマイケル・ジャクソン名義のアルバムは、モータウン時代のアルバムも含めると、10枚ありますが、全てハズレはなく、良いアルバムばかりです。

また、ミュージック・ビデオにも力を入れ、1980年代のMTV全盛時代を築きました。

そんなマイケル・ジャクソンのアルバムを紹介しながらランキングしていきたいと思います。

ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

マイケル・ジャクソンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、マイケル・ジャクソンのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

マイケル・ジャクソン アルバムランキング

第10位
Invincible

何曲か良いバラード曲が収録されているけど、全体的に単調な曲が多いわね。
kat
「Dangerous」から続いてきた打ち込みビートのサウンドだけど、「Dangerous」ほど攻撃的ではなく、落ち着いた大人のアルバムだね。

評価: 2.5
2010年発売の10枚目のスタジオ・アルバムで、生前最後のアルバムでもあります。ラスト・アルバムということもあり(マイケル・ジャクソンは、最後のアルバムになるとは思っていなかったでしょうが)、全体的に落ち着いたアルバムで、悪い言い方をすると、今までのマイケル・ジャクソンのような刺激的な要素が少ないアルバムです。打ち込みビートの曲は単調な曲が多いですが、バラード曲は、良い曲が多く、このアルバムを一層落ち着いた感じにしています。

第9位
Ben ベンのテーマ

ソウルのカバー曲が多いアルバムね。「ベンのテーマ」は、同名の映画で使用されたこともあって、有名な曲よね。
kat
「ベンのテーマ」は、映画「ベン」の中で、ネズミのベンが死ぬラストシーンで効果的に使用されていたね。

評価: 2.6
1972年発売のセカンド・ソロ・アルバムです。映画「ベン」で使用された「ベンのテーマ」は優れたバラード曲ということもあり、とかく、「ベンのテーマ」が語られることが多いアルバムですが、この曲以外にも、The Stylisticsの「愛の世界」や、The Temptationsの「My Girl」、Stevie Wonderの「Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day」などの有名なソウル曲がカヴァーされています。ファースト・アルバムと同様、マイケル・ジャクソンの歌声は、まだ、幼いですが、澄んだボーカルをしており、純粋さが表れています。

第8位
Got to Be There

マイケル・ジャクソンが13才のときのアルバムだから、声は幼いけど、大人っぽい曲が多く収録されているわね。
kat
普通の13才の子が歌わないような渋い曲が多いよね。この時から、マイケル・ジャクソンの才能が開花しているね。

評価: 2.7
1971年発売の記念すべきマイケル・ジャクソンのファースト・ソロ・アルバムです。マイケル・ジャクソンのファースト・アルバムは、「オフ・ザ・ウォール」だと思われている人が多いもしれませんが、それ以前に、モータウンから4枚のアルバムを出しています。マイケル・ジャクソンの「子供の時のアルバムなんて聞く気になれない」という人がいたら、このファースト・アルバムを聞けば、それは間違いであることが分かるかと思います。「オフ・ザ・ウォール」以降のサウンドとは異なりますが、モータウンらしいソウルフルなアルバムです。

第7位
Forever, Michael

マイケル・ジャクソンの声が、声変わりして、大人のマイケル・ジャクソンに近づいてきたわね。ソウルフルなメロディアスな曲が多いアルバムね。
kat
このアルバムの発売当時は、あまり売れなかったみたいだけど、メロディアスで美しい曲が多いね。

評価: 2.8
1975年発売の4枚目のスタジオ・アルバムで、モータウンでリリースした最後のアルバムです。マイケル・ジャクソンが、17才の時のアルバムであるため、変声期に入り、子供と大人の中間ぐらいの歌声をしています。メロディアスな曲が多いのが特徴で、特に「想い出の一日」は、次作「オフ・ザ・ウォール」がヒットした後に、シングル・カットされ、英国でシングルチャート1位を獲得しています。マイケル・ジャクソンのソウルフルな曲を聞きたい人には、このアルバムが適しています。

第6位
HIStory: Past, Present and Future, Book I

Disk1がベスト・アルバムだから、Disk2は、Disc1と比べると曲の良さは落ちてしまうわね。
kat
ベスト盤を一緒にして発売するのは、レコード会社が、売り上げをあげるための策だと思うけど、あまり良い印象を持たないよね。新曲のDisk2の方は、前作「DANGEROUS」の延長線上のようなアルバムだね。

評価: 2.9
1995年発売の9枚目のスタジオ・アルバムで、Disk1は、ベスト・アルバム、Dsik2は、新曲で構成されています。Disk2からは、「Scream」と「You Are Not Alone」がヒットしています。このアルバムぐらいから、徐々にマイケル・ジャクソンの勢いがなくなり、スキャンダルの方で、話題になることが多くなりました。音楽は良いのに、スキャンダルで、マイケル・ジャクソンの印象が悪くなっていったのはとても残念なことでした。マイケル・ジャクソンの不遇の時代ですね。

第5位
Music and Me

マイケル・ジャクソンの声が、まだ、子供の声をしているけど、心に染み入る曲が多く、感動的なアルバムね。
kat
このアルバムは、モータウン時代のマイケル・ジャクソンのアルバムの中では、最も美しく切ないアルバムだね。

評価: 3.0
1973年発売の3枚目のスタジオ・アルバムで、ヒット曲が出なかったために、あまり知られていないアルバムです。しかし、モータウン時代のマイケル・ジャクソンのアルバムの中では、最も心に染み入る曲が多く収録されており、感動的なアルバムです。「スリラー」や「Bad」などの売れ路線のアルバムも良いですが、このようなモータウン時代のソウルフルなマイケル・ジャクソンも捨てたものではありません。純粋で透明感を感じる作品です。

第4位
Bad

このアルバムは、マイケル・ジャクソンの代表的なアルバムかと思っていたけど、意外に低い順位なのね。
kat
個人的な好みで、この順位にしてしまったけど、もっと上位にランキングしても、おかしくないアルバムだよね。

評価: 3.2
1987年発売の7枚目のスタジオ・アルバムで、クインシー・ジョーンズ プロデュース3部作の最後のアルバムです。前作「スリラー」に次ぐ、3,000万枚以上の売上を記録しています。このアルバムから、多数、シングル・カットされましたが、そのうち「I Just Can’t Stop Loving You」「Bad」「The Way You Make Me Feel」「Man In The Mirror」「Dirty Diana」の5曲が、全米1位を獲得しています。バラード曲「I Just Can’t Stop Loving You」と「Man In The Mirror」は、マイケル・ジャクソンの多数のバラード曲の中でも、上位に位置付けられる素晴らしい曲です。


Dangerous

「スリラー」や「Bad」とサウンドが変わり、金属的な音のダンサンブルな曲が多くなったわね。

kat
「Off The Wall」から続いていたクインシー・ジョーンズのプロデュースではなくなったため、雰囲気が変わり、打ち込みビートのかっこいい曲が増えたね。この後のマイケル・ジャクソンのアルバムは、このサウンドが続いていくね。

評価: 3.4
1991年発売の8枚目のスタジオ・アルバムで、テディー・ライリーをプロデューサーに迎えて制作されたアルバムです。前作までのクインシー・ジョーンズのプロデュース作品とは異なり、打ち込みビートを基本とした時代を先取りしたサウンドに変化しています。前半は、打ち込みビートのかっこいいダンス曲、後半は、バラード、ロック、アコースティック調の曲などバラエティ豊かな曲が収録されています。「Black Or White」や「Remember The Time」「Heal The World」などがシングル・カットされヒットしました。


Off The Wall

モータウン時代のアルバムとは異なり、1970年代後半のディスコの雰囲気を出しているアルバムだわね。
kat
このアルバムから、モータウンを卒業して、マイケル・ジャクソンの自作曲があったりと、独自性が表れ始めたアルバムだね。

評価: 3.8
1979年発売の5枚目のスタジオ・アルバムで、レコード会社が、モータウンから、エピック・レコードに変わり、クインシー・ジョーンズがプロデュースした最初のアルバムです。そのためか、マイケル・ジャクソンの自作曲が増え、ポール・マッカートニー、スティービー・ワンダーなどの豪華陣が提供している曲も収録されています。実質、このアルバムから、マイケル・ジャクソンの伝説が始まっていきます。まだ、ソウルさが残っており、70年代後半のディスコ調の曲が多く収録されています。


Thriller

このアルバムが1位になるのは、当然よね。「スリラー」のゾンビと踊るミュージック・ビデオは印象的だったわ。
kat
ミュージック・ビデオもすごいけど、全曲、捨て曲なしで、7曲がシングル・カットされ全てヒットしているんだよね。1980年代を代表するアルバムだね。

評価: 4.2
1982年発売の6枚目のスタジオアルバムで、史上最も売れたアルバムとして有名な作品です。ポップスとソウルがうまく噛み合い、一般受けする分かりやすい曲ばかりが収録されています。発売当時、電気屋などのお店では、どこでも「スリラー」のミュージック・ビデオが流れていました。ポール・マッカートニーとのデュエット曲「The Girl Is Mine」では、ポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンが、微笑ましセリフのかけ合いをしています。「Beat It」では、ヴァン・ヘイレンがギターを弾いていたりと話題性もありました。「キング・オブ・ポップ」を象徴するアルバムです。

マイケル・ジャクソンの音楽の楽しみ方

マイケル・ジャクソンの音楽は、「キング・オブ・ポップ」の名に相応しく、分かりやすい曲が多いため、何も考えずに、メロディの良さを味わえばよいかと思います。

もう少し細かく、時代ごとに区分けすると、モータウン時代の初期4枚のアルバムは、ソウルフルなバラード曲が素晴らしいため、バラード曲を中心に聞いていくのがよいかと思います。

「Off The Wall」〜「Bad」は、クインシー・ジョーンズ プロデュース3部作であり、「キング・オブ・ポップ」の名に相応しいヒット曲満載のアルバムです。

「Dangerous」以降のアルバムは、打ち込みビートのダンス系の曲とバラード曲がくっきり分かれているため、ダンス系の曲で、ノリノリになりながら、一息入れるのに、美しいバラード曲を聞くのがよいかと思います。

各時代の初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【モータウン時代】

  • Got To Be There(1971年):中級者向け
  • Ben ベンのテーマ(1972年):中級者向け
  • Music & Me(1973年):初心者向け
  • Forever, Michael(1975年):中級者向け

【キング・オブ・ポップの時代】

  • Off The Wall(1979年):初心者向け
  • Thriller(1982年):初心者向け
  • Bad(1987年):初心者向け

【打ち込みビートの時代】

  • Dangerous(1991年):初心者向け
  • HIStory: Past, Present and Future, Book I(1995年):中級者向け
  • Invincible(2001年):上級者向け

その他のおすすめアルバム

    MICHAEL

  • マイケル・ジャクソンの死後、マイケルの未発表曲を集めたアルバムです。
  • 幻だったYMOの「ビハインド・ザ・マスク」が収録されているのが、一番の聞きどころです。この曲は、「スリラー」に収録されるはずだったのですが、作曲者である坂本龍一と折り合いがつかず、収録されなかったと言われています。それが、このアルバムで聞けるのは、嬉しいかぎりです。
    Xscape

  • こちらもマイケル・ジャクソンの死後、発売されたアルバムで、マイケル・ジャクソンのコンピレーション・アルバムです。
  • なぜ未発表にしてしまったのか分からないぐらい素敵な曲が多く収録されています。個人的には、1曲目の「Love Never Felt So Good」がおすすめ曲です。

 

まとめ

最後に、マイケル・ジャクソンのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Thriller 4.2
2位Off The Wall 3.8
3位Dangerous 3.4
4位Bad 3.2
5位Music and Me 3.0
6位HIStory: Past, Present and Future, Book I 2.9
7位Forever, Michael 2.8
8位Got to Be There 2.7
9位Ben ベンのテーマ 2.6
10位Invincible 2.5

長い間、音楽活動を続けていたマイケル・ジャクソンが、10枚しかアルバムを残していないのは、少ない感じがしますが、それだけ、長い時間をかけて丹念にアルバムを仕上げていたのではないかと思います。

10枚のアルバムの中での良し悪しはありますが、どのアルバムも素晴らしい作品でした。

次回は、マイケル・ジャクソンの妹 ジャネット・ジャクソンのアルバムの紹介・ランキングをしたいと思います。

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