ジャネット・ジャクソン 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

ジャネット・ジャクソン 全アルバム ランキング

前回は、Soul/R&Bのジャンルから、マイケル・ジャクソンの全アルバム ランキングを行いましたので、今回は、Soul/R&B のアーティスト第四弾として、ジャネット・ジャクソンの全アルバムランキングをしていきたいと思います。

ジャネット・ジャクソンは、マイケル・ジャクソンの妹であり、80年代〜90年代に、リズムを重視したダンス・チューンで、ヒット曲を連発していました。

日本でも、私の愛聴しているFMラジオ曲J-Waveでは、マドンナと同様、ジャネット・ジャクソンは、御用達のアーティストでした。

そんなジャネット・ジャクソンの全スタジオ・アルバムをランキングしていきたいと思います。

ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

ジャネット・ジャクソンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ジャネット・ジャクソンのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

ジャネット・ジャクソン アルバムランキング

第11位
Dream Street

1980年代を感じさせるアイドル系の曲が多いわね。今聞くと、ちょっと古臭い感じがするわ。
kat
この時代のジャネット・ジャクソンは、まだマイケル・ジャクソンの妹の位置付けで、アイドル路線で売り出そうとしていたから、古臭く感じるサウンドだよね。

評価: 2.3
1984年発売のセカンド・アルバムで、アイドル系で売り出していたことが分かる1980年代を感じさせるアルバムです。「ときめきラヴ・チャンス」や「わたしのプリティー・ボーイ」など、今聞くと恥ずかしくなるような邦題が付けられています。「Two to the Power of Love(邦題は「ふたりのラヴソング」)」は、当時のアイドル 芳本美代子がカヴァーしていました。ファースト・アルバムと、このアルバムは、ジャネット・ジャクソンのそれ以降のアルバムとは別物だと考えた方がよいかと思います。「ときめきラヴ・チャンス」は、マイケル・ジャクソンがバック・コーラスで参加しています。

第10位
20 Y.O.

エレクトリックな静かな曲が多くて、最後の方は、ちょっと飽きてしまったわ。もう少しノリの良いダンス・チューンを入れて欲しかったわ。
kat
このアルバムは、好き嫌いが分かれるアルバムだね。ネオ・ソウルが好きな人にとっては、心地の良いアルバムかもしれないけど、1990年代のダンス系の曲を期待している人には、期待ハズレのアルバムだね。

評価: 2.4
2006年発売の9枚目のアルバムで、ジャネット・ジャクソンの代表作「コントロール」から、20年経過して発売されたことから「トゥエンティ・イヤーズ・オールド」というアルバム名が付けられています。アルバムの内容は、「コントロール」とは異なり、ネオ・ソウルをエレクトリックにしたようなサウンドで、ノリの良いダンス・チューンの曲はほとんど収録されていません。そのため、このアルバム名に騙されて、「コントロール」のサウンドを期待して聞いてしまうと、期待ハズレな印象を持つと思います。「コントロール」とは全く異なるサウンドだと思って聞けば、悪くないアルバムです。

第9位
Janet Jackson ヤング・ラヴ

ジャネット・ジャクソンのジャケットが初々しいわね。70年代後期のディスコ調の曲が多いわね。
kat
1曲目の「Say You Do」は、マイケル・ジャクソンのアルバム「オフ・ザ・ウォール」の曲にそっくりだね。全体的に、1970年後期〜1980年初頭のディスコ・サウンドで、ノリがいいアルバムだね。

評価: 2.5
1982年発売の記念すべきジャネット・ジャクソンのファースト・ソロ・アルバムです。マイケル・ジャクソンの妹ということで、どんなアルバムなのか興味があった人が多かったと思いますが、マイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」の二番煎じといった感じのアルバムです。もし、マイケル・ジャクソンが「オフ・ザ・ウォール」を制作していなかったら、このアルバムは、もっと評価が高かったのではないかと感じます。マイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」が好きな人は、気に入るアルバムだと思います。全盛期のジャネット・ジャクソンのサウンドが、ちらっと垣間見える瞬間もあり、興味深いアルバムです。

第8位
Damita Jo

ジャケットがセクシーね。ミドル・テンポの抑え気味の曲が多く、落ち着いた癒し系のサウンドになってきたわね。
kat
このアルバムと、次作「20 Y.O.」は、今までのノリの良いジャネット・ジャクソンとは異なり、落ち着いたサウンドに変化してしまったね。

評価: 2.6
2004年発売の8枚目のスタジオ・アルバムで、落ち着いた曲が多く、大人のアルバムです。今までのジャネット・ジャクソンの勢いはなくなってしまい、売り上げが落ちてしまいますが、心地良いサウンドのアルバムです。カニエ・ウエストやベイビーフェイスがゲスト参加しています。次作「20 Y.O.」と同様、今までのジャネット・ジャクソンのサウンドを期待しなければ、悪いアルバムではありません。尚、アルバム名「Damita Jo」は、ジャネット・ジャクソンのミドル・ネームになります。

第7位
Discipline

「20 Y.O.」や「Damita Jo」よりもノリの良い曲が増え、エレクトリックなダンス系の曲が多くなったわね。
kat
最初にコンピュターの声で始まるところが、エレクトリックなアルバムであることを感じさせるよね。前半が、ノリの良いテクノ・ダンス系で、後半は落ち着い曲が多いアルバムだね。

評価: 2.7
2008年発売の10枚目のスタジオ・アルバムで、1986年発売のアルバム「コントロール」から続いていたジャム&ルイスが、プロデューサーから外れました。そのため、今までになくエレクトリックで、テクノ色の強いアルバムになっています。ただ、全米初登場1位になったものの、キラー・チューンがないことや、「Damita Jo」「20 Y.O.」の失敗で、売り上げが更に落ち込みました。何曲かシングル・カットもされていますが、それも大したヒットにはなっていません。サウンドは勢いを取り戻したもののジャネット・ジャクソンの人気がなくなってしまったことが分かります。

第6位
Unbreakable

全体的に大人になったアルバムね。ノリの良い曲も多いけど、今までのダンス系のノリとは違ってR&Bの曲が多いわね。
kat
このアルバム発売時は、ジャネット・ジャクソンが50歳に近づき、歳相応の大人なアルバムに仕上がっているね。

評価: 2.8
2015年発売の11枚目のスタジオ・アルバムで、現在のところ、ジャネット・ジャクソンの最新アルバムになります。プロデューサーにジャム&ルイスが戻ってきています。売り上げは、前作「Discipline」よりも更に落ち込み、ヒット曲もありませんでしたが、大人のお洒落なアルバムで、心地良いサウンドです。ずっと続いてきたエレクトリックなサウンドに嫌気がさしてきてしまった人にも、聞きやすく、納得できるアルバムではないかと思います。

第5位
All for You

明るいポップなアルバムね。「Doesn’t Really Matter」「All for You」「Someone to Call My Lover」が日本でもヒットしたわね。
kat
自分の愛聴番組 J-Waveの「Tokio Hot 100」の2001年年間ランキングでは、「All for You」が1位になっていたね。

評価: 2.9
2001年発売の8枚目のスタジオ・アルバムで、明るくポップ色の強いアルバムです。ポップ、ハウス、アンビエント、バラード、ディスコとバラエティ豊かなアルバムです。「All for You」「Someone to Call My Lover」は、シングル・カットされ、大ヒットしました。「Someone to Call My Lover」は、近代クラシックの作曲家エリック・サティの「ジムノペディ」をサンプリングしています。非常に良いアルバムですが、アルバムの中間に、アンビエントな大人しめの曲が集中してしまっているため、飽きがくるかもしれません。

第4位
Rhythm Nation 1814

前作「Control」と同様、リズムを重視したアルバムね。このアルバムからヒット曲が多く出たわよね。このアルバムを1位にしてもよかったと思うわ。
kat
「Miss You Much」「Rhythm Nation」「Escapade」などなど、このアルバムに収録されている曲の多くが、大ヒットしたね。この時代のジャネット・ジャクソンは、勢いが凄かったね。

評価: 3.0
1989年発売の4枚目のスタジオ・アルバムで、前作「Control」次作「janet.」と同様、大ヒットしたアルバムです。前作「Control」のリズム重視のサウンドを継続し、リズムを前面に出して、ほとんどの曲が、リズムで押し切っています。この時代、これ系のリズムを重視したサウンドが流行りましたね。その中でも、ジャネット・ジャクソンが最も成功したアーティストではないでしょうか。黄金期ジャネット・ジャクソンのアルバム3部作のうちの1枚で、ジャネット・ジャクソンを知るには、まず聞くべきアルバムです。当時のジャネット・ジャクソンの勢いを感じるアルバムです。


The Velvet Rope

前作までのノリの良いサウンドではなくなり、まったりとした曲が多くなったわね。「Together Again」が、60年代のモータウン風で好きだわ。

kat
ダンス系の曲を抑えて、R&B、ヒップホップ、ポップス、ファンクなど、新しいジャネット・ジャクソンを発見できるアルバムだね。

評価: 3.2
1997年発売の6枚目のスタジオ・アルバムで、黄金期ジャネット・ジャクソンのアルバム3部作とは違った魅力のあるアルバムです。ファースト・シングルカットされた「Got ‘til It’s Gone」は、今までのジャネット・ジャクソンの曲とは違う雰囲気があります。R&Bやヒップホップ色が強くなりメロウな曲が増えています。映画エクソシストで使用されたマイク・オールドフィールドの「チューブラ・ベルズ」をサンプリングした曲「The Velvet Rope」から始まるところから、このアルバムのユニークさを感じるかと思います。日本よりも海外の方が人気のあるアルバムで、ジャネット・ジャクソンのアルバムの中では、No.1のアルバムとして取り上げられることが多いようです。


Control

前作「Dream Street」のアイドル路線から、一気に、芸術性の高いアーティストのアルバムに変化したわね。
kat
このアルバムから、ジャネット・ジャクソンの黄金期が始まり、リズムを中心とした独自路線のアルバムになったね。

評価: 3.5
1986年発売の3枚目のスタジオ・アルバムで、ジャム&ルイスをプロデューサーに迎え入れ、一気にブレイクしたアルバムです。余計な音は極力削り落とし、リズムを中心としたダンス系の曲が多くを占めています。このアルバムからシングル・カットされた5曲が、Billboard Hot 100の1〜5位にチャートインするという快挙を成し遂げています。次作「Rhythm Nation 1814」も同じ路線で大ヒットしましたが、このアルバムの方が、衝撃度が大きかったため、上位にしました。このアルバムから、ジャネット・ジャクソンのスタイルが確立し、黄金期を迎えていきます。


Janet.

「Control」や「Rhythm Nation 1814」のノリも凄かったけど、このアルバムは更に拍車がかかり、迫力が凄いわね。
kat
「Control」や「Rhythm Nation 1814」は、リズムを前面に出して、リズムで押し切っている曲が多かったけど、このアルバムは、リズムだけではなく、楽器演奏の迫力も加わったね。

評価: 4.0
1993年発売の5枚目のスタジオアルバムで、ジャネット・ジャクソンの黄金期3部作の最後の作品になります。「Control」や「Rhythm Nation 1814」から更に進化し、「Control」や「Rhythm Nation 1814」のリズムは残しつつも、メロディを重視し、楽器演奏にも力を入れ、かなり迫力があります。「Control」や「Rhythm Nation 1814」のリズム中心の打ち込みビートが苦手な人でも、このアルバムは、満足できるアルバムだと思います。ジャネット・ジャクソンのアルバムの中では、最も売れたアルバムで、間違いなくジャネット・ジャクソンの最高傑作のアルバムの1つです。

ジャネット・ジャクソンの音楽の楽しみ方

ジャネット・ジャクソンの音楽は、リズミックなダンス系の曲が多いため、ノリノリになりながら、可愛らしいジャネット・ジャクソンの歌声を楽しめるかと思います。

ジャネット・ジャクソンの音楽を、時代ごとに細かく区分けすると、「アイドル」「リズム重視のダンス」「ポップス・R&B」「エレクトロニカ」「AOR」に分けられます。

各時代の初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【アイドル時代】

  • Janet Jackson(1982年):中級者向け
  • Dream Street(1984年):上級者向け

【リズム重視のダンス時代】

  • Control(1986年):初心者向け
  • Rhythm Nation 1814(1989年):初心者向け

【ポップス・R&B時代】

  • janet.(1993年):初心者向け
  • The Velvet Rope (1997年):中級者向け
  • All For You(2001年):初心者向け

【エレクトロニカ時代】

  • Damita Jo(2004年):中級者向け
  • 20 Y.O. (2006年):上級者向け
  • Discipline(2008年):中級者向け

【AOR時代】

  • Unbreakable(2015年):中級者向け

まとめ

最後に、ジャネット・ジャクソンのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Janet. 4.0
2位Control 3.5
3位The Velvet Rope 3.2
4位Rhythm Nation 1814 3.0
5位All for You 2.9
6位Unbreakable 2.8
7位Discipline 2.7
8位Damita Jo 2.6
9位Janet Jackson ヤング・ラヴ 2.5
10位20 Y.O. 2.4
11位Dream Street 2.3

ジャネット・ジャクソンは、マイケル・ジャクソンと仲が良く、マイケル・ジャクソンとのデュエット曲「スクリーム」もヒットしています。

ジャクソン・ファミリーは、Jackson5やマイケル・ジャクソンの男兄弟だけではなく、妹のジャネット・ジャクソンも、素晴らしいアルバムを制作し、音楽的才能に恵まれた家族でした。

今後、このようなスーパー・スーターを多数輩出する家族は出てこないのではないかと思います。

ジャネット・ジャクソンは、最近は、表舞台に出てきませんが、また斬新な新作を発表することを期待していたいと思います。

次回は、Soul/R&B のアーティスト第五弾として、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバムの紹介・ランキングをしたいと思います。

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