ドビュッシー ピアノ作品集 ランキング|ドビュッシー のおすすめ曲の紹介

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ドビュッシー ピアノ作品集 ランキング

別記事で、ドビュッシーのピアノ作品全曲を、紹介・評価しましたので、ここで、一つのランキングにまとめます。

ドビュッシーは、近代のクラッシック作曲家で、印象主義音楽を確立した人物です。

ショパンがビアノの詩人と呼ばれているのに対して、ドビュッシーは、ピアノの画家と呼ばれています。

その所以は、ドビュッシーの音楽は、水や光、風などの自然や物体を、絵画的に表現することに重きが置かれているためです。

そんなドビュッシーのピアノ作品集を、今回ランキングしましたので、ドビュッシーに興味がある方は、参考にいただければと思います。

これからドビュッシーの曲を聞いてみたい方、ドビュッシーのピアノ曲の評価や、おすすめの曲を知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価作品

以下が、今回の評価作品です。

作曲年作品集
1890年ベルガマスク組曲
1894年忘れられた映像
1896年 – 1901年ピアノのために
1903年版画
1905年映像 第1集
1907年映像 第2集
1906年 – 1908年子供の領分
1909年 – 1910年前奏曲集 第1巻
1910年 – 1913年前奏曲集 第2巻
1913年 – 1915年12の練習曲

評価点は、個人的な独断と偏見で採点していますので、世間一般の評価と違うところもあるかもしれませんが、その点、ご了承ください。

作品集ランキング

順位作品名コメント評価点
1位ピアノのためにピアノのために

【コメント】
この作品は、1901年に完成し、ちょうどドビュッシーの転換期に当たる作品です。ドビュッシー後期の難解さはありませんが、とても革新的な作品です。ただ、2曲目の「サラバンド」が、「忘れられた映像」の引用であるため、他の2曲と比較すると革新さはなく、印象に残らないのが残念に感じます。

【各楽曲の評価点】
前奏曲 4.5点
サラバンド 2.5点
トッカータ 5点

4.0
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2位映像 第1集映像 第1集

【コメント】
「この3つの曲は、全体によくまとまっていると思います。これらはピアノ曲の中で、しかるべき位置を占めるでしょう」と、ドビュッシーが述べている通り、印象主義音楽の代表する作品です。印象主義ではありますが、3曲とも分かりやすい曲であるため、ドビュッシー初心者におすすめの作品集です。特に、「水の反映」は、ドビュッシーの曲の中でも、美しさに溢れ、名曲に位置付けられる曲です。

【各楽曲の評価点】
水の反映 4.5点
ラモー賛歌 3点
運動 3.5点

3.67
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3位版画版画

【コメント】
版画は、極東、スペイン、パリを描いており、印象主義音楽のピアノ曲の手法を確立した作品です。特に、「塔」は、ガムラン音楽や、バリの民族音楽の影響が感じられる作品です。印象主義音楽の要素が強いですが、ドビュッシーの作品集では、分かりやすい部類に入るかと思います。

【各楽曲の評価点】
4点
グラナダの夕べ 3点
雨の庭 4点

3.67
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4位ベルガマスク組曲ベルガマスク組曲

【コメント】
ベルガマスクという言葉は、ドビュッシーがイタリア留学中に訪れた北イタリア ベルガモ地方の舞曲「ベルガマスク」に由来していると言われています。しかし、どの曲も、ベルガマスク舞曲の特徴を取り入れていないことから、ヴェルレーヌの詩集の中に出てくる「ベルガマスク(宮廷的な)」から、名付けられたとも言われています。ドビュッシーが、この作品の作曲に着手したのが1890年で、それから出版までに15年を費やしています。ドビュッシーの作品集の中では、親しみやすく、分かりやすい曲で構成されています。特に、「月の光」は、ドビュッシーの作品の中で、最も有名な曲で、その美しさには格別なものがあります。

【各楽曲の評価点】
前奏曲 3.5点
メヌエット 3点
月の光 5点
パスピエ 3点

3.63
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5位映像 第2集映像 第2集

【コメント】
この時代のドビュッシーは、東洋に感心を寄せており、「ドビュッシーが、パリの万国博覧会で、ガムランに聞き入っていた」との逸話が、有名です。映像 第2集は、ドビュッシーが東洋に関心を示していたことがよく分かる作品で、3曲とも東洋を感じさせる曲で構成されています。

【各楽曲の評価点】
葉ずえを渡る鐘の音 4点
そして月は廃寺に落ちる 2.5点
金色の魚 3.5点

3.33
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6位忘れられた映像忘れられた映像

【コメント】
「映像 第1集・第2集」よりも前の1894年に作られた作品で、ドビュッシーの生前には出版されませんでした。ドビュッシーの死後、1977年に出版されたために、「忘れられた映像」という題名がついています。ドビュッシーがまだ若い頃の作品であるため、熟練した作品ではありませんが、実験的な要素を多分に含んでいます。

【各楽曲の評価点】
前奏曲 3点
サラバンド 2.5点
嫌な天気だから「もう森へは行かない」の情景 3.5点

3.0
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7位子供の領分子供の領分

【コメント】
「子供の領分」は、ドビュッシーが溺愛していた当時3歳の娘のために作られた作品集です。そのため、子供向けの曲が多いですが、その中でも、ドビュッシーらしさは失われておらず、作品の中に、印象主義の強い難解な曲が散りばめられています。

【各楽曲の評価点】
グラドゥス・アド・パルナッスム博士 3.5点
象の子守歌 2.5点
人形へのセレナード 3点
雪は踊っている 3点
小さな羊飼い 2点
ゴリウォーグのケークウォーク 3.5点

2.92
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8位前奏曲 第1巻前奏曲 第1巻

【コメント】
ドビュッシー中期の作品「版画」や「映像」とは違った別次元の印象主義に向かっていった作品集です。暗めで静かな難解な曲が多く収録されており、ドビュッシーの作品集の中では、とっつきにくい作品かと思います。その中でも、「亜麻色の髪の乙女」や「沈める寺」など、分かりやすい名曲も存在しています。

【各楽曲の評価点】
デルフィの舞姫たち 2点
2.5点
野を渡る風 2.5点
音とかおりは夕暮れの大気に漂う 1.5点
アナカプリの丘 3.5点
雪の上の足跡 1.5点
西風の見たもの 3.5点
亜麻色の髪の乙女 4点
とだえたセレナード 2.5点
沈める寺 4.5点
パックの踊り 3点
ミンストレル 3.5点

2.88
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9位前奏曲集 第2巻前奏曲集 第2巻

【コメント】
「前奏曲 第1巻」は、1909年12月から約2か月間で集中して制作されましたが、「前奏曲 第2巻」は、1910年から1913年まで、約3年かけて制作されています。「前奏曲 第2巻」は、「前奏曲 第1巻」よりも更に、近代音楽的な難解な曲が増えて、とっつきにくい作品となっています。良い意味では、後世に影響を与えた革新的な作品とも言えます。

【各楽曲の評価点】
3.5点
枯葉 2点
酒の門 3.5点
妖精たちは妙なる踊り手です 3点
ヒースのしげる荒野 3.5点
奇人ラヴィーヌ大将 3点
月光のふりそそぐ露台 1.5点
水の精 3.5点
ピクウィック卿をたたえて 2.5点
カノープ 1.5点
交代する三度 3点
花火 4点

2.88
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10位12の練習曲12の練習曲

【コメント】
ドビュッシーは、第一次世界大戦開戦のショックと直腸癌の悪化で、作曲ができないような状態でした。そのような中、ショパンの作品全集の校訂を依頼され、それを契機にこの「12の練習曲」が制作されました。「12の練習曲」は、ドビュッシー最晩年のピアノ曲集で、ドビュッシーの20年の探求が集約されています。そのためか、曲の良さを理解するのが難解な作品になっています。

【各楽曲の評価点】
五本の指のための練習曲、チェルニー氏に倣って 3点
三度のための練習曲 3点
四度のための練習曲 2.5点
六度のための練習曲 2点
オクターヴのための練習曲 3点
八本の指のための練習曲 3点
半音階のための練習曲 3点
装飾音のための練習曲 3.5点
反復音のための練習曲 2.5点
対比的な響きのための練習曲 2.5点
組み合わされたアルペッジョのための練習曲 3.5点
和音のための練習曲 2.5点

2.83
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まとめ

ドビュッシーのピアノ曲全曲を、この機会に、聴きなおしてみましたが、クラシックの革新的な作曲家であったことを、改めて再確認しました。

ドビュッシーのピアノ曲は、初期の分かりやすく美しい曲から始まり、中期で印象主義を確立し、後期では、印象主義を極めていき難解な曲が多くなりました。

そのため、最初は、初期〜中期を中心に聞いて、ある程度、印象主義の音に慣れてきたら、後期の作品も聞いてみるのが良いかと思います。

ピアノの単独作品のランキングは、以下の関連記事に記載していますので、興味があれば、ご覧下さい。

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もし、ドビュッシーのピアノ作品を聞いたことがない方は、ぜひ、この記事を参考に、ドビュッシーの作品に触れていっていただければと思います。

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