山下達郎 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第9位
CIRCUS TOWN

ソウルやR&B色が強く、ジャジーでメロウな曲が多いアルバムね。
kat
海外録音ということもあって、ファースト・アルバムとは思えない質の高いアルバムだね。

評価: 3.0

山下達郎は、元々、ソロで活動する強い希望は持っていませんでしたが、1976年春に、シュガー・ベイブが解散したため、仕方なくソロに転向し制作された1976年発売のファースト・アルバムです。

前半(A面1〜4曲)は、ニューヨーク録音、チャーリー・カレロによるプロデュース、

後半(B面5〜8曲)は、ロサンゼルス録音、ジョン・サイターによるプロデュースで制作された作品です。

本当は、山下達郎は、全曲ニューヨークで録音したい意向がありましたが、予算の関係で、後半は、ロサンゼルス録音となりました。

そのため、A面は、ニューヨーク・サイド、B面は、ロサンゼルス・サイドと呼ばれています。

本作には、シュガー・ベイブ時代に作られた「WINDY LADY」や、吉田美奈子に提供した曲のセルフ・カヴァー「永遠に」「LAST STEP」などが収録されています。

A面は、ニューヨークの都会の夜を感じさせるメロウな曲、B面は、アップ・テンポやミドル・テンポのソウルフルな曲が中心に収録されています。

【アナログ再発売版】

第8位
GO AHEAD!

「LET’S DANCE BABY」や「BOMBER」「潮騒」などが収録されていて、バラエティー豊かなアルバムね。
kat
オープニングの「OVERTURE」は、今後の「ON THE STREET CORNER」などにつながる一人アカペラ曲だね。

評価: 3.2

1978年発売の3枚目のアルバムで、本作以前の作品が、セールス不振だったことで、山下達郎は、「このアルバムを最後に」という思いで制作されたアルバムです。

当時、山下達郎は自分の曲が書けなかったため、外部から依頼されて作った曲が多く収録されています。

そのような理由で、評論家やリスナーからは、まとまりがない作品だと批判されていたようですが、今聞くと、批判されていたことが不思議なくらい、山下達郎らしい優れたアルバムです。

「LET’S DANCE BABY」は、ザ・キングトーンズのために作った曲で、山下達郎 初のシングル・カットされた曲です。

それ以外にも、大阪のディスコで大ヒットしたファンク系の「BOMBER」や、夏の海に似合うバラード曲「潮騒」など、今後の山下達郎の音楽性を形作ったような曲が多く収録されています。

本作から、ようやく、山下達郎は、ブレイクし始めていきます。

【アナログ再発売版】

第7位
SPACY

前作「CIRCUS TOWN」の延長線上のようなアルバムね。「LOVE SPACE」の山下達郎さんの高音のボーカルが凄いわね。
kat
このアルバムは、山下達郎の初期の傑作アルバムで、山下達郎のコア・ファンの間でも評価の高いアルバムだね。

評価: 3.3

1977年発売のセカンド・アルバムで、村上秀一、細野晴臣、松木恒秀、佐藤博、坂本龍一など、当時の日本の凄腕スタジオ・ミュージシャンを集めて制作されたアルバムです。

山下達郎は、「前作「CIRCUS TOWN」のニューヨークサイドのプロデューサー、チャーリー・カレロから渡された楽譜を検証して、それをこのアルバムに応用した」と語っています。

A面(1〜5曲)は、山下達郎のライブで演奏されたり、ベスト・アルバムに収録されることの多い有名曲が、B面(6〜10曲)は、実験要素の強い曲が収録されています。

本作の注目曲は、オープニング・ナンバー「LOVE SPACE」で、16小節のテーマが繰り返され、山下達郎のボーカルと、細野晴臣のベースの凄さが分かる傑作曲です。

前作「CIRCUS TOWN」と同様、ソウル、AOR色の強いアルバムです。

【アナログ再発売版】

第6位
POCKET MUSIC

山下達郎さんのアルバムは、このアルバムから、デジタル化が進んで行くのね。
kat
山下達郎には珍しい「THE WAR SONG」のようなメッセージ色の強い曲も収録されているね。

評価: 3.4

1986年発売の10枚目のアルバムで、初めて、デジタル機器を導入して制作されたアルバムです。

この時代から、音楽業界にもデジタルの波が押し寄せ、山下達郎は、使い慣れないデジタル機器に悪戦苦闘しながら、本作を制作したことから、「心残りのある作品である」と語っています。

しかし、アルバム自体は、それほどデジタル色が強いとは、感じません。

お笑い番組「オレたちひょうきん族」で使用された「土曜日の恋人」、中曽根康弘による「不沈空母」発言に反応して作られた「THE WAR SONG」、アン・ルイスに提供した「シャンプー」、車のキャンペーン・ソングとして制作された「風の回廊(コリドー)」など、聞きどころの多いアルバムです

第5位
BIG WAVE

夏を感じさせる曲ばかりが、収録されているアルバムね。ビーチ・ボーイズのカヴァー曲が、更に夏を感じさせるわね。
kat
このアルバムは、サントラのため、純粋な山下達郎のアルバムではないけど、山下達郎を代表するアルバムの1枚だね。

評価: 3.5

1984年発売の9枚目のアルバムで、サーフィン映画「ビッグ・ウェイブ」のサウンドトラック・アルバムです。

前半(A面 1〜6曲)が山下達郎のオリジナル曲、後半(B面 7〜12曲)が、ビーチ・ボーイズを中心としたカヴァー曲で構成されています。

本作制作時、山下達郎は、多忙であったため、A面のオリジナル曲のほとんどが既出曲で構成されています。

新曲である映画のテーマ曲「THE THEME FROM BIG WAVE」は、映画とマッチして、夏や海を感じさせる素晴らしい曲で、この1曲だけでも、本作を聞く価値があります。

尚、「I LOVE YOU…Part II」は、CM用に作られた「part I」を流用して制作されたものです。

夏全開のアルバムであるため、夏のドライブに最適なアルバムです。

第4位
MELODIES

クリスマスの定番曲「クリスマス・イブ」が収録されているアルバムね。
kat
夏のイメージが強かった山下達郎が、「クリスマス・イブ」を作ったことで、冬のイメージも付いたね。

評価: 3.6

1983年発売の8枚目のアルバムで、山下達郎が、作詞にも力を入れてきたアルバムです。

「GUESS I’M DUMB」と「BLUE MIDNIGHT」以外は、山下達郎が作詞を行っています。

本作制作時、山下達郎は30歳で、「思い切った路線変更したアルバムであった」ことを、30周年記念版で、山下達郎が、明らかにしています。

そのため、夏のイメージを払拭するために、「クリスマス・イブ」を制作したのではないかと想像します。

尚、本作発売時は、「クリスマス・イブ」は、ほとんど話題にあがることはなく、シングル・カットもされませんでしたが、

1988年に、JR東海「ホームタウン・エクスプレス(X’mas編)」のCMソングで使用されてから、大ヒットしました。

夏を感じさせる曲、冬を感じさせる曲、静かな夜に似合うバラード曲、カヴァー曲などが収録されており、バラエティー豊かなアルバムです。


MOONGLOW

ノリの良いディスコ系の曲と、美しいバラード曲で構成されているアルバムね。
kat
当時、「BOMBER」が、大阪でヒットしたから、その路線のノリの良い曲が増えているね。

評価: 3.7

1979年発売の4枚目のアルバムで、前作「GO AHEAD!」とほぼ同じレコーディング・メンバーで制作されたアルバムです。

「GO AHEAD!」とは異なり、ライブで再現しやすいように作られているため、統一感を感じるアルバムです。

前作の収録曲「BOMBER」路線を継承した「FUNKY FLUSHIN’」や、日本航空のCM曲にもなった爽やかな「愛を描いて」、ファンキーなソウルを感じさせる「HOT SHOT」など、ノリの良い曲が揃っている一方、

一人アカペラの「夜の翼」や、美しいバラード曲「STORM」「TOUCH ME LIGHTLY」「RAINY WALK」があったりと、静と動がはっきりしているアルバムです。

ちなみに、「RAINY WALK」は、当時YMOで活躍していた細野晴臣(ベース)と高橋幸宏(ドラム)が演奏している貴重な曲です。

本作は、1年間チャートインするロングセラーとなりました。

【アナログ再発売版】


RIDE ON TIME

このアルバムから、1980年代の山下達郎さんの絶頂期が始まっていったわね。
kat
山下達郎の快進撃が始まったのは、マクセルUDカセットテープのCMで使用された「RIDE ON TIME」からだね。

評価: 3.8

1980年発売の5枚目のアルバムで、山下達郎 初のシングルで大ヒットした「RIDE ON TIME」を収録した作品です。

この「RIDE ON TIME」が象徴するように、A面には、ノリの良い曲を、B面には、ミディアム・テンポの曲やバラード曲を収録した構成となっています。

「RIDE ON TIME」以外では、ファンキーな「SILENT SCREAMER」や、アメリカン・ポップを感じさせる「夏への扉」、シュガー・ベイブをテーマにした「MY SUGAR BABE」、山下達郎のボーカルの美しさ溢れる「RAINY DAY」「おやすみ」が、シティ・ポップ感が表れており、おすすめ曲です。

本作から、山下達郎の絶頂期が、始まっていきました。

【アナログ再発売版】


FOR YOU

このアルバムは、「SPARKLE」や「YOUR EYES」など、山下達郎さんの名曲が詰まったアルバムね。
kat
山下達郎のアルバムの中では、最も人気のあるアルバムで、シティ・ポップの中でも、名盤に値するアルバムだね。

評価: 4.0

1980年発売の7枚目のアルバムで、ジャケットから分かるように、爽やかな夏を感じさせるアルバムです。

本作で、山下達郎は、夏とアウトドアのイメージが付くようになりました。

尚、曲間に、短いINTERLUDEを挟む構成は、今では、色々なアーティストがやっており、あまり珍しくはありませんが、当時は、斬新さがありました。

カッティング・ギターから始まるオープニング・ナンバー「SPARKLE」から、夏全開で、「MORNING GLORY」や「LOVELAND, ISLAND」など、爽やかな夏を感じさせる曲が多く収録されています。

また、山下達郎には珍しい尖った曲「HEY REPORTER!」や、山下達郎のバラード曲の中でも、屈指の名曲「FUTARI」と「YOUR EYES」が収録されていることが、本作を名盤たらしめています。

【アナログ再発売版】

ライブ・アルバム

    IT’S A POPPIN’ TIME

  • 1978年3月に、六本木のライヴ・ハウス「ピット・イン」で行われた山下達郎 初のライヴ・アルバムです。まだ、山下達郎が売れる前のライブであるため、こじんまりとしています。尚、当時はまだ無名であった坂本龍一が、キーボードで参加しています。
  • スタジオ・アルバムには収録されていない新曲や、カヴァー曲も多く収録されており、この時代の山下達郎が好きな人には、おすすめのアルバムです。
    JOY –TATSURO YAMASHITA LIVE–

  • 1981年から1989年までの山下達郎のライブを集めたアルバムです。1980年代の山下達郎のヒット曲が満載で、ベスト・アルバムとして聴くにも最適なアルバムです。
  • おすすめ曲は、シティ・ポップとして世界的に知れ渡った竹内まりやのカヴァー曲「プラスティック・ラブ」で、竹内まりやのオリジナルよりも力強くアレンジされています。
  • その他にも、スタジオ・アルバムでは聞けないビーチ・ボーイズのカヴァー曲「GOD ONLY KNOWS」や、アン・ルイスに提供したセルフ・カヴァー曲「恋のブギ・ウギ・トレイン」、デルフォニックスのカヴァー曲「LA LA MEANS I LOVE YOU」が収録されています。

おすすめのベスト・アルバム

    OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜

  • シュガー・ベイブ時代〜「RAY OF HOPE」までのアルバムから選曲された3枚組の究極のベスト・アルバムです。このベスト・アルバムを聞けば、ほぼ全ての時代の山下達郎のヒット曲を押さえることができます。
  • 初回限定版には、ボーナスDsicが付いており、スタジオ・アルバムには収録されていない曲が収録されています。その中には、オフィシャルなカラオケで山下達郎が歌っている「KinKi Kidsのデビュー曲「硝子の少年」」が含まれています。

山下達郎の音楽

山下達郎のアルバムは、どのアルバムも、ポップで分かりやすい質の高いものばかりです。

そのため、どのアルバムも大きな違いはありませんが、強いて分けるとすると、「POCKET MUSIC」以前のアルバムが、シティポップ、それ以降が、歌謡ポップのような区分けができます。

それぞれの区分けの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【シティポップなアルバム】

  • CIRCUS TOWN(1976年):中級者向け
  • SPACY(1977年):中級者向け
  • GO AHEAD!(1978年):中級者向け
  • MOONGLOW(1979年):初心者向け
  • RIDE ON TIME(1980年):初心者向け
  • FOR YOU(1982年):初心者向け
  • MELODIES(1983年):初心者向け
  • BIG WAVE(1984年):中級者向け
  • POCKET MUSIC(1986年):上級者向け

【歌謡ポップなアルバム】

  • 僕の中の少年(1988年):中級者向け
  • ARTISAN(1991年):中級者向け
  • COZY(1998年):初心者向け
  • SONORITE(2005年):上級者向け
  • Ray Of Hope(2011年):上級者向け
  • SOFTLY(2022年):中級者向け

【その他1人アカペラのアルバム】

  • ON THE STREET CORNER 1(1980年):上級者向け
  • ON THE STREET CORNER 2(1986年):中級者向け
  • ON THE STREET CORNER 3(1999年):上級者向け
  • SEASON’S GREETINGS(1993年):初心者向け

まとめ

最後に、山下達郎さんのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位FOR YOU 4.0
2位RIDE ON TIME 3.8
3位MOONGLOW 3.7
4位MELODIES 3.6
5位BIG WAVE 3.5
6位POCKET MUSIC 3.4
7位SPACY 3.3
8位GO AHEAD! 3.2
9位CIRCUS TOWN 3.0
10位SOFTLY 2.95
11位COZY 2.9
12位SONORITE 2.85
13位ON THE STREET CORNER 2 2.8
14位SEASON’S GREETINGS 2.75
15位僕の中の少年 2.7
16位ARTISAN 2.65
17位Ray Of Hope 2.6
18位ON THE STREET CORNER 3 2.55
19位ON THE STREET CORNER 1 2.5

アナログ盤のレコードやカセットで再発売された1976年~1982年のアルバムが、上位を占める結果となりました。

この時代のアルバムは、世界的にヒットしたシティ・ポップのアルバムで、シティ・ポップを体験したい人には、おすすめしたいアルバムです。

その他のアルバムも、質の高いアルバムばかりですので、上記のランキングを参考に、山下達郎さんの多くのアルバムを聞いてもらえればと思います。

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山下達郎のレンタル可能アルバム

山下達郎のアルバムは、現在、音楽サブスクで聞くことはできません。

そのため、山下達郎のアルバムを聞くには、CDやレコードを購入するか、レンタルするしか方法がありません。

そこで、おすすめなのは、宅配レンタルサービスを利用し、山下達郎のアルバムをレンタルすることです。

最後に、宅配レンタルサービスである「TSUTAYA DISCAS」、「DMM」、「ゲオ」に登録されている山下達郎のアルバムを紹介したいと思います。

TSUTAYA
DISCAS

DMM

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月額料金
(毎月8枚借放題)
2,052円(税込)1,980円(税込)2,046円(税込)
無料トライアル期間30日間
(新作レンタル対象外)
1ヶ月
(新作レンタル対象外)
30日間
(新作レンタル対象外)
DVD/Blu-ray数35万枚以上34万枚以上36万枚以上
CD数25万枚以上11万枚以上11万枚以上
CIRCUS TOWN
SPACY
IT’S A POPPIN’ TIME
GO AHEAD!
MOONGLOW
COME ALONG 1
RIDE ON TIME
ON THE STREET CORNER 1×
FOR YOU
GREATEST HITS!
BIG WAVE
MELODIES
COME ALONG 2
POCKET MUSIC
ON THE STREET CORNER 2×
僕の中の少年
JOY×
ARTISAN
SEASON’S GREETINGS
TREASURES
COZY
ON THE STREET CORNER 3
SONORITE
Ray Of Hope
OPUS
COME ALONG 3
SOFTLY
公式サイト【TSUTAYA DISCAS】
【DMM】
【ゲオ宅配レンタル】


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