Long Distance Voyager
評価: 4.0
1981年発売の10作目のアルバムで、分かりやすいメロディを持つドラマチックなラブ・ソングが中心となったアルバムです。
本作は、「Seventh Sojourn」に続き、全米チャートで、2度目の1位を獲得しました。
1980年代に一般受けしそうな曲が多く収録されているため、全米チャートで1位になるのは、納得できます。
本作から、元イエスのキーボディスト パトリック・モラーツが正式メンバになり、キーボードの比重が多くなりました。
ちなみに、ジャケットをよく見ると左上に、アルバム名になっているボイジャーが飛んでいます。
Days Of Future Passed
評価: 4.1
1967年発売のセカンド・アルバムで、ムーディー・ブルース最初のコンセプト・アルバムになります。
1日をコンセプトにしており、「ランチ・ブレイク」以外は、ロンドン・フェスティバル・オーケストラによる壮大なオーケストラ演奏がされています。
各曲は、曲名から1日のどの時間帯をテーマにしているかが分かります。(1.一日が始まる、2.夜明け 、3.朝、4.ランチ・ブレイク、5.昼下がり、6.夕暮れ、7.夜)
本作から、「サテンの夜」がシングル・カットされヒットしました。
童夢(Every Good Boy Deserves Favour)
評価: 4.2
1971年発売の7作目のアルバムです。
プログレッシブ・ロックを紹介する雑誌などで、ムーディー・ブルースの最高傑作として紹介されることが多いアルバムです。
世界創造をテーマにしており、ムーディー・ブルースのアルバムの中でも、プログレ色の強いアルバムです。
1971年9月に、コールドディスクに認定され、本作から「ストーリー・イン・ユア・アイズ」が、ヒットしています。
ムーディー・ブルースを知る上では、「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」と同様に、必聴のアルバムです。
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ムーディー・ブルースのメンバー
- レイ・トーマス(フルート奏者、ボーカル担当):ムーディー・ブルースの創始メンバー。2002年に脱退。2018年死去。
- マイク・ビンダー(キーボード、ボーカル担当):ムーディー・ブルースの創始メンバー。1978年に脱退。
- グレアム・エッジ(ドラム、ボーカル担当):ムーディー・ブルースの創始メンバー。2018年に引退し、ムーディー・ブルースは事実上活動を停止しました。2021年死去。
- デニー・レイン(ギター、ボーカル担当):ムーディー・ブルースの創始メンバー。1966年に脱退し、ポール・マッカートニーとともにウイングスを結成しました。
- クリント・ワーウィック(ベース、ボーカル担当):ムーディー・ブルースの創始メンバー。1966年に脱退。2004年死去。
- ジョン・ロッジ(ベース、ボーカル担当):1966年クリント・ワーウィック脱退後に、ムーディー・ブルースに加入し、2018年ムーディー・ブルースが活動停止するまで、最終メンバーとして残りました。
- ジャスティン・ヘイワード(ギター、メインボーカル担当):1966年デニー・レイン脱退後に、ムーディー・ブルースに加入し、2018年ムーディー・ブルースが活動停止するまで、最終メンバーとして残りました。
- パトリック・モラーツ(キーボード担当):1978年マイク・ビンダー脱退後に、ムーディー・ブルースに加入し、1990年に脱退。ムーディー・ブルース加入前は、一時期、イエスにも在籍していました。
ムーディー・ブルースの音楽の楽しみ方
ムーディーブルースは、時代とともに、サウンドが変貌しています。
- 最初期(1964年〜1967年):R&B
- 中期(1967年〜1974年):プログレッシブロック
- 後期(1978年〜1985年):ポップス
- 最終期(1985年〜2018年):大衆音楽
それぞれの時代でサウンドが異なるため、自分の好みのサウンドのアルバムを、まずは、聴くのが良いかと思います。
ムーディーブルースの音楽性を知るには、「中期(1967年〜1974年)」のプログレッシブ・ロック時代のアルバムから聴き始めることを、おすすめします。
最初期(1964年〜1967年)のアルバム
No | アルバム | ランキング |
---|---|---|
1 | The Magnificent Moodies | 11位 |
中期(1967年〜1974年)のアルバム
No | アルバム | ランキング |
---|---|---|
2 | Days Of Future Passed | 2位 |
3 | 失われたコードを求めて(In Search Of The Lost Chord) | 6位 |
4 | 夢幻(On The Threshold Of A Dream) | 7位 |
5 | 子供たちの子供たちの子供たちへ(To Our Children’s Children’s Children) | 4位 |
6 | A Question Of Balance | 8位 |
7 | 童夢(Every Good Boy Deserves Favour) | 1位 |
8 | Seventh Sojourn | 5位 |
後期(1978年〜1985年)のアルバム
No | アルバム | ランキング |
---|---|---|
9 | Octave | 10位 |
10 | Long Distance Voyager | 3位 |
11 | The Present | 9位 |
最終期(1985年〜2018年)のアルバム
No | アルバム | ランキング |
---|---|---|
12 | The Other Side Of Life | 16位 |
13 | Sur La Mer | 13位 |
14 | Keys Of The Kingdom | 15位 |
15 | Strange Times | 14位 |
16 | December | 12位 |
まとめ
グレアム・エッジ氏を偲んで、ムーディー・ブルースのアルバムランキングを行いました。
大衆音楽化してしまった最終期(1985年〜2018年)のアルバムは、ランクが低くなってしまいましたが、それは、アルバムの質が低いわけではなく、プログレッシブ・ロックのイメージのついたムーディー・ブルースとしては、受け入れ難いというのが理由になります。
プログレッシブ・ロック時代のムーディー・ブルースを知らなければ、良いアルバムですので、この機会に、全てのアルバムを聴いてもらえればと思っています。
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