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Lou Reed(ルー・リード)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第9弾として、デヴィッド・ボウイとも親交のあったLou Reed(ルー・リード)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
ルー・リードは、1964年に、ジョン・ケイルと共に、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを結成しますが、ほとんど売れることなく解散してしまいます。
ルー・リードの音楽は、退廃的な美しさがある一方、毒のある尖ったサウンドも特徴的で、問題作を発表することもありました。
特に、「Metal Machine Music」は、60分間ノイズが続くだけのアルバムで、「最悪なアルバム」として取り上げられることの多い作品です。
残念ながら、ルー・リードは、肝臓疾患関連の病で、2013年にお亡くなりになりましたが、
ルー・リードの残した斬新な音楽は、後のパンク・ロック/ニュー・ウェイヴ、オルタナティヴ・ロックなどに多大な影響を及ぼしました。
そんなルー・リードのアルバムを、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムも含め、評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ルー・リードのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ルー・リードのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
0.0 〜 1.0 | 最低のアルバム |
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
ルー・リード アルバムランキング
Metal Machine Music 無限大の幻覚
評価: 0.5
1975年発売の5作目のソロ・アルバムで、音楽ではなく、雑音しか入っていない2枚組のアルバムです。
衝撃的なアルバムで、「史上最悪のアルバム・ランキング」では、必ず、上位に入る作品です。
それは、ギターのノイズが、64分以上も鳴り続け、不快にしか感じない作品だからです。
当時、ルー・リードは、RCAレコード会社から、早く次のアルバムを制作するように言われており、
そのプレッシャーと、「ルー・リードが制作したアルバムは何でも発売する」というRCAレコードとの契約によって、投げやりに本作が制作されました。
最後まで聞くのは辛いアルバムで、しかも、レコードの場合は、最後の音を鳴らす溝が永遠に回り続ける仕様であったため、永久に雑音が流れるものでした。
このようないわくつきのアルバムであったため、本作発売後、3週間で、このアルバムは、市場から消えてしまいました。
Mistrial
評価: 2.2
1986年発売の14作目のソロ・アルバムで、前作「New Sensations」と同様、1980年代を感じさせるポップなアルバムです。
前作以上に、プログラミングされたドラムや打ち込みを多用しているため、最も1980年代を感じさせるアルバムです。
前作で、ギターのロバート・クインがいなくなり、本作では、ベースのフレッド・マーも去ってしまい、バンド形式のロックではなくなっています。
1960年代、1970年代に活躍していたアーティストの多くが、1980年代に入り、流行りのサウンドに移行して失敗してしまうのと同様、
本作もアルバム名「Mistrial」が示している通り、失敗作となってしまいました。
Street Hassle
評価: 2.3
1978年発売の8作目のソロ・アルバムで、実際に演奏者や楽器が同じ部屋にいるように感じる「ステレオ・バイノーラル・サウンド」で録音されたことで話題となったアルバムです。
前作「Rock And Roll Heart」は、ブルース・スプリングスティーンのようなロックンロールのアルバムだと感じていましたが、本作では、そのブルース・スプリングスティーンがゲスト参加しています。
しかし、前作のようなブルース・スプリングスティーンのようなロックンロールの曲は減り、管楽器を使用するなど実験的要素の強い作品となっています。
New Sensations
評価: 2.4
1984年発売の13作目のソロ・アルバムで、女性コーラス、ヴァイオリン、ホーンセクションを導入するなど、1980年代らしいポップなアルバムです。
1970年代のアリスタ時代にも女性コーラスやホーンセクションを導入していましたが、その時代のような派手さはなく、ソフトなアレンジがされています。
前々作「The Blue Mask」、前作「Legendary Hearts」に参加していたギタリスト ロバート・クインは、ルー・リードとの仲違いにより、本作には参加していません。
1980年代のサウンドに変化してしまったことやロバート・クインが不在であったことから、本作は、往年のルー・リード ファンには不評のアルバムとなりました。
The Bells 警鐘
評価: 2.5
1979年発売の9作目のソロ・アルバムで、前作「Street Hassle」と同様、実験的要素の強い作品となっています。
本作は、ソウル、ジャズ・ロック、アート・ロック、ディスコを、ごった煮にしたようなアルバムで、どことなくデヴィッド・ボウイの「ヤング・アメリカンズ」に雰囲気が似ています。
アリスタ時代のルー・リードのアルバムは、あまりパッとしないというのが世間一般的な評価で、このアルバムも、その評価に合致します。
しかし聞けば聞くほど深みがあり、評判が悪いとの理由で聞かないのはもったいないアルバムです。
ルー・リードの初心者の人には、おすすめできませんが、ルー・リードの音楽性の変貌を知るには、聞く価値のあるアルバムです。
Growing Up in Public 都会育ち
評価: 2.6
1980年発売の10作目のソロ・アルバムで、アリスタから発売された最後のアルバムになります。
キーボード奏者のマイケル・フォンファラがプロデューサーに関わった影響からか、キーボードを中心とした曲が多く収録されています。
1980年代らしく、シンセサイザーが多用されており、ポップでマイルドなルー・リードの音楽を聞くことができます。
ルー・リードの刺々しさがないため、物足りなさを感じるところはありますが、コマーシャル性が高く、ソフトなルー・リードを知りたい人向けのアルバムです。
Sally Can’t Dance 死の舞踏
評価: 2.7
1974年発売の4作目のソロ・アルバムで、ホーンを使用するなどの派手なアレンジが施され、ルー・リードの中では、ポップで聞きやすいアルバムに仕上がっています。
そのため、本作は、全米チャートで10位となるヒットを記録しましたが、ルー・リードの持つ退廃的な雰囲気が薄くなり、ルー・リードの魅力は、半減してしまっています。
ヒットしたアルバムではありますが、ルー・リードのアルバムの中では、あまり語られることのない作品です。
尚、ラスト・ナンバー「Billy」では、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーであり、ルー・リードと犬猿の仲であったダグ・ユールが、ベースで参加しています。
Lou Reed ロックの幻想
評価: 2.8
1972年発売のヴェルヴェット・アンダーグラウンド脱退後のルー・リード初のソロ・アルバムです。
ソロ・アルバムと言っても、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代に録音されていた未発表曲が多く収録されており、新曲は、3曲しかありません。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとは異なり、女性コーラスを多用し、ソウルフルなアレンジがされています。
面白いところでは、イエスで有名なスティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンが、ギターとキーボードで参加してます。
スティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンが参加していると聞くと、プログレッシブ・ロックを想像してしまいますが、プログレッシブ・ロックの要素は全くなく、素朴なアルバムです。
次は、15位 → 6位 です。