Lou Reed(ルー・リード)全アルバム ランキング|名盤とおすすめアルバム

第15位
The Raven

語りの多いアルバムだから、英語が理解できないと、面白みが分からないわね。
kat
エドガー・アラン・ポーの小説を題材とした音楽劇のアルバムだね。聞く人を選び、評価の難しいアルバムだね。

評価: 2.85

2003年発売の19作目のソロ・アルバムで、次作「ルル」がメタリカとの共作であるため、ルー・リードのソロ・アルバムとしては、ラスト・アルバムになります。

エドガー・アラン・ポーの小説を語りと歌で表現したコンセプト・アルバムで、英語を理解できないとつまらなく感じるかもしれません。

しかし、ジャズ界の巨匠オーネット・コールマンや、デヴィッド・ボウイなど多くのミュージシャンが参加しており、それだけでも、聞く価値のあるアルバムです。

セルフ・カヴァー曲が2曲(「パーフェクト・デイ」「ザ・ベッド」)収録されていますが、オリジナル曲とは全く異なるアレンジがされています。

第14位
Loaded

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとは思えない明るく優しいアルバムね。
kat
明るいパーティ・ソングが多いアルバムだね。ルー・リードの存在感が大きいことが分かるアルバムだね。

評価: 2.9

1970年発売のヴェルヴェット・アンダーグラウンドの4作目のアルバムで、実質、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの最後のアルバムになります。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムの中では、最もポップで聞きやすい作品で、

1st、2ndアルバムのような尖ったヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、本作には存在せず、

ルー・リード色の強いアルバムに仕上がっています。

オープニング・ナンバーの明るく陽気な「Who Loves the Sun」から、前3作とは明らかな変化を感じることができ、

続く、「Sweet Jane」と「Rock & Roll」は、ルー・リードのソロ・ライブにおいて、好んで取り上げられる曲です。

全体的に散漫な印象を持ちますが、オープニングの3曲だけでも聞く価値のあるアルバムです。

本作発売後、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、消滅状態となります。

第13位
Rock And Roll Heart

ノリの良いロックンロールの曲が揃ったアルバムね。
kat
1970年代の中頃に流行ったホーンセクションを使用したロックなアルバムだね。

評価: 2.95

1976年発売の7作目のソロ・アルバムで、RCAからアリスタに移籍しての第一弾のアルバムです。

小曲で構成されているロックンロール・アルバムで、ピアノやホーン・セクションを多用した曲は、当時流行していたブルース・スプリングスティーンを感じさせます。

ルー・リードのアルバムの中では、地味な部類に属する作品ですが、ルー・リードのノリの良い曲が好きな人には、最適なアルバムです。

アップテンポの小刻みなリズムにサックスが絡む「Follow the Leader」や、ピアノとサックスを中心としたバラード曲「You Wear It So Well」「Ladies Pay」など、良曲が揃っています。

第12位
Legendary Hearts

前作「The Blue Mask」と同様、シンプルなロック・アルバムね。
kat
前作が完成度の高い良作だったけど、このアルバムも地味ながらも、負けず劣らずのアルバムだね。

評価: 3.0

1983年発売の12作目のソロ・アルバムで、近未来的なアルバム・ジャケットとは裏腹に、シンプルなロック・アルバムです。

前作「The Blue Mask」の延長線上のアルバムですが、当時の妻であるシルヴィアに捧げていることもあり、前作よりもソフトタッチな聞きやすいサウンドになっています。

前作がルー・リードのアルバムの中でも有名なアルバムであるため、本作は、一聴すると地味に感じるかもしれませんが、聞けば聞くほど、味が出てくるアルバムです。

ルー・リード・バンドの最高のメンバ(ロバート・クィン、フェルナンド・ソンダース、フレッド・マー)が、本作で初めて顔を揃えました。

第11位
The Velvet Underground

前作までのノイジーでハードな曲が少なくなり、聞きやすいアルバムね。
kat
ジョン・ケイルが脱退してしまったために、前衛的な要素が薄れ、毒がなくなったアルバムだね。

評価: 3.2

1969年発売のヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3作目のアルバムで、前作「White Light/White Heat」が凶暴のアルバムであったのに対して、

本作は、尖った部分がなくなり、聞きやすいロック・アルバムに仕上がっています。

オープニング・ナンバーの美しい「Candy Says」から、今までのヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムとは違うことが分かります。

この大きな音楽性の変化は、前衛主義のジョン・ケイルが脱退してしまったことが、大きな要因と考えられます。

ジョン・ケイルもニコもいなくなってしまった本作ですが、ルー・リードの人間性が映し出され、ルー・リードらしいノリの良い曲やフォークの曲、美しさ溢れる曲など、バラエティ豊かなアルバムです。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムは、1st、2ndアルバムが目立ち過ぎているため、本作は地味な印象がありますが、不思議な魅力を持つアルバムです。

第10位
Magic and Loss

このアルバムは、死をテーマにしているため、暗く重いアルバムね。
kat
この時期のルー・リードのアルバムは、1980年代の音楽性の迷いが吹っ切れ、充実しているね。

評価: 3.4

1992年発売の16作目のソロ・アルバムで、ルー・リードの親友であったドク・ポーマスとリタが癌で死去したことに触発されて作られたアルバムです。

各曲には、ルー・リードの内面を表現しているような副題がついています。

死をテーマにしているために、全体的に、暗い曲が多いですが、カラッとした爽やかさも持ち合わせています。

前作「New York」と同様、シンプルなギター・ロックの曲が中心で、アコースティックな美しい曲から、ヘビーにギターが鳴り響く曲、メロウな曲など、最後までダレることなく聞くことができます。

本作は、約18年ぶりに全英チャートのトップ10入りを記録しました。

第9位
The Blue Mask

昔のレコード会社に戻った影響なのか、シンプルなロック・アルバムに戻ったわね。
kat
アリスタ時代のアルバムが不評だったから、このアルバムは、ルー・リードの復帰作と言われているアルバムだね。

評価: 3.5

1982年発売の11作目のソロ・アルバムで、アリスタから古巣のRCAに戻って制作されたアルバムです。

そのためか、ジャケットは、「Transformer」を彷彿させ、音楽もシンプルなロックに戻り、アリスタ時代のホーンセクションを入れるような凝ったアレンジはなくなっています。

本作は、ほぼ1テイクのスタジオ・ライブ感覚で録音がされているため、その緊張感が伝わってきます。

シンプルな曲が多い中、本作のタイトルトラック「The Blue Mask」は、本作で最も尖った曲で、ルー・リードのシャウト気味のボーカルが独特の曲です。

久々にルー・リードの魅力が味わえるアルバムとなりました。

第8位
Set the Twilight Reeling

前作「Magic and Loss」と違って、明るいロック・アルバムになったわね。
kat
このアルバムは、後にルー・リードと結婚するローリー・アンダーソンに捧げられたアルバムだから、明るいアルバムになったね。

評価: 3.55

1996年発売の17作目のソロ・アルバムで、熟練したルー・リードの音楽性が表れたアルバムです。

1990年代のルー・リードは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの復活や、ジョン・ケイルとの共演アルバム、「New York」「Magic and Loss」の傑作アルバムの発表など、

ルー・リードの全盛期と思えるほど充実していました。

そのような状況下で、本作は発表され、当たり前のように本作も良作のアルバムとなりました。

全体的に、ルー・リードのリズムギターが心地良く感じる作品です。

尚、本作の収録曲「Finish Line」は、1995年に亡くなったヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバー スターリング・モリソンに捧げられた曲です。

第7位
Coney Island Baby

前作「Metal Machine Music」とは全く異なり、ソフトタッチのアルバムね。
kat
当時のルー・リードの恋人レイチェルに捧げたアルバムだから、ロマンチックなアルバムだね。

評価: 3.6

1976年発売の6作目のソロ・アルバムで、前作「Metal Machine Music」とは打って変わり、ルー・リードのアルバムの中では、最もロマンチックでマイルドなアルバムです。

透明感あふれるギターやソフトなコーラスと、ルー・リードの持つ毒々しさは、本作にはありません。

前作「Metal Machine Music」や、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「White Light/White Heat」のようなノイジーの尖ったサウンドが好きな人には、不適切なアルバムですが、ルー・リードの70年代中期の傑作なアルバムと言えます。

ソフトタッチのジャケットも、音楽にマッチしています。

第6位
New York

前作までの1980年代を感じさせるサウンドから、一気にロック・ギターのアルバムに変化したわね。
kat
ルー・リードは、シンプルなロック・アルバムが似合っているね。どことなくボブ・ディランを彷彿させるアルバムだね。

評価: 3.7

1989年発売の15作目のソロ・アルバムで、2本のギターに、ベース、ドラムというシンプルな編成で製作されたアルバムです。

前々作「New Sensations」、前作「Mistrial」が、1980年代のサウンドで評判の悪いアルバムでしたが、本作は、久々にルー・リードらしい、シンプルなロック・アルバムに仕上がっています。

ルー・リードは、本作を、「本を読むように、映画を観るように一気にアルバムを聞いて欲しい」と言っているように、アルバム全体として統一された作品です。

本作から、ルー・リードは、メロディを抑えた語りのボーカルを取り入れ始めています。

ジャケットと同様、カッコ良いアルバムで、1980年代のロック界全体の中でも、上位に位置付けられるアルバムです。

次は、5位 → 1位 です。

>music 博物館

music 博物館

CTR IMG