Judas Priest(ジューダス・プリースト) 全アルバム ランキング
前回は、メタルの帝王オジー・オズボーンの全アルバムランキングをしましたので、今回は、メタル・ゴッドことJudas Priest(ジューダス・プリースト)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。
ジューダス・プリーストは、 ロブ・ハルフォードのハイ・トーン ヴォイスとツイン・ギータが特徴的なメタル・バンドです。
ロブ・ハルフォードは、音楽だけではなく、ヘビー・メタル界に、黒のレザー、刺々しいファッションを取り入れたことでも有名です。
ジューダス・プリーストのライブでは、このファッションに、バイクを乗り入れるパフォーマンスを行っており、ワイルドな男を演じています。
また、全身にタトゥーを入れたり、自身がゲイであることをカミングアウトしたり、話題も事欠かない人物であります。
ロブ・ハルフォードは、1993年に、ジューダス・プリーストを脱退しますが、2003年に復帰し、現在でも、定期的にアルバムを発表し、現在までに、18枚のスタジオ・アルバムをリリースしています。
そんなジューダス・プリーストの全アルバムの紹介と評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ジューダス・プリーストのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ジューダス・プリーストのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
ジューダス・プリースト アルバムランキング
Rocka Rolla

評価: 2.2
1974年発売のデビュー・アルバムで、プロデューサーは、ブラック・サバスのプロデュースで有名なロジャー・ベインです。そのためか、ブラック・サバスのような重くグルーブ感のあるアルバムですが、ブラック・サバスのようなおどろおどろしさはなく、少し爽やかさを感じます。ジューダス・プリーストのサウンドは、まだ確立されておらず、ポップやバラード、ブルースのような曲も収録されています。商業的には成功しませんでしたが、デビュー・アルバムとしては、なかなかの出来のアルバムです。
Point of Entry 黄金のスペクトル

評価: 2.3
1981年発売の7枚目のアルバムで、アメリカの成功を目指して制作されたアルバムであるため、アメリカナイズされたポップな仕上がりになっています。しかし、アメリカでの売り上げはイマイチで、昔からのジューダス・プリーストのファンに評判の悪いアルバムです。アメリカで成功してしまっていたら、この路線のアルバムが続いていたかもしれないため、アメリカで成功しなかったのは良かったのかもしれません。今までのジューダス・プリーストの雰囲気があるのは、「Hot Rockin’」「Desert Plains 」ぐらいで、あとは、パッとしない曲が多い作品です。
Turbo

評価: 2.4
1986年発売の10枚目のアルバムで、シンセサイザーを大胆に取り入れたアルバムです。そのためかヘビー・メタル要素は薄くなり、ポップな分かりやすい曲が増えています。昔からのジューダス・プリースト ファンからは不評を買ってしまったアルバムです。ハードなノリの良い曲は、「Locked In」と「Rock You All Around the World」ぐらいで、あとは、ミドルテンポのポップ・メタルな曲が多く収録されています。ジューダス・プリーストのアルバムの中では、物足りなさを感じます。
Redeemer of Souls 贖罪の化身

評価: 2.5
2014年発売の17枚目のアルバムで、1970年から参加していたギターのK・K・ダウニングが脱退し、リッチー・フォークナーが加入して制作されたアルバムです。そのためか、ギターの重厚さがなくなったように感じます。また、ロブ・ハルフォードのボーカルに衰えが感じられ、迫力がなくなった印象を持ちます。本作は、ミドルテンポの曲が多いですが、「Battle Cry」のような疾走曲も収録されています。個人的には、「Cold Blooded」〜「Crossfire」の流れが気に入っています。
Demolition

評価: 2.6
2001年発売の14枚目のアルバムで、ティム・”リッパー”・オーウェンズがボーカルの2枚目のアルバムです。前作「Jugulator」よりも更に、モダン・ヘビネスさが進み、ジューダス・プリーストが持っていた様式美やヘビー・メタルの要素は薄れてしまいました。モダン・ヘビネスやインダストリアルが好きな人には、おすすめできるアルバムですが、ヘビー・メタルを求めている人には、厳しいアルバムかもしれません。唯一、バラード曲「Close to You」は、ドラマチックな曲であるため、往年のジューダス・プリースト ファンでも納得できる曲かと思います。ティム・”リッパー”・オーウェンズのボーカルは素晴らしいにも関わらず、前作「Jugulator」と同様、サブスクにも登録されておらず、冷たい扱いをされているアルバムです。
Nostradamus

評価: 2.7
2008年発売の16枚目にして、初の2枚組のアルバムで、ノストラダムスの生涯を描いたコンセプト・アルバムです。オーケストラやシンセサイザー、シンセギターなど使用し、今までのジューダス・プリーストとは違ったロック・オペラ的なアルバムです。そのため、疾走曲は少なく、メロディを重視した曲が大半を占めています。曲数が多いため、ジューダス・プリーストの疾走曲を期待している人には、辛いアルバムになりました。しかし、疾走曲を期待せず、プログレッシブ・ロックのようなクラシカルで大袈裟な曲が好きな人には、とても良いアルバムです。
Sin After Sin 背信の門

評価: 2.8
1977年発売のサード・アルバムで、メジャー・レーベル「CBS」に移籍して初のアルバムです。ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーが、プロデュースしているためか、前作と比較して、スケールが大きくなりメジャー感が出てきたアルバムです。ドラマチックなプログレッシブ・ロック色の強い「Sinner」や、疾走曲「Let Us Prey / call for the Priest」、カントリー風のバラード曲「Last Rose of Summer」、攻撃的でロブ・ハルフォードのボーカルが凄まじい「Dissident Aggressor」など多彩な曲が詰まっています。
Firepower

評価: 2.9
2018年発売の18枚目のアルバムで、良い意味で、何も変わらないジューダス・プリーストさが出ているアルバムです。これぞというキラー・チューンはありませんが、全体的にミドルテンポのヘビーな曲が多く収録されています。ヘビー・メタルさが出ているアルバムであるため、往年のジューダス・プリースト ファンも納得できるアルバムです。60歳を超えているメンバが制作したとは思えない迫力のあるヘビー・メタルを展開しています。
次は、10位 → 4位 です。