オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム
前回は、Black Sabbath(ブラック・サバス) 全アルバム ランキングをしましたので、今回はブラック・サバスの初代ボーカル オジー・オズボーンの全アルバムランキングをしていきたいと思います。
オジー・オズボーンは、ブラック・サバス脱退直後、ドラッグで、身を滅ぼしていましたが、奇跡的に復活し、ソロ・シンガーとして、ランディー・ローズやジェイク・E・リーなどのギター・ヒーローを発掘し、活躍していきます。
何度か、引退宣言をするものの現在も活躍しており、若手のモダン・ヘヴィー系バンドを集めた「Ozzfest」の開催や、マスコミへの露出、過激なパフォーマンスなど、精力的に活動しています。
かかあ天下のイメージが強いオジー・オズボーンの奥さんシャロン・オズボーンも有名ですね。
オジー・オズボーンは、現在までに、13枚のスタジオ・アルバムを発売しています。
そんなオジー・オズボーンの全アルバム13枚の紹介と評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
オジー・オズボーンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、オジー・オズボーンのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
オジー・オズボーン アルバムランキング
Ozzmosis

評価: 2.4
1995年発売の7枚目のアルバムで、モダンなインダストリアル寄りのサウンドになり、全体的にダークでヘビーなアルバムに仕上がっています。ブラック・サバスのベーシスト ギーザー・バトラーや、YESのキーボディスト リック・ウェイクマンなど、豪華ゲストが参加しています。1曲目の「Perry Mason」が、ヘビーなリフと、カッコ良いギター・ソロで、グッとくるものがありましたが、あとが続きませんでした。「Perry Mason」以外では、哀愁漂うバラード曲「Old L.A. Tonight」が突出して素晴らしいですが、その他は、スロー・テンポか、ミドル・テンポの曲が多く、ノリノリになれる曲はあまり収録されていません。
The Ultimate Sin 罪と罰

評価: 2.5
1986年発売の4枚目のアルバムで、過去のアルバムに比較すると、ポップさのある華やかなアルバムに仕上がっています。LAメタルの要素が強くなっていますが、オジー・オズボーン特有の影のあるオカルトチックな雰囲気は残っています。ギターは、前作に引き続き、ジェイク・E・リー、ドラムには、後に、モトリ・クルーのドラマーにもなるランディ・カスティロが参加しています。このアルバムは、ポップな曲が多すぎるため、オジー・オズボーン ファンには、あまり評判が良くなく、オジー・オズボーン自身も、このアルバムを気に入っていないようです。しかし、シングル・カットされた「Shot In The Dark」は、ギター・リフのカッコ良いポップセンス溢れる曲で、おすすめ曲です。
Ordinary Man

評価: 2.6
2020年発売の12枚目のアルバムで、前作「Scream」から10年ぶりのアルバムになります。ギターは、若手ソングライター/プロデューサーでもあるアンドリュー・ワットが務めています。このアルバム発売時のオジー・オズボーンは、71歳の高齢であることから、前作「Scream」よりもパワーは落ちてしまった印象を受けますが、それでも、このパワフルさは、71歳が作るようなアルバムとは思えません。オジー・オズボーンのアルバムが今だに発売されていること自体が凄いことです。
Under Cover

評価: 2.7
2005年発売の9枚目のアルバムで、アルバム名通り、全曲カヴァー・アルバムです。良い意味で、オジー・オズボーンのボーカルが、原曲を破壊しています。ヘビー・メタルやハード・ロックの曲のカヴァーはなく、ビートルズ、ジョン・レノン、ローリング・ストーンズ、キング・クリムゾン、クリームなど、英国のアーティストのカヴァー曲ばかりが収録されています。ブルース系、バラード系のカヴァー曲が多く、ハードではないオジー・オズボーンのボーカルが味わえるアルバムです。
Scream

評価: 2.8
2010年発売の11枚目のアルバムで、ギターが、ザック・ワイルドから、技巧派ギタリスト ガス・Gに変わっています。このアルバムは、スロー・テンポ、ミドル・テンポの曲が多いため、ガス・Gのギターの速弾きは、ほとんど聴けません。しかし、ガス・Gのギターのヘヴィネスさは、ザック・ワイルド以上のものがあり、ガス・Gは、数曲、アコースティック・ギターも弾いています。インダストリアル・サウンドに、ブラック・サバスのグルーヴ感を加えたような作品です。
Down to Earth

評価: 2.9
2001年発売の8枚目のアルバムで、多くの外部ソングライターが関与して制作されたアルバムです。ザック・ワイルドのヘビーなリフのミドルテンポの曲が多く収録されており、グルーヴ感のあるアルバムです。世間一般的には、評判が悪いアルバムではありますが、ヘビーな曲以外にも、オジー・オズボーンらしい定番のバラード歌謡曲「Dreamer」が入っていたりと、上出来のアルバムに感じます。全米チャート最高4位を記録しています。
Black Rain

評価: 3.0
2007年発売の10枚目のアルバムで、「Ozzmosis」「Down to Earth」と続いてきたインダストリアル・サウンドの集大成のようなアルバムです。それがよく表れているのが、2曲目「I Don’t Wanna Stop」で、ロブ・ゾンビを彷彿させるクールな作品です。オジー・オズボーンのアルバムの定番になってきているバラード曲も、きっちり2曲(「Lay Your World on Me」「Here for You」)収録されています。スロー・テンポ、ミドル・テンポの曲ばかりのため、欲を言えば、数曲、疾走曲を入れてほしかったところです。
Patient Number 9

評価: 3.1
2022年発売の13枚目のアルバムで、ブラック・サバスのトニー・アイオミ、パール・ジャムのマイク・マクレディ、ジェフベック、エリック・クラプトンといった豪華ゲストが参加しています。こんな豪華ゲストと共演できるのは、オジー・オズボーンぐらいしかいないかと思います。ギタリストによって個性が表れており、トニー・アイオミの参加曲は、ブラック・サバスのようなダークでグルーヴ感のある曲、ジェフベックの参加曲はメロディアスな曲、エリック・クラプトンの参加曲は、ブルージーな曲、マイク・マクレディの参加曲は、グランジな曲に仕上がっています。それにしても、もう70歳半ばのお爺ちゃんが制作したとは思えないパワフルなアルバムです。
No Rest for the Wicked

評価: 3.2
1988年発売の5枚目のアルバムで、ギタリストに、当時無名の新人であったザック・ワイルドが参加しています。そのためか、過去のアルバムと比較すると、ギターが炸裂し、エネルギッシュなアルバムに仕上がっています。前半の「Miracle Man」〜「Bloodbath in Paradise」のギター・リフがカッコ良く、前半の曲だけで、ザック・ワイルドの素晴らしさが分かります。オジー・オズボーンらしい悪魔的なジャケットもクールに感じます。残念なのは、音質があまり良くなく、音がこもってしまっていることです。
No More Tears

評価: 3.3
1991年発売の6枚目のアルバムで、楽曲制作において、ザック・ワイルドの貢献度が高くなったアルバムです。また、モーターヘッドのレミー・キルミスターが、何曲かソング・ライティングに携わっています。ザック・ワイルドのギターが前面に出て、ギター・リフが炸裂しているハードな曲が多く収録されています。このアルバムのリリース後、オジー・オズボーンは、引退宣言をします(後に、この引退宣言は撤回されています)。そのため、当時、オジー・オズボーンが引退することを信じて、「Mama, I’m Coming Home」や「Road to Nowhere」のバラード曲に、涙した人が多かったのではないかと思います。
次は、3位 → 1位 です。
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