…And Then There Were Three… そして3人が残った
評価: 2.8
1978年発売の9作目のスタジオアルバムで、ギターのスティーブ・ハケットが抜けてしまい、アルバムのタイトル名が示しているように、フィル・コリンズ、トニー・バンクス、マイク・ラザフォードの3名で製作されたアルバムです。
売れ路線を意識したポップな曲が増えていますが、分かりやすいポップではないため、理解するのに時間を要するアルバムです。
「Follow You Follow Me」は、初の全米ヒット曲になりました。
Invisible Touch
評価: 3.6
1986年発売の13作目のスタジオアルバムで、ジェネシスのポップスが極まったアルバムです。
ピーター・ガブリエルが脱退し、一時はジェネシス存続の危機にも瀕していたバンドが、このようなアルバムを製作できたのは奇跡的だと感じます。
シングル・カットされた「Invisible Touch」は、全米チャート1位を記録しました。
全米1位から蹴落としたのが、ピーター・ガブリエルの「Sledgehammer」だったということが、これまた凄いことで、ピーター・ガブリエルのジェネシス脱退は、正解だったことが分かります。
Duke
評価: 3.9
1980年発売の10枚目のスタジオアルバムで、ジェネシスのアルバムの中では、最も聞きやすいアルバムです。
プログレッシブ・ロックから違和感なくポップスに転換できています。
ポップスの曲が多い中でも、ラストの「Duke’s Travels」と「Duke’s End」は、ドラムが物凄く、プログレッシブ・ロックしています。
「Invisible Touch」と同様に、本作も、フィル・コリンズのセンスの良さが分かります。
ジェネシスにとって初の全英アルバムチャート1位を記録しました。
ジェネシスのメンバ
1978年以降のジェネシス主要メンバ3人を紹介をします。
- フィル・コリンズ(ドラム、ボーカル担当):
ピーター・ガブリエル脱退後の2代目のジェネシスのボーカリストです。
1970年に、「メロディ・メイカー」誌に掲載されていたドラマーの募集広告を見てジェネシスに応募し、ジェネシスに加入することになりました。
ここで、募集広告を見ていなかったら、ピーター・ガブリエル脱退後のジェネシスの成功はなかったかもしれません。
ソロ・アーティストとしても大成功し、1980年代は、「世界で一番忙しい男」とも言われていました。
現在はアルバムも製作することなく静かに暮らしているようです。 - マイク・ラザフォード(ベース、ギター担当):
ジェネシスのオリジナル・メンバで、ベース担当でしたが、スティーヴ・ハケット脱退後は、ギターも兼任しています。
サイドバンドとして、マイク & ザ・メカニックスを結成し、1988年に発売した「Living Years」が大ヒットしました。
ジェネシスの中では、地味な印象を持ちますが、マイク & ザ・メカニックスの成功で、音楽的な才能が知れ渡りました。 - トニー・バンクス(キーボード担当):
ジェネシスのオリジナル・メンバで、オリジナル・メンバの中では一番地味な印象を持ちます。
ソロ活動も行っていますが、ヒットには恵まれず、そのために一層、地味な印象があります。
ジェネシスの中では、派手な演奏やパフォーマンスはありませんが、ジェネシス・サウンドにおいて重要な役割を担いました。
その他のおすすめアルバム
- Three Sides Live
- 「Abacab」発売後のライブ音源で、「静寂の嵐」「Duke」「Abacab」のアルバムを中心に選曲がされています。
- ピーター・ガブリエル時代の曲では、「In the Cage (Medley – Cinema Show – Slippermen)」「Fountain of salmacis」「”It.”/”Watcher of the Skies”」が選曲されており、特に、「Fountain of salmacis」は、ジェネシスのライブで演奏されるのは珍しく、貴重な音源です。
まとめ
ポップス時代のジェネシスのランキングを行いました。
ピーターガブリエルのプログレッシブ・ロック時代が好きなジェネシス・ファンは、ポップス時代のジェネシスを聞くのを避けている人もいるかと思います。
しかし、「Invisible Touch」や「Duke」は、プログレッシブ・ロック時代のジェネシスのアルバムに劣らない魅力を持っています。
もし、ポップス時代のジェネシスに興味がなくても、「Duke」を聞いてもらえればその魅力が分かるかと思います。
次回は、「1969年〜1976年のアルバム ランキング」と「1978年以降のアルバム ランキング」を合算して、ジェネシスの全アルバム ランキングをまとめたいと思います。
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