Genesis(ジェネシス) 1978年以降のアルバムランキング
前回は、ジェネシス 1969年-1976年のアルバムランキングをしましたので、今回は、その続きで、1978年以降のアルバムのランキング付けをしたいと思います。
ジェネシスの中心人物でカリスマ的な存在であったピーター・ガブリエルが、1975年に脱退してしまったために、ジェネシスは最大危機を迎えますが、フィル・コリンズがボーカルを担当することで、危機を乗り越えることができました。
ピーター・ガブリエル脱退後の2枚のアルバム(「A Trick Of The Tail」「静寂の嵐」)は、プログレッシブ・ロックしていますが、それ以降のアルバムは、ポップスへ方向転換していきます。
プログレッシブ・ロックのジェネシスが好きな人には、ポップスに変更していったジェネシスは受け入れ難いことだったかと思いますが、1986年発売の「Invisible Touch」が世界的にヒットするため、ポップスへの方向転換は成功だったのだと思います。
最終的には、フィル・コリンズも脱退してしまい、無名なレイ・ウイルソンをボーカルに迎え入れて、1997年に、「Calling All Stations」を発売するものの、評判が悪く、このアルバムを最後にジェネシスは解散します。
そんな1978年以降のジェネシスのアルバムを、今回、紹介・評価していきます。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれません。その点は、ご了承ください。
ジェネシスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ジェネシスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
ジェネシス アルバムランキング
Calling All Stations
評価: 1.2
1997年に発売されたラスト・アルバムで、フィル・コリンズの代わりに、無名のレイ・ウイルソンがボーカルを担当しています。レイ・ウイルソンのボーカルは上手いのですが、曲がジェネシスのサウンドと異なってしまったことや魅力のある曲が少ないことから、評価を得られず、このアルバムを最後に、ジェネシスは解散してしまいます。ジェネシス復活に向けてチャレンジしたのだと思いますが、裏目に出てしまいました。ジェネシスだと思わずに聞けば、そこそこ聞けるアルバムかなとも思います。
We Can’t Dance
評価: 2.2
1991年発売の14枚目のスタジオ・アルバムで、実質、ジェネシスのラストアルバムだと思っています。シングル・カットされた曲(「I Can’t Dance」「No Son Of Mine」)は、英米で大ヒットし、当時のジェネシスの勢いを感じます。ただ、「Invisible Touch」ほどのポップスさは無くなり、あまり魅力がないアルバムになってしまいました。ポップスな路線に、プログレッシブ・ロックを加えたようなサウンドで、中途半端なアルバムに感じてしまいます。
Abacab
評価: 2.5
1981年発売の11枚目のスタジオ・アルバムで、「そして3人が残った」のように、ジェネシスの転換期のアルバムです。このアルバムから、「Invisible Touch」に繋がるポップスが出来上がっていきます。このアルバムで、完全に、ジェネシスのプログレッシブ・ロック時代が終わりを迎えてしまったため、少し、寂しい感じがします。「No Reply at All」には、Earth Wind & Fireのホーン・セクションが参加しています。尚、Earth Wind & Fireのメンバであるフィリップ・ベイリーとは、後に、フィル・コリンズとデュエット曲「Easy Lover」を発売することになります。
Genesis
評価: 2.6
1983年発売の12枚目のスタジオ・アルバムで、前作「Abacab」がジェネシス ポップスの転換期だとすると、このアルバムは、前作のポップス路線を更に推し進めた感じのアルバムです。80年代のピコピコ音のシンセサイザーを多用したアルバムが当時たくさん作られていた中で、それを行わず、独自のポップスを展開していったジェネシスには、センスの良さを感じます。プログレッシブ・ロックとは全く異なるサウンドになってしまいましたが、ポップスへの転換で、更に売れ続けていったのは、凄いことだと思います。
次は、3位 → 1位 です。
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