Elton John(エルトン・ジョン) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第10位
Rock of the Westies

エレキギターの曲が多く、エルトン・ジョンのハードな一面が見えるアルバムね。
kat
ハードな曲も作れるところに、エルトン・ジョンの才能の豊かさが分かるね。

評価: 3.3

1975年発売の10作目のアルバムで、前作「キャプテン・ファンタスティック」から、わずか5ケ月後に発売されたアルバムです。

それでも、初登場全米チャート1位を記録しており、当時のエルトン・ジョンの人気の高さが分かります。

本作は、バックの演奏陣を変更した影響か、エレキギターが前面に出ており、ハードなロック色の強い作品に仕上がっています。

前作「キャプテン・ファンタスティック」とは違う作風のアルバムを、いとも簡単に制作できるところに、エルトン・ジョンの懐の深さが伺えます。

本作から「アイランド・ガール」が中ヒットしました。

本作で、1970年代のエルトン・ジョンの絶頂期が終了します。

第9位
Too Low for Zero

1980年代のエルトン・ジョンのアルバムの中では、1位、2位を争う傑作なアルバムね。
kat
このアルバムから、久々に、「ブルースはお好き?」と「アイム・スティル・スタンディング」のヒット曲が生まれたね。

評価: 3.35

1983年発売の17作目のアルバムで、バーニー・トーピンとのコンビが復活し、バックの演奏陣も1970年代の絶頂期のメンバーが戻ってきて制作されたアルバムです。

1980年代に入ってからのエルトン・ジョンのアルバムは、物足りなさを感じ、売上が落ちていましたが、久々に、本作は、良作のアルバムに仕上がり、セールスも好調な結果を残しました。

エルトン・ジョンの歌声が前面に押し出され、ピアノやシンセサイザーの綺麗な音が響いています。

「ブルースはお好き?」と「アイム・スティル・スタンディング」が、全英チャート、全米チャートで上位となる久々のヒットとなりました。

「ブルースはお好き?」では、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカを演奏しています。

第8位
Duets デュエット・ソングス

エルトン・ジョン初のコラボレーション・アルバね。ソウル、ファンキー、ディスコと黒人音楽が満載のアルバムね。
kat
有名なアーティストとのデュエット曲ばかりで、しかも、どの曲も選曲が素晴らしいため、聴きどころのあるアルバムだね。

評価: 3.4

1993年発売の24作目のアルバムで、アルバム名通り、ほとんどの曲がデュエット曲で構成されているアルバムです。(ラスト・ナンバー「デュエット・フォー・ワン」のみ、エルトン・ジョンが1人で歌っています。)

エルトン・ジョンのオリジナル曲は、5曲(うち、新曲は、3曲)と、少ないですが、どの曲もソウルフルで、センスの良い選曲がされています。

リトル・リチャード、ドン・ヘンリー、スティーヴィー・ワンダー、ジョージ・マイケルなどの大御所とのデュエットは、やはり、迫力があり、聞きどころが満載です。

本作は、コラボレーション・アルバムであるため、エルトン・ジョンのアルバムの中では、あまり知られていないアルバムですが、隠れた傑作アルバムと言えます。

第7位
The One

1990年に入って初めてのアルバムは、ピアノの美しい聞き応えのあるアルバムね。
kat
1990年にエルトン・ジョンは、リハビリを行なっており、1980年代の不調を洗い流したような傑作アルバムになったね。

評価: 3.45

1992年発売の23作目のアルバムで、エルトン・ジョンが1990年に薬物、アルコール依存症、過食症のリハビリをして以来の初のアルバムになります。

リハビリの甲斐があって、久々の傑作のアルバムに仕上がっています。

エリック・クラプトンとのデュエット曲「ランナウェイ・トレイン」や、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアがギターで参加している「アンダースタンディング・ウィメン」など、大物ゲストが参加しており、豪華なアルバムとなりました。

本作の中では、アルバム・タイトル曲「ザ・ワン」が、ピアノの美しさ溢れる透明感のある聞き応えのある曲で、おすすめ曲です。

スイス、ドイツ、イタリア、フランスで1位を記録し、ヨーロッパで人気のあるアルバムです。

第6位
Songs From The West Coast

このアルバムは、2000年代に入って初のアルバムだけど、1970年代のような良質なアルバムね。
kat
1990年代後半から、エルトン・ジョンのアルバム発表ペースが落ち、丁寧に作られているアルバムだね。

評価: 3.5

2001年発売の27作目のアルバムで、作詞家バーニー トーピンと再びコラボレーションし、非常に丁寧に作り込まれたアルバムです。

エルトン・ジョンは、早いペースでアルバムを制作し続けていましたが、1990年代後半から、アルバム制作のペースが落ち、本作は、前作「ビッグ・ピクチャー」から、約4年ぶりに発表されました。

エルトン・ジョンは、「良質なものを絞って作っていきたい」とインタビューで述べており、その言葉通り、本作は、良質なアルバムに仕上がっています。

本作から、シングル・カットされた「アイ・ウォント・ラヴ」は、全英チャート9位を記録し、グラミー賞にノミネートされました。

1990年代に入り、低迷期から脱出したエルトン・ジョンは、2000年代に入っても、好調さを維持し続けていきます。

第5位
The Captain & The Kid

このアルバムは、「Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy」の続編となるアルバムね。
kat
傑作アルバムの続編ということで、エルトン・ジョンの気合が感じられるアルバムだね。

評価: 3.6

2006年発売の29作目のアルバムで、1975年発売の「Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy」の続編となるアルバムです。

「Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy」は、エルトン・ジョンの無名の時代から、作詞家バニー・トービンとの友情を描いたアルバムでしたが、本作は、エルトン・ジョンが60歳を迎える前のバニー・トービンとの2番目の友情を描いたアルバムです。

流石、傑作アルバム「Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy」の続編だけあり、聞き応え十分のアルバムです。

ジャケットは、「Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy」ほど派手ではありませんが、ピアノを弾くエルトン・ジョンと馬に乗るバニー・トービンが写るユニークなものとなっています。

久々のコンセプト・アルバムであり、全盛期のアルバムに負けないクオリティーの高さがあります。

第4位
Don’t Shoot Me I’m Only the Piano Player ピアニストを撃つな!

エルトン・ジョンのポップ・センスが全面に出た聞きやすいアルバムね。
kat
キャッチー曲が多いため、初の全英チャート1位を記録したアルバムだね。

評価: 3.7

1973年発売の6作目のアルバムで、エルトン・ジョンのポップセンス溢れる曲が多く収録されているアルバムです。

ロック色はそれほど強くなく、ソフトなメロディアスな曲が多く、本作を聞くと、エルトン・ジョンがメロディー・メーカーであることが分かります。

本作の「クロコダイル・ロック」は、全米チャート1位、「ダニエル」は、全米チャート4位を記録し大ヒットしました。

この2曲以外にも、ストリングスとピアノの美しいバラード曲「ベイビーと僕のためのブルース」や、哀愁漂う「罪人にあわれみを」など、キャッチーな曲が詰まっています。

尚、アルバム名の「ピアニストを撃つな!」は、フランス映画「ピアニストを撃て」をもじっています。


Elton John 僕の歌は君の歌

このアルバムの中では、「Your Song」が有名ね。エルトン・ジョンの才能の凄さが既に表れているわね。
kat
派手なオーケストラのアレンジが印象的で、エルトン・ジョンを一躍有名にしたアルバムだね。

評価: 3.8

1970年発売のセカンド・アルバムで、ガス・ダジョン プロデュースの最初のアルバムです。

1st アルバム「エンプティ・スカイ」が、アメリカで遅れて発売されたため、本作が、アメリカのデビュー作品となりました。

まだ、後々のエルトン・ジョンの派手なロックはなく、シンガーソングライターとしての曲が多いことと、荘厳なオーケストラを使用したアレンジが特徴のアルバムです。

本作では、エルトン・ジョンの代表曲であり名バラード曲「Your Song」が収録されており、この曲は、全英チャートで7位を記録し、エルトン・ジョンのキャリアを確立させました。

本アルバム自体は、グラミー賞の最優秀アルバムと新人賞にノミネートされ、全英チャート11位、全米チャート4位を記録し、ヒットしました。


Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy

ピアノ曲を中心としたアルバムね。このアルバムの中では、「僕を救ったプリマドンナ」が有名ね。
kat
売れ路線の曲は少ないけど、「黄昏のレンガ路」と並ぶエルトン・ジョンの傑作アルバムだね。

評価: 3.9

1975年発売の9作目のアルバムで、エルトン・ジョンが無名の時代から一緒に活動していた作詞家バニー・トービンとの友情を描いたコンセプト・アルバムです。

本作は、米国ビルボード・チャートで初登場1位を記録した最初のアルバムです。

ポップ アーティストのアラン アルドリッジによってデザインされた派手なジャケットに比べて、音楽は、ピアノを中心としたバラード曲、カントリー曲が中心でコマーシャル性を廃したおとなしめの曲が多く収録されています。

本作からの唯一のシングル曲「僕を救ったプリマドンナ」は、1968年のエルトン・ジョンとリンダ・ウッドロウとの悲惨な婚約を描いた曲です。

聴き込めば聴き込むほど、味の出てくる完成度の高いアルバムです。


Goodbye Yellow Brick Road 黄昏のレンガ路

エルトン・ジョンのアルバムの中で、最も有名なアルバムね。「Candle in the Wind」は、ダイアナ妃の葬儀で歌われていたわね。
kat
エルトン・ジョンの有名曲が詰まっていて、エルトン・ジョンの最高傑作のアルバムだね。

評価: 4.2

1973年発売の7作目のアルバムで、エルトン・ジョンの最高傑作の呼び名の高い2枚組のアルバムです。

「Candle in the Wind」を始めとして、「Bennie and the Jets」や「Goodbye Yellow Brick Road」など、エルトン・ジョンの名曲が詰まっています。

「Candle in the Wind」は、元々、マリリン・モンローへ捧げた曲でしたが、1997年にダイアナ元英皇太子妃の追悼シングルとして再発されました。

名曲が詰まっているにも関わらず、エルトン・ジョンは、ジャマイカのホテル滞在中に3日でほとんどのメロディーを作曲しており、エルトン・ジョンの才能の凄さが伺えます。

本作は、エルトン・ジョンのアルバムの中で最も売れたアルバムで、全米チャートにおいて8週連続1位を記録しました。

その他のアルバム

    Regimental Sgt. Zippo

  • 本作は、1967年末から1968年初めにかけて録音されましたが、リリースが見送られ、「エンプティ・スカイ」が、エルトン・ジョンのデビュー・アルバムとして発売されました。
  • この幻のアルバムは、時を経て、2021年にリリースされました。エルトン・ジョンの声や荒削りな演奏が、まだ未熟さはあるものの、なぜ、リリースが見送られたのか不思議に感じるほど良く出来たアルバムです。
    The Union

  • アメリカのシンガー・ソングライター レオン・ラッセルとコラボレーションしたアルバムで、全米チャート3位を記録した良質なアルバムです。ニール・ヤングとブライアン・ウィルソンの豪華ゲストも参加しています。
  • カントリーやブルースを軸としたピアノ主体のアメリカ南部の泥臭さのあるアルバムで、エルトン・ジョンもレオン・ラッセルも深みのある歌声が素晴らしい作品です。
    17-11-70

  • ジャケットが、江頭2:50のポーズに見えてしまいますが、エルトン・ジョンの初の公式ライブ・アルバムです。1970年11月17日のラジオ生放送の録音であるために、「17-11-70」というアルバム名が付いています。
  • 2ndアルバム「Elton John」と3rdアルバム「Tumbleweed Connection」からの選曲が中心で、最初期のエルトン・ジョンの曲をライブ音源で聞くことができます。ビートルズやローリング・ストーンズの曲も演奏されています。
    Here and There

  • 1974年5月18日のロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホールでのライヴと、同年11月28日のマディソン・スクエア・ガーデンでの模様が収録されているエルトン・ジョンの2枚目のライブ・アルバムです。
  • エルトン・ジョンの絶頂期のライブであるため、エルトン・ジョンのライブ・アルバムの中で最も勢いを感じるアルバムです。エルトン・ジョンの代表曲が詰まっており、エルトン・ジョンのベスト・アルバムとして聞くのにも最適です。
  • マディソン・スクエア・ガーデンのライブでは、ジョン・レノンと共演し、「Whatever Gets You Thru the Night」「Lucy in the Sky With Diamonds」「I Saw Her Standing There」の3曲が演奏されており、現在では、貴重な音源となっています。
    Elton John live in Australia with the Melbourne Symphony Orchestra

  • このアルバムは、1986年12月14日メルボルン交響楽団と競演した模様が収録されているライブ・アルバムです。オーケストラを中心とした演奏であるため、スタジオ・アルバムとは違った魅力があります。
  • エルトン・ジョンはこの時期、声の調子が最悪な状態で、キーを下げて歌っているため、エルトン・ジョンのボーカルよりもオーケストラの演奏を楽しむアルバムです。
    One Night Only

  • 2000年10月20日と21日のマディソン・スクエア・ガーデンで行われた「グレイテスト・ヒッツ・ライブ」を収録したライブ・アルバムです。
  • ヒット曲ばかりが演奏されており、エルトン・ジョンの集大成のようなアルバムです。ブライアン・アダムス、アナスタシア、メアリー・J・ブライジなどの豪華ゲストとも共演を行なっています。

おすすめのベスト・アルバム

    Diamonds

  • 本作は、エルトン ジョンの1970年から2016年までのヒット曲を収録した3枚組のオールタイム・ベストアルバムです。
  • Disc1、Disc2には、初心者向けのヒット曲が満載で、今回のランキングには紹介できなかったサウンドトラックやミュージカルの曲も収録されています。
  • Disc3には、アルバム未収録の曲や玄人好みの曲が収録されており、エルトン・ジョンのコアファンにも楽しめる選曲がされています。
  • 本作を聞けば、一通りのエルトン・ジョンの基本を押さえることができます。


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まとめ

最後に、エルトン ジョンのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Goodbye Yellow Brick Road 黄昏のレンガ路 4.2
2位Captain Fantastic & the Brown Dirt Cowboy 3.9
3位Elton John 僕の歌は君の歌 3.8
4位Don’t Shoot Me I’m Only the Piano Player ピアニストを撃つな! 3.7
5位The Captain & The Kid 3.6
6位Songs From The West Coast 3.5
7位The One 3.45
8位Duets デュエット・ソングス 3.4
9位Too Low for Zero 3.35
10位Rock of the Westies 3.3
11位Honky Château 3.25
12位Madman Across the Water マッドマン 3.2
13位Wonderful Crazy Night 3.15
14位The Diving Board 3.1
15位Sleeping With The Past 3.05
16位The Big Picture 3.0
17位Peachtree Road 2.95
18位Breaking Hearts 2.9
19位Blue Moves 蒼い肖像 2.85
20位A Single Man 2.8
21位Made in England 2.75
22位Tumbleweed Connection エルトン・ジョン3 2.7
23位The Fox 2.65
24位Caribou 2.6
25位Empty Sky エルトン・ジョンの肖像 2.5
26位Jump Up! 2.45
27位21 AT 33 2.4
28位Ice on Fire 2.3
29位Victim of Love 恋に捧げて〜ヴィクティム・オブ・ラヴ 2.2
30位Reg Strikes Back 2.0
31位Leather Jackets 1.5

1970年代のアルバムが上位を独占する結果となりましたが、1980年代、1990年代、2000年代のアルバムも、それぞれTOp10にランキングしました。

それだけ、エルトン・ジョンのアルバムは、どの年代にも良作があることが、今回、改めて、認識することができました。

エルトン・ジョンは、これからも、音楽活動を続けていくかと思いますので、新作や来日公演を楽しみに待っていたいと思います。

次回は、ロック界のレジェンド第14弾として、カーペンター兄妹のカーペンターズの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

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