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Elton John(エルトン・ジョン) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Billy Joel(ビリー・ジョエル)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第13弾として、Elton John(エルトン・ジョン)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
エルトン・ジョンは、ビリー・ジョエルとともに、ピアノ・ロックというジャンルを確立した人物です。
ビリー・ジョエルが、ニューヨークの都会的な音楽であるのに対して、エルトン・ジョンは、イギリス的なロック音楽を特徴としています。
エルトン・ジョンは、ピアノの演奏テクニックが凄く、小さい頃から神童と呼ばれ、11歳の頃に王立音楽院に合格し、クラシック音楽の演奏も得意としています。
1970年代前半に人気の絶頂期を迎えた後、1980年〜1990年代初頭は、人気に翳りが見え、薬物とアルコール依存症になり、精神的に不安定な状態が続いていました。
しかし、1990年代中旬以降は、カムバックし、ディズニー映画の音楽の担当や、ダイアナ元皇太子妃への追悼歌「キャンドル・イン・ザ・ウィンド 1997」を発表するなど、人気を取り戻していきます。
ちなみに、エルトン・ジョンは、「史上最も売れたアーティスト・ランキング」で、5位を記録しています。(このランキングでは、ビートルズが1位となっています。)
そんなエルトン・ジョンの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
エルトン・ジョンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
エルトン・ジョンのアルバムの評価や名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
エルトン・ジョン アルバムランキング
Leather Jackets
評価: 1.5
1986年発売の20作目のアルバムで、エルトン・ジョンのアルバムの中では、最も評価の低いアルバムです。
1970年代に活躍した多くのアーティストが、1980年代になって、流行のサウンドに変化させて失敗してしまったのと同様に、本作も、1980年代の流行のサウンドに乗って失敗してしまったアルバムです。
プロデューサーのガス・ダッジョンや、作詞家のバーニー・トーピンは、本作を最悪なアルバムと評しており、エルトン・ジョンにいたっては、「ドラッグの影響で、記憶にない」と言う始末。
売上も惨憺たる結果でした。
エルトン・ジョンの黒歴史のアルバムです。
Reg Strikes Back
評価: 2.0
1988年発売の21作目のアルバムで、前作「Leather Jackets」と同様、1980年代の悪い方向性が出てしまったアルバムです。
楽器演奏は、1980年代のシンセサイザーが中心で、全体として軽めの垢抜けたサウンドとなっています。
本作は、エルトン・ジョンが喉の手術から復帰したカムバック・アルバムと銘打たれた作品ですが、音楽は、カムバックとはなりませんでした。
「モナ・リザ・アンド・マッド・ハッターズ(パートII)」は、1972年の「ホンキー・シャトー」に収録されていた同曲の続編ですが、「ホンキー・シャトー」とは異なる1980年代のアレンジがされてしまっています。
当時、前作と本作を聞いたエルトン・ジョンのファンは、「もうエルトン・ジョンは終わった」と思った人が多かったのではないでしょうか。
しかし、次回以降のアルバムから、エルトン・ジョンは、本当の復活を果たしていきます。
Victim of Love 恋に捧げて〜ヴィクティム・オブ・ラヴ
評価: 2.2
1979年発売の13作目のアルバムで、当時流行していたユーロ・ディスコサウンドに傾倒したアルバムです。
エルトン・ジョンは、ボーカルのみ担当し、曲提供や演奏は行っていません。
そのため、エルトン・ジョンのピアノ演奏を聴くことはできず、ピアノレスのディスコ調のアレンジがされています。
ディスコ・アルバムとして聞くには、良作なのかもしれませんが、エルトン・ジョンのオリジナル曲もピアノ演奏もない本作は、魅力がありません。
アルバムのタイトル曲「Victim Of Love」だけが中ヒットしたぐらいで、アルバム自体の売上は惨敗、エルトン・ジョンのアルバムの中で、評価の低いアルバムとなりました。
Ice on Fire
評価: 2.3
1984年発売の19作目のアルバムで、1970年代に多くのエルトン・ジョンのアルバムをプロデュースしたガス・ダッジョンが再びプロデュースを行なったアルバムです。
しかし、1970年代のような重厚な音楽ではなく、1980年代らしいモダンなサウンドに仕上がっています。
各曲は悪くないのですが、モダンなサウンドはエルトン・ジョンには合わず、軽いスカスカの音楽になってしまいました。
それでも、本作からシングル・カットされた「悲しみのニキタ」は、全英チャート3位、全米チャート7位を記録するヒットになりました。
ジョージ・マイケルが「悲しみのニキタ」に、クイーンのロジャー・テイラーとジョン・ディーコンが「トゥー・ヤング」に参加していることが話題になったぐらいで、1980年代の悪い部分を取り入れた迷いを感じるアルバムです。
21 AT 33
評価: 2.4
1980年発売の14作目のアルバムで、1980年代を予感させるAOR風のアルバムです。
前作「Victim of Love」が、エルトン・ジョンらしくないユーロ・ディスコのアルバムでしたが、本作は、全曲エルトン・ジョンのオリジナル曲で、エルトン・ジョンがピアノ演奏を行なっているため、エルトン・ジョンらしさが戻ってきました。
しかし、まだ、エルトン・ジョンの本調子ではなく、大人しめで迷いを感じてしまう作品です。
その中でも、「リトル・ジニー」は、AORのバラード曲で、過去5年間で最高の全米チャート3位を記録する久々のヒットになりました。
尚、アルバム名の「21 AT 33」とは、エルトン・ジョンが、33歳で制作した21枚目のアルバム(ベスト・アルバム、ライブ・アルバム含む)という意味があります。
Jump Up!
評価: 2.45
1982年発売の16作目のアルバムで、クリス・トーマスが初めて全面プロデュースしたアルバムです。
ピアノ・ロックのアルバムで、ピアノやシンセサイザーの軽快な曲が多く収録されています。
本作の中では、ジョン・レノンに捧げた追悼曲「エンプティー・ガーデン」と、シングル・カットされたバラード曲「ブルー・アイズ」が有名曲で、それ以外の曲は、エルトン・ジョンのライブで演奏されたことがなく、有名な曲はありません。
本作には、TOTOのドラマー ジェフリー・ポーカロや、The Whoのピート・タウンゼントがゲスト参加しています。
Empty Sky エルトン・ジョンの肖像
評価: 2.5
1969年発売のエルトン・ジョンの記念すべきファースト・アルバムです。
荒削りな演奏で、まだ、エルトン・ジョンの音楽性は確立されておらず、オルガンや、ハーモニカ、フルート、チェンバロ、サックスなど色々な楽器が使用されており、ピアノ・ロックと言うよりも、プログレッシブ・ロックに近いサウンドとなっています。
エルトン・ジョンのアルバムの中では、影が薄い作品ですが、収録曲「スカイライン・ピジョン」は、エルトン・ジョンのお気に入りの楽曲で、エルトン・ジョンのライブにおいて、しばしば演奏され、本作の中では、最も知られた曲です。
本作は、当時イギリスでのみで発売されましたが、全く売れませんでした。
その後、1975年に、アメリカでも、ようやく発売され、全米チャート6位を記録しました。
Caribou
評価: 2.6
1974年発売の8作目のアルバムで、前作「黄昏のレンガ路」が大成功したことから、多大なプレッシャーの中、急ピッチで制作されたアルバムです。
本作は、わずか9日でレコーディングされており、そのためか、かなり荒削りな作品に仕上がっています。
プロデューサーのガス・ダジョンは、本作を「くだらない作品」と一蹴しています。
それでも、全米チャート、全英チャートともに1位を記録しているため、当時のエルトン・ジョンの人気が凄かったことが分かります。
本作には、ダスティ・スプリングフィールド、タワー・オブ・パワー・ホーン・セクション、ビーチボーイズのカール・ウィルソンやブルース・ジョンストンが参加しており、迫力のある演奏は維持されています。
The Fox
評価: 2.65
1981年発売の15作目のアルバムで、新たなプロデュース パートナーのクリス・トーマスがプロデュースに加わった最初のアルバムです。
前作「21 AT 33」の延長線上のAOR風のアルバムですが、前作よりもロック色が強くなり、迫力が増しています。
「ハート・インザ・ライト・プレイス」「カーラのエチュード」「ファンファーレ」「愛しのクローエ」の4曲は、1979年8月〜1980年3月に録音され、エルトン・ジョンとクライヴ・フランクスがプロデュースしています。
それ以外の曲は、クリス・トーマスがプロデュースを行なっています。
本作では、シングル・カットされた哀愁感のある疾走曲「恋は、はかなく」と、オーケストラ、ピアノ、シンセサイザーを使用した壮大なバラード曲「カーラのエチュード」〜「愛しのクローエ」がおすすめ曲です。
Tumbleweed Connection エルトン・ジョン3
評価: 2.7
1970年発売の3作目のアルバムで、カントリー&ウエスタンとアメリカーナをテーマにしたコンセプト・アルバムです。
セピア色のジャケットからも分かる通り、カントリー・ロックの渋ーいアルバムです。
本作には、エルトン・ジョンのヒット曲は収録されていませんが、カントリー調の「故郷は心の慰め」が、エルトン・ジョンの代表曲と言っても良い曲です。
全曲バーニー・トーピンとの共作曲で、バーニー・トーピンは、本作を、「ザ・バンドの影響を受けて制作した」と語っています。
エルトン・ジョンの派手な演奏は聞けませんが、しっとりとしたエルトン・ジョンを聞きたい人には、ぴったりのアルバムです。
全英チャート2位、全米チャート5位を記録しました。
Made in England
評価: 2.75
1995年発売の25作目のアルバムで、ストリングスなどの生演奏を主体とした原点回帰のアルバムです。
そのため、シンプルな音作りが特徴で、ジャケットも曲名も非常にシンプルなものとなっています。
本作は、1980年初頭からエルトン・ジョンのアルバムをプロデュースしていたクリス・トーマスから離れて、旧知のグレッグ・ペニーと共にセルフ・プロデュースを行なっています。
ほとんどの曲で弦楽器が使用されており、特に、「ラティテュード」では、ジョージ・マーティンがアレンジを行なっており、マンドリン、ホーン、ストリングスを使用したビートルズを彷彿させるカントリー曲です。
全体的に、1970年代のエルトン・ジョンを感じさせるアルバムです。
次は、20位 → 11位 です。