Deep Purple(ディープ・パープル)全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第5位
Come Taste the Band

ken
リッチー・ブラックモアが抜けてしまったために、ディープ・パープルらしさがないが、完成度の高いアルバムだな。
kat
発売当初は、ディープ・パープルのファンからは、駄作扱いされていたアルバムのようだね。最近では、再評価されているアルバムだね。

評価: 3.7

1975年発売の10作目のアルバムで、ディープ・パープルの中心人物であったリッチー・ブラックモアがバンドから脱退し、

代わりにアメリカのバンド ジェイムス・ギャングに所属していたトミー・ボーリンが加わって制作されたアルバムです。

ソウル&ファンキーな路線が更に強まり、ディープ・パープルらしさが無くなってしまったために、世間一般では、評価の低い作品となっています。

売り上げも、全英チャート19位、全米チャート43位と低迷してしまいました。

しかし、ディープ・パープルらしさを求めなければ、完成度が高く、全く、駄作には感じません。

ジョン・ロードの「ディープ・パープルの名前で出すべきではなかった」との言葉が、このアルバムを象徴しています。

もっと評価されるべき、もったいないアルバムです。

第4位
Perfect Strangers

ken
第2期ディープ・パープルの黄金メンバが戻ってきたアルバムだな。音楽は、レインボーに似ているな。
kat
黄金メンバだけあって、「in Rock」や「Machine Head」に引けを取らない、パワフルなアルバムだね。

評価: 3.8

1984年発売の11作目のアルバムです。

第2期ディープ・パープルのメンバで制作されたアルバムで、前作「Come Taste the Band」から9年ぶり、

第2期ディープ・パープルの「紫の肖像」から11年ぶりに発売されたアルバムです。

70年代初頭の第2期ディープ・パープルのアルバムよりも、音質がよく、時代の進化を感じます。

ディープ・パープルの復活によって、リッチー・ブラックモアが結成したレインボーは、活動を停止しますが、

本作は、レインボーを彷彿させるような曲が多く収録されています。

世間一般にも評価が高く、全英チャート5位、全米チャート17位と好成績を残しました。


Burn 紫の炎

ken
ブルージーな曲が多いが、オープニング・ナンバー「Burn」は、ハード・ロックの名曲だな。
kat
デイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズの加入によって、ブルース色の強いアルバムになったね。

評価: 3.9

1974年発売の8作目のアルバムで、ボーカルが、デイヴィッド・カヴァデールに、ベースが、グレン・ヒューズに変更され、

第3期ディープ・パープルがスタートしたアルバムです。

第2期ディープ・パープルで、ハード・ロックの頂点を極めた中、バンドの核となるボーカルの交代は、かなりの挑戦だったかと想像できます。

本作は、第2期ディープ・パープルにはなかったブルースの要素が加わることで、泥臭くファンキーな魅力が、新たに加わりました。

ハード・ロックの古典となっている「Burn」や、ノリの良い「Lay Down, Stay Down」、ファンキーな「You Fool No One」、ブルース・バラード「Mistreated」など、

聞きどころの多いアルバムです。

全英チャート3位、全米チャート9位を記録しました。


Deep Purple in Rock

ken
このアルバムから、ディープ・パープルのハード・ロック路線が始まったな。第1期ディープ・パープルとは、迫力が全然違うな。
kat
リッチー・ブラックモアのギターが前面に出てきたことと、ボーカルが、イアン・ギランに変わったことで、迫力が凄くなったね。

評価: 4.0

1970年発売の4作目のアルバムで、ボーカルが、イアン・ギランに、ベースが、ロジャー・グローヴァーに変更され、

第2期ディープ・パープルがスタートしたアルバムです。

第1期ディープ・パープルのアート・ロックとは異なり、ハード・ロックに方向転換した最初のアルバムです。

「Machine Head」に並ぶ、ハード・ロックの金字塔的な作品で、オープニング・ナンバー「Speed King」から、パワーが全開しています。

「Child in Time」は、イアン・ギランのシャウトが物凄く、

ハード・ロックに路線変更する上で、ボーカルをイアン・ギランに変更したことが、正解だったと分かる1曲です。

捨て曲のない名盤で、全英チャートでは、4位を記録しました。


Machine Head

ken
このアルバムは、誰もが認めるハード・ロックの名盤だな。このアルバムなくして、ディープ・パープルは語れないな。
kat
「Smoke on the Water」は、ディープ・パープルのことを知らなくても、誰もが聞いたことのある名曲だね。

評価: 4.5

1972年発売の6作目のアルバムで、ディープ・パープルのアルバムだけでなく、ハード・ロック史上においても、名盤に値する作品です。

1曲目の「Highway Star」から、ハイテンションで飛ばしまくっており、その勢いを、ラストまで持ち続けています。

「Smoke on the Water」は、誰もが聞いたことのある超有名曲で、それ以外にも、

ディープ・パープルの定番曲になっている「Pictures of Home」「Lazy」「Space Truckin’」など、名曲が揃っているアルバムです。

ハード・ロック ファンは、持っていて当たり前の古典のハード・ロック アルバムで、文句なしに、ディープ・パープル No.1のアルバムです。

全英チャート1位、全米チャート7位を記録しました。

その他のおすすめアルバム

    Turning to Crime

  • 2021年発売の22作目のアルバムで、ディープ・パープル初のカヴァー・アルバムです。Fleetwood Mac、Bob Dylan、Little Feat、Jeff Beck Group、Creamなど、1960年代、1970年代のブルース・ロックを中心とした曲をカヴァーしています。レッド・ツェッペリンもカヴァーしていた「Dazed and Confused」も取り上げています。
  • メンバ全員が楽しげに演奏しており、聴いている方も明るくなれる作品です。70歳半ばになろうとしているお爺ちゃんバンドが演奏しているとは思えない、迫力のあるアルバムです。
  • ディープ・パープルのイメージとは違う曲も多く収録されていますが、ブルースが好きな人には、楽しめるアルバムです。
    Concerto for Group and Orchestra

  • 1969年9月24日にロイヤル・アルバート・ホールで、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演したライブ・アルバムです。クラシックとロックの融合を図ったライブです。
  • 第2期ディープ・パープルの最初のアルバムであり、ディープ・パープルの曲では、「Hush」「Wring That Neck」「Child in Time」を演奏しています。
  • クラシックらしい、第一楽章〜第三楽章という曲名が付いていますが、ロック協奏曲と言うのが一番しっくりくる題名かと思います。斬新なライブ・アルバムです。
    Made in Japan

  • 1972年初来日した時のライブ音源で、ディープ・パープルのライブ・アルバムの中だけではなく、ロック全体としても、名盤に値するライブ・アルバムです。
  • 本作をきっかけに、他の多くのアーティストが、日本のライブ・アルバムを発売することになります。日本の録音機材が優秀だったことが分かります。
  • デラックス・エディションには、アンコール曲「Black Night」「Speed King」「Lucille」が収録されています。
    Made in Europe

  • 第3期ディープ・パープル(ボーカルは、デイヴィッド・カヴァデール)時代の1975年4月パリ公演のライブ音源から、5曲が選曲されています。
  • アルバム「Burn 紫の炎」と「Stormbringer 嵐の使者」からの選曲のみですが、リッチー・ブラックモアのギター・プレイが素晴らしく、バンド脱退前に、大仕事をしてくれました。
    Nobody’s Perfect

  • 「The House of Blue Light」発表後の1987年ツアーのライブ・アルバムです。アルバム「Perfect Strangers」「The House of Blue Light」からの選曲と、第2期ディープ・パープル時代からの選曲が中心となっています。
  • 全盛期の「Made in Japan」の演奏には及びませんが、熟練味を帯びた演奏が聞けます。特に、ジョン・ロードのキーボード・ソロが、聴きどころのアルバムです。


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ディープ・パープルのメンバ

ディープ・パープルは、メンバ変動が激しいバンドであるため、黄金期の第2期ディープ・パープルのメンバだけ、紹介します。

  • リッチー・ブラックモア(ギター担当)
    ディープ・パープルの創始者であり、ディープ・パープルの中心人物の1人です。
    ロック界では珍しく、ドラッグはもちろん煙草も吸わないクリーンな人で、アルコールも分をわきまえた量しか飲みません。
    ただ、女性関係は激しく、4度の結婚歴があります。
    音楽は、ハード・ロックにクラシック要素を取り入れ、様式美の強い曲が多いのが特徴です。
    ディープ・パープル以外にも、レインボーやブラックモアズ・ナイトでの活動が有名です。
  • ジョン・ロード (キーボード担当)
    ディープ・パープルの創始者であり、リッチー・ブラックモアと同様、ディープ・パープルの中心人物の1人です。
    クラシック・ピアニストを目指していたことから、オーケストラとの共演を好んで行なっています。
    ジャズ オルガニストのジミー・スミスに影響を受け、ディープ・パープルでは、ハモンド・オルガンを中心に演奏を行なっています。
    残念ながら、2011年肺塞栓症のため他界してしまいます。
  • イアン・ペイス(ドラム担当)
    オリジナル・メンバーで、唯一、現在でもディープ・パープルに在籍している人です。
    ジョン・ボーナムやコジー・パウエルなどと同様、ハードロック界を代表するドラマーであります。
    ディープ・パープル以外では、ホワイトスネイク、ゲイリー・ムーア・バンドに加入したり、ポール・マッカートニーやジョージ・ハリソンのレコーディングなどに参加しています。
  • イアン・ギラン(ボーカル担当)
    ディープ・パープルには、「in Rock」から加入しており、リッチー・ブラックモアとの確執で、何度もディープ・パープルを解雇されてしまいます。
    リッチー・ブラックモアのいなくなった「Purpendicular」以降は、ディープ・パープルの固定メンバとして、約25年以上、現在でもディープ・パープルで活動しています。
    ディープ・パープル以外では、イアン・ギラン・バンドを結成したり、ブラック・サバスのアルバムにも参加していたことがありました。
    シャウト・ボーカルを得意としており、ディープ・パープルでは、「in Rock」に収録されている「Child in Time」を聞けば、そのボーカルの凄さが分かるかと思います。
  • ロジャー・グローヴァー(ベース担当)
    ディープ・パープルには、イアン・ギランと同様、「in Rock」から加入しています。
    ディープ・パープル加入前は、イアン・ギランとともに、エピソード・シックスというバンドで活動していました。
    ディープ・パープルでは、第3期ディープ・パープル時代に解雇されてしまいますが、「Perfect Strangers」から復帰し、現在でも、ディープ・パープルで活動しています。
    ディープ・パープル以外では、レインボーに参加したり、音楽プロデューサーとしても活躍しています。

ディープ・パープルの音楽

ディープ・パープルは、メンバ変動が激しいことから、サウンドもアルバムごとに微妙な変化がありますが、基本的には、第1期ディープ・パープルのアート・ロックと、第2期ディープ・パープル以降のハード・ロックに分けられます。

ディープ・パープルの各期の初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【第1期ディープ・パープルのアルバム】

ロッド・エヴァンス – リード・ボーカル
リッチー・ブラックモア – ギター
ニック・シンパー – ベース
ジョン・ロード – オルガン
イアン・ペイス – ドラムス

  • Shades of Deep Purple ハッシュ(1968年):中級者向け
  • The Book of Taliesyn 詩人タリエシンの世界(1968年):上級者向け
  • Deep Purple ディープ・パープル III(1969年):中級者向け

【第2期ディープ・パープルのアルバム】

イアン・ギラン – リード・ボーカル
リッチー・ブラックモア – ギター
ロジャー・グローヴァー – ベース
ジョン・ロード – キーボード
イアン・ペイス – ドラムス

  • Deep Purple in Rock(1970年):初心者向け
  • Fireball(1971年):上級者向け
  • Machine Head(1972年):初心者向け
  • Who do We think We are 紫の肖像(1973年):上級者向け
  • Perfect Strangers(1984年):初心者向け
  • The House of Blue Light(1987年):中級者向け
  • The Battle Rages On 紫の聖戦(1993年):上級者向け

【第3期ディープ・パープルのアルバム】

デイヴィッド・カヴァデール – リード・ボーカル
リッチー・ブラックモア – ギター
グレン・ヒューズ – ベース, ボーカル
ジョン・ロード – キーボード
イアン・ペイス – ドラムス

  • Burn 紫の炎(1974年):初心者向け
  • Stormbringer 嵐の使者(1974年):上級者向け

【第4期ディープ・パープルのアルバム】

デイヴィッド・カヴァデール – リード・ボーカル
トミー・ボーリン – ギター
グレン・ヒューズ – ベース, ボーカル
ジョン・ロード – キーボード
イアン・ペイス – ドラムス

  • Come Taste the Band(1975年):初心者向け

【第5期ディープ・パープルのアルバム】

ジョー・リン・ターナー – リード・ボーカル
リッチー・ブラックモア – ギター
ロジャー・グローヴァー – ベース
ジョン・ロード – キーボード
イアン・ペイス – ドラムス

  • Slaves and Masters(1990年):初心者向け

【第6期ディープ・パープルのアルバム】

イアン・ギラン – リード・ボーカル
スティーヴ・モーズ – ギター
ロジャー・グローヴァー – ベース
ジョン・ロード – キーボード
イアン・ペイス – ドラムス

  • Purpendicular 紫の証(1996年):中級者向け
  • Abandon(1998年):中級者向け

【第7期ディープ・パープルのアルバム】

イアン・ギラン – リード・ボーカル
スティーヴ・モーズ – ギター
ロジャー・グローヴァー – ベース
ドン・エイリー – キーボード
イアン・ペイス – ドラムス

  • Bananas(2003年):初心者向け
  • Rapture of the Deep(2005年):上級者向け
  • Now What?!(2013年):中級者向け
  • Infinite(2017年):上級者向け
  • Whoosh!(2020年):上級者向け

まとめ

最後に、ディープ・パープルのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Machine Head 4.5
2位Deep Purple in Rock 4.0
3位Burn 紫の炎 3.9
4位Perfect Strangers 3.8
5位Come Taste the Band 3.7
6位Slaves and Masters 3.5
7位Purpendicular 紫の証 3.4
8位Bananas 3.3
9位Now What?! 3.2
10位Abandon 3.1
11位The House of Blue Light 3.0
12位Stormbringer 嵐の使者 2.9
13位Deep Purple ディープ・パープル III 2.8
14位Rapture of the Deep 2.7
15位Fireball 2.6
16位Shades of Deep Purple ハッシュ 2.5
17位Whoosh! 2.4
18位Infinite 2.3
19位Who Do We Think We Are 紫の肖像 2.2
20位The Book of Taliesyn 詩人タリエシンの世界 2.1
21位The Battle Rages On 紫の聖戦 2.0

1位〜3位は、ディープ・パープルの定番アルバムであるため、予想通りの結果だったのではないでしょうか。

意外にも(と言うのは失礼ですが)、リッチー・ブラックモア脱退後のアルバムでも、ランキングの高いアルバムがあることに、驚かれた方もいるかと思います。

リッチー・ブラックモアや、ジョン・ロードがいなくなったディープ・パープルでも、素晴らしいアルバムを何枚か残していますので、このランキングを参考に、その他のアルバムも聞いてみることをおすすめします。

意外な発見ができるかもしれません。

次回は、ディープ・パープルの活動停止時に、リッチー・ブラックモアが結成したレインボーの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

ディープ・パープルのグッズ紹介

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