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Deep Purple(ディープ・パープル)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の全アルバムランキングをしましたので、
今回は、Deep Purple(ディープ・パープル)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。
ディープ・パープルは、ギターのリッチー・ブラックモアと、キーボードのジョン・ロードを中心に、1968年に結成されました。
結成当時のディープ・パープルの音楽は、ハード・ロックではなく、サイケデリックの要素が強いアート・ロックでした。
その後、ハード・ロックに転換していきますが、メンバーの変動が激しく、ボーカルとベースは、常にメンバー交代を繰り返してきました。
オリジナルメンバーでは、唯一、ドラムのイアン・ペイスだけが、現在も、バンドに在籍しています。
この辺りが、メンバー不変のレッド・ツェッペリンとは、異なるところです。
レッド・ツェッペリは、ドラムのジョン・ボーナムが死去した後、解散してしまいましたが、ディープ・パープルは、主要メンバーがいなくなった現在でも活動しています。
そんなディープ・パープルの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ディープ・パープルのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ディープ・パープルのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
ディープ・パープル アルバムランキング
The Battle Rages On 紫の聖戦
評価: 2.0
1993年発売の14作目のアルバムで、イアン・ギランが復帰し、再々度、第2期ディープ・パープルのメンバーで制作されたアルバムです。
前作「Slaves and Masters」に参加したジョー・リン・ターナーは、その仕事ぶりに、バンド・メンバーの不満が募り、解雇されてしまいました。
ジョー・リン・ターナーに代わるボーカリストの候補として、第2期ディープ・パープルのイアン・ギランが挙がってくるのは当然で、
バンド・メンバーとレコード会社は、リッチー・ブラックモアの反対を押し切って、イアン・ギランを復活させました。
そのため、本作は、リッチー・ブラックモアのやる気のなさと、バンドの確執を感じる駄作となってしまいました。
それでも、「The Battle Rages On」「Anya」「A Twist in the Tale」の3曲は、佳曲であるため、一聴の価値はあります。
The Book of Taliesyn 詩人タリエシンの世界
評価: 2.1
1968年発売のディープ・パープルのセカンド・アルバムで、前作ファースト・アルバムのアート・ロックを継承しながらも、ハード・ロック色を打ち出してきたアルバムです。
短期間の制作であったために、3曲がカヴァー曲になっており、その中の1曲は、ビートルズの曲(「We Can Work It Out」)です。
クラシックの曲をパロディ化するような試みもされており、「River Deep, Mountain High」では、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」を、「Anthem」では、バッハの曲をモチーフにしています。
前作よりも売り上げは落ち、全米チャートでは、54位止まりでした。
Who Do We Think We Are 紫の肖像
評価: 2.2
1973年発売の7作目のアルバムです。
本作は、度重なるツアーでメンバーが疲弊していたことと、イアン・ギランとリッチー・ブラックモアの関係が険悪になった状況で制作されたため、リッチー・ブラックモアのやる気が感じられず、前作「Machine Head」のようなパワーはなくなり、地味なアルバムになりました。
本作の中では、ポップでノリの良い「Woman From Tokyo」ぐらいが、おすすめ曲で、その他の曲は、あまり印象に残りません。
結局、本作発売後、イアン・ギランとロジャー・グローヴァーが脱退し、黄金期の第2期ディープ・パープルが終了してしまいました。
このような状況の中でも、本作は、全英チャート4位、全米チャート15位と健闘しました。
Infinite
評価: 2.3
2017年発売の20作目のアルバムで、前作「Now What?!」と同様、ボブ・エズリンをプロデューサーに迎え入れて制作されたアルバムです。
前作「Now What?!」は、プログレッシブ・ロックの要素を取り入れ、新鮮味を感じさせましたが、
本作は、昔のディープ・パープルとプログレッシブ・ロックを足し合わせたようなサウンドで、中途半端に感じてしまいます。
ドアーズの「Roadhouse Blues」をカヴァーしていますが、これも、時代遅れな印象を受けます。
全体的に、悪いアルバムではありませんが、キラー・チューンがないため、淡々と終了してしまう印象を受けます。
それでも、全英チャート6位を記録しており、ディープ・パープルの底力を感じます。
Whoosh!
評価: 2.4
2020年発売の21作目のアルバムで、プロデューサーは、3作連続で、ボブ・エズリンが担当しています。
デビュー・アルバム「ハッシュ」の発表から、50年以上経過しましたが、
50年以上バンドを継続してきた重みはなく、爽やかさを感じる円熟味のあるロック・アルバムに仕上がっています。
本作がラスト・アルバムになることを意識したのか、1968年のファースト・アルバム「Shades of Deep Purple ハッシュ」に収録されている「And the Address」が再演されています。
結局、20204年に、「=1」が発表され、本作が、ラスト・アルバムにはなりませんでした。
Shades of Deep Purple ハッシュ
評価: 2.5
1968年発売のディープ・パープルの記念すべきデビュー・アルバムです。
ヴァニラ・ファッジのアプローチを参考にしていると言われており、ヴァニラ・ファッジのサウンドにかなり近いものがあります。
半分の曲がカヴァー曲であるため、オリジナリティはまだありませんが、演奏技術は高いことが分かります。
特に、「Mandrake Root」は、オルガンとギターのバトル演奏が凄く、ライブでのハイライト曲になっていました。
「Hush」は、米国でシングル・カットされ、ビルボード・チャート4位となる快挙を成し遂げています。
第1期ディープ・パープルで制作されたこのデビュー・アルバムは、ハード・ロックではなく、アート・ロックの作品です。
Fireball
評価: 2.6
1971年発売の5作目のアルバムで、ツアーの合間の短期間に制作されたアルバムであるため、雑な作りの印象を受けます。
ディープ・パープルのアルバムの中では、地味なアルバムで、「Deep Purple in Rock」と「Machine Head」の名作の間に挟まれていることも、更に地味な印象を与えています。
本作の中では、1曲目の「Fireball」が、疾走感のあるディープ・パープルらしい、ハード・ロックしている曲ですが、緊張感が薄い感じがします。
アルバムは地味ではありますが、全英チャート1位、全米チャート32位と商業的には成功しました。
次は、15位 → 6位 です。