Rainbow(レインボー)全アルバム ランキング|おすすめアルバム

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Rainbow(レインボー)全アルバム ランキング

前回は、Deep Purple(ディープ・パープル)の全アルバムランキングをしましたので、

今回は、リッチー・ブラックモアが、ディープ・パープル脱退後に結成したRainbow(レインボー)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。


レインボーは、実質、リッチー・ブラックモアのソロ・プロジェクト的な要素が強く、ディープ・パープルと同様、アルバムごとに、メンバー交代を繰り返してきました。

その中でも、ロニー・ジェイムス・ディオと、コージー・パウエルが参加していた時期が、最強ラインナップで、このメンバーで制作したアルバム「虹を翔る覇者」と「バビロンの城門」は、様式美のあるハードロックを展開し、レインボーの中でも、最も人気の高いアルバムです。

その後は、メンバー交代を繰り返しながら、アメリカ進出のために、アメリカナイズされたポップなハードロックを展開していくことになります。

そんなレインボーの全スタジオ・アルバムを、ランキングしていきます。


ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

レインボーのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、

レインボーのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

レインボー アルバムランキング

第8位
Stranger in Us All 孤高のストレンジャー

ken
1995年に、レインボーが再結成された時のアルバムだな。綺麗に作りすぎていて、面白みが欠けてしまったな。
kat
1990年代らしい、きっちりとした緻密なサウンドだから、昔のような危うさが無くなってしまったね。

評価: 2.8

1995年発売の8作目のアルバムで、リッチー・ブラックモアが、2度目のディープ・パープルの脱退を機に、レインボーを再結成し、12年ぶりに発表したアルバムです。

前作「Bent Out of Shape」から、リッチー・ブラックモア以外は、メンバーが一新されました。

1970年代、1980年代のアルバムのような緊迫感は無くなり、ノビノビとした印象を受けます。

全曲無難な出来で、あまり特筆すべき曲はありませんが、唯一「Black Masquerade」が、昔のレインボーらしい様式美があり、おすすめ曲です。

不思議なことに、本作は、全米、全英では見向きもされませんでしたが、日本、フィンランド、スウェーデンなどで、好成績を残しました。

第7位
Straight Between The Eyes 闇からの一撃

ken
世間一般的に、このアルバムは、レインボーの一番の駄作と言われているらしいが、全く駄作ではないな。
kat
このアルバムの出来で駄作と言われてしまうのは、それだけレインボーの他のアルバムが凄いと言うことだね。

評価: 2.9

1982年発売の6作目のアルバムで、アメリカ進出を狙った売れ路線のサウンドであるためか、一般的に、駄作と言われているアルバムです。

レインボーのアルバムの中では、下位の位置付けになってしまいますが、それでも、1曲目「Death Alley Driver」から、疾走曲で飛ばしまくっており、決して駄作のアルバムではありません。

2曲目「Stone Cold」も、哀愁を帯びたバラード曲で、素晴らしい曲です。

全体的に、メロディアスな曲が多いアルバムで、アメリカ進出への狙い通り、本作は、全米30位と好成績を残しました。

第6位
Ritchie Blackmore’s Rainbow 銀嶺の覇者

ken
レインボーのデビュー・アルバムは、様式美のあるブルース・ハードロックのアルバムだな。
kat
ブラック・サバスもそうだったけど、ディオのボーカルが入ると様式美を感じるね。

評価: 3.0

1975年発売のファースト・アルバムで、ロニー・ジェイムス・ディオがいたバンド エルフのメンバーと共に制作されたアルバムです。

当時、リッチー・ブラックモアは、ディープ・パープルのメンバーとの対立によって、ディープ・パープルを脱退し、ソロ名義でレインボーを結成しました。

そのため、本作は、アルバム名から分かる通り、リッチー・ブラックモアのソロ・プロジェクト的な要素の強いアルバムです。

サウンドは、デイヴィッド・カヴァデールが参加した第3期ディープ・パープルに近く、ブルース・ロック色の強いアルバムです。

レインボーのアルバムの中では、あまり人気のないアルバムですが、ディオのボーカルが凄く、オープニング・ナンバーの「Man on the Silver Mountain」から、ディオのボーカルが光っています。

第5位
Bent Out Of Shape ストリート・オブ・ドリームス

ken
このアルバムは、メロディアスでバラード曲が優れているアルバムだな。
kat
ジョー・リン・ターナーのボーカルが、レインボーのバラード曲に合っており、歌唱力が凄いことが分かるね。

評価: 3.2

1983年発売の7作目のアルバムで、レインボーのアルバムの中では、最もメロディアスなアルバムです。

ハード・ロックらしさは、かなり薄れていますが、名バラード曲「Can’t Let You Go」「Street of Dreams」が収録されており、この2曲だけでも、聴く価値があります。

また、本作は、ジョー・リン・ターナーの歌唱力が最も良く分かるアルバムです。

本作発売後、ディープ・パープルが再活動することになり、一旦、レインボーは、解散してしまいます。

最後のレインボーのアルバムとしては、上出来のアルバムです。

第4位
Difficult to Cure アイ・サレンダー

ken
このアルバムの中では、「アイ・サレンダー」が有名な曲だな。前作「Down to Earth」よりも更にポップなアルバムになったな。
kat
ボーカル曲だけでなく、インストゥルメンタルの曲も良い曲が収録されているね。

評価: 3.3

1981年発売の5作目のアルバムで、コジー・パウエルが脱退し、ボーカルが、グラハム・ボネットから、ジョー・リン・ターナーに代わって制作されたアルバムです。

前作「Down to Earth」から取り入れたポップ路線を更に進化させ、キャッチーな曲が増えています。

シングル・カットされたオープニング・ナンバー「I Surrender」は、哀愁感のあるポップなバラード曲で、レインボーの作品の中では、最も有名な曲です。

ポップな曲ばかりではなく、ハード・ロックの疾走曲「Spotlight Kid」や、哀愁漂う泣きのギターが素晴らしいインストゥルメンタル曲「Maybe Next Time」など、聞きどころの多いアルバムです。

ラストは、レインボー流にアレンジされたベートヴェンの第九で締め括られます。


Down to Earth

ken
骨太のハードロックから、ポップなハードロックに変わってしまったな。レインボーの変化がはっきり分かるアルバムだな。
kat
ポップになってしまったのは、ボーカルが、ディオから、グラハム・ボネットに変わったことが大きいね。

評価: 3.4

1979年発売の4作目のアルバムで、ボーカルに、グラハム・ボネット、キーボードに、ドン・エイリー、プロデューサーに、ディープ・パープルのロジャー・クローヴァーを迎え入れて制作されたアルバムです。

前作「Long Live Rock ‘n’ Roll Rainbow」が、米国チャートでは89位と振るわなかったために、アメリカ進出を図るべく、アメリカナイズされたポップなハード・ロック路線に、サウンドを変化させました。

通常、サウンドを一気に変化させると失敗してしまうバンドが多い中、本作は、失敗作にならず、前作までのパワーを持ったままメロディアスさが加わり、一般受けする良作のアルバムに仕上がっています。


Long Live Rock ‘n’ Roll Rainbow バビロンの城門

ken
前作「Rising」のような壮大な曲はなくなり、シンプルなハード・ロックの曲が増えたな。
kat
前作のような様式美はなくなってしまったけど、各曲がコンパクトになり、ハード・ロックしているアルバムだね。

評価: 3.8

1978年発売の3作目のアルバムで、黄金時代のメンバー(リッチー・ブラックモア、ロニー・ジェイムス・ディオ、コージー・パウエル)で制作された第2弾のアルバムです。

前作「Rising」と同様、素晴らしい曲の詰まった傑作アルバムですが、前作とは違って、シンプルなハード・ロックのアルバムです。

リッチー・ブラックモアの印象的なギターと歌メロが素晴らしく、特に、「Kill the King」は、スピード感溢れる疾走曲で、レインボーを語る上では外せない名曲です。

その他にも、オリエンタルな雰囲気のある「Gates of Babylon」、美しいバラード曲「Rainbow Eyes」など、名曲が多く収録されています。


Rainbow Rising 虹を翔る覇者

ken
レインボーのアルバム中では、最も様式美があり中世ヨーロッパを感じさせるハード・ロック アルバムだな。
kat
壮大な大作志向の曲が増えたアルバムだね。後半の2曲は、クラシック要素も加わり、圧巻の曲だね

評価: 4.2

1976年発売のセカンド・アルバムで、前作「Ritchie Blackmore’s Rainbow」に参加していたエルフのメンバーは、ディオ以外、全員解雇され、メンバーを一新して制作されたアルバムです。

その中でも、ジェフ・ベック・グループにも参加していたことのあるドラマーのコジー・パウエルの加入が、本作を更にパワフルにしました。

本作の中では、後半の「Stargazer」と「A Light in the Black」が、ドラマチックな展開がされる壮大な様式美を持ち、最も聴きどころのある曲です。

この2曲以外にも、幻想的な「Tarot Woman」や、哀愁のある「 Run With the Wolf」など、どの曲も素晴らしく、レインボーのアルバムの中で、最も人気のあるアルバムです。

その他のおすすめアルバム

    On Stage

  • 1976年12月16日の日本武道館公演とドイツでの公演からピックアップされたライブ・アルバムで、ディープ・パープルの「Made In Japan」に並ぶ、ライブ・アルバムの名盤です。
  • ファースト・アルバム「Ritchie Blackmore’s Rainbow」からの選曲が主体ですが、「Kill the King」が、スタジオ・アルバム発売前に先行して演奏されています。レインボー以外にも、ディープ・パープルの曲(「Mistreated」)も演奏されています。
  • レインボーのライブでお馴染みの「虹の彼方に」のイントロから、「Kill the King」が始まりますが、その時点で、アドレナリンが出まくり、圧倒されてしまいます。
    Finyl Vinyl

  • 本作は、シングルのカップリング(B面)曲と、歴代シンガーをフィーチャーしたライブ・テイク曲をまとめたコンピレーション・アルバムです。
  • ライブ・テイクのほとんどが、ジョー・リン・ターナーのテイク曲が占めています。各曲スタジオ版よりも迫力があるため、本作を聞くと、レインボーは、ライブ映えするバンドであったことが分かります。
    Catch the Rainbow

  • ファースト・アルバム「銀嶺の覇者」から、「Bent Out Of Shape」までの曲を、時代順に収録した2枚組のベスト・アルバムです。
  • レインボーの有名曲が網羅され、ベストな選曲がされているため、レインボーの初心者向けのベスト・アルバムです。歴代のボーカリストの歌声を比べながら楽しむことができます。


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レインボーのメンバー

レインボーは、ディープ・パープル同様、メンバー変動が激しいバンドであったため、主要のメンバーだけ、紹介します。

  • リッチー・ブラックモア(ギター担当)
    レインボーの創始者であり、レインボーの中心人物です。
    ディープ・パープルのメンバーとの確執により、ディープ・パープルを脱退し、レインボーを結成しました。
    音楽は、ハード・ロックにクラシック要素を取り入れ、様式美の強い曲が多いのが特徴です。
    レインボー、ディープ・パープル以外にも、ブラックモアズ・ナイトを結成して活動をしています。
  • ロニー・ジェイムズ・ディオ(ボーカル担当)
    元々は、エルフというバンドに所属していましたが、リッチー・ブラックモアに見出され、「銀嶺の覇者」「虹を翔る覇者」「バビロンの城門」の3枚のアルバムに参加しました。
    レインボー以外では、ブラック・サバスに一時的に参加していましたが、トラブル・メーカーであることから、レインボーも、ブラック・サバスも追い出される形で、脱退してしまいます。
    残念ながら、2010年に癌でお亡くなりになりました。
  • コジー・パウエル(ドラム担当)
    ジェフ・ベック・グループ、マイケル・シェンカー・グループ、ホワイト・スネーク、EL&Pなど、多数のバンドを渡り歩いたドラマーで、レインボーのアルバムでは、「虹を翔る覇者」「バビロンの城門」「Down to Earth」に参加しました。
    ロック・ドラムヒーローの先駆者として知られますが、残念ながら、1998年に自動車事故でお亡くなりになりました。
  • ロジャー・グローヴァー(ベース担当、プロデューサー)
    ディープ・パープルのメンバーでもあり、ディープ・パープルでもベースを担当しています。
    ディープ・パープルでは、第3期ディープ・パープル時代に解雇されてしまいますが、1979年リッチー・ブラックモアの誘いにより、レインボーに加入しました。
    レインボーでは、プロデューサーとしても活躍しました。
  • ジョー・リン・ターナー(ボーカル担当): 
    元々は、ファンダンゴというバンドに所属し、オールマン・ブラザーズ・バンドや、ビーチ・ボーイズなど、有名なバンドとツアーに回っていたこともありました。
    リッチー・ブラックモアに見出され、レインボーでは、「Difficult to Cure」「Straight Between the Eyes」「Bent Out of Shape」の3枚のアルバムに参加しました。

レインボーの音楽

レインボーの音楽は、大きく、「様式美の時代」と「アメリカナイズされたポップな時代」に分けられます。

レインボーのアルバムは、ハズレがなく、どのアルバムから聞いても満足できますが、分かりやすいアルバムを聴きたい場合は、「アメリカナイズされたポップな時代」のアルバムをおすすめします。

各時代のアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【様式美のアルバム】

  • Ritchie Blackmore’s Rainbow 銀嶺の覇者(1975年):上級者向け
  • Rising 虹を翔る覇者(1976年):初心者向け
  • Long Live Rock ‘n’ Roll バビロンの城門(1978年):中級者向け

【アメリカナイズされたポップなアルバム】

  • Down To Earth(1979年):初心者向け
  • Difficult To Cure アイ・サレンダー(1981年):中級者向け
  • Straight Between The Eyes 闇からの一撃(1982年):上級者向け
  • Bent Out Of Shape ストリート・オブ・ドリームス(1983年):中級者向け

【その他】

  • Stranger in Us All 孤高のストレンジャー(1995年):上級者向け

まとめ

最後に、レインボーのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Rainbow Rising 虹を翔る覇者 4.2
2位Long Live Rock ‘n’ Roll Rainbow バビロンの城門 3.8
3位Down to Earth 3.4
4位Difficult to Cure アイ・サレンダー 3.3
5位Bent Out Of Shape ストリート・オブ・ドリームス 3.2
6位Ritchie Blackmore’s Rainbow 銀嶺の覇者 3.0
7位Straight Between The Eyes 闇からの一撃 2.9
8位Stranger in Us All 孤高のストレンジャー 2.8

レインボーは、リッチー・ブラックモアがディープ・パープルを脱退した後の一時的なサブ・バンドのイメージが強いですが、全アルバム、質が高く、ディープ・パープルのアルバムと比較しても、劣ることはありません。

アルバム数が8枚と、数は少ないですが、どのアルバムも素晴らしいため、上記のランキングを参考に、全アルバムを聞いてもらえればと思います。

次回は、第3期ディープ・パープルのボーカリスト デイヴィッド・カヴァデール率いるホワイトスネイクの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

レインボーのグッズ紹介

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