David Bowie(デヴィッド・ボウイ)全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第10位
The Man Who Sold the World 世界を売った男

前作までのフォーク・ロックのアルバムとは異なり、ハード・ロックなアルバムになったわね。
kat
デヴィッド・ボウイのアルバムの中では、ハード・ロック色が強いアルバムだね。このアルバムから、デヴィッド・ボウイの個性が出始めているね。

評価: 3.2

1970年発売の3作目のアルバムで、デヴィッド・ボウイのアルバムの中では、最もハードロック色の強いアルバムです。

本作からは、シングル・ヒットが出ず、発売当時は、ほとんど売れませんでしたが、デヴィッド・ボウイの音楽性が出始めており、次作「ハンキー・ドリー」、次々作「ジギー・スターダスト」へと繋がる重要な作品です。

本作から参加しているギターのミック・ロンソンは、今後のデヴィッド・ボウイのアルバムでも重要なギタリストとして活躍していきます。

アルバム名にもなっている「世界を売った男」は、デヴィッド・ボウイの代表曲であり、ニルヴァーナーがカヴァーしたことでも有名な曲です。

尚、本作のジャケットは、多くのバージョンが存在しており、「ドレスを着たボウイ」のジャケットと、「片足を上げたボウイ」のジャケットが、一般的に知られています。

第9位
Station to Station

前作「Young Americans」のソウルフルなサウンドから、ダンサンブルなサウンドに変わったわね。
kat
前作「Young Americans」のソウルさを残しながら、ダンサンブルなカッコ良さを付け加えたノリの良いアルバムだね。

評価: 3.4

1976年発売の10作目のアルバムで、デヴィッド・ボウイ流のダンサブルなロックに仕上がっている作品です。

前作「Young Americans」の延長線上のソウル・アルバムと紹介されることの多いアルバムですが、前作の女性コーラスやホーンを多用した一般的なソウルのサウンドではなく、ノリの良いディスコ調ロックといった感じの作品です。

本作の中から、ダンス・ナンバー「ゴールデン・イヤーズ」と、デヴィッド・ボウイ主演映画「地球に落ちてきた男」のために作られた「TVC 15」がシングル・カットされ、ヒットしました。

ちなみに、ジャケットのデヴィッド・ボウイは、映画「地球に落ちてきた男」のワンショットが使用されています。

第8位
The Next Day

10年ぶりに発売されたデヴィッド・ボウイの復帰作は、どの曲も素晴らしく、捨て曲のないアルバムね。
kat
2000年代のアルバム「ヒーザン」と「リアリティ」も良作だったけど、このアルバムは、それを上回る傑作アルバムだね。

評価: 3.5

2013年発売の24作目のアルバムで、前作「リアリティ」から、10年ぶりに発売されたアルバムです。

巷では、「デヴィッド・ボウイは引退してしまった」との噂が立っていた中、突然、本作が発売され、驚きとともに、好意的に迎えられました。

全英チャート1位、全米チャートでは、初の2位を記録し、世界的に大ヒットしました。

発売当時デヴィッド・ボウイは66歳でしたが、決して守りに入らず、攻めている作品で、とても66歳の人が作ったとは思えない素晴らしいアルバムです。

残念なのは、本作のジャケットが、アルバム「ヒーローズ」のジャケットを崩してしまったことです。

なぜ、このようなジャケットにしてしまったのかは分かりませんが、好き嫌いが分かれそうなジャケットです。

音楽自体は、文句なしの傑作アルバムです。

第7位
★ Blackstar

このアルバムが、デヴィッド・ボウイの遺作になってしまい、とても残念だわ。
kat
ジャズ色が強く、デヴィッド・ボウイは、最後まで、変化をし続けていったね。

評価: 3.6

2016年発売の25作目のアルバムで、デヴィッド・ボウイのラスト・アルバムになります。

本作発売の2日後に、デヴィッド・ボウイは、他界してしまいます。

演奏陣にジャズ・バンドを加え、ホーンが多く使用され、ジャズ色の強いダンディでダークな作品に仕上がっています。

本作を聞く限り、デヴィッド・ボウイは活き活きしており、とても遺作とは思えません。

ラスト・アルバムも、保守的にならず尖っており、デヴィッド・ボウイの幕引きに相応しい傑作アルバムになりました。

第6位
Diamond Dogs

ギターが弱くなり地味なアルバムに感じるけど、良曲が多いアルバムね。
kat
良曲が多いのに評価があまり高くないアルバムだね、過小評価されすぎているアルバムだね。

評価: 3.7

1974年発売の8作目のアルバムで、ジョージ・オーウェルの近未来小説「1984」に触発されて製作されたコンセプト・アルバムです。

本作には、ギターのミック・ロンソンが参加しなくなってしまったために、「ジギー・スターダスト」「アラジン・セイン」のような派手さが無くなってしまいました。

しかし、この時代のデヴィッド・ボウイらしいドラマティックな良曲が多く収録されています。

本作の中では、ローリング・ストーンズのギター・リフを彷彿させる「愛しき反抗」がヒットし、デヴィッド・ボウイの定番曲になりました。

アルバム自体は、全英チャート1位、全米チャート5位を記録しました。

第5位
Heroes

前半のボーカル・サイドは、ハードな曲が多いわね。ギター、ボーカル共に、凶暴さが出ているわね。
kat
ハードな曲が多いのは、ギターに、ロバート・フィリップが参加しているからだね。

評価: 3.8

1977年発売の12作目のアルバムで、前作「Low」と同様、ブライアン・イーノと共演した「ベルリン3部作」の2枚目にあたるアルバムです。

本作には、ギターに、キング・クリムゾンのロバート・フィリップが参加しています。

そのため、前半のボーカル・サイドは、前作よりもロック色が強く、凶暴性が表れています。

「美女と野獣」「ヒーローズ」など名曲が揃っており、ボーカル・サイドだけで、本作が名作であることが分かります。

インストゥルメンタル・サイドは、ブライアン・イーノらしいアンビエント曲ばかりで、ベルリンの壁のような退廃的な雰囲気に包まれています。

デヴィッド・ボウイの名作の1枚です。

第4位
1.OUTSIDE

不気味な曲が多く狂気に満ちたアルバムね。
kat
インダストリアルで不気味な作品だけど、1990年代のアルバムの中では、ピカイチのアルバムだね。

評価: 3.9

1995年発売の19作目のアルバムで、デヴィッド・ボウイ作の探偵小説「ネーサン・アンドラーの日記」をコンセプトにしたアルバムです。

「ロジャー」以来のブライアン・イーノとの共演作で、ブライアン・イーノは、共同プロデュースも行っています。

全体的に、インダストリアル色が強く、不気味な曲が満載です。

映画「セブン」で使用された「ハーツ・フィルシー・レッスン」や、映画「ロスト・ハイウェイ」で使用された「アイム・ディレンジュド」など、サイコホラー的な要素を多分に含んでいます。

発売当時は、かなり罵られていたアルバムですが、現在は、デヴィッド・ボウイの最高傑作の1つに数えられるほど評価が高くなっています。

時代がデヴィッド・ボウイに追いついたと言える傑作アルバムです。


Aladdin Sane

ロックンロールの曲が多く、テンションの高いアルバムね。アメリカ南部を感じさせる曲も収録されているわね。
kat
デヴィッド・ボウイの制作意欲が高かった時期のアルバムのため、良曲が多いね。

評価: 4.0

1973年発売の6作目のアルバムで、前作「ジギー・スターダスト」の勢いをそのまま継続したロックンロールのアルバムです。

前2作と同様、スパイダーズ・フロム・マーズの演奏で、ギターのミック・ロンソンの活躍が目を引きます。

また、ジャズ畑育ちのマイク・ガーソンが参加しており、「アラジン・セイン」や「Lady Grinning Soul」で狂ったようなピアノを演奏しています。

ローリング・ストーンズのカヴァー曲「夜をぶっとばせ」や、アメリカ南部のアプローチを見せている「ドライヴ・インの土曜日」「デトロイトでのパニック」などが収録されており、バラエティ豊かな作品です。

本作から、「ジーン・ジニー」がヒットし、アルバム自体は、全英チャート1位、全米チャート17位を記録しました。


Hunky Dory

このアルバムの中では、「火星の生活」の美しさが、格別ね。
kat
デヴィッド・ボウイの1970年代の全盛期の始まリに相応しいアルバムだね。「チェンジス」や「流砂」も名曲だね。

評価: 4.2

1971年発売の4作目のアルバムで、リック・ウェイクマンがピアノで参加していることもあり、全体的に、アコースティックな演奏の多いアルバムです。

ポップで分かりやすい曲が多く、その中でも、ボウイ自身の今後の変容を予告するような「チェンジス」、フランク・シナトラのマイ・ウェイと同じコード進行を使用した名バラード曲「火星の生活」、アコースティック・ギターとピアノの美しい「流砂」の3曲が、特に、際立っています。

この3曲だけでも、本作を聞く価値があります。

デヴィッド・ボウイの本領が発揮され始め、次作「ジギー・スターダスト」への前哨戦と言える素晴らしい作品です。


The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars ジギー・スターダスト

デヴィッド・ボウイの最高傑作のアルバムね。どの曲もメロディアスで、名曲揃いね。
kat
このアルバムは、一大コンセプト・アルバムで、デヴィッド・ボウイのグラム・ロックとしての音楽性を決定づけたアルバムだね。

評価: 4.5

1972年発売の5作目のアルバムで、地球に落ちてきたエイリアンが、ロックンローラーになって苦悩するという物語を綴ったコンセプト・アルバムです。

デヴィッド・ボウイの最高傑作であるとともに、ロック史に残る名盤です。本作を名盤たらしめている要因の1つに、ギターとピアノを担当しているミック・ロンソンの存在があります。

ミック・ロンソンのギター演奏に加え、ストリングスのアレンジも素晴らしいものがあります。

どの曲もメロディアスで、ブリテッシュ・ロックの良さが溢れています。

本作発売後、デヴィッド・ボウイは、「ジギー」のキャラクターのイメージが付きまとい、「ジギー」の存在に悩まされていきます。

その他のアルバム

    Toy

  • デヴィッド・ボウイ他界後、2021年に発売されたアルバムで、1964年から1971年のセルフ・カヴァーの曲と、新曲で構成されたアルバムです。
  • 本作は、2000年7月から10月に録音され、2001年に発売予定でしたが、レコード会社と折り合いがつかず、お蔵入りされていました。
  • デヴィッド・ボウイの1st、2ndアルバムを、現代の最新録音技術を使用して焼き直したような作品で、1960年代のデヴィッド・ボウイを感じさせます。
    David Live

  • 1974年7月にフィラデルフィアで行われた「ダイアモンド・ドッグス・ツアー」の一部を録音したデヴィッド・ボウイ初の公式ライブ・アルバムです。
  • デヴィッド・ボウイのグラム・ロック全盛期のアルバム「ジギー・スターダスト」「アラジン・セイン」「ダイアモンドの犬」からの選曲が中心であるため、グラム・ロックのデヴィッド・ボウイが好きな人に、おすすめのアルバムです。
    Stage

  • 「ヒーローズ」発売後に行われたアメリカ・ツアーの模様を収録した2枚目の公式ライブ・アルバムです。
  • 前半が「ロウ」「ヒーローズ」から、後半は、ヒット曲で構成されています。(当時の1978年版のアルバムは、前半と後半が入れ替わっています)
  • 80年代のキング・クリムゾンで活躍したエイドリアン・ブリューや、ユートピアのロジャー・パウエルなど、豪華メンバーが、演奏陣としてサポートしています。
    A Reality Tour

  • 2003年の「リアリティ・ツアー」の模様が収録されたライブ・アルバムで、DVDでも発売されています。この「リアリティ・ツアー」がデヴィッド・ボウイの最後のライブとなりました。
  • デヴィッド・ボウイのオール・タイム・ベストな選曲がされており、デヴィッド・ボウイのヒット曲が目白押しであるため、デヴィッド・ボウイのベスト・アルバムとして聞くのにも最適なアルバムです。
  • デヴィッド・ボウイのライブ・アルバムの中では、最も音質が良く、ライブ音源としてもベストなアルバムです。


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デヴィッド・ボウイの音楽

デヴィッド・ボウイの音楽は、常に、変化し続け、グラム・ロック、ハード・ロック、ソウル、アンビエント、ポップス、インダストリアル、ジャズなど、あらゆるジャンルの音楽を取り込んでいました。

各アルバムのジャンルと、それぞれのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

発売年アルバム名ジャンル分類
1967年David Bowieフォーク・ロック上級者向け
1969年Space Oddityフォーク・ロック上級者向け
1970年The Man Who Sold the Worldハード・ロック中級者向け
1971年Hunky Doryロック初心者向け
1972年The Rise and Fall of Ziggy Stardust
and the Spiders from Mars
グラム・ロック初心者向け
1973年Aladdin Saneグラム・ロック初心者向け
1973年Pin Upsロック上級者向け
1974年Diamond Dogsグラム・ロック中級者向け
1975年Young Americansソウル中級者向け
1976年Station to Stationソウル初心者向け
1977年Lowニューウェーブ、アンビエント中級者向け
1977年Heroesロック、アンビエント初心者向け
1979年Lodgerニューウェーブ上級者向け
1980年Scary Monstersニューウェーブ中級者向け
1983年Let’s Danceポップス初心者向け
1984年Tonightポップス上級者向け
1987年Never Let Me Downポップス上級者向け
1989年Tin Machineハード・ロック上級者向け
1991年Tin Machine IIハード・ロック上級者向け
1993年Black Tie White Noiseダンス中級者向け
1995年1.Outsideインダストリアル上級者向け
1997年Earthlingジャングル中級者向け
1999年Hours…ロック中級者向け
2002年Heathenロック初心者向け
2003年Realityロック中級者向け
2013年The Next Dayロック初心者向け
2016年Blackstarジャズ・ロック初心者向け

まとめ

最後に、デヴィッド・ボウイのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位The Rise and Fall of Ziggy Stardust
and the Spiders from Mars ジギー・スターダスト
4.5
2位Hunky Dory 4.2
3位Aladdin Sane 4.0
4位1.OUTSIDE 3.9
5位Heroes 3.8
6位Diamond Dogs 3.7
7位★ Blackstar 3.6
8位The Next Day 3.3
9位Station to Station 3.4
10位The Man Who Sold the World
世界を売った男
3.2
11位Heathen 3.1
12位Let’s Dance 3.05
13位Earthling 3.0
14位Scary Monsters 2.95
15位Black Tie White Noise 2.9
16位Low 2.85
17位Reality 2.8
18位hours… 2.75
19位Young Americans 2.7
20位Pin Ups 2.6
21位Lodger 2.5
22位Space Oddity 2.4
23位Tin Machine II 2.35
24位Tin Machine 2.3
25位David Bowie 2.2
26位Tonight 2.1
27位Never Let Me Down 2.0

1970年代のグラム・ロック時代のアルバムが、上位にランキングしましたが、どの時代のアルバムも、良作なアルバムがあるため、一通りのアルバムを聴いていくことを、おすすめします。

デヴィッド・ボウイは、2016年に、突然他界してしまい、世界中に衝撃が走りましたが、ロック界のレジェンドとして、後世にも語り継がれていくアーティストだと思っています。

これからも、デヴィッド・ボウイの残してくれたアルバムは、大切に聴き続けていきたいと思います。

次回は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドと、ルー・リードの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。

デヴィッド・ボウイのグッズ紹介

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