おすすめの日本のシティ・ポップ アルバムを紹介

知るひとぞ知るシティポップ名盤5選

鈴木茂 『BAND WAGON』

ジャケットを見たら、怖い人に見えて、不良っぽい音楽かと思ったけど、ギター中心のシティポップなのね。
kat
鈴木茂は、「はっぴいえんど」のメンバーだった人で、このアルバムは知る人そ知るシティポップの名作アルバムだね。

 

概要
1975年に発売された鈴木茂のファーストアルバムです。「はっぴいえんど」のメンバーの中では、あまり目立たない存在でしたが、本作はそんなことを忘れさせる素晴らしいアルバムです。鈴木茂は、ギタリストですが、本作のほとんどの曲に鈴木茂のボーカルが入っています。歌詞は全て、「はっぴいえんど」のメンバーであった松本隆が作詞しています。他の鈴木茂のアルバムは、フュージョン寄りの作品が多いですが、この「BAND WAGON」は、エレキ・ギター中心のシティポップなサウンドに仕上がっています。

ラジ 『HEART TO HEART』

ラジというミュージシャンは、初めて聞いたわ。夜に似合うアルバムね。
kat
ラジは、「サディスティック・ミカ・バンド」のコーラスに参加していた人だね。このアルバムは、「サディスティック・ミカ・バンド」のメンバが曲を提供しているね。

 

概要
1977年に発売されたラジのファーストアルバムです。ラジという名前は、海外ドラマから取られたステージネームです。ラジは、「サディスティック・ミカ・バンド」解散後に結成された「サディスティックス」に参加しており、本作では、「サディスティックス」の名曲「The Tokyo Taste」をカヴァーして、南佳孝とデュエットしています。南佳孝、後藤次利、高橋幸宏、鈴木茂、坂本龍一など豪華メンバが参加しています。

ピチカート・ファイブ 『ベリッシマ』

ピチカート・ファイブは、野宮真貴さんの渋谷系のイメージが強いと思っていたけど、このアルバムは、野宮真貴さんが入る前のアルバムね。
kat
渋谷系のピチカート・ファイブのアルバムとは違って、このアルバムは、シティポップの「都会的に洗練された洋楽志向のメロディ」を持ったアルバムだね。

 

概要
1988年に発売されたピチカート・ファイブのセカンド・アルバムです。ピチカート・ファイブは、3代目のボーカル 野宮真貴が加入してから有名になりましたが、本作は、野宮真貴 加入前のアルバムです。あまり売れなかったアルバムですが、シティポップらしさを持った都会的なアルバムで、オープニング・ナンバーの「惑星」から引き込まれていきます。本作から加入した田島貴男の存在が大きく、この「惑星」も田島貴男が書き下ろした曲です。

EPO『VITAMIN E・P・O』

EPOは、「DOWN TOWN」や「土曜日の夜はパラダイス」が有名だから、土曜日の夜のイメージが強いわね。
kat
このアルバムは、EPOの代表曲「土曜日の夜はパラダイス」が収録されているアルバムだね。

 

概要
1983年に発売されたEPOの4作目のアルバムです。ラスト・ナンバーの「BYE BYE BABY」以外は、全て、EPOが作曲しており、EPOの作曲能力の高さが分かります。本作では、「土曜日の夜はパラダイス」や「う、ふ、ふ、ふ」が有名ですが、「無言のジェラシー」や「VITAMIN E・P・O」など、EPOの代表曲が収録されています。

Suchmos『THE KIDS』

最近のアーティストでも、シティポップのアルバムがあるのね。1970年代〜1980年代のシティポップとは違って、カッコ良いアルバムね。
kat
Suchmosは、シティポップというよりも、Acid-jazzで紹介されることの方が多いね。どことなくジャミロクワイのサウンドに似ているね。

 

概要
2017年に発売されたSuchmosのセカンドアルバムです。Suchmosは、日本ではあまり見られないAcid-Jazz系のバンドです。外国のAcid-jazz系のサウンドよりも、もう少し黒っぽく、ロック調なサウンドを特徴としています。1970年代〜1980年代のシティポップとは異なりますが、都会的な雰囲気のあるアルバムです。本作は、第59回日本レコード大賞「最優秀アルバム賞」を受賞しました。

山下達郎のアルバムをもう少し紹介

シティポップの必聴アルバムとして、「FOR YOU」を紹介しましたが、それ以外にも、山下達郎さんのアルバムには、シティポップ系の良いアルバムがたくさんありますので、その一部を紹介します。

『RIDE ON TIME』

「Ride On Time」は、ドラマやCMなどで使用されていたから、山下達郎さんの曲の中で、最も有名な曲ね。
kat
「Ride On Time」以外にも、「夏への扉」や「MY SUGAR BABE」など、山下達郎の代表曲が収録されているね。

 

概要
1980年に発売された山下達郎の5作目のアルバムで、山下達郎の初のヒット曲「Ride On Time」が収録されています。この曲は、木村拓哉が主演していたドラマ「Good Luck!!」で使用されていたため、そのドラマの影響で、ANAのパイロットを思い出す人も多いのではないでしょうか。「Ride On Time」以外にも、「いつか(SOMEDAY)」や「夏への扉」、バラード曲「MY SUGAR BABE」「RAINY DAY」など、山下達郎らしい曲が多く収録されています。

『MELODIES』

クリスマスの定番曲「クリスマス・イブ」が入っているアルバムね。この曲で、山下達郎さんのイメージが夏から冬に変わったわ。
kat
「クリスマス・イブ」は、このアルバム発売時は、ほとんど話題にならず、その後、CMで使用されてからブレイクしたね。 

 

概要
1983年に発売された山下達郎の7作目のアルバムです。「クリスマス・イブ」が収録されていることで知られているアルバムですが、発売当時は、「悲しみのJODY」や「高気圧ガール」の方が取り上げられることが多かった印象があります。「クリスマス・イブ」が売れたのは、もっと後のことで、1988年に、JR東海「ホームタウン・エクスプレス(X’mas編)」のCMソングで使用されてからになります。このCMに出演していた深津絵里や、牧瀬里穂が可愛らしく、「クリスマス・イブ」がこのCMにマッチしていました。本作には、他にも、素晴らしいバラード曲「夜翔」や「Blue midnight」が収録されています。

『POCKET MUSIC』

山下達郎さんのアルバムの中では、あまり有名な曲が入っていないアルバムね。「土曜日の恋人」と「風の回廊」ぐらいしか知らなかったわ。
kat
有名な曲は少ないけど、脇役の曲が良いアルバムだね。

 

概要
1986年に発売された山下達郎の8作目のアルバムで、本作からデジタル機器の導入が始まりました。「The War Song」のようなメッセージの強い曲も収録されており、バラエティー豊かなアルバムです。「土曜日の恋人」は、フジテレビ「オレたちひょうきん族」のエンディングに、「風の回廊」は、ホンダのキャンペーンソングで、使用されていました。

まとめ

以上、シティポップについて、紹介してきました。

まずは、世界的にヒットした「真夜中のドア」と「PLASTIC LOVE」を聴いてみて、自分の好みの音楽だと感じたら、ここで紹介した必聴アルバム5枚も聴いてみてはいかがでしょうか。

さらにもっとシティポップを聴きたくなれば、山下達郎さんのアルバムや、その他この記事で紹介したアルバムを聴いてみることを、おすすめします。

もし、誰かに、「好きな音楽は何?」と聞かれた時に、シティポップって答えると、きっとお洒落な人だと思われますよ。

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