ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム 500選」 の紹介とレビュー

第10位
ローリン・ヒル『The Miseducation of Lauryn Hill』

当時、シングル・カットされた「Doo Wop (That Thing)」が、日本でも流行ったわね。
kat
このアルバムは、音楽史に残る作品として再評価され始めているね。

 

ジャンル:Hip Hop

コメント
ローリン・ヒルは、1990年代後半に人気を博したアメリカのシンガーソングライター、ラッパーで、

ヒップホップグループ「フージーズ」のメンバーとして広く知られるようになりました。

本作は、ローリン・ヒルが、1998年に発売したファースト・アルバムです。

本作からは、「Doo Wop (That Thing)」と「To Zion」が日本でもヒットしました。

ヒップホップをベースにしながらも、ソウル、R&B、レゲエ、ゴスペルなど多彩なジャンルが融合しており、ジャンルを超えた音楽性が音楽評論家から高く評価されました。

第41回グラミー賞では「年間最優秀アルバム」を含む5部門を受賞し、女性ソロアーティストとしては史上初の快挙を成し遂げました。

残念ながら、ローリン・ヒルは、本作しかソロ・アルバムを発売しておらず、現在は、音楽活動を行なっていません。

尚、2024年に発表された「Apple Musicが選ぶ史上最高のアルバム100枚」においては、このアルバムが、1位に選出されています。

2012年のランキング:312位(302位

第9位
ボブ・ディラン『Blood on the Tracks』

1970年代のボブ・ディランの代表作で、名曲揃いのアルバムね。
kat
前回の16位からアップしているため、若い世代にも、このアルバムは愛されているということだね。

 

ジャンル:Folk Rock

コメント
ボブ・ディランが1975年に発売した15枚目のアルバムで、ベストセラーとなり、最高傑作の一つとして広く評価されている作品です。

ボブ・ディランの妻サラとの結婚生活が破綻に向かっていた時期に制作された作品であるため、アルバム全体を通して、失恋や心の痛み、複雑な人間関係がテーマとして描かれています。

比較的明るい「Tangled Up in Blue」で幕を開けますが、「You’re a Big Girl Now」「Idiot Wind」「Buckets of Rain」など、その後は陰鬱で落ち着いた曲調の楽曲が続いていきます。

1960年代のアコースティック・ギター中心のブルースやカントリー作品とは異なり、親しみやすい楽曲が多いため、ボブ・ディラン初心者にもおすすめできるアルバムです。

2012年のランキング:16位(7位

第8位
プリンス&ザ・レヴォリューション『Purple Rain』

プリンスのアルバムとしては、分かりやすいアルバムね。
kat
発売当時プリンスのヴィジュアルの印象が良くなかったけど、音楽性は素晴らしかったね。

 

ジャンル:Rock

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プリンスが1984年に発売した6枚目のアルバムで、アルバムと同名の映画のサウンドトラックです。

プリンスのバンドである「ザ・レヴォリューション」によって制作されました。

本作はプリンスの最高傑作の一つとされ、ポップス、ロック、R&B、ファンクを融合させた音楽は、ジャンルを超えた魅力を備えています。

本作からは「Let’s Go Crazy」と「When Doves Cry」がヒットしました。

プリンスのアルバムは実験色が強く、一般受けしにくい作品も多いですが、本作はバンド色の強いロックサウンドを基調としており、分かりやすい楽曲が多く収録されています。

特に「Purple Rain」は、プリンスの楽曲の中でも屈指の名バラードで、ライブにおいても定番曲となりました。

2012年のランキング:72位(64位

第7位
フリートウッド・マック『Rumours』

フリートウッド・マックの最高傑作であり、ポップスの金字塔的なアルバムね。
kat
フリートウッド・マックのセンス溢れるポップなアルバムだね。

 

ジャンル:Pops

コメント
フリートウッド・マックは、元々ブルース・ロックバンドとして活動していましたが、1970年代中頃にリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入したことでポップスに転向し、一気に、世界的な商業的成功を収めるようになりました。

本作は、フリートウッド・マックが、1977年に発売した13枚目のアルバムで、1970年代ポップスの代表作であり、「Go Your Own Way」「Dreams」「Don’t Stop」「The Chain」など、珠玉のポップスの名曲が詰まっており、1977年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞しました。

さらに、4000万枚以上の売上を記録し、米国チャートでは、31週も1位に君臨するといった快挙を成し遂げ、モンスター・アルバムとなりました。

3名の独特なメインボーカルを擁し、各ボーカルの特徴を生かしたアメリカナイズされたポップスを展開したことが、成功の大きな要因だったと感じます。

2012年のランキング:25位(18位

第6位
ニルヴァーナ『Nevermind』

ken
世界的なグランジムーブメントを作った歴史的なアルバムだな。
kat
このアルバムがあったから、アンダーグラウンドなグランジが、1990年代に盛り上がることができたのだろうね。

 

ジャンル:Grunge

コメント
ニルヴァーナは、1990年代初頭のグランジムーブメントの象徴的なアメリカのロックバンドで、ボーカルのカート・コバーンのカリスマ的な存在感と、内省的な歌詞が特徴的なバンドです。

本作は、ニルヴァーナが、1991年に発売したセカンド・アルバムで、グランジロックの代表作として商業的に大成功を収め、ニルヴァーナは一夜にして国際的なスーパースターとなりました。

収録曲は、アンダーグラウンドなサウンドを残しつつ、ポップさを兼ね備えているため、一般大衆にも受け入れられました。

全世界で3000万枚以上売り上げ、グランジの中だけに留まらず、ロック界全体においても最重要アルバムに位置付けられています。

残念なことに、カート・コバーンはこの成功により、精神的に病んでしまい1994年に自殺してしまいます。

2012年のランキング:17位(11位

第5位
ザ・ビートルズ 『Abbey Road』

ビートルズのラスト・アルバムは、解散寸前だったバンドとは思えないほど質の高い作品ね。
kat
ビートルズは、最後まで傑作を発表し続けたね。このアルバムは、ジャケットも有名だね。

 

ジャンル:Rock

コメント
ビートルズが、1969年に発売した11枚目のアルバムで、ビートルズが解散直前に録音した最後のスタジオ・アルバムです。

ジョージ・ハリソン作の「Something」と「Here Comes The Sun」や、ジョン・レノン作の「Come Together」、そしてポール・マッカートニー作の「Golden Slumbers〜The End」のメドレーなど、名曲揃いのアルバムです。

ビートルズのメンバー4人がアビー・ロード・スタジオ前の横断歩道を渡っている写真は、特に有名で、色々なアーティストが、パロディ化したジャケットを作成しています。

ビートルズの後期のアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」「White Album」「Abbey Road」は、どれも素晴らしく、

甲乙付けづらいアルバムですが、今回のランキングでは、「Abbey Road」が、ビートルズのアルバムの中で最上位になりました。

ビートルズのアルバムは、時代によって評価が変わってくるため、次回のランキングでは、どのアルバムが最上位になるのかは予想しづらいものがあります。

2012年のランキング:14位(9位

第4位
スティーヴィー・ワンダー『Songs in the Key of Life』

スティーヴィー・ワンダーの絶頂期の集大成的なアルバムね。
kat
色々なアーティストにカバーされているため、どの曲も有名だね。

 

ジャンル:Soul

コメント
スティーヴィー・ワンダーは、わずか11歳でモータウン・レコードと契約し、マルチ・プレイヤーとして類まれな才能を発揮してきました。

1970年代が、スティーヴィー・ワンダーの絶頂期であり、「Talking Book」、「Innervisions」、「Fulfillingness’ First Finale」といった傑作アルバムを、次々と発表していきました。

そして、その絶頂期を締めくくるにふさわしいのが、本作「Songs in the Key of Life」です。

1976年にリリースされた本作は、スティーヴィー・ワンダーの18枚目のスタジオ・アルバムで、音楽評論家からも高い評価を受け、グラミー賞ではアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

1974年から1976年までに作曲された約1000曲の中から選び抜かれた楽曲で構成されており、レコードでは、LP2枚組に収まらず、EPレコードも付属されていました。

「愛するデューク」「回想」「楽園の彼方へ」「可愛いアイシャ」「永遠の誓い」など、名曲が詰まっており、色々なアーティストにカバーされています。

2012年のランキング:56位(52位

第3位
ジョニ・ミッチェル『Blue』

アコースティック・ギターと、生ピアノをバックに、ジョニ・ミッチェルのボーカルが、独特な音楽を作り出しているわね。
kat
このアルバムが、3位というのは意外な結果だね、前回の30位から、大きくジャンプアップしたね。

 

ジャンル:Folk

コメント
ジョニ・ミッチェルは、カナダ出身のシンガーソングライター、画家、詩人であり、独特な歌声、詩的な歌詞のフォーク・ソング、ジャズ、ポップスなどを生み出してきました。

本作は、ジョニ・ミッチェルが、1971年に発売した4枚目のアルバムで、個人的なテーマを扱い、愛、失恋、孤独などを描いた作品です。

ピアノ、ギター、ダルシマーなどの楽器を使用し、シンプルなフォーク・ソングながら、ジョニ・ミッチェルの独特な歌声によって、感情の深さが表れています。

特に、「A Case of You」や「River」はジョニ・ミッチェルの最高傑作としてよく知られている楽曲です。

ジョニ・ミッチェルは、このようなフォーク・ソングばかりでなく、ウェイン・ショーターや、ハービー・ハンコック、チャールズ・ミンガスなどのジャズ界のミュージシャンとも交流があり、ジャズ系のアルバムも発表しています。

2012年のランキング:30位(27位

第2位
ザ・ビーチ・ボーイズ『Pet Sounds』

ビーチ・ボーイズの曲は、夏のイメージがあるけど、このアルバムは、夏を感じず、芸術性の高い作品だわね。
kat
今までのビーチ・ボーイズの夏のイメージとは違っていたため、レコード会社が発売をためらったと言われているね。

 

ジャンル:Pops

コメント
ビーチ・ボーイズは、1960年代初頭に結成され、カリフォルニアのサーフィン文化や青春をテーマにした音楽で広く知られています。

特に、美しいハーモニーと革新的な音楽は、ポップスやロック界に大きな影響を与えました。

本作は、ビーチ・ボーイズが、1966年に発売した11枚目のアルバムで、ビーチ・ボーイズの過去のアルバムとは異なり、

ビーチ・ボーイズの中心人物であるブライアン・ウィルソンのソロ・アルバム的要素が強く、サイケデリック色の強いアルバムです。

本作の中では、「God Only Knows」が傑出した名曲で、この曲は、ポール・マッカートニーが「史上最高の楽曲」と称賛し、ビーチ・ボーイズの中でも、特に有名な曲です。

ビートルズのアルバム「ラバー・ソウル」から影響を受けて作られ、逆に、ビートルズの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」は、この「Pet Sounds」に影響を受けて作られたと言われています。

お互いに、良い影響を与えあっていたということが分かります。

2012年のランキング:2位(変動なし

第1位
マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』

マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」が、1位になったのね。とてもメロウなアルバムね。
kat
「What’s Going On」が、1位になったのは、若い人達にもソウルフルなアルバムが人気だと言うことだね。

 

ジャンル:Soul

コメント
マーヴィン・ゲイは、アメリカのシンガーソングライター、音楽プロデューサーで、特にモータウンのミュージシャンとして、20世紀のソウル、R&B、ポップスに影響を与えました。

本作は、マーヴィン・ゲイが、1971年に発売した13枚目のアルバムで、警察の暴力、戦争、貧困、環境問題など、当時の社会的メッセージが多分に含まれた作品です。

前半と後半では、曲調が異なっており、前半(「What’s Going On」〜「Mercy Mercy Me」)は、メロウな曲が多く、後半(「Right on 」〜「Inner City Blues」)は、アップテンポの曲が多いことが特徴的です。

オープニング・ナンバーの反戦曲「What’s Going On」は、マーヴィン・ゲイの楽曲の中でも、特に有名な曲で、ソウル史に残る名曲です。

残念ながら、マーヴィン・ゲイは、1984年に、父マーヴィン・シニアに射殺されてしまう悲しい事件によって、他界してしまいました。

2012年のランキング:6位(5位


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まとめ

ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム 500選」(2020年版)のベスト30を紹介してきましたが、納得できる部分と、残念な部分がありました。

残念なことは、2012年のランキングで上位だった1960年代、1970年代の多くのアルバムが、大幅ダウンしてしまったことです。

時代とともに、新しいアルバムがどんどん入ってくることは嬉しいことですが、古い名盤たちが、最近の人達には理解されなくなってきていると思うと、悲しく感じます。

今回、ヒップホップのアルバムが多く上位にランクインしていますが、次回のランキング(8年後?)で、どうなっているのか楽しみです。

今回のランキングは、まだ、過渡期のランキングのように感じますので、次回のランキングを楽しみに待っていたいと思います。

最後に、100位までのランキングを紹介し、終わりにしたいと思います。

順位アーティスト名アルバム名
1位Marvin GayeWhat’s Going On
2位The Beach BoysPet Sounds
3位Joni MitchellBlue
4位Stevie WonderSongs in the Key of Life
5位The BeatlesAbbey Road
6位NirvanaNevermind
7位Fleetwood MacRumours
8位Prince and the RevolutionPurple Rain
9位Bob DylanBlood on the Tracks
10位Lauryn HillThe Miseducation of Lauryn Hill
11位The BeatlesRevolver
12位Michael JacksonThriller
13位Aretha Franklin I Never Loved a Man the Way I Love You
14位The Rolling StonesExile on Main Street
15位Public EnemyIt Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
16位The ClashLondon Calling
17位Kanye WestMy Beautiful Dark Twisted Fantasy
18位Bob DylanHighway 61 Revisited
19位Kendrick LamarTo Pimp a Butterfly
20位RadioheadKid A
21位Bruce SpringsteenBorn to Run
22位The Notorious B.I.G.Ready to Die
23位The Velvet UndergroundThe Velvet Underground and Nico
24位The BeatlesSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
25位Carole KingTapestry
26位Patti SmithHorses
27位Wu-Tang ClanEnter the Wu-Tang(36 Chambers)
28位D’AngeloVoodoo
29位The BeatlesWhite Album
30位Jimi HendrixAre You Experienced
31位Miles DavisKind of Blue
32位BeyoncéLemonade
33位Amy WinehouseBack to Black
34位Stevie WonderInnervisions
35位The BeatlesRubber Soul
36位Michael JacksonOff the Wall
37位Dr. DreThe Chronic
38位Bob DylanBlonde on Blonde
39位Talking HeadsRemain in Light
40位David BowieThe Rise and Fall of Ziggy Stardust…
41位The Rolling StonesLet It Bleed
42位RadioheadOK Computer
43位A Tribe Called QuestThe Low End Theory
44位NasIllmatic
45位PrinceSign O’ the Times
46位Paul SimonGraceland
47位RamonesRamones
48位Bob Marley and the WailersLegend
49位OutKastAquemini
50位Jay-ZThe Blueprint
51位Chuck BerryThe Great Twenty-Eight
52位David BowieStation to Station
53位Jimi HendrixElectric Ladyland
54位James BrownStar Time
55位Pink FloydThe Dark Side of the Moon
56位Liz PhairExile in Guyville
57位The BandThe Band
58位Led ZeppelinLed Zeppelin IV
59位Stevie WonderTalking Book
60位Van MorrisonAstral Weeks
61位Eric B. & RakimPaid In Full
62位Guns N’ RosesAppetite for Destruction
63位Steely DanAja
64位OutKastStankonia
65位James BrownLive at the Apollo
66位John ColtraneA Love Supreme
67位Jay-ZReasonable Doubt
68位Kate BushHounds of Love
69位Alanis MorissetteJagged Little Pill
70位N.W.AStraight Outta Compton
71位Bob Marley and the WailersExodus
72位Neil YoungHarvest
73位My Bloody ValentineLoveless
74位Kanye WestThe College Dropout
75位Aretha FranklinLady Soul
76位Curtis MayfieldSuperfly
77位The WhoWho’s Next
78位Elvis PresleyThe Sun Sessions
79位Frank OceanBlonde
80位The Sex PistolsNever Mind the Bollocks Here’s the Sex Pistols
81位BeyoncéBeyoncé
82位Sly and the Family StoneThere’s a Riot Goin’ On
83位Dusty SpringfieldDusty in Memphis
84位AC/DCBack in Black
85位John LennonPlastic Ono Band
86位The DoorsThe Doors
87位Miles DavisBitches Brew
88位David BowieHunky Dory
89位Erykah BaduBaduizm
90位Neil YoungAfter the Gold Rush
91位Bruce SpringsteenDarkness on the Edge of Town
92位The Jimi Hendrix ExperienceAxis: Bold as Love
93位Missy “Misdemeanor” ElliottSupa Dupa Fly
94位The StoogesFun House
95位DrakeTake Care
96位R.E.M.Automatic for the People
97位MetallicaMaster of Puppets
98位Lucinda WilliamsCar Wheels on a Gravel Road
99位Taylor SwiftRed
100位The BandMusic From Big Pink



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