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Soundgarden(サウンドガーデン)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Pearl Jam(パール・ジャム)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、グランジ バンドの第三弾として、Soundgarden(サウンドガーデン)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
サウンドガーデンは、1984年に結成され、1997年に1度解散しますが、2010年に活動を再開します。
サウンドガーデンの音楽は、ギターを歪ませた重低音を特徴としており、ブラック・サバスやレッド・ツェッペリンが引き合いに出されることがあります。
暗く重いサウンドは、ブラック・サバス的ですし、ギター・リフは、レッド・ツェッペリンらしさがあるため、1970年代のハード・ロックが好きな人には、きっと気に入るバンドだと思っています。
サウンドガーデンは、4作目のアルバム「スーパーアンノウン」が大ヒットし、絶大な人気がありましたが、2017年にボーカルのクリス・コーネルが自殺してしまったことから、現在は、活動停止状態にあります。
そんなサウンドガーデンの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
サウンドガーデンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
サウンドガーデンのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
サウンドガーデン アルバムランキング
Ultramega OK
評価: 2.8
1998年発売のインディーズ・レーベル「SST」がらリリースされたファースト・アルバムです。
インディーズ・レーベルから発売されたアルバムであるため、音質はあまり良くありませんが、それでも、迫力のあるヘビーなギターは、ヤバイ バンドであることが一聴して分かります。
勢いに任せた派手な演奏の曲が大半を占め、妖しく狂気に満ちたドゥーム・メタル「Beyond the Wheel」や、レッド・ツェッペリンを感じさせるブルース調の「Incessant Mace」など、多彩な曲が収録されています。
本作から、既にサウンドガーデンの音楽の骨格が出来上がっており、今後、活躍していくであろうことを予感させる好アルバムです。
King Animal
評価: 3.0
2012年発売の6作目のアルバムで、1997年に「やれることをやり遂げた」と解散表明してから、実に16年ぶりに発売された復活アルバムです。
全盛期の「Badmotorfinger」や「Superunknown」のようなウネリのあるキレた演奏や、クリス・コーネルの高音シャウトのボーカルは、なくなってしまいましたが、それでも、サウンドガーデンにしか出せないヘビーなサウンドは変わっておらず、大人のサウンドガーデンの音を聞くことができます。
そのため、ドロドロとしたブラック・サバスのようなドゥーム・メタルのサウンドガーデンを求めている人には、物足りなさを感じるかもしれませんが、復帰作としては、良質なアルバムです。
残念ながら、2017年にクリス・コーネルが、自殺をしてしまったため、2度目のサウンドガーデンの復活の可能性はなくなってしまいました。
Louder Than Love
評価: 3.2
1989年発売の2作目のアルバムで、メジャー・レーベルA&Mレコードから発売された第1弾のアルバムです。
前作「Ultramega OK」は、音質の悪いアルバムでしたが、本作は、メジャー・レーベルから発売されたことから、音質が改善されています。
「Ultramega OK」の延長戦上のサウンドですが、さらにグルーヴ感が加わり、重くヘビーに仕上がっています。
クリス・コーネルのボーカルも前面に出てきているため、クリス・コーネルのハイトーン・ボーカルの凄さがよく分かります。
スローテンポのギター・リフは、ドゥーム・メタルの要素が強く、ブラック・サバスが好きな人には、おすすめのアルバムです。
Down on the Upside
評価: 3.6
1996年発売の5作目のアルバムで、前作「Superunknown」と表裏一体の作品ですが、「Superunknown」よりもヘヴィネスさがなくなったために、「Superunknown」と比較すると、地味に感じるアルバムです。
本作の中では、オープニング・ナンバー「Pretty Noose」が、出色の出来で、グルーヴの効いたウネるギター・リフに、コブシのきいたクリス・コーネルのボーカルは、今までのサウンドガーデンの集大成のように感じます。
前半は、「Superunknown」に負けないぐらいの勢いがありますが、後半は、散漫になり、ややパワーダウンしてしまったのは、残念なところです。
本作を最後に、サウンドガーデンは、一旦、解散してしまいます。
Superunknown
評価: 4.0
1994年発売の4作目のアルバムで、初の全米1位を獲得したグランジの名盤アルバムです。
前作「Badmotorfinger」までのサウンドガーデン独特なウネリのあるドゥーム・メタルの要素が少なくなり、ポップな要素が加わっています。
ポップな要素が加わっても重低音のヘビーなサウンドは、今まで通りで、決して柔になったわけではありません。
「Black Hole Sun」は、今までのサウンドガーデンにはなかったバラード曲で、サウンドガーデンのヒット作になりました。
この曲を聞くと、クリス・コーネルのボーカルが多彩であることが分かります。
一方、「4th of July」のようなドロドロした最重量級のヘビーさのある曲も収録されており、昔のサウンドガーデンらしさは失われていません。
今までのサウンドガーデンとは違った魅力のあるアルバムです。
Badmotorfinger
評価: 4.2
1991年発売の3作目のアルバムで、ベースが、ヒロ・ヤマモトから、ベン・シェパードに代わり、前作「Louder Than Love」までの荒削りな演奏から、きっちりとした音作りに仕上げられたアルバムです。
サウンドガーデンの人気を決定的にしたアルバムで、グランジのジャンルの中でも、代表作に挙げられるアルバムです。
最もサウンドガーデンの良さが表れているのが、疾走曲「Jesus Christ Pose」で、リズミカルなドラムに、ウネリまくるギター、ハイトーン・ボーカルでシャウトしまくるクリス・コーネルのボーカルと、とても人間が作ったとは思えない物凄い迫力があります。
残念なのは、「Jesus Christ Pose」でパワーを出し切ってしまったのか、後半の曲が、あまりインパクトがなく尻すぼみしてしまっているところです。
それでも、前半の曲だけで、名盤に値するアルバムです。
その他のアルバム
- Live On I5
- サウンドガーデンが再結成された2011年に発表された1996年の北米ツアーのライブ音源です。曲によって公演地が異なりますが、1つのライブとして聞くことができます。
- 「Badmotorfinger」「Superunknown」「Down on the Upside」からの曲が中心ですが、ビートルズやザ・ストゥージズのカヴァー曲も収録されています。サウンドガーデンのベスト・アルバムとして聞くのにも最適なアルバムです。
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サウンドガーデンのメンバー
サウンドガーデンは、1984年に、ボーカリストのクリス・コーネル、ギタリストのキム・セイル、ベーシストのヒロ・ヤマモトによって結成されました。
ヒロ・ヤマモトは、1989年に脱退してしまい、ベースとドラムは、何度かメンバー交代がされています。
以下に、サウンドガーデンの主要メンバーを紹介します。
- クリス・コーネル(ボーカル担当):
グランジのボーカリストとしては、珍しい高音のシャウト・ボーカルを得意としており、声域は4オクターブにも及びます。
サウンドガーデンは、1970年代のハード・ロックに近いサウンドであるため、1970年代に活躍したロニー・ジェイムス・ディオや、ロバート・プラントなど、高音を得意とするボーカリストと比較されることがあります。
サウンドガーデン以外では、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーと結成したオーディオスレイヴでの活動や、ソロ活動を行っていました。
残念ながら2017年に自殺をしてしまいました。 - キム・セイル(ギター担当):
サウンドガーデンのオリジナル・メンバーで、重いギター・リフを特徴とし、グランジのシアトル・サウンドに影響を与えました。
また、作曲能力が高く、サウンド・ガーデンに多数の曲を提供しています。
サウンドガーデン以外では、フー・ファイターズの創始者 デイヴ・グロールのプロジェクト、プロボットなどのバンドにギターで参加して活躍しています。 - ベン・シェパード (ベース担当):
沖縄の米国軍基地で生まれ、サウンドガーデンでは、ヒロ・ヤマモトの後任のベーシストとして、バンドに加入しました。
元々は、ギタリストでしたが、サウンドガーデンのファンで、サウンドガーデンに加入したいために、ギタリストからベーシストに転向しました。
アルバム「Down on the Upside」では、何曲か作詞・作曲を行っています。 - マット・キャメロン(ドラム担当):
サウンドガーデンのオリジナルメンバーではありませんが、最初期の1986年にサウンドガーデンに加入し、最後までバンドのメンバーとして活躍しました。
1997年にサウンドガーデンが解散した後はパール・ジャムに加入し、2012年にサウンドガーデン再結成時は、パールジャムと掛け持ちで活動を行っていました。
まとめ
最後に、サウンドガーデンのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | Badmotorfinger | 4.2 |
2位 | Superunknown | 4.0 |
3位 | Down on the Upside | 3.6 |
4位 | Louder Than Love/td> | 3.2 |
5位 | King Animal | 3.0 |
6位 | Ultramega OK | 2.8 |
サウンドガーデンが最も脂の乗っていたグランジ最盛期の時代のアルバム3枚が、上位を占める結果となりました。
初期のアルバムと再結成時のアルバムは、下位になってしまいましたが、どのアルバムも迫力のあるアルバムで、ニルヴァーナのカート・コバーンが「こんな奴等にかなうわけがない」と絶賛していたことがよく分かります。
グランジだけでなく、1970年代のハードロックが好きな人にも、おすすめのバンドですので、まだサウンドガーデンを聞いたことがない方は、このランキングを参考に、アルバムを聞いてもらえたらと思います。
次回は、グランジ四天王のラストとして、アリス・イン・チェインズの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。