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Pearl Jam(パール・ジャム) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Nirvana(ニルヴァーナ)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ニルヴァーナの対抗馬であったPearl Jam(パール・ジャム)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
パール・ジャムは、1990年に結成され、1991年にデビュー・アルバム「Ten」を発表しました。
このデビュー・アルバムの売り上げが、スローテンポに伸びていき、最終的に、ビルボードのチャートで2位を記録し、ゴールド・アルバムとして認定されるほどの大ヒットになりました。
その成功によって、パール・ジャムは、ニルヴァーナ、サウンドガーデンらとともに、グランジ界の中心的なバンドとなりました。
パール・ジャムは、1990年代中頃から、グランジが衰退していく中でも、定期的にアルバムをリリースし続けており、現在までに、12枚のスタジオ・アルバムを発表しています。
日本では、人気があまりない印象を受けますが、アメリカでは大人気のバンドで、CDセールス最速記録がギネスに認定されるなど、超有名バンドです。
そんなパール・ジャムの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
パール・ジャムのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
パール・ジャムのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
パール・ジャム アルバムランキング
Yield
評価: 2.5
1998年発売の5作目のアルバムで、グランジ的な要素がなくなり、普通のロック・サウンドに変わってしまった作品です。
パール・ジャムが、別次元に移行していることが分かります。
悪く言えば、初期のハードさがなくなり地味なアルバムと言えますが、良い意味では、このアメリカナイズされたロックサウンドは、グランジに興味がない人でも、普通に聞くことができ、一般受けするアルバムとなっています。
特にパール・ジャムの新境地を感じる「Given to Fly」「Wishlist」は、以前、ハードなグランジをやっていたバンドとは思えない穏やかな曲です。
全体的に、ジャケットのような荒廃したアメリカの大地を感じさせるアルバムです。
No Code
評価: 2.6
1996年発売の4作目のアルバムで、前作「Vitalogy」までのグランジ特有のハードさが薄くなり、サウンドに多様な要素が含まれるようになりました。
全体的に、暗く重い作品となっており、その背景には、「チケット・マスターとの争いによって、ツアーができなくなってしまったバンド内情」がありました。
チケット・マスターとは、チケット購入者から、手数料を多く上乗せしてチケットを販売していた米国のチケット販売会社で、パール・ジャムのメンバーたちは、多額の手数料に反発し、争いに発展しました。
暗く重い中でも、パンキッシュ、ハード・ロック、アコースティック、ガレージ・ロック、ハワイアンなど、バラエティー豊かな曲が収録されています。
Riot Act
評価: 2.7
2002年発売の7作目のアルバムで、アルバム名から激しいハード・ロックのイメージをもちますが、それほど、ヘビーではなく、骨太ロックを展開している作品です。
本作は、2001年9月11日のテロ攻撃を取り扱っており、愛、喪失、変化をテーマにしているため、その歌詞とエディ・ヴェダーのボーカルが、一番の聞きどころになっています。
今までのパールジャムには相応しくない「愛」を取り扱っていることも、本作の特徴です。
前作「Binaural」と同様、後半は、フォークや実験色の強いナンバーが、収録されています。
各曲の質は高いため、何曲かキラーチューンが収録されていれば、地味さはなくなり、良質な作品になっていたかと感じます。
Gigaton
評価: 2.8
2020年発売の11作目のアルバムで、前作「Lightning Bolt」から6年半ぶりに発売された久々のアルバムです。
パールジャムは、結成から約30年が経過しようとしており、メンバーは50代の後半にさしかかり、ベテランの域に達してきました。
本作は、それを反映するように、年月を重ねてきたバンドの熟練さを感じます。
昔のようなハードな曲はなく、大人を感じる落ち着いた曲が多く収録されていますが、「Dance of the Clairvoyants」のような打ち込みを使用した新たな試みがされている曲もあります。
昔の「Ten」や「Vs.」のようなサウンドを期待して聞くと、肩すかしを食らいますので、大人になったパールジャムの熟練したアルバムだと思って聞く方が、本作の良さを感じることができます。
Binaural
評価: 2.9
2000年発売の6作目のアルバムで、アルバム名が表しているように、バイノーラル録音技術(平面的な録音と比較して、その場に居るかのような臨場感を味わえる録音技術)を使用した作品です。
1曲目の「Breakerfall」から、3曲目の「Evacuation」まで、勢いのあるハードなサウンドで、一気に畳かけてきます。
その後の「Light Years」と「Nothing as It Seems」は、今までのパールジャムとは雰囲気の異なるドラマチックな曲で、パールジャムの新境地を感じます。
ただ、後半の曲は、実験色が強く、前半に比べると、あまり印象が残らないように感じます。
前半の勢いを後半も保てていれば名作になりえたと思う惜しいアルバムです。
Lightning Bolt
評価: 3.0
2013年発売の10作目のアルバムで、前作「Backspacer」は、短い曲が多くミニ・アルバムのような作品でしたが、本作は、長い曲が復活し、熟練した大人のロックを聞くことができます。
アルバムの曲構成は、「Binaural」から続いている前半がアップテンポの曲、後半がミドル・テンポ、スロー・テンポの曲で構成されています。
本作では、グランジや、ハード・ロックの要素が少なくなり、ベテランのバンドらしい、深みのあるロックを展開しています。
欲を言えば、もう少し、ハードな疾走曲を増やして欲しかったかなと思います。
Backspacer
評価: 3.2
2009年発売の9作目のアルバムで、今までのパール・ジャムのアルバムに比べて、37分と短く、ミニ・アルバムに近い作品です。
そのため、途中でダレるようなことはなく、一気に聞けてしまいます。
1曲目「Gonna See My Friend」〜4曲目「Johnny Guitar」は、昔のコッテリしたグランジ・サウンドで、パール・ジャムらしさが全開しています。
5曲目「Just Breathe」以降は、「Supersonic」のようなパンキッシュな曲はありますが、聴かせる曲が多く、爽やかで、あっさりとしています。
アルバム発売当時は、特典として、2公演分のライブ音源がMP3ダウンロードできました。
Pearl Jam
評価: 3.5
2006年発売の8作目のアルバムで、「No Code」から前作「Riot Act」まで、暗く地味なアルバムが続いてきましたが、本作は、明るく、パール・ジャムの勢いが戻った作品です。
1曲目の「Life Wasted」から、5曲目「Marker in the Sand」まで、ハードな曲で疾走し、聞き手を引きつけていきます。
6曲目の爽やかなバラード曲「Parachutes」を挟んで、後半は、落ち着いた聴かせる曲が多く収録されています。
「Binaural」や「Riot Act」は、後半から、勢いがなくなり中途半端な印象がありましたが、本作は、後半もダレることなく聞くことができます。
パール・ジャムの初期のアルバム「Ten」「Vs.」「Vitalogy」と肩を並べる傑作アルバムです。
Dark Matter
評価: 3.6
2024年発売の12作目のアルバムで、現時点のパール・ジャムの最新作です。
各メンバーが自信作と述べている通り、パール・ジャムのアルバムの中でも、傑作アルバムに位置付けられる作品です。
ロックンロールのグランジが展開され、昔のパール・ジャムを彷彿させるかのようにパワーアップしており、若返ったパール・ジャムのサウンドを聞くことができます。
1990年代初頭のようなグランジのアルバムは、もう聞くことはできないであろうと思っていたところ、ここにきて、このようなパワフルなアルバムを発売してくれたことは、ともて喜ばしく感じます。
ボーカルのエディ・ヴェダーは、「アルバムは大きな音で、本当に大きな音で聴くことをお勧めする」と言っている通り、爆音で聞いてもらいたいアルバムです。
Vitalogy
評価: 3.8
1994年発売の3作目のアルバムで、パンク色が強くなり、バンド内の怒りを吐き出しているアルバムです。
ニルヴァーナのカート・コバーンの死に影響を受けて制作されたと言われており、そのためか、前作「Vs.」のような明るさはなく、怒りや苦しみを感じさせる雰囲気を持っています。
1曲目「Last Exit」、2曲目「Spin the Black Circle」の疾走ナンバーから、「Nothingman」「Better Man」のような哀愁漂うバラード曲など、パラエティー豊かな曲が収録されています。
本作まで、パール・ジャムは、勢いがありましたが、次作以降、作風が変わっていき、パール・ジャムの勢いが衰えていきます。
Ten
評価: 4.2
1991年発売のパール・ジャムのデビュー・アルバムで、ニルヴァーナの「ネヴァー・マインド」と並んで、グランジのジャンルにおいて、金字塔的な名盤アルバムです。
1000万枚以上の売り上げを誇り、パール・ジャムの中では、最も売れたアルバムです。
しかし、1970年代を感じさせるストレートなHR/HMのサウンドは、新鮮味がなく、発売当時、日本においては、なぜこんなに大ヒットしたのか分からないとの評価が多く、あまり評判の高いアルバムではありませんでした。
しかし、今、聴くと、グランジの音楽の良さがよく出ており、大ヒットした理由が分かります。
オープニング・ナンバーの「Once」から、ギター・リフが炸裂しており、パール・ジャムの当時のパワーが伝わってきます。
本作から、「Alive」「Even Flow」「Jeremy」「Oceans」がシングル・カットされ、ヒットしています。
Vs.
評価: 4.4
1993年に発売されたセカンド・アルバムで、前作「Ten」のサウンドよりも、ダークさがなくなりキャッチーな曲が多く収録されています。
全米Billboard 200では初登場1位を記録し、アメリカ国内だけで発売後1週間で95万枚を売り上げ、前作に引き続き、モンスター・アルバムになりました。
もし、優れたセカンド・アルバム歴代ランキングのような企画があったら、このアルバムが第1位になるのではないかと思うぐらい、素晴らしいアルバムです。
グランジのジャンルにおいては、もちろん傑作アルバムですが、1990年代のハード・ロックのジャンルにおいても、傑作アルバムです。
パール・ジャムは、日本ではそれほど知られていないバンドですが、当時のアメリカでは、パール・ジャムの人気は、凄まじいものがありました。
その凄まじさが、本作に凝縮されています。
「Ten」に並ぶグランジの名盤に値するアルバムです。
その他のアルバム
- Lost Dogs
- アルバムからあふれた未発表曲や、ファンクラブ限定シングル曲などを収録したレア作品のアルバムです。2枚組で、約2時間とボリュームがあり、パール・ジャム マニアには満足できるアルバムです。
- アルバムからあふれた曲であっても、質が高く、パール・ジャムのオリジナル・アルバムとしても通用する作品です。ブルースの曲やHip-Hopの曲など、パール・ジャムらしくない曲も収録されています。
- Live on Two Legs
- 1998年のYieldツアー(北米公演)を収録したライブ・アルバムです。アルバム「Ten」〜「Yield」の曲が万遍なく収録されており、パール・ジャムのベスト・アルバムとしても最適なアルバムです。
- 上記のアルバムランキングでは、最下位であった「Yield」の曲が、本作では、映えており、スタジオ・アルバムよりも、こちらのライブ・アルバムの方が優れています。このライブ・アルバムの迫力を聞くと、パール・ジャムがライブ・バンドであることが分かります。
- Live at Benaroya Hall
- 2003年10月のワシントン Benaroya Hallでのアコースティック・ライブ・アルバムで、ニルヴァーナの「MTV Unplugged in New York」に並ぶグランジのアコースティック・ライブの名作です。
- アコースティックであるため、しみじみと聴かせる曲が多く、ハードではないパール・ジャムの魅力が詰まっています。
- Rearviewmirror
- 1991年から2003年までの作品をまとめた2枚組ベスト・アルバムです。初期の名作「Ten」「Vs.」「Vitalogy」から、多く選曲されていますので、パール・ジャム入門編として最適なアルバムです。
- スタジオ・アルバムに未収録のシングル曲も収録されているため、パール・ジャムのアルバムを全て聞いている人にも、おすすめできるアルバムです。
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パール・ジャムのメンバー
パール・ジャムは、ドラマー以外、結成時から変動なく、固定メンバーで活動しています。
ドラマーは、アルバム「Yield」までは、変動が激しかったですが、「Binaural」以降は、元サウンド・ガーデンのマット・キャメロンが、固定メンバーとして定着しました。
以下に、パール・ジャムのメンバー5人を紹介します。
- エディ・ヴェダー(ボーカル担当):
ニルヴァーナのカート・コバーンに並ぶグランジ界を代表するボーカリストです。
ロック界では珍しい独特のバリトン・ボイスは、一聴して、エディ・ヴェダーだと分かる独自性を持っています。
ボーカルを探しているシアトルのバンドにデモテープを送ったことがきっかけで、テンプル・オブ・ザ・ドッグにコーラスとして参加し、パールジャムのボーカリストになりました。 - ストーン・ゴッサード(ギター担当):
パール・ジャムでは、リズム・ギターを担当しています。
パール・ジャム結成前は、ベースのジェフ・アメンとともに、「グリーン・リヴァー」、「マザー・ラヴ・ボーン」、「テンプル・オブ・ザ・ドッグ」といったバンドで活動後、パール・ジャムを結成します。
ソロ・アルバムを1枚発売しており、そのソロ・アルバムでは、ボーカル、ベース、ドラムなど1人で演奏を行なっています。 - マイク・マクレディ(ギター担当):
パール・ジャムでは、リード・ギターを担当しています。
他のパール・ジャムのメンバーと同様、「テンプル・オブ・ザ・ドッグ」に参加し、パール・ジャムのメンバーとなりました。 - ジェフ・アメン(ベース担当):
ストーン・ゴッサードと同様、「グリーン・リヴァー」、「マザー・ラヴ・ボーン」、「テンプル・オブ・ザ・ドッグ」といったバンドで活動後、パール・ジャムを結成します。
パール・ジャム以外では、自らのバンド「スリー・フィッシュ」を結成したり、ソロ・アルバムを発表したりしています。 - マット・キャメロン(ドラム担当):
元々は、サウンド・ガーデンのメンバーで、サウンド・ガーデン解散後、正式メンバとして、パール・ジャムに加入します。
2010年に、サウンド・ガーデンが再結成された時には、パール・ジャムと掛け持ちで活動を行っていました。
パール・ジャムのメンバー4人が関わっていたテンプル・オブ・ザ・ドッグは、マザー・ラヴ・ボーンのボーカルであったアンドリュー・ウッドを追悼するために結成されたバンドです。
唯一のアルバム「テンプル・オブ・ザ・ドッグ」は、ローリングストーン誌が選ぶ「「グランジ」史上最高のアルバム50選」の第7位に選ばれている名作です。
まとめ
最後に、パール・ジャムのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | Vs. | 4.4 |
2位 | Ten | 4.2 |
3位 | Vitalogy | 3.8 |
4位 | Dark Matter | 3.6 |
5位 | Pearl Jam | 3.5 |
6位 | Backspacer | 3.2 |
7位 | Lightning Bolt | 3.0 |
8位 | Binaural | 2.9 |
9位 | Gigaton | 2.8 |
10位 | Riot Act | 2.7 |
11位 | No Code | 2.6 |
12位 | Yield | 2.5 |
パール・ジャムは、アメリカでは大変な人気があるバンドであるのに、日本では、知名度が低いバンドの印象があります。
今回、全アルバムを聴いてみて、日本で人気が出ないのが不思議でなりません。
日本で知名度が低いからと言って、パール・ジャムのアルバムを聞かないのはもったいないように感じます。
パール・ジャムのアルバムを聞いてみれば、その良さが分かるかと思いますので、
パール・ジャム未聴の方は、このランキングを参考に、多くのアルバムを聞いてもらえればと思います。
次回は、パール・ジャムのドラム担当マット・キャメロンが活動していたサウンドガーデンの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。