
Fresh
評価: 4.0
1973年に発売された6作目のアルバムで、「Stand!」「暴動」に続く、スライ&ザ・ファミリー・ストーン黄金期3部作の3枚目にあたる作品です。
「暴動」の延長線上にあるファンキーなサウンドですが、「暴動」のように次々と色々な音が湧き上がってくるわけではなく、地味で静かな演奏が中心です。
珍しいところでは、映画「知りすぎていた男」でドリス・デイが歌っていた「ケ・セラ、セラ」がカバーされています。
この「ケ・セラ、セラ」はオリジナル曲よりスローテンポで、バラード調のアレンジになっているため、オリジナルと聴き比べるのも面白いかと思います。
本作から唯一シングル・カットされた「If You Want Me to Stay」は、後にレッド・ホット・チリ・ペッパーズにカバーされることになります。
地味ながらも、後世に影響を与えたアルバムです。

Stand!

評価: 4.5
1969年に発売された4作目のアルバムで、ダイナミックで躍動的なファンキーな曲と、「Stand!」「Everyday People」といった分かりやすくキャッチーな曲で構成されている作品です。
「Everyday People」はシングル・カットされ、1969年のビルボード年間チャートで5位を記録し、ゴールド・ディスクを獲得しました。
ファンクとロックの融合は本作で一旦結実し、さらに次作「暴動」へと深みを増していきます。
「暴動」はキャッチーな曲が少なく、理解に時間を要しますが、本作は分かりやすく、1960年代のファンクを極めたアルバムと言えます。
ファンキーな曲では、「Don’t Call Me Nigger, Whitey」や「I Want to Take You Higher」がおすすめです。

There’s a Riot Goin’ On 暴動

評価: 4.7
1971年に発売された5作目のアルバムで、これまでに聴いたことのない斬新な楽器の使い方が特徴の作品です。
ビートの効いたリズム、ワウワウギター、ファンキーなベースなど、次々と楽器の音が湧き上がってきます。
そのため、最初はこの音に慣れていないと理解が難しいかもしれません。
政治的要素も強く、当時の黒人のアフリカ回帰への支持や、黒人と白人の融合と友好化の失敗に対する絶望感など、悲しみと怒りに満ちています。
歌詞も内向きな曲が多く、特に「Family Affair」では家族の崩壊が描かれています。
本作発売当時は、理解できない人も多く、衝撃度はかなりのものだったと想像できます。
しかし、本作が後世に与えた影響は大きく、プリンスをはじめ多くのアーティストに影響を与えました。
それだけ衝撃度の大きい名盤です。
その他のアルバム
- Live at the Fillmore East October 4th & 5th
- ヒット曲「Everyday People」を発表する直前の1968年、ニューヨーク フィルモア・イーストで行われた2日間のライブを収めた4枚組アルバムです。
- スタジオ・アルバムには収録されていない、アレサ・フランクリンの「Won’t Be Long」のカバーが聴きどころです。
- The Woodstock Experience
- スタジオ・アルバム「Stand!」との抱き合わせで発売された2枚組アルバムで、Disc2には1969年8月、ウッドストック2日目の深夜3時からのライブ全貌が収録されています。
- Disc2の1曲目「M’Lady」からハイテンションで、歓声もものすごく、当時のスライ&ザ・ファミリー・ストーンの人気ぶりがうかがえます。音質も良好で、迫力ある演奏を楽しめます。
- I’m Back! Family & Friends
- 2011年発売のスライ&ザ・ファミリー・ストーンのニュー・アルバムとされていますが、収録曲の大半は過去の曲のリミックスで構成されています。
- スライ&ザ・ファミリー・ストーンのベスト・アルバムとして捉えた方が適している作品です。
おすすめのベスト・アルバム
- Essential
- スライ&ザ・ファミリー・ストーンの2枚組ベスト・アルバムで、1960年代・1970年代の代表曲が凝縮された作品です。
- 名作「暴動」と「フレッシュ」からの選曲が多い一方、マイナーなアルバムからの曲も収録されており、スライ&ザ・ファミリー・ストーンを知るには最適なベスト・アルバムと言えます。
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スライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバー
スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、スライ・ストーンを中心としたバンドで、トランペット奏者が女性、ドラマーが白人という異色のメンバーでスタートしました。
しかし、スライ・ストーンのドラッグ中毒によりメンバー崩壊し、1975年1月に一旦解散します。
その後、復活し、メンバー交代を繰り返しながらアルバム制作を続けてきました。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのオリジナル・メンバーを以下に紹介します。
- スライ・ストーン(ボーカル・キーボード・ハーモニカなど担当):
スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、実質的にはスライ・ストーンのワンマン・バンドでした。
マルチ奏者で、「暴動」以降のアルバムでは、大半の楽器を1人で演奏し、マルチ録音することが多くなっていきます。
才能豊かな人物でしたが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが売れ始めた頃からドラッグに溺れ、バンドも音楽の才能も崩壊してしまいました。
残念ながら、2025年6月に病気のため逝去されました。
- フレディ・ストーン(ギター、ボーカル担当):
スライ・ストーンの弟で、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが1975年に解散した後、モータウン・レコードと短期間契約していましたが、現在は牧師として活動しています。
- ローズ・ストーン(キーボード、ボーカル担当):
スライ・ストーンの妹で、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが1975年に解散した後、バック・セッション・ミュージシャンとして、マイケル・ジャクソン、フィッシュ、リンゴ・スターなどのレコーディングに参加していた時期がありました。
現在は、フレディ・ストーンの教会で音楽活動を行っています。
- シンシア・ロビンソン(トランペット、ボーカル担当):
スライ・ストーンとは高校時代の友人でした。
スライ・ストーンの兄弟たちは1970年代中旬にスライ&ザ・ファミリー・ストーンを脱退しましたが、シンシア・ロビンソンだけは最後まで残りました。
ロックの殿堂入りを果たした最初のトランペッターでもあります。
残念ながら、2015年に癌で他界しました。
- ラリー・グラハム(ベース担当):
シンシア・ロビンソンの親戚で、1972年にスライ&ザ・ファミリー・ストーンを脱退しました。
脱退後は、自身のバンドを結成したりソロで活動し、1980年代にはヒット曲も生み出しています。
- グレッグ・エリコ(ドラム担当):
1971年にスライ&ザ・ファミリー・ストーンを脱退しましたが、その後はウェザー・リポート、デヴィッド・ボウイ、サンタナなど、錚々たるミュージシャンと共演しています。
現在も音楽活動を続けています。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの音楽
スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、ジェームス・ブラウンが築いたファンクの基礎を発展させ、ダンス・ミュージックとファンクを結びつけるなど、ファンクの可能性を大きく広げました。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバムはすべてファンク作品であるため、全アルバムを聴くことで、ファンクの歴史や変遷が理解できます。
もしスライ&ザ・ファミリー・ストーンのファンクに興味を持ったら、ジェームス・ブラウンや、同時期のジョージ・クリントン率いるファンカデリックやパーラメントも聴いてみることをおすすめします。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
- A Whole New Thing 新しい世界(1967年):上級者向け
- Dance to the Music(1968年):中級者向け
- Life(1968年):中級者向け
- Stand!(1969年):初心者向け
- There’s a Riot Goin’ On 暴動(1971年):中級者向け
- Fresh(1973年):初心者向け
- Small Talk(1974年):中級者向け
- High on You(1975年):初心者向け
- Heard You Missed Me(1976年):中級者向け
- Back on the Right Track(1979年):上級者向け
- Ain’t But the One Way(1983年):中級者向け
映画「スライ・ストーン」
スライ・ストーンの半生を描いたドキュメンタリー映画「スライ・ストーン」が、2015年に公開されました。
本作には、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの過去のコンサート映像はもちろん、メンバーであったシンシア・ロビンソンやラリー・グラハムがスライ・ストーンについて語ったインタビューも収録されています。
また、スライ・ストーンと親交のあったジミ・ヘンドリックスの音声や、ファンカデリックのジョージ・クリントンの映像など、とても貴重な映像も見ることができます。
後半では、長年姿を消していたスライ・ストーンが現れ、マネージャーのジェリー・ゴールドスタインによる詐欺・横領訴訟で勝訴する過程が、スライ・ストーン自身のインタビューとともに描かれています。
そのスライ・ストーンの姿は、悲しいほどに老けており、ドラッグの恐ろしさを実感させられます。
スライ・ストーンの歴史や人物像を知るには、最適な映画です。
現在、U-NEXTで、この「スライ・ストーン」が、動画配信されていますので、スライ・ストーンに興味がある人には、ぜひ、みてもらいたい映画です。
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まとめ
最後に、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | There’s a Riot Goin’ On 暴動 | 4.7 |
| 2位 | Stand! | 4.5 |
| 3位 | Fresh | 4.0 |
| 4位 | Small Talk | 3.5 |
| 5位 | Dance to the Music | 3.0 |
| 6位 | High on You | 2.8 |
| 7位 | Ain’t but the One Way | 2.7 |
| 8位 | Heard Ya Missed Me, Well I’m Back | 2.6 |
| 9位 | Life | 2.5 |
| 10位 | A Whole New Thing 新しい世界 | 2.4 |
| 11位 | Back on the Right Track | 2.2 |
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの黄金期のアルバム「Stand!」「暴動」「Flesh」が上位を占める結果となりました。
この3枚のアルバムは革新的で、ファンクの発展に大きく寄与し、後世の音楽に多大な影響を与えました。
しかしその後、スライ・ストーンのドラッグ中毒によりアルバム制作は滞り、2011年以降は新作が制作されませんでした。
映画「スライ・ストーン」で描かれたマネージャーとの訴訟に勝訴して500万ドルを得た後は、スライ・ストーンは隠遁生活を送り、最期は病気で亡くなりました。
スライ・ストーンの死によりスライ&ザ・ファミリー・ストーンの復活は叶いませんでしたが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの音楽はこれからも愛され続けることと思います。
次回は、私の好きなアシッド・ジャズのジャンルから、ブラン・ニュー・ヘヴィーズの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのグッズ紹介
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