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Santana(サンタナ)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、John Lennon(ジョン・レノン)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第18弾として、Santana(サンタナ)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
サンタナは、メキシコ生まれのカルロス・サンタナを中心としたバンドで、ラテン・ロックを世に送り出しました。
1970年代初頭の初期のサンタナは、ラテン・ロックを中心としたアルバムを発表していましたが、
4作目以降は、ヒュージョン色を強めていき、アルバム「キャラバンサライ」や、日本で大ヒットした「哀愁のヨーロッパ」など、名盤、名曲を発表していきます。
その後、一時的に、低迷していた時代がありましたが、1999年に発表した「スーパーナチュラル」が大ヒットして、再びサンタナが脚光を浴びたのは、記憶に新しいところです。
そんなサンタナの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
サンタナのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
サンタナのアルバムの評価や名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
サンタナ アルバムランキング
Beyond Appearances
評価: 2.4
1985年発売の14作目のアルバムで、前作「Shango」のメンバーを一新し、リンダ・ロンシュタットやジェームス・テイラーなどで有名なヴァル・ガライをプロデューサーに迎え入れて制作されたアルバムです。
そのためか、1980年代らしいシンセサイザーやドラムマシンを多用し、モダン化されたサウンドに変化しています。
カルロス・サンタナの派手なギターが戻ってきていますが、このモダンなサウンドでは、逆にギターが浮いてしまっている印象を受けます。
1980年代のサウンドが好きな人には、適しているアルバムかと思いますが、はたして、サンタナの魅力が伝えきれているのかというと、疑問に感じてしまいます。
シングルヒットも出ず、アルバム自体の売上も低迷してしまい、サンタナの低迷期を代表するアルバムとなってしまいました。
Inner Secrets 太陽の秘宝
評価: 2.5
1978年発売の10作目のアルバムで、ボーカルを前面に押し出し、ロック色を強めたアルバムです。
過去のラテン・ロックや、ヒュージョンとは異なり、普通のロック音楽となってしまったため、サンタナの個性が失われてしまいました。
本作から、1968年にママス・アンド・パパス/ソウル・トレインでヒットした「ストーミー」のカヴァー曲が、シングル・カットされ中ヒットしました。
「One Chain (Don’t Make No Prison)」など、サンタナらしくないディスコ調の曲も収録されており、今までのサンタナの音楽を期待すると、肩透かしを食らいます。
サンタナの迷いを感じ、このアルバムから、サンタナは、低迷期に入っていきます。
Marathon
評価: 2.55
1979年発売の11作目のアルバムで、前作「Inner Secrets」と同じ路線のロック色の強いアルバムです。
「Inner Secrets」よりも音質が良くなり、カルロス・サンタナのギターがハードになっています。
しかし、ラテン系の要素はなく、どちらかと言うとアフリカっぽさが出ています。
ただ、ボーカル曲は、ポップすぎて、サンタナのギターの個性が表れていないように感じます。
そのため、本作は、ボーカル曲よりも、カルロス・サンタナのギターの個性が出ているインストゥルメンタルの「Marathon」と「Aqua Marine」が、おすすめ曲です。
商業的にも低迷してしまい、全米チャート25位、全英チャート28位と奮いませんでした。
Shango
評価: 2.6
1982年発売の13作目のアルバムで、「キャラバンサライ」以来のグレッグ・ローリーが復帰して制作されたアルバムです。
しかし、グレッグ・ローリーが参加していた1st〜4thアルバムのような傑作アルバムとまではいきませんでした。
前作「Zebop!」では、ラテン系が久々に復活しましたが、本作は、ラテン系の曲が少なくなり、シンプルなソウルフルな曲が増え、サンタナが新たなステージに向かっていこうとしていることが分かります。
本作から、「ホールド・オン」がシングルカットされ、この曲は、全米チャート15位を記録し、アルバム自体は、全米チャート22位を記録しました。
Freedom
評価: 2.8
1987年発売の15作目のアルバムで、旧友のバディ・マイルズをボーカルに迎え入れて制作されたアルバムです。
1980年代の後半になり、本作は、当時の最先端のサウンドを取り入れ、より重厚なサウンドに変化しています。
リズムを重視した黒人音楽を意識した音作りがされている一方で、ヒュージョン系の曲も収録されています。
カルロス・サンタナのハードなギターは、この重厚なサウンドにマッチしており、前作「Beyond Appearances」のような浮いた印象は受けません。
ラテン系の音楽からは、かけ離れてしまいましたが、この時代のサンタナのアルバムの中では、良作のアルバムに感じます。
Guitar Heaven: The Greatest Guitar Classics of All Time
評価: 2.85
2010年発売の21作目のアルバムで、アルバム名の通り、ロック・クラシックのカヴァー・アルバムです。
ボーカルは、「スーパーナチュラル」「シャーマン」「オール・ザット・アイ・アム」と同様、ゲスト・アーティストとのコラボレーションがされています。
本作は、レッド・ツェッペリン、クリーム、デフ・レパード、ディープ・パープルなど、ハードロックの曲ばかりがカヴァーされており、
「サンタナがハードロックのギターを演奏するとどうなるのか」の答えがこのアルバムにあります。
サンタナがハードロックやヘビーメタルをやっても違和感がないことが証明されました。
オープニングナンバーのクリス・コーネルがボーカルのレッド・ツェッペリンのカヴァー曲「胸いっぱいの愛を」から、やられてしまいます。
ハードロック・ファンには、嬉しいアルバムです。
Festival
評価: 2.9
1976年発売の8作目のアルバムで、前作「アミーゴ」と同様、ラテン・ロックを展開しているアルバムです。
「アミーゴ」以上に、ご機嫌のナンバーが増え、サンバのリズムでノリノリにさせてくれます。
オープニング・ナンバーの「カーニバル」から、笛の音と共に、サンバのリズムがいかににもラテンであり、ギラギラした太陽とビールがよく似合う曲です。
一方で、EW&Fを彷彿させる「ギブ・ミー・ラブ」や、「哀愁のヨーロッパ」の二番煎じのようなカルロス・サンタナの泣きのギターが聞ける「哀愁のボレロ」など、単純なラテン・ロックでなないところに、サンタナの個性を感じます。
本作は、スティーヴィー・ワンダー、ボブ・ディラン、モハメド・アリの3人に捧げられていますが、アルバムの収録曲からは、そのような雰囲気は感じられません。
Shape Shifter
評価: 3.0
2012年発売の22作目のアルバムで、「スーパーナチュラル」から続いてきたゲスト・アーティストとのコラボレーションをやめ、1曲を除いて、全編インストゥメンタルのアルバムです。
インストゥルメンタルのアルバムと言うと1970年代のヒュージョンに傾倒していた「キャラバンサライ」「ウェルカム」「不死蝶」を思い出してしまいますが、本作は、それとは異なり、ロック色の強いインストゥルメンタルのアルバムとなっています。
どちらかと言うとジェフ・ベックのインストゥメンタルのアルバムに近い印象を受けます。
全体的に、オープニングナンバーのオリエンタルなイントロから始まる「シェイプシフター」のように、ワールドワイドのサウンドを感じさせるアルバムです。
Corazón
評価: 3.05
2014年発売の23作目のアルバムで、前作「シェイプ・シフター」のインストゥメンタルのアルバムとは打って変わって、ラテン全開のアルバムです。
ボーカルは、「スーパーナチュラル」から続けてきたゲスト・アーティストとのコラボレーション形式を採用しています。
本作は、ラテンの要素が強すぎるため、ラテン音楽が好きな人には、最高のアルバムだと思いますが、ハードなロックが好きな人には、この陽気なラテン音楽は合わないかもしれません。
ラテンに合わせて、ボーカルもラテン語?の曲が多く、南米の気分になります。
ちょうど本作が発表された2014年は、ブラジルで、サッカーワールドカップが開催され、まさに、サッカーワールドカップを盛り上げるのにうってつけの音楽です。
Blessings and Miracles
評価: 3.1
2021年発売の26作目のアルバムで、「スーパーナチュラル」「シャーマン」などのアルバムで提示したゲスト・アーティストとのコラボレーションを再現しています。
しかし、「スーパーナチュラル」ほどのヒット性のある曲は収録されておらず、インパクトが弱く感じます。
ボーカルだけではなく、演奏陣も、カーク・ハメット、チック・コリア、ナラダ・マイケル・ウォルデンなど多くのゲスト・ミュージシャンが参加しています。
また、本作には、サンタナの子供であるステラとサルバドールの曲が収録されています。
カルロス・サンタナのギターは、いつも通りのギターで、特にチャレンジングなことはしておらず、安心して聞けるサンタナらしいアルバムです。
Moonflower
評価: 3.2
1976年発売の9作目のアルバムで、スタジオ録音とライブ録音が混在しているアルバムです。
ライブ録音は、1976年の「アミーゴス」ツアー中に録音されたもので、「フェスティバル」と「アミーゴス」からの選曲が中心となっています。
初期のアルバムからも、「ブラック・マジック・ウーマン〜ジプシー・クィーン」や「セイヴァー〜祭典」が選曲されているために、今までのサンタナの集大成のような作品です。
ライブ録音のノリの良いラテン・ロックに対して、スタジオ録音の方は、落ち着いたヒュージョン、ジャズ・ファンクの曲が多く収録されています。
サンタナの初期のベスト盤として聞くのにも最適なアルバムです。
Zebop!
評価: 3.25
1981年発売の12作目のアルバムで、ポップ路線を更に推し進めたアルバムです。
オープニング・ナンバー「Changes」からアコギを使用し、変化したサンタナを聞くことができます。
サンタナのチャレンジングな試みがされている一方で、ラテンやアフリカのコーラスを取り入れるなど、保守的なサンタナの部分も垣間見ることができます。
終盤の「I Love You Much Too Much」と「Brightest Star」は、「哀愁のヨーロッパ」のような泣きのギターを聞くことができ、圧倒されてしまいます。
本作は、全米チャート9位を記録するヒットとなりました。
低迷期のサンタナのアルバムの中では、最も売れた作品となりましたが、今後、「スーパーナチュラル」までサンタナは更に低迷を続けていくことになります。
All That I Am
評価: 3.3
2005年発売の20作目のアルバムで、「スーパーナチュラル」から続く、ゲスト・アーティストとのコラボレーションが収録されたアルバムです。
本作も「スーパーナチュラル」「シャーマン」と同様、良質なアルバムですが、このアルバムあたりから、ゲスト・アーティストとのコラボレーション形式に飽きがきているような印象を受けます。
それは、ファースト・シングルカットされた「アイム・フィーリング・ユー」が、全米チャート55位に止まってしまったことからも分かります。
この曲は、前作「シャーマン」からのシングルカットされた「ザ・ゲーム・オブ・ラヴ」に似た一般受けするヒット性の高い曲でしたが、ここまで売上が伸びなかったことは、意外でした。
セカンド・シングルカットされた「ジャスト・フィール・ベター」も、エアロスミスのボーカリスト スティーヴン・タイラーをフィーチャーしているにも関わらず、あまり話題になりませんでした。
しかしながら、アルバム自体は、「スーパーナチュラル」「シャーマン」から、勢いが衰えておらず、サンタナの最高のギタープレイを聞くことができます。
Welcome
評価: 3.35
1973年発売の5作目のアルバムで、前作「キャラバンサライ」の延長線上の作品ですが、よりヒュージョン色、実験要素が強くなったアルバムです。
演奏陣は一新され、ジャズミュージシャンのジョン・マクラフリンや、ジョン・コルトレーンの妻アリス・コルトレーンなどが参加しています。
前作と比較して、ラテン系のリズムが強くなっていますが、ヒット性のある曲はなく、本作から、ヒット・シングルは出ませんでした。
「キャラバンサライ」の影に隠れてしまって地味なアルバムに感じますが、内容は、「キャラバンサライ」と同様に、充実しており、ヒュージョン系のサンタナの陰の名盤とも言えるアルバムです。
Borboletta 不死蝶
評価: 3.4
1974年発売の6作目のアルバムで、「キャラバンサライ」「ウェルカム」に続く、ヒュージョン系のアルバムです。
スタンリー・クラークやフローラ・プリムといったヒュージョン系ミュージシャンも参加しており、大半の曲がインストゥメンタルの曲で、ボーカル曲が減っています。
ヒュージョンやジャズ・ファンクの曲が多く、カルロス・サンタナのギターは曲に合わせる形で控えめな演奏がされており、サックスやキーボードの方が比重が高くなっています。
その中でも、ファンク・ギターの「Give and Take」や、カルロス・サンタナの長いギターソロが聞ける「Promise of a Fisherman」あたりが、カルロス・サンタナのギターの魅力が出ています。
Amigos
評価: 3.45
1976年発売の7作目のアルバムで、前作までのヒュージョン系のアルバムを卒業し、ラテン・ロックに回帰したアルバムです。
前作までのヒュージョン系のアルバムは、カルロス・サンタナのギターが控え目でしたが、本作では、ギターを全面に出しており、カルロス・サンタナのギターの魅力を味わうことができます。
1st〜3rdアルバムのような一辺倒のハードなギターのラテン・ロックではなく、コーラスやファンクを入れるなど、一般受けするラテン・ロックを展開しています。
本作には、日本で大人気の「哀愁のヨーロッパ」が収録されており、この曲は、カルロス・サンタナの泣きのギターが全開の名曲で、この曲だけでも、本作を聞く価値があります。
久々に、本作は、全米チャートTOP10入りを果たしました。
次は、10位 → 1位 です。
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