サディスティック・ミカ・バンド 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

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サディスティック・ミカ・バンド 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

前回は、RCサクセションの全アルバム ランキングをしましたので、

今回は、加藤和彦さん率いるサディスティック・ミカ・バンドの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。


サディスティック・ミカ・バンドは、1971年に、加藤和彦、ミカ、つのだ☆ひろ で結成され、まもなく、高中正義が加入し、デビューしました。

その後、つのだ☆ひろが脱退し、高橋幸宏と小原礼が、メンバーに加わり、サディスティック・ミカ・バンドは、本格的に活動を開始します。

サディスティック・ミカ・バンドは、日本よりも、海外から人気が出て、1975年10月に、ロキシー・ミュージックの国内ツアーの前座を務めました。

サディスティック・ミカ・バンドは、数少ない海外で評価された日本のバンドでしたが、

3rdアルバム「HOT! MENU」をリリース直後に、加藤和彦とミカの離婚によりサディスティック・ミカ・バンドは解散してしまいました。

その後、加藤和彦、ミカを除いた今井裕、後藤次利、高中正義、高橋幸宏の4人でサディスティックスを結成し、活動しますが、短い期間の活動で、1978年には自然消滅してしまいました。

それから時を経て、1989年に、桐島かれんを、2006年に、木村カエラをボーカルに迎え、サディスティック・ミカ・バンドは、一時的に再結成を果たします。

しかし、この再結成は、イベント的な意味合いが強く、それぞれアルバムを1枚ずつ発表し、すぐに解散してしまいました。

そんなサディスティック・ミカ・バンドとサディスティックスの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。


ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

サディスティック・ミカ・バンドのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、

サディスティック・ミカ・バンドのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価点の基準

評価点の基準は、以下の通りです。

評価点基準
1.0 〜 2.0駄作のアルバム
2.0 〜 3.0普通のアルバム
3.0 〜 4.0良作のアルバム
4.0 〜 4.5最高傑作のアルバム
4.5 〜 歴史的名盤

アルバム ランキング

第7位
天晴

1970年代のサディスティック・ミカ・バンドと違って、普通のポップスのアルバムになってしまったわね。
kat
ここまでサウンドを変えてしまうのであれば、サディスティック・ミカ・バンドの名前を使って欲しくなかったね。

評価: 2.4

1989年発売の4作目のアルバムで、前作「HOT! MENU」から、約13年ぶりに発売されたアルバムです。

サディスティック・ミカ・バンドは、突如、再結成し、本作が発売されました。

1970年代のサディスティック・ミカ・バンドとは大きく異なり、ボーカルが、ミカから、桐島かれんに変更(なぜ、桐島かれん?)され、

加藤和彦だけでなく、高橋幸宏や、小原礼もリード・ボーカルを担当しています。

サウンドも、高橋幸宏色が強く、かなりポップス寄りになり、1970年代のサディスティック・ミカ・バンドの面影はありません。

そのため、1970年代のサディスティック・ミカ・バンドを期待して聞くと肩透かしを食らいます。

「Boys & Girls」がシングルカットされ、CMソングに使われたため、中ヒットしましたが、ほとんど印象に残る曲はありません。

唯一、加藤和彦が作曲した3曲(「暮れる想い」「ダシール・ハメット&ポップコーン」「7 days, at last!」)が良曲であるため、

もっと加藤和彦の曲を増やして欲しかったかなと感じてしまいます。

企画物の再結成ということで、1970年代のサディスティック・ミカ・バンドのことは忘れて、気負いせずに聞くのが良いアルバムです。

第6位
NARKISSOS

サディスティック・ミカ・バンドの再々結成のアルバムは、1970年代のようなロックのアルバムね。
kat
1970年代のサディスティック・ミカ・バンドほどの迫力はないけど、熟練したロック・アルバムだね。

評価: 2.6

2006年発売の5作目のアルバムで、ボーカルに木村カエラを迎えて制作されたアルバムです。

前作「天晴」が、それほど成功したアルバムではなかったため、まさか、サディスティック・ミカ・バンドが、再々結成されるとは思いませんでした。

「天晴」は、シンセサイザー中心のポップス全開のアルバムであったのに対して、本作は、ギター中心のロック色の強いアルバムとなっています。

「天晴」の桐島かれんのボーカルは、さほど目立っていませんでしたが、本作では、木村カエラのボーカルが、サディスティック・ミカ・バンドに合っていることもあり、木村カエラの存在感があります。

そのため、本作は、1970年代のサディスティック・ミカ・バンドに近い印象は受けます。

本作では、高橋幸宏が提供した2曲(「The Last Season」「Tumbleweed」)が、ともに、センスの良い良曲となっています。

残念ながら、加藤和彦は、本作を発表した3年後に、帰らぬ人となってしまったため、サディスティック・ミカ・バンドは、3度目の再結成がされることはありませんでした。

第5位
WE ARE JUST TAKING OFF

このアルバムは、各メンバーの個性が表れていて、南国の雰囲気が漂っているわね。
kat
各メンバーの演奏技術が高く、サディスティックスらしいヒュージョン色の強いアルバムだね。

評価: 3.5

1978年発売のサディスティックスの2作目のアルバムで、ラスト・アルバムです。

ヒュージョン色が強くなり、特に、高中正義のトロピカルな雰囲気がよく出ています。

本作発表前に各メンバーは、ソロ・アルバムを発表しており、その中でも、高橋幸宏は、1stアルバム「サラヴァ!」を発売し、自信がついたのか、

本作では、高橋幸宏の単独曲が2曲(「ADIOS」「GAME」)収録されています。

この2曲は、ともに「サラヴァ!」に収録されていても不思議ではない良曲です。

本作の注目曲は、「ON THE SEASHORE」で、この曲は、後藤次利と桑名晴子がヴォーカルをとっており、桑名晴子の低音の渋い歌声によって、ソウルフルでメロウな名曲となっています。

本作発表後、サディスティックスのメンバーは、多くのレコーディング・セッションやソロ活動で、多忙を極め、1978年8月のライブをもって、サディスティックスは、活動を停止しました。

第4位
Sadistics

サディスティックスの1stアルバムは、ジャケットの通り、海賊をテーマにしたアルバムね。
kat
サディスティックスは、加藤和彦とミカがいなくても素晴らしいアルバムが制作できることを証明してくれたね。

評価: 4.0

1977年発売のサディスティックスのデビューアルバムです。

1975年に解散したサディスティック・ミカ・バンドから、加藤和彦、ミカを除いた高橋幸宏、高中正義、後藤次利、今井裕でサディスティックスを結成しました。

当時は、まだ、サディスティック・ミカ・バンドですら知れ渡っていなかった中、サディスティック・ミカ・バンドの中心人物の加藤和彦とミカがいないバンドなんて、誰も期待していなかったのではないかと想像できますが、

本作は、予想とは裏腹に、サディスティック・ミカ・バンドに負けず劣らずの傑作アルバムです。

本作は、海賊をテーマにしたコンセプト・アルバムであり、それは、高橋幸宏が、海賊をテーマにしたアルバムを制作したいとの願望から実現しました。

前半は、海賊をテーマにした組曲、後半は、4曲のラブ・ソングが収録されています。

リードボーカルは、固定せず、Rajie、桑名晴子といったゲスト・ミュージシャンが担当しています。

前半の海賊組曲も素晴らしいですが、後半も素晴らしく、「The Tokyo Taste」「今頃君は・・・」「Far away」といった名曲が揃っています。

邦楽の隠れた名盤です。


サディスティック・ミカ・バンド

1970年代の初頭に、このような弾けた音楽をやれていたことが凄いわね。ハードロックに近いポップスのアルバムね。
kat
加藤和彦とミカの個性的なボーカルが印象的だね。どの曲もメロディアスで聞きやすいね。

評価: 4.1

1973年発売の記念すべきサディスティック・ミカ・バンドのファースト・アルバムです。

1973年の日本の音楽と言えば、昭和歌謡曲やフォークソングが流行っていた時代であり、本作のようにギター中心のぶっ飛んだ音楽をやっているアーティストは他にはいませんでした。

そのことからも、本作は、いかにサディスティック・ミカ・バンドが、時代を先取りしていたことをやっていたかが分かるかと思います。

高中正義のギターが、とにかくカッコ良く、ハードなギターをバックに加藤和彦の線の細いボーカルと、下手うまなミカのボーカルが乗っかり、その不釣り合いが、なんとも言えない、いい味が出ています。

グラム・ロック、ブギ、ハードロック、レゲエといった当時の日本では理解できないサウンドを詰め込んでいる作品であるため、全く売れることはありませんでした。

しかし、本作は、イギリスをはじめとする海外で注目されることになり、海外進出の足掛かりとなりました。

ちなみに、サディスティック・ミカ・バンドのバンド名は、ジョン・レノンとヨ―コのプラスティック・オノ・バンドを文字って名付けられました。


HOT! MENU

キャッチーな曲が減ってしまい、一聴しただけでは、良さが分からないアルバムね。
kat
聞けば聞くほど味が出てくるスルメ的なアルバムだね。コミカルな曲は、サディスティック・ミカ・バンドらしいね。

評価: 4.2

1975年発売の3作目のアルバムで、1970年代のサディスティック・ミカ・バンドのラスト・アルバムです。

前作「黒船」と同様、クリス・トーマスがプロデュースし、ベースが小原礼から後藤次利に交代して制作されました。

本作は、1stアルバム「サディスティック・ミカ・バンド」、2ndアルバム「黒船」のようなキャッチーな曲は、影を潜め、洗練されたサウンドに変化しています。

「マダマダ産婆」「オキナワBOOGALOO」といったコミカルな曲から、「ミラージュ」「ブルー」といったメロウな曲まで、バラエティー豊かな曲が揃っています。

ヒュージョンやファンキーな曲が増え、インストゥルメンタルの曲は、サディスティック・ミカ・バンド解散後のサディスティックスへとつながる音楽性が表れています。

ミカのおしゃべりが入っているラスト・ソングの「テキーラ・サンライズ」は、冗長すぎていらなかったかなとも思いますが、

ラスト・アルバムに相応しく、サディスティック・ミカ・バンドの成長した音楽を聞けるアルバムです。


黒船

このアルバムは、「黒船」をテーマにしたコンセプト・アルバムね。「タイムマシンにおねがい」が有名曲ね。
kat
クリス・トーマスがプロデュースに加わっているため、洋楽のようなサウンドだけど、テーマは日本的だね。

評価: 4.7

1974年発売の2作目のアルバムで、サディスティック・ミカ・バンドの最高傑作アルバムであり、邦楽のロック史に残る名盤です。

本作は、プロコル・ハルムや、ピンク・フロイド、ロキシー・ミュージック、エルトン・ジョンなどのプロデューサーで知られるクリス・トーマスを招いて制作されたアルバムです。

そのため、サウンドは、洋楽チックなのですが、日本的な幕末の黒船来航をテーマにしており、その対比が、非常に面白みがあります。

「黒船」をはじめとして、「墨絵の国へ」「どんたく」「四季頌歌」といった江戸時代、明治時代を感じさせるテーマを扱っている中で、高中正義のハードなギターが鳴り響いています。

本作の中で、特に有名なのが「タイムマシンにおねがい」で、日本の色々なアーティストにカヴァーされています。

この曲でも、高中正義のギターが活躍しており、中間部の縦ノリの高中正義のギターがカッコ良すぎます。

1stアルバムと同様、本作発売当時は、海外の方で先に人気が出て、逆輸入という形で評価されました。

ちなみに、クリス・トーマスは、ミカと不倫に陥り、ミカと加藤和彦との離婚につながり、サディスティック・ミカ・バンドは解散してしまったのは、なんとも皮肉な結果でした。

ライブ・アルバム

    Live In London

  • 1976年発売のサディスティック・ミカ・バンド初の公式ライブ・アルバムです。ロキシーミュージックの前座であるロンドン・ウェンブリーでのツアーを収録したアルバムです。
  • 1stアルバム「サディスティック・ミカ・バンド」から、3rdアルバム「HOT! MENU」までのベストな選曲がされており。1970年代のサディスティック・ミカ・バンドの良さが十分出ています。
  • 音質は、ブートレグ並であまり良くありませんが、それでも、各メンバーの演奏力の高さやエネルギッシュさは、職人気質ぶりが表れています。特に、後半の「黒船」のナンバーは、高中正義の圧巻の演奏を聞くことができます。
    晴天 SADISTIC MICA BAND LIVE IN TOKYO 1989

  • 桐島かれんをボーカルに迎え入れたサディスティック・ミカ・バン再結成時のライブ・アルバムで、1989年4月9日、東京ベイNKホールで行われたリユニオン公演が収録されています。
  • 1970年代に発売された「Live In London」は、音質がよくないライブ・アルバムでしたが、本作は、上々の音質で、クリアな演奏を聞くことができます。
  • 「天晴」からの選曲が中心で、古い曲では、「タイムマシーンにおねがい」「颱風歌」「黒船」「ファンキーMAHJONG」などが演奏されています。意外にも、「天晴」からの曲は、スタジオ・アルバムでは、あまり良さを感じなかった曲でも、迫力のある演奏によって、良曲に変化しています。
    LIVE in Tokyo

  • 木村カエラをボーカルに迎え入れたサディスティック・ミカ・バンド再々結成時のライブ・アルバムで、2007年3月8日、一夜限りのNHKホールで行われた公演が収録されています。
  • 新旧を織り交ぜた選曲がされており、新の方は「NARKISSOS」、旧の方は「黒船」からの選曲が中心となっています。欲を言えば、「HOT! MENU」からの選曲も欲しかったなと思います。
  • Disc3には、1970年代サディスティック・ミカ・バンドの日本のラスト・ライブとなった1975年9月21日の神田共立講堂でのライブ音源が収録されています。これはこれで、貴重な音源ですが、音質は最悪ですので、評価が別れるところです。
    Live Show

  • 1978年8月 東京・九段会館にて行われたサディスティックス「最後のライヴ・ショー」を収録した公式ライブ・アルバムです。
  • サディスティックスのスタジオ・アルバムからは、「WE ARE JUST TAKING OFF」と「BLUE CURACAO」しか選曲されておらず、それ以外は、高中正義、今井裕が作曲したインストゥルメンタルの曲が収録されています。
  • 各メンバーが、スーパースタジオ・ミュージシャンであったため、演奏力は折り紙付です。特に、このライブには、村上秀一や斉藤ノブが参加しており、高橋幸宏と村上秀一のツインドラムを聞くことができます。高中正義、今井裕、後藤次利の演奏も、言わずもがな素晴らしいものです。


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サディスティック・ミカ・バンドのメンバー

サディスティック・ミカ・バンドは、メンバー変動は激しくありませんでしが、オリジナル・メンバーから、ドラムとベースが、変更されています。

以下に1970年代のサディスティック・ミカ・バンドの主要メンバーを紹介します。

  • 加藤 和彦(ボーカル、ギター担当)

    サディスティック・ミカ・バンドの中心人物で、線の細い独特なボーカルが特徴的です。

    1965年にザ・フォーク・クルセダーズを結成し、1967年に発表した「帰ってきたヨッパライ」が大ヒットしました。

    1970年に、福井ミカと結婚し、サディスティック・ミカ・バンドを結成しますが、1975年に離婚し、そのタイミングで、サディスティック・ミカ・バンドも解散します。

    サディスティック・ミカ・バンド解散後は、ソロ活動を行い、「ヨーロッパ三部作」など、サディスティック・ミカ・バンドとは異なるセンチメンタルなアルバムを多数発表しました。

    残念ながら、2009年に、自殺してしまいました。


  • ミカ(ボーカル担当)

    もともと加藤和彦の大ファンで、加藤和彦の追っかけをやっており、1970年に、加藤和彦と結婚します。

    この結婚をきっかけにサディスティック・ミカ・バンドを結成しますが、「黒船」や「HOT! MENU」のプロデューサー クリス・トーマスと不倫関係に陥り、1975年に加藤和彦と離婚、クリス・トーマスと事実婚状態でロンドンに在住しました。

    しかし、1984年にクリス・トーマスと破局し、音楽活動から離れ、現在は、料理研究家として活動しています。


  • 高中 正義(ギター担当)

    日本を代表するギタリストで、サディスティック・ミカ・バンドでは、高中 正義のギターが重要な役割を果たしました。

    サディスティック・ミカ・バンド解散後は、サディスティック・ミカ・バンドに残ったメンバーで、サディスティックスを結成します。

    サディスティックスでは、後の高中 正義のソロ活動に通じる南国風のギター・インストゥルメンタル曲を演奏し始めました。

    現在までにソロ・アルバムを多数発表しており、ほどんどのアルバムが、フュージョン系のギター・インストゥルメンタルの作品となっています。


  • 高橋 幸宏(ドラム担当)

    日本を代表するドラマーで、サディスティック・ミカ・バンド以外では、YMOの活動などで、世界中に知れ渡ったミュージシャンです。

    サディスティック・ミカ・バンドでは、ドラム演奏に徹して、ほとんど作曲を行うことがありませんでした。

    しかし、サディスティック・ミカ・バンドに残ったメンバーで結成したサディスティックスあたりから、作曲能力が開花し、YMOでは「ライディーン」など名曲を数多く残しました。

    YMO解散後は、音楽プロデューサーや他アーティストへの曲提供、ソロ活動などを行い、その名声は衰えることはありませんでしたが、残念ながら、2023年に、病気で死去しました。


  • 小原 礼(ベース担当)

    1969年に、フォーク・グループ「ガロ」のバックバンドに加わっていましたが、歌謡曲路線に合わず脱退し、1972年に、加藤和彦の誘いで高橋幸宏とともにサディスティック・ミカ・バンドに加入しました。

    「黒船」発表後、サディスティック・ミカ・バンドを脱退しますが、1989年の再結成、2006年の再々結成時には、サディスティック・ミカ・バンドに戻っています。

    サディスティック・ミカ・バンド脱退後は、数々のプロジェクトやユニットで活動し、松任谷由実、矢沢永吉、竹内まりや、尾崎亜美など、国内外の多くのアーティストと共演しています。

    ちなみに、奥さんは、ミュージシャンの尾崎亜美です。


  • 今井 裕(キーボード担当)

    サディスティック・ミカ・バンドには、「黒船」から参加し、サディスティック・ミカ・バンド解散後は、キーボディストとして、サディスティックスに参加しました。

    作曲能力も優れており、サディスティック・ミカ・バンドでは、「ブルー」「ミラージュ」、サディスティックスでは、「Far away」「WE ARE JUST TAKING OF」といった名曲を残しました。

    サディスティックス解散後は、音楽プロデューサーとして活躍しています。


  • 後藤 次利(ベース担当)

    日本を代表するベーシスト、作曲家、編曲家、音楽プロデューサーです。

    サディスティック・ミカ・バンドには、小原 礼 脱退後のベーシストとして、「HOT! MENU」から参加しました。

    サディスティック・ミカ・バンド解散後は、ベーシストとして、サディスティックスに参加しました。

    サディスティックスにおいては、名曲「ON THE SEASHORE」を作曲しています。

    サディスティックス解散後、1980年代に入ると、作曲家としての活動を本格的に開始し、アイドルの曲を数多く提供し、大ヒット曲を連発しました。

    ちなみに、奥さんは、元おニャン子クラブの河合その子です。

サディスティック・ミカ・バンドの音楽

サディスティック・ミカ・バンドの音楽は、時代によって大きく異なります。

1970年代のサディスティック・ミカ・バンドは、グラム・ロック、ブギ、ヒュージョンなどをごった煮したようなサウンドで、比較的ギターがハードなため、ハードロックに近いサウンドでした。

一方で、再結成、再々結成したサディスティック・ミカ・バンドは、ポップス寄りのサウンドを展開していました。

また、1976年から1978年にかけて、サディスティック・ミカ・バンドに残ったメンバーで結成したサディスティックスの音楽は、ヒュージョンに近い演奏を行っていました。

それぞれのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの区分けは、以下の通りです。

【1970年代のサディスティック・ミカ・バンドのアルバム】

  • SADISTIC MIKA BAND(1973年):中級者向け
  • 黒船(1974年):初心者向け
  • HOT! MENU(1975年):上級者向け

【サディスティックスのアルバム】

  • Sadistics(1977年):初心者向け
  • WE ARE JUST TAKING OFF(1978年):中級者向け

【再結成、再々結成したサディスティック・ミカ・バンドのアルバム】

  • 天晴(1989年):上級者向け
  • NARKISSOS(2006年):上級者向け

まとめ

最後に、サディスティック・ミカ・バンド、サディスティックスのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位黒船 4.7
2位HOT! MENU 4.2
3位SADISTIC MIKA BAND 4.1
4位Sadistics 4.0
5位WE ARE JUST TAKING OFF 3.5
6位NARKISSOS 2.6
7位天晴 2.4

1970年代のサディスティック・ミカ・バンドのアルバム3枚が、上位を独占しました。

逆に、再結成、再々結成したサディスティック・ミカ・バンドのアルバムは、下位にランキングしました。

このランキング結果からも分かるとおり、個人的には、サディスティック・ミカ・バンドは、再結成、再々結成をする必要はなかったかなと思っています。

一方で、サディスティック・ミカ・バンドに残ったメンバーで結成したサディスティックスは、活動期間が短く、ほとんど知られていないバンドでしたが、それにも関わらず、2枚のアルバムは、傑作アルバムでした。

残念ながら、サディスティック・ミカ・バンドのメンバーであった加藤和彦さんと、高橋幸宏さんが他界してしまったため、再々々結成する可能性はなくなりましたが、これからもサディスティック・ミカ・バンド、サディスティックスのアルバムは大事に聞き続けていきたいと思っています。

次回は、シンガーソングライターで、日本の音楽シーンに大きな影響を与えた大瀧詠一さんの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。

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