Rush(ラッシュ)全アルバム ランキング|おすすめのアルバム

Rush(ラッシュ)全アルバム ランキング

前回は、Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)の全アルバム ランキングをしましたので、今回は、カナダのプログレッシブ・ハードロック バンド Rush(ラッシュ)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

ラッシュは、1968年に結成され、デビュー当時は、レッド・ツェッペリンの影響を受けたハードロックを展開していましたが、1970年代中頃から、大作主義のプログレッシブ・ハードロックへと変わっていきます。

1980年代に入ると、ニューウェーブの要素を取り入れたり、コンパクトな曲構成にしたりと、より大衆受けするサウンドに変化し、1990年代以降は、グランジや、ヘビー・ロックへと変貌を遂げます。

残念ながら、ドラマーのニール・パートが、病気で引退したことから、2015年に、ラッシュの活動は終止符を打ちます。

そんなラッシュの全スタジオ・アルバムを、ランキングしていきたいと思います。

ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

ラッシュのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ラッシュのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

ラッシュ アルバムランキング

第19位
Presto

ken
前作までのエレクトリック・ポップから、ギター中心の地味なアルバムになってしまったな。
kat
ラッシュにしては、派手さがないため、物足りなさを感じるね。ジャケットのうさぎが可愛いね。

評価: 2.5
1989年発売の13作目のアルバムで、前作までのピーター・コリンズから、ルパート・ハインにプロデューサーを変更して制作されたアルバムです。そのためか、前作までのエレクトリック・ポップの作風から、キーボードの比重を減らしギター中心のサウンドに戻った作品です。しかし、昔の派手なハードロックのラッシュに原点回帰した訳ではなく、AOR的なサウンドで、ラッシュのアルバムの中では、非常に地味な印象を持ちます。それでも、オープニング・ナンバー「Show Don’t Tell」は、米国のアルバム・ロック・チャートで1位を記録しました。ラッシュのマニア向けのアルバムです。

第18位
Rush 閃光のラッシュ

ken
ラッシュのファースト・アルバムは、ロックンロールのアルバムだったのだな。
kat
レッド・ツェッペリンの影響が色濃く出ているアルバムだね。

評価: 2.55
1974年発売の実費制作されたラッシュの記念すべきデビューアルバムで、レッド・ツェッペリンの影響を受けた骨太のハードロックを展開しているアルバムです。分かりやすいノリの良い曲が多く、まだ、この時には、壮大なプログレッシブ・ハードロックの要素は全くなく、ラッシュらしさはありません。ラッシュを感じさせるのは、ゲディー・リーのシャウト・ボーカルぐらいで、ドラムもまだニール・パートではありませんでした。「初期のRushは、こんな音楽を演っていたんだ」と知るには、良いアルバムです。

第17位
Signals

ken
シンセサイザーが中心になってしまっためハードロックではなくなってしまったな。
kat
前作「Moving Pictures」までは、プログレらしさが残っていたけど、このアルバムで、完全にプログレらしさが無くなってしまったね。

評価: 2.6
1982年発売の9作目のアルバムで、シンセサイザーを更に押し出したアルバムです。前々作「Permanent Waves」から、大作主義の曲を減らし、コンパクトな曲へとシフトしましたが、本作では、とうとう大作主義の曲は姿を消し、全曲コンパクトな曲で占められています。ラッシュの新しい時代に突入したことが分かる作品です。本作は、レゲエ調の曲を取り入れていることから、ポリスと比較されることが多くあります。昔のプログレッシブ・ハードロックのラッシュが好きな人には、受け入れ難い作品かと思いますが、それでも、エレクトリック・バイオリンを使用したバラード曲「Losing It」のようなチャレンジングな曲もあるため、一聴の価値のあるアルバムです。

第16位
Power Windows

ken
1980年代に流行ったニューウェーブの音楽に変わってしまい、ラッシュらしさがないアルバムだな。
kat
1980年代の商業ロックに変わってしまったため、重厚さが無くなってしまったね。賛否両論のアルバムだね。

評価: 2.7
1985年発売の11作目のアルバムで、煌びやかなポップなサウンドのため、1980年代を最も感じさせるアルバムです。本作では、キーボードに、アンディー・リチャーズ、ストリングスに、アン・ダドリーなどゲストプレイヤーを招いて制作されているために、モダンな音質に変化しています。1980年代のニューロマンティックなシンセサイザーの音を好まない人には、好きになれないアルバムかもしれません。しかし、メロディラインは、とても聞きやすく、どの曲も一定以上の完成度を誇っており、良質な曲ばかりが収録されています。好き嫌いが分かれそうなアルバムと言えます。

第15位
Roll The Bones

ken
1990年代の1発目のアルバムは、モダンなアルバムになったな。ハードさはないが、良曲が多いな。
kat
ラッシュも、ベテランの領域に入っていき、熟練した音楽に変わってきたね。

評価: 2.75
1991年発表の14作目のアルバムで、1980年代に多用していたシンセサイザーは影を潜め、現代的でモダンな作風のアルバムです。ハード・ロックの要素は、ほとんどなく、大人のAOR的なサウンドに変化しています。そのため、ギターがバリバリのハード・ロックを期待している人には、不適切なアルバムですが、何かの楽器が目立つわけではなく、均等の取れた演奏は、非常に聞きやすさがあります。1982年以降のアルバムは、商業的には、あまりパッとしませんでしたが、本作は、米国チャート3位、英国チャート10位、カナダチャート11位と好調な成績を残しました。

第14位
Fly By Night 夜間飛行

ken
ファースト・アルバムよりもパワーアップし、ハードロック全開のアルバムだな。
kat
演奏がパワーアップしたのは、ニール・パートが加わったことが大きいね。文学的な要素も取り入れ始めたね。

評価: 2.8
1975年発表のセカンド・アルバムで、新ドラマーにニール・パート、プロデューサーにテリー・ブラウンを迎え入れて制作されたアルバムです。ニール・パートが加わったことで、ドラミングがパワーアップし、ファースト・アルバムよりも明らかに迫力で出てきたことが分かります。オープニング・ナンバーの「Anthem」からニール・パートのドラムが飛ばしており、4曲目の「By-tor & the show Dog」では、組曲形式を取り入れ、今後のプログレッシブ・ハードロックに進んでいく片鱗を見ることができます。純粋なハードロック路線のラッシュと、プログレッシブ・ハードロック路線のラッシュが、良い塩梅にミックスされたアルバムです。

第13位
Grace Under Pressure

ken
シンセサイザーが多用されすぎて、アレックスのギターがあまり聞けないのは、残念だな。
kat
プロデューサーが変わってしまったためか、また、作風が変わってしまったね。それでも躍動感のあるアルバムだね。

評価: 2.9
1984年発表の10作目のアルバムで、長年のプロデューサーであったテリー・ブラウンから、ピーター・ヘンダーソンにプロデューサーを変更して制作されたアルバムです。その影響か前作「Signals」以上に、シンセサイザーを前面に出して、派手さが増しています。しかし、シンセサイザーが前面に出てきたからと言って、ライトになった訳ではなく、重厚さと躍動感は、十分に保っているアルバムです。ラッシュのアルバムの中では、地味で、異色な作品ですが、聞けば聞くほど味わい深い作品です。本作発売後、初の来日を果たしました。

第12位
Hold Your Fire

ken
前作「Power Windows」のようなニューウェーブではなくなり、多少ハードさが戻ってきたな。
kat
このアルバムもコマーシャル性が強く、聞きやすいアルバムだね。ラッシュのエレクトリック・ポップ路線のラストとなるアルバムだね。

評価: 3.0
1987年発表の12作目のアルバムで、「Signals」から続いてきたエレクトリック・ポップ路線の最後のアルバムです。そのため、エレクトリック・ポップの集大成のような作品で、極上の分かりやすいポップな曲で占められています。前作「Power Windows」のようなシンセサイザーを前面に出したニューウェーブ色は薄れ、以前のギター、ドラム、ベースのシンプルなスタイルを強調している作品です。本作の中の「Tai Shan」は、ニール・パートが中国旅行でインスパイアされて書き下ろした曲で、ラッシュの楽曲の中では異色作にあたります。全体的に涼しげな爽やかさを持ったアルバムです。

第11位
Counterparts

ken
このアルバムは、グランジのアルバムだな。久々に、ハードなラッシュが戻ってきてくれたな。
kat
前作で、AOR路線に行くかと思ったら、今度は、グランジに向かって行ったのは驚きだね。

評価: 3.1
1993年発表の15作目のアルバムで、当時流行っていたグランジに傾倒していった作品です。プログレッシブ・ハードロック → ニューウェーブ → AOR と音楽性を変化させていったラッシュですが、まさかグランジにいくとは思いませんでした。本作は、グランジの中でも、特に、パール・ジャムを彷彿させる曲が多いことが特徴です。久々に、アレックスのハードなギターが聞けて、ハード・ロック好きな人には、たまらないアルバムとなりました。当時の流行に乗れたこともあり、本作は、米国チャートで自己最高位の2位を記録しました。

次は、10位 → 1位 です。

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