The Rolling Stones, Now!
評価: 3.15
1965年に発売された3作目のアルバムで、R&Bのカバー曲とオリジナル曲4曲で構成されています。
サウンドは黒人音楽寄りで、ローリング・ストーンズが目指していた音楽性がはっきりと表れています。
ローリング・ストーンズのアルバムの中ではマイナーな作品ですが、ウィリー・ディクソン作のブルース・カバー「Little Red Rooster」は、英国で1位を記録し、ローリング・ストーンズのライブで頻繁に演奏される有名曲となりました。
ブルースやR&Rをローリング・ストーンズなりに消化しており、初期のローリング・ストーンズの音楽性を知るには最適なアルバムです。
Out Of Our Heads
評価: 3.2
1965年に発売された4作目のアルバムで、カバー曲とオリジナル曲が半分ずつの構成となり、オリジナル曲の比重が大きくなった作品です。
オリジナル曲では「サティスファクション」が最も有名ですが、それ以外にもベスト・アルバムに収録されることの多い「The Last Time」や「Play With Fire」が収録されています。
カバー曲では、オーティス・レディングの「That’s How Strong My Love Is」やバート・ラッセルの「Cry To Me」が秀逸です。
ローリング・ストーンズ初の全米チャート1位を記録し、ローリング・ストーンズの地位を確立した、初期の傑作アルバムです。
Tattoo You 刺青の男
評価: 3.25
1981年に発売された18作目のアルバムで、短期間で新作を発表しなければならない事情から、未発表曲をリミックスするなどして仕上げられた作品です。
そのため、1970年代に作られた曲が多く含まれています。
珍しいところでは、ジャズ界で有名なサックス奏者ソニー・ロリンズが参加しています。
本作の中では、1990年の初来日公演でオープニング曲として演奏された「Start Me Up」が有名で、1981年のアメリカ・ツアー以降、一貫して演奏され続けている名曲です。
米国では9週連続で1位を記録し、1980年代を代表するアルバムとなりました。
Blue & Lonesome
評価: 3.3
2016年に発売された25作目のアルバムで、ローリング・ストーンズ初のカバー・アルバムです。
収録曲はすべてブルース・ナンバーで、1960年代のローリング・ストーンズのアルバムに原点回帰した作品と言えます。
スタジオ・ライブ感覚でわずか3日間で制作されており、キース・リチャーズがリード・ボーカルを務める曲は1曲も収録されていません。
このスタイルからも、ローリング・ストーンズの初期のアルバムに立ち返っていることがうかがえます。
本作には、レッド・ツェッペリンもカバーした「I Can’t Quit You Baby」が収録されており、レッド・ツェッペリンとは全く異なるアレンジが施されています。
「Voodoo Lounge」以来となる全英チャート1位を記録しました。
It’s Only Rock’n Roll
評価: 3.4
1974年に発売された14作目のアルバムで、アルバム名の通りロックンロール色が強く、ローリング・ストーンズがロック・バンドとしての姿勢を示した作品です。
久々のモータウンのカバー曲であるテンプテーションズの「Ain’t Too Proud to Beg」や、初めてレゲエの要素を取り入れた「Luxury」など、ロックンロール以外の曲も収録されています。
本作で有名なのは「It’s Only Rock’n Roll」程度ですが、個人的には哀愁を感じさせる「Time Waits for No One」がおすすめの曲です。
本作発売後、ミック・テイラーはバンドを脱退しました。
Hackney Diamonds
評価: 3.5
2023年に発売された26作目のアルバムで、ポップなロックンロールの曲が詰まった作品です。
ローリング・ストーンズのアルバムの中でも非常に聴きやすく、昔のローリング・ストーンズを感じさせるブルースや、アメリカ南部の泥臭さを持った曲もあり、往年のファンにも楽しめる内容になっています。
それにしても、本作発売時のミック・ジャガーは80歳、キース・リチャーズは79歳、ロン・ウッドは76歳という年齢にもかかわらず、アラエイティーのおじいちゃんバンドとは思えない迫力のある演奏を披露しています。
特にミック・ジャガーのボーカルは全く衰えておらず、このまま90歳になっても活躍し続けるのではないかという期待を抱かせてくれます。
音質も良く、期待以上の上質なアルバムです。
Aftermath
評価: 3.6
1966年に発売された6作目のアルバムで、これまでのアルバムに必ず含まれていたカバー曲は1曲もなく、全曲ジャガー/リチャーズのオリジナル曲で構成されています。
これまでのギターやハーモニカに加え、マリンバやダルシマーなどの楽器も初めて使用され、音楽的な幅が広がっていることが分かります。
米国版と英国版では若干収録曲が異なりますが、本作の中では「Mother’s Little Helper」や「Under My Thumb」が有名曲です(米国版では「Mother’s Little Helper」の代わりに「Paint It, Black」が収録されています)。
また、注目曲として、11分にも及ぶ大作「Goin’ Home」も収録されています。
本作は全英チャート1位、全米チャート2位を記録しました。
Goats Head Soup 山羊の頭のスープ
評価: 3.7
1973年に発売された13作目のアルバムで、ローリング・ストーンズが初めてジャマイカで録音した作品です。
ジャケットからも分かるように、黒魔術的な要素があり、これまでのローリング・ストーンズのアルバムとは異なる独特の雰囲気を持っています。
本作の中で最も有名な曲は「悲しみのアンジー」で、1973年にローリング・ストーンズ初の日本公演が中止となった際、悲嘆した日本人の心を癒してくれました。
「悲しみのアンジー」以外にも、「Coming Down Again」や「Winter」など、バラード曲が多く収録されています。
本作は全米チャート、全英チャートともに1位を記録しました。
Some Girls 女たち
評価: 3.8
1978年に発売された16作目のアルバムで、ディスコ・サウンドを取り入れたオープニング・ナンバー「Miss You」が賛否両論を呼んだ話題作です。
1970年代の時流に乗ったディスコ・サウンドは、意外にもローリング・ストーンズのサウンドにマッチしています。
「Miss You」の話題性が大きかったため、他の曲の印象が薄れがちですが、テンプテーションズのカバー曲「Just My Imagination (Running Away with Me)」、キース・リチャーズの逮捕劇からの復帰作「Before They Make Me Run」、ソウル系のバラード「Beast of Burden」など、良作が揃っています。
1970年代最後のアルバムにふさわしい作品であり、本作以降、1980年代のローリング・ストーンズは徐々に勢いが衰えていくことになります。
Steel Wheels
評価: 3.9
1989年に発売された21作目のアルバムで、これまでのローリング・ストーンズのラフな音作りが影を潜め、緻密なサウンドに仕上がった作品です。
本作のツアーで初めて日本公演が行われたこともあり、「Rock and a Hard Place」は当時、日本のCMで頻繁に流れ、日本では特に馴染み深いアルバムとなりました。
そのため、日本ではローリング・ストーンズのアルバムの中でも最も売れた作品のひとつとされています。
1980年代の低迷期を感じさせない、パワフルでハードなサウンドが特徴で、ローリング・ストーンズのアルバムの中でも特にハードロック色が強い作品です。
次は、5位 → 1位 です。