I’m with You
評価: 3.4
2011年に発売された10作目のアルバムで、ジョン・フルシアンテが2度目の脱退をしたことにより、新たにジョシュ・クリングホッファーがギタリストとして加入し制作された作品です。
本作の発売前には、ジョン・フルシアンテ不在によるアルバムの完成度を不安視する声もありましたが、その懸念は杞憂に終わりました。
グルーヴ感あふれるフリーのベースが前面に押し出され、前作「Stadium Arcadium」以上にメロディアスな楽曲で構成されています。
ジョシュ・クリングホッファーのギターは、決して派手ではないものの、控えめすぎることもなく、絶妙なバランスで全体を支えています。
本作も、「By the Way」「Stadium Arcadium」に続き、全英チャートで初登場1位を記録するなど、高い評価を受けました。
One Hot Minute
評価: 3.5
1995年に発売された6作目のアルバムで、ギタリストが元ジェーンズ・アディクションのデイヴ・ナヴァロに交代したことにより、レッチリの作品の中でも最もハードロック色が強いアルバムとなりました。
前作までのギタリスト ジョン・フルシアンテは、前作「Blood Sugar Sex Magik」の成功に伴いプレッシャーを感じ、来日ツアー中に突如バンドを脱退してしまいました。
前作はHR/HM好きの人には合わない部分があったかもしれませんが、本作はHR/HM好きな方に最もおすすめできる作品です。
ただし、レッチリファンの多くはこのようなハードロック路線を求めていないのか、本作はレッチリのアルバムの中で駄作扱いされることもあり、売上も芳しくありませんでした。
個人的にはHR/HMファンとして高く評価しているアルバムです。

Stadium Arcadium
評価: 3.8
2006年に発売された9作目のアルバムで、レッチリにとって初めて全米チャート1位を記録した2枚組の作品です。
当初は3枚組アルバムを目指して制作されていましたが、最終的に28曲に厳選され、2枚組としてリリースされました。
本作は「Californication」や「By the Way」のメロディアス路線を継承しつつも、初期のファンクやハードロックの要素も取り入れた、レッチリの集大成ともいえるアルバムです。
Disc1は「JUPITER」サイド、Disc2は「MARS」サイドと名付けられており、「JUPITER」サイドの1曲目「Dani California」と2曲目「Snow (Hey Oh)」は、映画「デスノート」の挿入歌として使用されたことで、この映画を通じてレッチリを知った人も多いかもしれません。
全体的にアメリカン・ロック色が強く、全米チャート1位を獲得したのも納得できるクオリティの高い作品です。
しかし、本作の発売後にバンドは不安定な時期を迎え、ジョン・フルシアンテが再びバンドを脱退することになりました。

Blood Sugar Sex Magik
評価: 4.0
1991年に発売された5作目のアルバムで、レッチリを一気にメジャーシーンに押し上げた大ヒット作です。
本作発表前までは、「全裸に靴下」という出立ちもあって、キワモノ的なイメージが先行していましたが、本作によってバンドにまともなイメージがつき始めました。
アルバムには疾走感のある曲はほとんどなく、スローテンポやミドルテンポのファンキーな曲が大半を占めています。
ファンキーなベースとギターにレッチリ独特のヒップホップ要素が乗り、最高のファンク・アルバムに仕上がっています。
また、本作からメロディアスな曲も登場し、聴きどころが多い作品となっていますが、生粋のハードロックやヘビーメタル好きの人には、このスローテンポのグルーヴ感が合わないかもしれません。
しかし、このサウンドを好む人にとっては、中毒性の高いアルバムです。

Mother’s Milk 母乳
評価: 4.2
1989年に発売された4作目のアルバムで、ジョン・フルシアンテとチャド・スミスが加入し、レッチリの人気を決定づけた作品です。
ジョン・フルシアンテの影響が大きく、過去のアルバムとは比べものにならないほどギターの迫力が増し、ハードロックとファンクが融合したアグレッシブなサウンドに変化しています。
本作にはスティーヴィー・ワンダーの「Higher Ground」とジミ・ヘンドリックスの「Fire」のカヴァー曲が収録されており、「Higher Ground」はレッチリ初のシングルヒットとなりました。
レッチリのアルバムの中でも最もはじけた作品で、全米チャートでは52位まで上昇しました。
このアルバムは、レッチリ黄金期へ突入する前夜祭のような作品です。
おすすめのライブ・アルバム
- Live in Hyde Park
- 2004年6月から10月に行われた「Roll On The Red tour」から、イギリス・ロンドンのハイド・パークのライヴ音源が収録されたライブ・アルバムです。
- 「Californication」と「By the Way」からの選曲が中心で、ギターとベースの演奏は、スタジオ・アルバムよりも迫力が増しています。
- ドナ・サマー、ルッキンググラスのカヴァー曲や、新曲も収録されているため、レッチリの初心者から上級者まで楽しめる作品です。
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レッチリのメンバー
レッチリのメンバーはボーカルとベース以外、入れ替わりが激しく、特にギタリストはジョン・フルシアンテの脱退劇によって、何度もメンバーが変更されています。
以下に、現在の4名のメンバーを紹介します。
- アンソニー・キーディス(ボーカル担当):
レッチリのオリジナル・メンバーで、レッチリのキーマンとなる人物です。
1983〜86年に一時的にレッチリを脱退していましたが、すぐに復帰し、レッチリの全アルバムでリード・ボーカルをとっています。
右手でマイクスタンドを持ち、左手を頻繁に動かしながら歌うスタイルを特徴としています。
- マイケル・ピーター・バルザリー(ベース担当):
レッチリのオリジナル・メンバーで、跳ねまくるパフォーマンスからフリー(のみ)と呼ばれています。
ベース技巧に長けており、独特のスラップ奏法が特徴で、レッチリのファンキーな曲の中心を担っています。
元々ジャズに興味があり、学生時代は吹奏楽部に所属しトランペットを演奏していました。
音楽以外には、俳優業もしており有名な映画に出演しています。
- ジョン・フルシアンテ(ギター担当):
「母乳」からレッチリに参加し、2度の脱退を経て、2019年から再びバンドに復帰し活躍しています。
1度目の脱退は薬物中毒と鬱病が原因で、2度目の脱退は「自身の音楽を探求したい」という理由によるものでした。
演奏技術が非常に高く、ローリング・ストーン誌2007年2月号では「現代の三大ギタリスト」の一人に選ばれています。
- チャド・スミス(ドラム担当):
ジョン・フルシアンテと同じく、「母乳」からレッチリに参加しています。
グルーヴィーでパワフルなドラミングが特徴で、数多くのドラマーに影響を与えています。
レッチリ以外では、サミー・ヘイガー、マイケル・アンソニー、ジョー・サトリアーニで結成したチキンフットでも活動しています。
レッチリの音楽
レッチリのアルバムは、大きく分けると、初期の「B級感漂うファンキーなアルバム」、中期の「ファンキー・ハードロックのアルバム」、後期の「メロディアスなアルバム」に分けることができます。
レッチリに何を求めるかによって、それぞれ好みが別れてくるかと思っています。
各区分けのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【B級感漂うファンキーなアルバム】
- The Red Hot Chili Peppers(1984年):上級者向け
- Freaky Styley(1985年):中級者向け
- The Uplift Mofo Party Plan(1987年):上級者向け
【ファンキー・ハードロックのアルバム】
- Mother’s Milk(1989年):初心者向け
- Blood Sugar Sex Magik(1991年):中級者向け
- One Hot Minute(1995年):上級者向け
【メロディアスなアルバム】
- Californication(1999年):初心者向け
- By the Way(2002年):初心者向け
- Stadium Arcadium(2006年):初心者向け
- I’m with You(2011年):中級者向け
- The Getaway(2016年):上級者向け
- Unlimited Love(2022年):中級者向け
- Return of the Dream Canteen(2022年):中級者向け
まとめ
最後に、レッチリのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | Mother’s Milk 母乳 | 4.2 |
| 2位 | Blood Sugar Sex Magik | 4.0 |
| 3位 | Stadium Arcadium | 3.8 |
| 4位 | One Hot Minute | 3.5 |
| 5位 | I’m with You | 3.4 |
| 6位 | By the Way | 3.3 |
| 7位 | Return of the Dream Canteen | 3.2 |
| 8位 | Californication | 3.1 |
| 9位 | Unlimited Love | 3.0 |
| 10位 | Freaky Styley | 2.8 |
| 11位 | The Getaway | 2.7 |
| 12位 | The Uplift Mofo Party Plan | 2.5 |
| 13位 | The Red Hot Chili Peppers | 2.2 |
レッチリは時代ごとに音楽性が大きく変わるため、何を求めるかによってランキングは人それぞれ異なると思います。
私はハード・ロックやファンクが好きなので、その路線のアルバムを上位にランキングしました。
一方で、メロディアスなレッチリが好きな方には、このランキングに違和感を感じる方もいるかもしれません。
レッチリをまだ聴いたことがない方には、メロディアスで聴きやすい「Californication」以降のアルバムから入るのがおすすめです。
レッチリのグッズ紹介
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