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レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 全アルバムランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ)は、米国出身のロック・バンドで、1980年代中旬に結成され、現在でも活躍しているモンスター級のバンドです。
レッチリの音楽は、ロック、ファンク、ハード・ロック、Hip-Hopなど、様々なジャンルの音楽を取り入れ、ミクスチャー・ロックと呼ばれています。
初期の作品は、ファンクやHip-Hopの要素が強かったですが、1990年代以降は、売れ路線のメロディアスなロックに転換していきます。
2010年以降は、アルバムを発表する数が減ってきましたが、2022年には、久々の新作を2枚も発表し、レッチリの健在ぶりを示してくれました。
そんなレッチリの全アルバムを、今回ランキングしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
レッチリのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
レッチリのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
レッチリ アルバムランキング
The Red Hot Chili Peppers
評価: 2.2
1984年発売のレッチリの記念すべきファースト・アルバムです。
B級感漂うジャケットのように、音楽もB級で混沌としており、まだレッチリの良さは、発揮されていません。
しかし、混沌とした中にも、爆発力を感じ、勢いで突き進んでいく姿が見えます。
特に、勢いが感じられるのが、シングル・カットされた「Get Up and Jump」と「True Men Don’t Kill Coyotes」で、この曲だけで、クタクタになってしまいそうなエネルギッシュさがあります。
磨きのかかる前のダイヤモンドの原石のようなアルバムです。
The Uplift Mofo Party Plan
評価: 2.5
1987年発売の3作目のアルバムで、前作「Freaky Styley」のような黒さはありませんが、前作に引き続き、ファンキーなアルバムです。
前作から復帰したギターのヒレル・スロヴァクが、本作発売後、オーバードースによって死去したため、本作は、最初で最後のオリジナル・フルメンバーによるアルバムになりました。
全曲ファンキーな曲ですが、この時代のレッチリのおバカさもブレンドされており、「全裸に靴下」という出立ちも手伝い、コミック・バンドの要素を感じます。
本作の「Me and My Friends」と「Backwoods」は、レッチリのライブの定番曲となりました。
The Getaway
評価: 2.7
2016年発売の11作目のアルバムで、前作「I’m With You」に続き、ギターにジョシュ・クリングホッファーが参加した2作目のアルバムです。
前作は、ジョン・フルシアンテが抜けてしまった影響をあまり感じさせませんでしたが、
本作は、プロデューサーがデンジャー・マウスに変わったこともあり、ピアノやシンセサイザーのキーボードが目立ち、ジョン・フルシアンテがいなくなってしまった影響が色濃く出てしまいました。
派手さはなくなり洗練された曲が多くなった反面、レッチリの持つスリル感がなくなり、面白みがなくなってしまった印象を受けます。
レッチリのアルバム中では、最もおとなしいアルバムです。
Freaky Styley
評価: 2.8
1985年発売のセカンド・アルバムで、ファンク界の大御所ジョージ・クリントンがプロデュースしているため、ブラック色の強いファンク・アルバムに仕上がっています。
ブラス・セクションを使用したファンキーな曲が増え、前作「The Red Hot Chili Peppers」よりも、明らかにパワーアップしていることが感じられます。
この時期のレッチリは、ブラック・ファンクに傾倒していることが分かり、その証拠に、ファンキーなスライ・ストーンや、ザ・ミーターズのカヴァー曲を取り上げています。
前作が、B級感漂うアルバムでしたが、本作から、レッチリの本領が発揮し始めています。
Unlimited Love
評価: 3.0
2022年発売の12作目のアルバムで、ギターに「Stadium Arcadium」以来のジョン・フルシアンテ、プロデューサーに「I’m with You」以来のリック・ルービンが、復帰して制作されたアルバムです。
前作「The Getaway」が、キーボード中心のアルバムだったのに対して、本作は、ジョン・フルシアンテが復帰したこともあり、ギター中心のアルバムに変化しました。
しかし、昔のような派手な演奏はなく、全体的に落ち着いた静かな演奏がされています。
レッチリ結成から、40年近く経過し、音楽の嗜好が、落ち着いたものに変わっていくのは自然な成り行きなのかなとも感じます。
本作は、久しぶりのレッチリの新作であったことが追い風となり、全世界のチャートで、1位を記録しました。
Californication
評価: 3.1
1999発売の7作目のアルバムで、「Blood Sugar Sex Magik」の発売後に脱退してしまったジョン・フルシアンテが、ギターに復帰して制作されたアルバムです。
前作「One Hot Minute」は、ハード・ロック色の強い作品でしたが、本作は、ハードな曲が少なくなり、メロディアスな曲が増えています。
本作から、レッチリの音楽性が変化し始め、今までのレッチリのバカっぽさは薄れ、大人の熟練した曲が多くなっています。
ギターが響く「Around the World」と「Parallel Universe」から、メロディアスな「Scar Tissue」へと繋がるオープニングの3曲の流れが素晴らしく、更にメロディアスな「Californication」へと続いていきます。
前半が素晴らしい流れだったために、後半が少し印象が薄くなってしまっていますが、それでも、レッチリの生まれ変わったメロディ重視の良作のアルバムです。
Return of the Dream Canteen
評価: 3.2
2022年発売の13作目のアルバムで、前作「Unlimited Love」から、わずか、半年後に発表されたアルバムです。
前作「Unlimited Love」の発売時点で、48曲を書き溜めており、その中から、厳選し、本作に収録されました。
前半は、昔のレッチリを彷彿させるファンキーな曲や、最近のレッチリらしいメロディアスな曲と、バラエティに富んでいます。
後半は、味わい深い暗めの曲が増えていきます。
また、ジャケットが、サイケデリックしているように、本作の収録曲の中にも、サイケデリックを感じさせる部分がいくつかあります。
全体的に、キラー・チューンはないものの平均点以上の曲が揃ったアルバムです。
By the Way
評価: 3.3
2002年発売の8作目のアルバムで、前作「Californication」のメロディ重視路線を更に押し進めたアルバムです。
コーラスを多用したことで、美しさが増し、特に、バラード曲「Dosed」の美しいメロディには、筆舌に尽くし難いものがあります。
また、スカやフラメンコを取り入れた曲など、音楽の幅が広がっています。
しかし、昔のレッチリのファンクやHip-Hopの音楽が好きだった人には、「Californication」からの変化を、「やわな商業ロックになった」とマイナス評価するか、「時代にあった万人受けする素晴らしい変化」とプラス評価するか、意見が別れるかと思っています。
世間一般的には、このメロディアスなレッチリが、受け入れられ、本作は、レッチリ初の全英チャート1位を記録するなど、世界的にヒットしました。
次は、5位 → 1位 です。
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