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Queensrÿche(クイーンズライク)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、ドリーム・シアターの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、アメリカのプログレッシブ・メタルバンド Queensrÿche(クイーンズライク)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
1981年に、ベースのエディ・ジャクソンや、ドラマーのスコット・ロッケンフィールドらが、クイーンズライクの前進バンド「ザ・モブ」を結成します。
その後、ジェフ・テイトがボーカルに加わり、バンド名を、クイーンズライクに改め、EP「Queensrÿche」を自主レーベルから発売し、人気を得ていきます。
そして、プログレッシブ・メタルの最高傑作「オペレーション:マインドクライム」で、頂点を極めます。
その後、2012年には、ボーカルのジェフ・テイトが、バンド・メンバーとの不仲によりバンドを解雇され、
新たに、トッド・ラ・トゥーレをボーカルに迎え入れて、再スタートを切り、現在に至っています。
そんなクイーンズライクの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
クイーンズライクのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
クイーンズライクのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
クイーンズライク アルバムランキング
Dedicated to Chaos
評価: 2.0
2011年発売の12作目のアルバムで、今までのクイーンズライクとは異なるサウンドのアルバムです。
本作は、バンドの体を成しておらず、ジェフ・テイトが外部の人間と制作したアルバムであるため、クイーンズライクの名前を使わず、ジェフ・テイトのソロ・アルバムとして発売した方が良かったように感じます。
ギターの音が減ってしまい、モダンなアルバムと言えば聞こえは良いですが、クイーンズライクの持つ迫力は失われてしまいました。
ジェフ・テイトとクイーンズライクのメンバーとの関係は、修復できないところまでいってしまい、ジェフ・テイトは本作で、バンドを解雇されてしまいます。
売り上げも散々な結果となり、クイーンズライクのアルバムの中で、最低のセールスを記録しました。
Q2K
評価: 2.4
1999年発売の7作目のアルバムで、ギターがクリス・デガーモからケリー・グレイに変更されて制作されたアルバムです。
前作「Hear in the Now Frontier」の延長線上のサウンドで、グランジ色が強く打ち出されています。
ギター変更による影響か、前作よりもパワーがなくなりスロー・テンポかミドル・テンポの曲が中心で、疾走曲は、ほとんどありません。
クイーンズライクのアルバムの中では、評判の悪いアルバムで、その評判通り、魅力的な曲がほとんどなく、途中でダレてきます。
その中でも、後半のノリの良い「Breakdown」〜「Wot Kinda Man」と、マイケル・ウィルトンが書き下ろした哀愁のある「The Right Side of My Mind」は、おすすめ曲です。
クイーンズライク低迷期真っ只中の作品です。
Hear in the Now Frontier
評価: 2.5
1997年発売の6作目のアルバムで、モダン・ヘヴィネスやグランジ色を強めたアルバムです。
前作「Promised Land」でも、グランジ色の強い曲はありましたが、本作は、全面にグランジ色を押し出しています。
そのため、クイーンズライクの持つプログレッシブな音作りはなくなってしまい、昔からのクイーンズライク ファンには、評判の悪いアルバムとなりました。
バンド内でのゴタゴタが生じ始めた時期と重なり、本作からクイーンズライクの低迷期に入っていきます。
売り上げも低迷してしまい、クイーンズライクの創始者クリス・デガーモが、本作で、バンドを脱退してしまいました。
しかし、昔のクイーンズライクを知らない人にとっては、それほど悪いアルバムとは感じないかもしれません。
クリス・デガーモとのお別れのためか、「All I Want」では、クリス・デガーモがリード・ボーカルをとっています。
Tribe
評価: 2.7
2003年発売の8作目のアルバムで、「Hear in the Now Frontier」から続いてきたグランジ・アルバムの集大成のような作品です。
前作「Q2K」よりも重厚さとヘヴィーさが増し、久々に聞き応えのあるアルバムとなりました。
しかし、「オペレーション:マインドクライム」のようなアルバムを望んでいる人には、不向きなアルバムで、
「オペレーション:マインドクライム」とは別バンドと思って、本作を聞けば、良作と感じるかと思います。
全体的に、ギターリフのカッコ良い曲が多く収録されていますが、ギターソロがほとんど入っておらず、ジェフ・テイトのソロ・アルバムのように感じます。
前作でバンドを脱退したクリス・デガーモも、いくつかの曲を提供しています。
売上は、全米チャート56位止まりで、クイーンズライクの完全復活とはなりませんでした。
Take Cover
評価: 2.8
2007年発売の10作目のアルバムで、クイーンズライク初のカヴァー・アルバムです。
カヴァー・アルバムということで、プログレッシブ・ロックのアーティストのカヴァー曲が多いかと思っていましたが、
意外にもプログレッシブ・ロックでは、ピンク・フロイドの「Welcome to the Machine」しか選曲されていません。
有名どころでは、ブラック・サバス、クイーン、ポリス、ピーターガブリエル、U2の曲がカヴァーされており、幅広いジャンルから選曲がされています。
本作のアレンジを聞くと、クイーンズライクは、プログレッシブ・ロックではなく、ヘビー・メタルのバンドであることが、よく分かります。
面白いところでは、イタリアのオペラ曲もカヴァーされており、ジェフ・テイトの豊富なボーカルを楽しむことができます。
American Soldier
評価: 2.9
2009年発売の11作目のアルバムで、戦地に赴く兵士の様々な視点から戦争の物語を伝えているコンセプト・アルバムです。
テーマがテーマだけあり、非常に、シリアスで暗い内容となっています。
疾走曲はなく、ミドル・テンポの曲が、淡々と続いていきますが、その中にも、哀愁のあるメロディを、随所に聞くことができます。
特に、「ホーム・アゲイン」は、ジェフ・テイトの娘エミリーとデュエットしており、涙ものの感動曲です。
分かりやすいアルバムではないため、1回聴いただけでは、良さが理解できないかもしれませんが、何度も聴いてもらいたいメッセージ色の強いアルバムです。
Digital Noise Alliance
評価: 3.0
2022年発売の16作目のアルバムで、トッド・ラ・トゥーレ ボーカルの新生クイーンズライクの4枚目のアルバムです。
良くも悪くも、新生クイーンズライクになってからのサウンドを、そのまま継続し、質の高いアルバムの出来となっています。
しかし、同じサウンドのアルバムが、4枚続くと、飽きがきてしまい、もう少し変化が欲しいかなとも思ってしまいます。
近年のアイアン・メイデンが、質の高いアルバムを出し続けているもののマンネリ化してつまらなくなってしまっている感覚に似ています。
本作のボーカルとギター・リフは、どことなく、アイアン・メイデンに似ているようにも感じます。
新生クイーンズライクの能力の高さは間違いないため、次回も期待大ですが、次回は、マンネリ化を避けるために、変化球のアルバムを作って欲しいかなと願っています。
The Warning
評価: 3.1
1984年発売のクイーンズライクの記念すべきファースト・アルバムです。
本作発売前に、自主制作した5曲入りのEPが発売されていましたが、正式なアルバムとしては、本作が最初のアルバムとなります。
5曲入りEPでは、疾走するヘビー・メタルの曲が多かったですが、本作は、プロデューサーに、ピンク・フロイドの作品を手がけていたジェイムズ・ガスリーを迎え入れて制作されたことから、プログレッシブ要素が加わり、進化を感じます。
ジェフ・テイトのボーカルが凄まじく、ジェフ・テイトのボーカルを聞くだけでも、一聴の価値があります。
残念なのは、音質が良くなく、ギターやリズム隊が弱いことにあります。
それでも、ファースト・アルバムとしては上出来のアルバムです。
Queensrÿche
評価: 3.2
2013年発売の13作目のアルバムで、ジェフ・テイトを解雇し、元クリムゾン・グローリーのトッド・ラ・トゥーレをボーカルに迎え入れて制作された初のセルフタイトル・アルバムです。
トッド・ラ・トゥーレは、ジェフ・テイトのボーカルに似ていることもあり、今までのクイーンズライクの作品から違和感なく聞くことができます。
本作は、前作「Dedicated to Chaos」とは異なり、昔のヘビー・メタル時代のクイーンズライクを彷彿させる迫力のあるアルバムであるため、トッド・ラ・トゥーレ ボーカルの新生クイーンズライクは、世間的に、暖かく迎え入れられ、全米チャート23位と、好成績を残しました。
一方、ジェフ・テイトは、不当にバンドを解雇されたとして、外部の人間とアルバムを制作して、クイーンズライクの名義で、「フリークエンシー・アンノウン」を発表しました。
こちらのアルバムは、その他のアルバムで紹介します。
Condition Hüman
評価: 3.3
2015年発売の14作目のアルバムで、トッド・ラ・トゥーレ ボーカルの新生クイーンズライクの2枚目のアルバムです。
ジェフ・テイトがいた時代の鬱憤が、一気に解き放たれ、クイーンズライクの勢いが完全に戻ってきました。
名盤「オペレーション:マインドクライム」を超えるまではいきませんが、「エンパイア」のクオリティは十分にある完成度の高いアルバムです。
トッド・ラ・トゥーレのボーカルは、ジェフ・テイトのボーカルにそっくりなこともあり、ジェフ・テイトを解雇し、新生クイーンズライクで再出発したことは、成功であったことが分かります。
オリジナルメンバーのスコット・ロッケンフィールドが、本作発売後、育児休暇を取得しそのまま復帰しなかったため、本作が、スコット・ロッケンフィールドが参加した最後のアルバムとなってしまいました。
The Verdict 評決
評価: 3.4
2019年発売の15作目のアルバムで、トッド・ラ・トゥーレ ボーカルの新生クイーンズライクの3枚目のアルバムです。
本作は、ドラムのスコット・ロッケンフィールドが抜け、ボーカルのトッド・ラ・トゥーレがドラムを叩いており、4人編成で制作されました。
前々作「Queensrÿche」と前作「Condition Hüman」の延長線上のヘビー・メタルのアルバムですが、更に、洗練され、ツインギターの魅力が増し、トッド・ラ・トゥーレのボーカルが、板に付いてきました。
ジェフ・テイトが抜けた後に、このようなヘビー・メタルのアルバムが続いているのを聞くと、クイーンズライクのメンバーは、初期のクイーンズライクのようなヘビー・メタルの音楽をやりたかったのだなと、つくづく感じてしまいます。
本作も、クオリティの高い良作のアルバムです。
次は、5位 → 1位 です。
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