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Dream Theater(ドリーム・シアター)全アルバム ランキング
前回は、Rush(ラッシュ)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、アメリカのプログレッシブ・メタルバンド Dream Theater(ドリーム・シアター)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
ドリーム・シアターは、1985年に、名門 バークリー音楽院に通っていたジョン・ペトルーシ、ジョン・マイアング、マイク・ポートノイに、バンド仲間のケヴィン・ムーアが加わり、スタートします。
結成当時は、「MAJESTY」というバンド名でしたが、同名のバンドがいたため、「ドリーム・シアター」にバンド名を変更しました。
ドリーム・シアターの音楽は、バークリー音楽院出身のバンドということもあり、クラシックのような複雑な構成、様式美、高度なテクニック演奏を特徴としています。
1989年に、1stアルバム「ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト」を発表しますが、まだ、この時点では、ドリーム・シアターの音楽は発展途上の段階でした。
しかし、2ndアルバム「イメージズ・アンド・ワーズ」では、ボーカルを、ジェイムズ・ラブリエに変更し、大ヒットを記録します。
このアルバムから、ドリーム・シアターの音楽が確立され、ドリーム・シアターは、プログレッシブ・メタルバンドとして、世界的に知れ渡りました。
ドリーム・シアターは、現在までに、15枚のスタジオ・アルバムを発表しています。
そんなドリーム・シアターの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ドリーム・シアターのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ドリーム・シアターのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
ドリーム・シアター アルバムランキング
Systematic Chaos
評価: 2.6
2007年発売の9作目のアルバムで、ドリーム・シアターのアルバムの中で、特にヘヴィーで暗いアルバムです。
一聴しただけでは、あまり印象に残る曲はありません。
また、過去のフレーズを使い回している曲もあるため、ドリーム・シアターの行き詰まりを感じるアルバムとなりました。
しかし、何度も聞いていくうちに、徐々に良くなっていくスルメ的なアルバムであるため、一聴して聞くのをやめてしまった人は、何度も聞いてほしいアルバムです。
本作あたりから、ドリーム・シアターのマンネリ化が始まっていきますが、そこは超絶テクニシャンのドリーム・シアターだけあり、マンネリ化と言っても、質の高いアルバムを作り続けていきます。
The Astonishing
評価: 2.7
2016年発売の13作目のアルバムで、ドリーム・シアターのアルバムの中で、一番の問題作であり、賛否両論のアルバムです。
本作は、ディストピアの未来の米国を舞台にしたコンセプト・アルバムで、2時間10分、34曲収録の2枚組超大作です。
オペラ・ロックの作品で、ドリーム・シアターの楽曲の中では、1曲が3分〜5分と短く、ヘビー・メタルの要素は非常に薄いアルバムです。
オーケストラやオペラが主体であることや、長時間のアルバムであることから、ヘビーメタルのドリーム・シアターが好きな人にとっては、聞くのが辛い作品となりました。
しかし、美しいメロディは健在であるため、プログレッシブ・ロックのコンセプト・アルバムが好きな人には、受け入れることができるかと思います。
本作は、ドリーム・シアター初の米国ビルボード・ロック・チャートで、1位を記録しました。
When Dream and Day Unite
評価: 2.8
1989年発売のドリーム・シアターの記念すべきデビューアルバムで、チャーリー・ドミニシがボーカルの唯一のアルバムです。
チャーリー・ドミニシのボーカルは、ジェイムズ・ラブリエのボーカルに比較すると、弱い印象を受けますが、
それは、ジェイムズ・ラブリエのボーカルが凄すぎるためであり、チャーリー・ドミニシのボーカルも上手く、十分魅力的です。
本作の演奏は、次作「イメージズ・アンド・ワーズ」以降のような緻密さはなく、荒削りなところがありますが、デビューアルバムから完成度の高さを誇っています。
ドリーム・シアターのメンバーが語っているように、ラッシュの影響が感じさられ、ラッシュをよりヘヴィーメタルに近づけ、アグレッシブにしたような作品です。
本作は、ドリーム・シアターの発展途上の作品とはいえ、デビューアルバムとしては、十分満足できるアルバムです。
Falling into Infinity
評価: 2.9
1997年発売の4作目のアルバムで、ドリーム・シアターのアルバムの中では、地味な印象を受けるアルバムです。
本作は、メンバーの身内の不幸が相次いだことが影響したのか、内向的で、緊張感の薄い作品に仕上がっています。
しかし、インパクトのある曲がない中でも、哀愁感漂うインスト・ナンバー「Hell’s Kitchen」や、屈指のバラード曲「Hollow Years」が収録されているのは、流石、ドリーム・シアターだと感じます。
2ndアルバム「Images and Words」のような完璧なアルバムを期待して聞くと、肩透かしを食らいますので、
本作は、次作「Metropolis Pt.2: Scenes from a Memory」につながる一過程のアルバムとして捉えて聞くのが良い作品です。
Awake
評価: 3.0
1994年発売の3作目のアルバムで、前作「Images and Words」から一転して、ヘヴィでダークなアルバムです。
前作のような緻密な構成、分かりやすいメロディーは影を潜め、シンプルで荒い印象を受けます。
そのため、理解するのに時間を要し、ドリーム・シアターのアルバムの中では、好き嫌いがはっきりしそうな作品です。
しかし、ドリーム・シアターが、前作のような焼き回しの作品を作らず、常に進化していくバンドであることが、本作によって、はっきりします。
とっつきにくいアルバムではありますが、聞けば聞くほど味のあるアルバムですので、聞き込めていない人には、何度も聞いてもらいたいアルバムです。
尚、本作を最後に、キーボードのケヴィン・ムーアが、バンドから脱退します。
A View from the Top of the World
評価: 3.1
2021年発売の15作目のアルバムで、前作「Distance over Time」の延長線上のヘビーメタルのアルバムです。
本作発売時の2021年は、コロナの真っ只中で、ライブ中止などがありましたが、それを乗り越えて発売できたことは、嬉しい限りです。
大作の曲が増え、特に、ラスト・ナンバー「A View from the Top of the World」は、20分超えの曲で、哀愁漂う泣きのギターを聞くことができます。
また、前作に引き続き、マイク・マンジーニは、ヘビーメタルらしい手数の多いドラミングを行なっています。
後半は、マンネリ化を感じるものの、全体的に、充実したアルバムです。
Six Degrees Of Inner Turbulence
評価: 3.2
2002年発売の6作目のアルバムで、人生における苦しみや、様々な精神疾患をテーマにした110分2枚組のコンセプト・アルバムです。
Disc1とDisc2では、全く、音楽性が異なり、Disc1は、攻撃的でヘヴィーな曲、Disc2は、叙情的でメロディアスな曲で構成されています。
そのため、ヘヴィー・メタルのドリーム・シアターが好きな人にも、メロディアスでポップなドリーム・シアターが好きな人にも楽しめるアルバムです。
ヘヴィー・メタルの曲では、Disc1のオープニング・ナンバー「The Glass Prison」が過去一番と言ってもいいようなヘヴィーさを持ち、メロディアスな曲では、Disc2の「Solitary Shell」が、これまた、過去一番と言ってもいいようなポップさを持っています。
本作のおすすめは、Dsic2の方で、映画のサントラのような物語性を持った今までのドリーム・シアターにはない音楽性を楽しめます。
Black Clouds & Silver Linings
評価: 3.3
2009年発売の10作目のアルバムで、10分超えの曲が4曲収録された大作のアルバムです。
この10分超えの曲を好むか、好まないかによって、本作の評価が変わってくるかと思います。
ドリーム・シアターの演奏技術が凄いため、10分超えの曲でもダレずに聞くことはできますが、「コンパクトな曲をもう少し増やしてもよかったのではないか」と感じます。
しかし、前作「Systematic Chaos」に比べると、メロディアスな曲が増え、理解しやすい作品となっています。
目新しさはありませんが、いつも通りのドリーム・シアターを聞くことができ、安心して聞けるアルバムです。
Distance over Time
評価: 3.5
2019年発売の14作目のアルバムで、前作「The Astonishing」のオペラ・ロックから一転、ストレートなヘビーメタルに仕上がっているアルバムです。
「Train of Thought」のサウンドに近く、ヘビーメタルのドリーム・シアターが好きな人向けのアルバムです。
前作「The Astonishing」が、ヘビーメタルの要素が少ないプログレッシブ・ロックのアルバムであったため、今後のドリーム・シアターは、更にプログレッシブ・ロック色を強めていくのかと思っていましたが、良い意味で、裏切られました。
10分を超える曲はなく、1曲1曲が適度な長さで、アルバム自体も60分を超えないため、聞き終えた時に疲れることはなく、気軽に聞けるアルバムです。
A Dramatic Turn Of Events
評価: 3.6
2011年発売の11作目のアルバムで、前作「Systematic Chaos」や前々作「Black Clouds & Silver Linings」のようなダークさが薄れ、ドラマティックな透明感のあるアルバムです。
この変化は、リーダー的存在だったドラムのマイク・ポートノイが脱退し、マイク・マンジーニに変わったことが大きな要因であったと感じます。
本作は、キーボードの比重が増え、コンパクトな曲が多く(と言っても、10分超えの曲が3曲収録されていますが)、初期のドリーム・シアターに回帰しているように感じます。
ここ最近のアルバムの中では、非常に聞きやすいアルバムです。
次は、5位 → 1位 です。
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