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Public Enemy(パブリック・エナミー) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)の全アルバム・ランキングを行いましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第39弾として、社会派ヒップホップ・グループ、Public Enemy(パブリック・エナミー)の全アルバムをランキング形式で紹介していきたいと思います。
パブリック・エナミーは、1985年にニューヨーク州ロングアイランドでチャック・Dとフレイバー・フレイブを中心に結成されました。
1987年にデビュー・アルバム『Yo! Bum Rush the Show』を、1988年に2ndアルバム『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』を発表し、いずれも高い評価を獲得しました。
特に2ndアルバムは、パブリック・エナミーの名を広く知らしめる作品となりました。
そして、1990年に発表された3rdアルバム『Fear of a Black Planet』では、より強烈なサウンドと政治的なメッセージを打ち出し、「Fight the Power」などの楽曲が大きな反響を呼びました。
この『Fear of a Black Planet』は2004年にアメリカ議会図書館の「国立録音登録簿」に登録され、文化的・歴史的・芸術的に重要な録音作品として保存されています。
パブリック・エナミーは、社会問題や人種差別、メディア、権力などを題材とした楽曲を数多く発表し、ヒップホップに社会的・政治的なメッセージを強く持ち込んだグループとして、大きな影響を与えました。
その後も『Apocalypse 91… The Enemy Strikes Black』などの作品を発表し、1990年代以降も活動を続けています。
2013年には、ヒップホップの歴史における功績が評価され、ロックの殿堂入りを果たしました。
そんなパブリック・エナミーの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点はご了承ください。
パブリック・エナミーのアルバムを聴いてみたいけれど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
パブリック・エナミーのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
最後に、「あなたの好きなパブリック・エナミーのアルバム」のアンケートも実施していますので、ぜひご投票ください。
これまでの投票結果もご覧いただけます。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
パブリック・エナミー アルバムランキング
New Whirl Odor
評価: 2.3
2005年に発表された8作目のスタジオ・アルバムで、1980年代後半のような複雑で密度の高いサウンドとは異なり、比較的シンプルなビートやループを中心とした作品です。
歌詞面では、イラク戦争や貧困、消費社会、メディアなどを題材に、チャック・Dが社会や政治に対する批判を繰り広げています。
本作の注目曲は、エレクトロニカで知られるアメリカのミュージシャン、モービーが参加した「MKLVFKWR」です。
また、「Makes You Blind」では大量消費社会を批判するなど、2000年代の社会状況を反映した内容になっています。
『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』や『Fear of a Black Planet』のような勢いは失われていますが、2000年代に入っても社会への問題提起を続けたパブリック・エナミーの姿勢が表れた作品です。
Man Plans God Laughs
評価: 2.4
2015年に発表された12作目のスタジオ・アルバムで、全11曲、約28分という短い作品です。
チャック・Dの鋭いラップと硬質なビートが次々と繰り出され、凝縮された内容になっています。
初期のパブリック・エネミーを思わせるホーンやサンプリングを取り入れながらも、現代的なサウンドに仕上げています。
歌詞では、巨大企業による音楽業界の支配や商業主義への批判を軸に、社会やメディアのあり方、人種問題などを取り上げています。
さらに、「Honky Tonk Rules」では、ローリング・ストーンズの「Honky Tonk Women」を取り入れるという、意外性のある試みも見られます。
全体的に1980年代の全盛期の作品ほどの衝撃力はありませんが、デビュー以来、ぶれることなく社会批判を続けている姿勢に敬意を表したいアルバムです。
Nothing Is Quick in the Desert
評価: 2.5
2017年に発表された13作目のスタジオ・アルバムで、結成30周年を記念して制作され、当初は期間限定の無料ダウンロード作品として公開されました。
本作は、重厚なビートやサンプリングに加え、ギターを前面に押し出したハードロックやヘビーメタル色の強い楽曲が目立ちます。
その中で、注目曲は「Smash the Crowd」で、この曲にはアイス-Tが参加しています。
歌詞では、政治的なメッセージや社会への批判を維持している一方、表現が単調になっているとの批判もありました。
結成30周年を迎えても社会や音楽業界への問題意識を失わず、攻撃的なサウンドを追求し続けている点で、興味深いアルバムです。
ポイズン ~ There’s a Poison Goin’ On
評価: 2.6
1999年に発表された6作目のスタジオ・アルバムで、スローテンポの楽曲やグルーヴ感を重視した作品です。
初期のパブリック・エネミーに見られたスピード感あふれるヒップホップはほとんど見られず、音数を抑えたサウンドが全編にわたって展開されています。
アルバム・タイトルは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバム『There’s a Riot Goin’ On』のタイトルをもじったものです。
本作には、音楽業界や当時のヒップホップ・シーンに対するチャック・Dの批判が盛り込まれており、「Here I Go」では当時のラップ・シーンへの不満をぶつけています。
また、「Swindler’s Lust」では音楽業界の商業主義を批判しています。
本作は発売に先駆けてアトミック・ポップのウェブサイトからインターネット経由でアルバム全編が配信されました。
メジャーなヒップホップ・アーティストがアルバム全編をインターネットで配信する先駆的な試みとしても注目された作品です。
Revolverlution
評価: 2.7
2002年に発表された7作目のスタジオ・アルバムで、新曲に加えて過去のライブ音源、リミックス、インタビュー、短い音声素材などを組み合わせた実験的な作品です。
そのため、アルバム全体として見ると、統一感がなく散漫な印象を受けます。
それでも、重厚なビートと攻撃的な楽曲も収録されており、パブリック・エネミーらしさは保たれています。
また、「Gotta Give the Peeps What They Need」や「Son of a Bush」、「Get Your Shit Together」などでは、社会や政治に対する鋭いメッセージを打ち出しています。
総じて、統一感のあるアルバムとして聴くよりも、新旧の楽曲や実験的な試みをまとめて楽しむことで、
2000年代に入ってもパブリック・エネミーらしい攻撃性と社会的メッセージを維持した作品として評価できます。
The Evil Empire of Everything
評価: 2.8
2012年に発表された11作目のスタジオ・アルバムで、前作『Most of My Heroes Still Don’t Appear on No Stamp』から、わずか数カ月後に発表された作品です。
そのため、チャック・Dは本作を『Most of My Heroes Still Don’t Appear on No Stamp』の「双子の兄弟」と表現しています。
しかし、前作とは内容が大きく異なり、前作が過去のスタイルを幅広く取り込んでいたのに対し、本作はより硬質で引き締まったサウンドに仕上がっています。
歌詞面では、これまでのパブリック・エネミーと同様に、人種差別や社会問題に対するメッセージが込められています。
特に「Beyond Trayvon」は、2012年に起きたトレイボン・マーティン射殺事件を題材にしており、緊張感のある内容が展開されています。
一方、音楽面では1960年代のソウルやファンクからの影響も感じられ、「…Everything」ではジェラルド・アルブライトらを迎え、重厚なソウル・ナンバーに仕上げています。
全体的に1980年代後半の全盛期のサウンドを追い求めるのではなく、2000年代のパブリック・エネミーをより硬質にしたような作品です。
What You Gonna Do When the Grid Goes Down?
評価: 2.9
2020年に発表された14作目のスタジオ・アルバムで、パブリック・エナミーにとって約20年ぶりとなるレコード・レーベル、デフ・ジャムへの復帰作です。
ジョージ・クリントン、ナズ、ランDMC、アイスT、パブリック・エナミーの過去作品にも関わったDJプレミアなど、多彩なゲストが参加しており、重厚なビートと攻撃的なサウンドを展開しています。
いつも通り、現代社会の混乱や政治、メディア、情報社会の問題を取り上げており、特に「When the Grid Goes Down…」や「State of the Union (STFU)」では、社会に対する強烈なメッセージが前面に出ています。
新鮮味には欠けますが、長年貫いてきたスタイルを現代的なサウンドに再構築したようなアルバムです。
Black Sky Over the Projects: Apartment 2025
評価: 3.0
2025年に発表された15作目のスタジオ・アルバムで、前作『Black Sky Over the Projects: Apartment 2025』から約5年ぶりに発表された新作です。
事前告知なしで突然発表され、当初はバンドキャンプ(自分の音楽やグッズをファンへ直接販売できるアメリカ発の音楽配信・販売プラットフォーム)で公開されました。
ロックやファンク、ソウルなどを取り入れており、オープニング・ナンバーの「Siick」では、ハードなギターとドラムを組み合わせたラップ・ロック的なサウンドで、社会問題や現代社会への危機感を打ち出しています。
また、日本語のMCが収録されていることも興味深いところです。
結成から長い年月を経て、熟練したヒップホップを聴かせてくれることに感謝したいアルバムです。
Muse Sick-n-Hour Mess Age
評価: 3.1
1994年に発表された5作目のスタジオ・アルバムで、これまでのサンプリングを中心とした音作りに加え、ファンクやソウル、レゲエ、ロックなどの要素を取り入れた作品です。
特に「Give It Up」ではソウル色の強いグルーヴを前面に出し、「What Kind of Power We Got?」ではジェームス・ブラウンの「Soul Power」をサンプリングして、ファンキーな要素を押し出しています。
このように音楽性の幅を広げた作品ですが、発売前から「時代遅れ」「勢いを失った」といった批判があり、発売後も過去の作品と比べて革新性や勢いに欠けるという評価が見られました。
確かに過去の作品と比較すると、パワーや攻撃性が影を潜めた印象を受けますが、一方で生演奏を取り入れたサウンドやファンク色の強いグルーヴなど、新たな方向性も打ち出しています。
批判的な意見がある中でも、初週に5万6,000枚を売り上げ、全米チャートで14位に初登場したことから、パブリック・エネミーの人気が衰えていなかったことが分かります。
How You Sell Soul to a Soulless People Who Sold Their Soul?
評価: 3.2
2007年に発表された9作目のスタジオ・アルバムで、パブリック・エネミー結成20周年という節目に制作された作品です。
1980年代後半から1990年代初頭の黄金期を意識したサウンドに回帰しており、全体的に重厚なビートを響かせています。
「Harder Than You Think」や「Black Is Back」、「Can You Hear Me Now」などの楽曲では勢いを取り戻し、社会や政治、商業主義、暴力などをテーマにしたメッセージ性も健在です。
特に「Harder Than You Think」は、パラリンピック中継のテーマ曲として使用されたこともあり、英国シングルチャートで4位を記録するヒットとなりました。
世間からも比較的評価が高く、久々にパブリック・エネミーの活力を感じられるアルバムです。
Most of My Heroes Still Don’t Appear on No Stamp
評価: 3.4
2012年に発表された10作目のスタジオ・アルバムで、アルバムタイトルは、1989年の代表曲「Fight the Power」の一節に由来しています。
タイトル通り、社会の中で十分に評価されていない人々や文化を、アルバム全体のテーマにしています。
サウンド面では、1980年代後半の全盛期を思わせる硬質なビートやサンプリングを取り入れながらも、比較的シンプルで引き締まった内容に仕上がっています。
特に「I Shall Not Be Moved」やタイトル曲では、チャックDのラップが前面に出ており、社会や政治に対するメッセージを強く打ち出しています。
また、本作にはDMCやブラザー・アリ、バンピー・ナックルズ、コルメガなども参加しています。
パブリック・エネミーは、1990年代後半から2000年代にかけて低迷期に入っていましたが、本作は、その低迷期から抜け出そうとしていることがうかがえる良作です。
Yo! Bum Rush the Show
評価: 3.5
1987年に発表された、パブリック・エナミーの記念すべきデビュー・アルバムです。
ラップを中心とした音楽ですが、バックには鋭いギターやノイズ、サンプリング、電子音などを大胆に取り入れ、ロックにも通じる力強いサウンドを作り上げています。
特にリック・ルービンによるプロデュースのもと、ギターを前面に押し出した重厚なサウンドと、緻密に組み立てられたループやサンプリングが融合しており、当時のヒップホップとしては非常に個性的な作品でした。
発売当時は後の作品ほど大きな注目を集めず、メインストリームのロックやR&Bからはほとんど無視されていましたが、批評家やヒップホップ・ファンからは高く評価されました。
ジャケットには、薄暗い地下室のような場所に集まるメンバーの姿が描かれており、パブリック・エナミーが持つ反体制的なイメージを象徴しています。
全米チャートでは125位を記録し、商業的には大きな成功とはいえませんでしたが、後にゴールド認定を受けるなど、長期的に評価を高めていきました。
現在では、パブリック・エナミーのその後の革新的な活動を理解するうえで重要なデビュー作として位置づけられています。

アポカリプス91 ~ Apocalypse 91… The Enemy Strikes Black
評価: 3.6
1991年に発表された4作目のスタジオ・アルバムで、パブリック・エネミーのシングルとして最大のヒットとなった「Can’t Truss It」が収録されています。
「Can’t Truss It」以外の注目曲として、アンスラックスと共演した「Bring tha Noize」も収録されています。
前作『Fear of a Black Planet』までのパワーあふれるヒップホップから音楽性が変化し、よりシンプルでスリム化されたような印象を受けます。
その背景には、過去4~5年間にわたって制作してきた全楽曲のディスクが盗まれてしまったことが挙げられます。
盗まれた楽曲を完全に復旧することは難しく、そのことによって「パブリック・エネミーの成長が阻害された」と、音楽プロデューサーのハンク・ショックリーは語っています。
そのため、本作ではサンプリング中心のサウンドから、生演奏の要素を取り入れたサウンドへと変化しています。
それでも、本作は全米チャート4位、全英チャート8位を記録しており、パブリック・エネミーが1990年代初頭に高い人気を誇っていたことが分かります。

パブリック・エナミーII ~ It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back

評価: 4.4
1988年に発表された、2作目のスタジオ・アルバムで、マーヴィン・ゲイの『What’s Going On』にも通じる強い社会批評性を持ったヒップホップを目指して制作されました。
そのため、社会や政治、人種差別などを題材にした鋭いメッセージが込められています。
サウンド面でも、大量のサンプリングやノイズ、ファンク、ロックなどを組み合わせた重厚で攻撃的に仕上げられています。
デビュー・アルバム『Yo! Bum Rush the Show』と比べてサウンドはよりテンポが速く重厚になり、パブリック・エナミーの持つ勢いとパワーが増しています。
特に「Bring the Noise」や、クラック・コカインの蔓延をゾンビになぞらえて描いた「Night of the Living Baseheads」などは、本作のパワーを感じさせる代表曲です。
「Bring the Noise」は1987年の映画『Less Than Zero』のサウンドトラックにも収録されています。
本作は商業的にも成功を収め、全米トップ・ブラック・アルバム・チャートでは1位を記録し、全米チャートには49週間ランクインしました。
このように本作はパブリック・エナミーの出世作であり、ヒップホップの歴史に残る名盤です。

Fear of a Black Planet

評価: 4.5
1990年に発表された3作目のスタジオ・アルバムで、前作『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』で確立したサンプリングを幾重にも重ねたサウンドをさらに発展させた作品です。
さまざまなリズムや多数のサンプル、ループなどを組み合わせた精巧なサウンド・コラージュを作り上げています。
ファンクやノイズ、さまざまな効果音なども取り入れた、緻密で情報量の多いサウンドが特徴です。
歌詞では、黒人コミュニティーにおける連帯やエンパワーメント、アフリカ系アメリカ人が直面する社会問題などを取り上げ、パブリック・エナミーらしい社会的・政治的なメッセージを強く打ち出しています。
その中でも、本作を代表する楽曲が「Fight the Power」です。
この曲は、1989年に映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』のために制作された楽曲で、ジェームス・ブラウンなどの曲をサンプリングしながら、力強いビートと政治的なメッセージを融合させています。
2021年には、ローリング・ストーン誌の「史上最高の500曲」で2位に選ばれました。
アルバムは全米チャートで10位、全英チャートで4位を記録し、商業的にも大きな成功を収め、1990年のヒップホップのメインストリームへの台頭に大きく貢献しました。
その他のアルバム
- 2006年に発表された、未発表曲やリミックス、過去にインターネットで公開された楽曲などを収録したコンピレーション的なアルバムです。
- 「Grand Theft Oil」や「Hell No, We Ain’t Allright」では、ジョージ・W・ブッシュ政権やイラク戦争、ハリケーン・カトリーナ後の社会状況などを題材に、パブリック・エナミーらしい政治的メッセージを強く打ち出しています。
- 寄せ集め的なアルバムですが、2000年代のパブリック・エナミーを知るうえで興味深い作品です。
Beats And Places
- 2006年に発表された本作は、パブリック・エナミーとラッパー兼プロデューサーのパリスによる共同制作作品で、パリスが全曲のプロデュースを担当し、チャック・Dのラップの多くもパリスが手掛けています
- 1980年代後半から1990年代初頭のハードコア・ヒップホップを意識した作りで、太いベース、硬いドラム、スクラッチなどを前面に出しています。
- 2000年代の社会問題に向き合い、パブリック・エナミーらしい政治的メッセージを取り入れた作品として評価できる1枚です。
Rebirth of a Nation
- 2020年に発表された、Enemy Radio名義のアルバムで、チャック・D、ロード、ジャヒ・トーマンを中心に制作された全10曲、約32分の作品です。
- 「2台のターンテーブルとマイク」というヒップホップのスタイルに、硬質なビートとスクラッチを軸にしたシンプルなサウンドが特徴です。
- ヒップホップ本来の表現力を前面に押し出した、硬派な内容の作品です。
Loud Is Not Enough
ライブ・アルバム
- 2005年に発表された、パブリック・エナミー初期のライブ映像・音源作品です。1987年11月にロンドンのハマースミス・オデオンで行われた公演を収録しています。
- 音質はあまり良くなく、粗さが目立ちますが、パブリック・エナミーがライブで強烈な存在感を放っていたことや、観客の熱狂ぶりは伝わってきます。
- パブリック・エナミーが黄金期へと突入する直前の姿を記録した貴重な作品であり、初期の勢いと緊張感を味わえるライブ作品です。
It Takes a Nation: The First London Invasion Tour 1987
- 2006年に発表された本作は、2003年にイギリス・マンチェスターで行われた「Revolverlution Tour」の模様を収録したライブ・アルバムです。
- CD2枚組で、「Shut ’Em Down」「Don’t Believe the Hype」「Rebel Without a Pause」「Fight the Power」など、パブリック・エナミーの代表曲を幅広く取り上げています。
- 比較的新しい楽曲と全盛期の代表曲が演奏されており、パブリック・エナミーのキャリアを振り返るような内容にもなっています。
MKL VF KWR – Revolverlution Tour Manchester UK 2003
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パブリック・エナミーのメンバー
パブリック・エナミーは、ラッパーのチャック・Dとフレイヴァー・フレイヴを中心に、1985年にアメリカ・ニューヨーク州で結成されました。
以下にチャック・Dとフレイヴァー・フレイヴを紹介します。
- チャック・D(ラッパー):
パブリック・エナミーの中心人物で、力強く低い声によるラップと社会的なメッセージを重視した楽曲で、パブリック・エナミーを牽引してきました。
単なるラッパーとしてだけでなく、作詞やプロデュースにも関わり、パブリック・エナミーの音楽的・思想的な方向性を形作ってきました。
1980年代後半から1990年代にかけて、ヒップホップの表現力を大きく広げたラップ界の重要人物の一人です。
- フレイヴァー・フレイヴ(ラッパー):
チャック・Dとは対照的な明るくユーモラスなキャラクターと独特のラップスタイルで、パブリック・エナミーの存在感を高めてきました。
ステージでは、大きな時計を首から下げ、特徴的なサングラスを身に着けた派手な衣装で登場することも多く、個性的なパフォーマンスでも注目を集めました。
チャック・Dが社会問題を正面から扱う硬派な役割を担う一方、フレイヴァー・フレイヴはユーモアやエンターテインメント性を加えることで、パブリック・エナミーの音楽に独特の個性を生み出しています。
まとめ
最後に、パブリック・エナミーのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | Fear of a Black Planet | 4.5 |
| 2位 | パブリック・エナミーII ~ It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back | 4.4 |
| 3位 | アポカリプス91 ~ Apocalypse 91… The Enemy Strikes Black | 3.6 |
| 4位 | Yo! Bum Rush the Show | 3.5 |
| 5位 | Most of My Heroes Still Don’t Appear on No Stamp | 3.4 |
| 6位 | How You Sell Soul to a Soulless People Who Sold Their Soul? | 3.2 |
| 7位 | Muse Sick-n-Hour Mess Age | 3.1 |
| 8位 | Black Sky Over the Projects: Apartment 2025 | 3.0 |
| 9位 | What You Gonna Do When the Grid Goes Down? | 2.9 |
| 10位 | The Evil Empire of Everything | 2.8 |
| 11位 | Revolverlution | 2.7 |
| 12位 | ポイズン ~ There’s a Poison Goin’ On | 2.6 |
| 13位 | Nothing Is Quick in the Desert | 2.5 |
| 14位 | Man Plans God Laughs | 2.4 |
| 15位 | New Whirl Odor | 2.3 |
パブリック・エナミーの私的なアルバム・ランキングを行ってきましたが、『Fear of a Black Planet』を1位、『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』を2位に挙げました。
この2枚は、3位以下の作品とは明確な差を感じるほど、圧倒的な存在感を持っています。
どちらもパブリック・エナミーの音楽的な革新性と強烈なメッセージ性が最も高いレベルで結び付いたアルバムでした。
一方で、3位以下のアルバムにも、それぞれ異なる魅力があり、初期の勢いを感じさせる作品から、時代に合わせてサウンドを変化させた作品、長年にわたる活動の中で培われた作品まで、アルバムごとに個性があります。
そのため、上記のランキングを参考に多くのパブリック・エネミーのアルバムに触れていただければと思います。
次回は、ロック界のレジェンド第40弾として、ラップとロックを融合した先駆け的存在として知られる、Run-D.M.Cの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。
