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Phil Collins(フィル・コリンズ)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Peter Gabriel(ピーター・ガブリエル)の全アルバム・ランキングを行いましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第29弾として、ピーター・ガブリエル脱退後のジェネシスを牽引したドラマー兼ボーカリストの Phil Collins(フィル・コリンズ)の全アルバムをランキング形式で紹介していきたいと思います。
フィル・コリンズは1970年、雑誌に掲載されていたドラマー募集の広告を見て、ジェネシスに加入しました。
ジェネシス加入当時は、ピーター・ガブリエルがバンドの絶対的存在であり、フィル・コリンズはドラムに専念していました。
しかし1975年にピーター・ガブリエルがジェネシスを脱退したことで、バンドは危機的な状況に直面します。
そこでフィル・コリンズがボーカルも担当するようになり、フィル・コリンズの持つポップスセンスによってジェネシスは危機を脱し、さらにファン層を広げていきました。
1980年代になると、ジェネシスの活動に加え、ソロ活動や他アーティスト作品のプロデュース、サイドバンドの結成など、多方面で活躍し、「世界で一番忙しい男」とも称されました。
そんなフィル・コリンズの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点はご了承ください。
フィル・コリンズのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
フィル・コリンズのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
フィル・コリンズ アルバムランキング
Both Sides
評価: 2.6
1993年に発売された5作目のソロ・アルバムで、フィル・コリンズが全楽器を演奏し、セルフ・プロデュースした作品です。
そのため、フィル・コリンズのアルバムの中でも特に内省的で、ソフトなAORを展開した内容となっています。
フィル・コリンズが全楽器を演奏しているという触れ込みから、「フィル・コリンズは、ドラムだけでなくマルチプレイヤーでもあったのか」と思わせますが、本作で聴けるギター音は、実際にはキーボードで演奏されたコンピューター音が使用されています。
全体的に静かな楽曲が多く、その分、これまでのポップなフィル・コリンズは影を潜め、大人のフィル・コリンズの音楽を堪能できます。
ポップス要素が薄れたことで、このアルバム以降、フィル・コリンズの勢いは次第に失われていきました。
それでも本作は、全英チャート1位、全米チャート13位と、十分なヒットを記録しています。
Dance into the Light
評価: 2.8
1996年に発売された6作目のソロ・アルバムで、前作「Both Sides」とは異なり、多くのミュージシャンが演奏に参加して制作された作品です。
フィル・コリンズが全楽器を1人で演奏した前作が、AOR路線の静かな作品だったのに対し、本作では「No Jacket Required」や「…But Seriously」のようにホーンセクションを復活させ、迫力のあるサウンドへと回帰しています。
しかし、以前のようなヒット性の高い楽曲は見当たらず、単調に感じられる曲が増えてしまったため、あまり魅力的な作品とは言えません。
それでも、アフリカのリズムを取り入れた「Lorenzo」や、トロピカルで能天気な「Wear My Hat」などには、目新しさを感じさせる部分があります。
本作からは5曲がシングルカットされましたが、いずれも大きなヒットには至らず、アルバム自体も全英チャート4位、全米チャート23位と、過去のフィル・コリンズのアルバムの中では最低の売上となってしまいました。
Testify
評価: 3.0
2002年に発売された7作目のソロ・アルバムで、グリーン・デイなどのプロデューサーとして知られるロブ・カヴァッロと共同プロデュースした作品です。
「Both Sides」のようなAORのアルバムですが、より穏やかで統一感のある内容に仕上がっています。
音楽評論家からはかなり酷評されたアルバムではありますが、個人的にはそれほど悪い作品だとは思えません。
確かに、1980年代のフィル・コリンズに見られたポップな音楽性はここにはなく、一般受けするアルバムではありません。
しかし、癒しを感じさせる楽曲が多く、穏やかに過ごしたい時に聴くのに適した作品です。
フィル・コリンズが商業的な成功を意識して本作を制作したのかは分かりませんが、売上は振るわず、全米チャート30位、全英チャート15位と、1980年代の勢いは失われてしまいました。
しかし、売上が悪かったことを理由に聴かないのは、もったいない一枚です。
Going Back
評価: 3.2
2010年に発売された8作目のソロ・アルバムで、フィル・コリンズのラスト・アルバムです。
前作「Testify」から8年ぶりに発表された本作は、全曲1960年代のモータウンやソウルのスタンダード曲をカバーした作品となっています。
比較的マイナーなソウル楽曲を中心に選曲されているのも特徴です。
フィル・コリンズは、スプリームスの「恋はあせらず」を1982年にカバーしてヒットさせていたことから、ソウル・ミュージックを好んでいることは知られていましたが、まさか全曲ソウルのカバー・アルバムを発表するとは、予想外でした。
フィル・コリンズ自身は本作の目的について、「何か新しい要素を加えることではなく、初めて聴いたときのサウンドと感情を再現することだ」と語っています。
そのため、フィル・コリンズ流のポップなアレンジは施されておらず、原曲を忠実に再現した内容となっています。
フィル・コリンズのポップな楽曲は収録されていないため、往年のソウルを好む人向けのアルバムと言えます。
このように聴く人を選ぶ作品ではありますが、久々の新作ということもあり、全英チャート1位を記録するヒット作となりました。
ちなみに、ジャケットに写っている少年は、13歳当時のフィル・コリンズです。
Hello, I Must Be Going! フィル・コリンズ 2:心の扉
評価: 3.4
1982年に発売された2作目のソロ・アルバムで、ジェネシスが活動休止中に制作された作品です。
前作「夜の囁き」は暗い楽曲が多かったのに対し、本作では明るい曲調の楽曲が増えています。
これは、妻アンドレアとの離婚後に、2番目の妻となるジル・タヴェルマンと出会ったことが大きく影響していると言われています。
このように、ソロ・アルバムは、フィル・コリンズの私生活が音楽に色濃く反映されているように感じられます。
本作では、前作ほどジェネシスとの音楽性の違いは見られず、サウンドもジェネシスに近いものとなっています。
特に「Do You Know, Do You Care?」には、後のジェネシスのアルバム「ジェネシス」の原型を感じさせる要素があります。
本作からは多くの楽曲がシングルカットされましたが、その中でもスプリームスのカヴァー曲「恋はあせらず」が、全英チャート1位、全米チャート10位を記録するヒットとなりました。
本作で、フィル・コリンズのソロ活動におけるポップスの音楽性が確立しました。

…But Seriously
評価: 3.8
1989年に発売された4作目のソロ・アルバムで、人種差別や政治問題などの社会問題をテーマにした作品です。
そのため、前作「No Jacket Required」のダンス・チューン中心のアルバムとは打って変わり、全体的に重厚でシリアスな雰囲気を持つ作品となっています。
それは、深刻な表情のフィル・コリンズを写したジャケット写真や、アルバムタイトルからも感じ取ることができます。
ただし、楽曲自体の曲調はそれほど暗くはなく、比較的明るめでポップな楽曲も多く収録されています。
EW&F(アース・ウィンド&ファイアー)を彷彿とさせるブラス・セクションを多用した「Hang in Long Enough」や、美しいメロディを持つバラード「Another Day in Paradise」といったヒット志向の楽曲もしっかりと収録されており、本作からは6曲がシングルカットされました。
また、「I Wish It Would Rain Down」ではエリック・クラプトンがギターで参加しており、クラプトンらしいブルージーなギター・プレイを聴くことができます。
前作が大ヒットを記録した作品でしたが、本作でもフィル・コリンズの勢いは衰えず、世界各国のチャートで1位を獲得し、イギリスでは1990年に最も売れたアルバムとなりました。

Face Value 夜の囁き
評価: 4.0
1981年に発売された、フィル・コリンズ初のソロ・アルバムです。
ジェネシスの活動と並行して制作された作品ですが、ジェネシスのアルバムとは異なり、フィル・コリンズの私生活をテーマにした内容となっています。
当時のフィル・コリンズは妻アンドレアと離婚しており、その影響もあって、暗い楽曲が多く収録されています。
しかしその一方で、EW&F(アース・ウィンド&ファイアー)のブラス・セクションを取り入れたポップな楽曲や、ピーター・ガブリエルを思わせるワールドワイドなリズムを取り入れた曲、さらにはビートルズのカバー曲なども収録されており、アルバム全体の曲調が単調にならないよう工夫されています。
そのため、最後まで飽きることなく聴くことができ、フィル・コリンズの音楽性の幅広さを感じられる作品です。
初のソロ・アルバムでありながら、全英チャート1位、全米チャート7位を記録する大ヒットとなりました。
1980年代のフィル・コリンズの黄金期の幕開けを告げるにふさわしい一枚です。

No Jacket Required フィル・コリンズIII
評価: 4.2
1985年に発売された3作目のソロ・アルバムで、フィル・コリンズのアルバムの中で最も売れた作品です。
フィル・コリンズのポップスが極まっており、きらきらしたシンセサイザー、ドラムマシーン、ホーンセクションの使用など、まさに1980年代のポップスを体現したアルバムとなっています。
アルバム発売当時のフィル・コリンズは、ジェネシスの活動やライブエイド出演、他アーティスト作品への参加、映画「カリブの熱い夜」の主題歌制作などで多忙を極めていました。
そのような状況下でも、本作は傑作であり、ダンス系の曲が多い中にも、「Long Long Way to Go」や「One More Night」のようなバラードを挟むことで、曲のメリハリをしっかりとつけています。
シングルカットされた4曲はいずれも大ヒットし、特に「Sussudio」と「One More Night」は全米チャート1位を記録しました。
アルバム自体も全米チャート1位、全英チャート1位を記録し、全世界で2000万枚以上を売り上げています。
1980年代のポップスがどのようなものだったのかを知りたい人には、本作は最適なアルバムです。
なお、アルバム名の「No Jacket Required」は、フィル・コリンズがラフな服装で入ったお店から入店を断られたことに腹を立てて名付けたものです。
いかにもフィル・コリンズらしいエピソードですね。
その他のアルバム
- 「…But Seriously」発表後に実施された「シリアスリー・ライブ!ワールドツアー」のコンサートから選曲された、フィル・コリンズ初の公式ライブ・アルバムです。
- 収録曲は「No Jacket Required」と「…But Seriously」からの選曲が中心ですが、フィル・コリンズが手がけたサウンドトラック曲や、フィリップ・ベイリーとの共作曲も演奏されています。
- 1980年代のフィル・コリンズを総括するようなアルバムで、スタジオ・アルバムの音を忠実に再現しているため、1980年代のフィル・コリンズのベスト・アルバムとして聴くのにも最適です。
Serious Hits… Live! シリアス・ヒッツ
- フィル・コリンズのシングル曲を集めた、2016年発売のコンピレーション・アルバムです。
- 1stアルバム「夜の囁き」からラスト・アルバム「ゴーイング・バック」までのシングルカット曲に加え、サウンドトラックのシングル曲や、フィリップ・ベイリーとの共作曲「Easy Lover」など、フィル・コリンズのヒット曲が詰まった一枚となっています。
- このアルバムを聴けば、フィル・コリンズの代表的なヒット曲をまとめて知ることができ、フィル・コリンズの音楽の基本を押さえることができます。
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フィル・コリンズの音楽
フィル・コリンズの音楽は、1980年代のポップスを牽引していたこともあり、キャッチーで親しみやすいポップスが特徴です。
1990年代に入ると、AOR路線へと転向し、1980年代のヒット志向のポップスとは異なる方向性になりましたが、駄作はなく、どれも良作の作品ばかりです。
また、1980年代に並行して活動していたジェネシスも、フィル・コリンズらしいポップスを展開しています。
もしフィル・コリンズの音楽を気に入ったなら、ぜひ1980年代のジェネシスの作品も聴いてもらえればと思っています。
フィル・コリンズのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
- Face Value 夜の囁き(1981年):中級者向け
- Hello, I Must Be Going! フィル・コリンズ 2:心の扉(1982年):初心者向け
- No Jacket Required フィル・コリンズIII(1985年):初心者向け
- …But Seriously(1989年):初心者向け
- Both Sides(1993年):上級者向け
- Dance into the Light(1996年):中級者向け
- Testify(2002年):上級者向け
- Going Back(2010年):上級者向け
まとめ
最後に、フィル・コリンズのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | No Jacket Required フィル・コリンズIII | 4.2 |
| 2位 | Face Value 夜の囁き | 4.0 |
| 3位 | …But Seriously | 3.8 |
| 4位 | Hello, I Must Be Going! フィル・コリンズ 2:心の扉 | 3.4 |
| 5位 | Going Back | 3.2 |
| 6位 | Testify | 3.0 |
| 7位 | Dance into the Light | 2.8 |
| 8位 | Both Sides | 2.6 |
フィル・コリンズの1980年代のヒット作を上位にランキングしました。
1位から3位のアルバムは、フィル・コリンズのポップスを知るには最適で、リアルタイムで聴いていた人にとっては、とても懐かしく感じるかと思います。
1980年代のフィル・コリンズは「世界で一番忙しい男」と言われるほどで、ラジオやテレビでフィル・コリンズの曲を聴かない日はほとんどないほど、絶大な人気を誇っていました。
現在のフィル・コリンズは持病の影響で音楽活動を休止していますが、これからも元気に過ごしてほしいと願っています。
次回は、ロック界のレジェンド第30弾として、アメリカの多才なミュージシャン プリンスの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。
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