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陰陽座 全アルバム ランキング
前回は、浜田麻里さんの全アルバム・ランキングを行いましたので、
今回は、浜田麻里さんと比較されることの多い黒猫が所属するバンド、陰陽座の全アルバムをランキング形式で紹介していきたいと思います。
陰陽座は、「妖怪ヘビーメタル」をコンセプトとした独特の世界観を持つバンドです。
一貫して和の要素を全面に押し出し、歌詞には古語や漢語を多用し、妖怪や日本の武将をテーマにした音楽を展開しています
メンバーは、瞬火、黒猫、招鬼、狩姦といった、本名を名乗らず、猫にちなんだ和風の名前を名乗っています。
また、メンバーは平安装束や袴などの和装で統一しており、日本の古風な雰囲気を徹底して表現しています。
陰陽座の音楽は基本的にヘビーメタルですが、その中に演歌の要素や日本的な美しいバラードが取り入れられており、和風ヘビーメタルという独自のスタイルが特徴です。
ボーカルは、瞬火と黒猫によるツインボーカルが多いですが、最近は黒猫を中心とした曲が主流となっています。
そんな陰陽座の名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点はご了承ください。
陰陽座のアルバムを聴いてみたいけれど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
陰陽座のアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
陰陽座 アルバムランキング
魑魅魍魎

評価: 2.7
2008年に発売された8作目のアルバムで、妖怪をテーマにした作品ですが、初期の陰陽座に見られたようなドロドロとした妖怪メタルの曲はなく、ポップな曲が多く収録されています。
前半は印象的な楽曲が少なく、物足りなさを感じますが、後半の「鬼一口」から一気に盛り上がります。
疾走感あふれる「鬼一口」、組曲に匹敵する大作「道成寺蛇ノ獄」、そしてバラード曲「鎮魂の歌」と、良曲が続いていきます。
ラストナンバーの「にょろにょろ」は、「舞いあがる」よりもさらにポップなアイドル路線の歌謡曲で、賛否が分かれる楽曲です。
全体としては無難な出来のアルバムですが、メタル路線を好む陰陽座ファンにとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
鳳翼麟瞳

評価: 2.8
2003年に発売された4作目のアルバムで、それまでの作品とは異なり、キャッチーでポップな楽曲が増えた作品です。
完成度は高いものの、ドロドロとした妖怪メタルの雰囲気が薄れたことで、賛否が分かれそうなアルバムとなっています。
瞬火のボーカルが減り、一般受けする黒猫のボーカルを前面に押し出しており、黒猫がメタル、バラード、アニメソング、ポップスと幅広いジャンルを自在に歌いこなす、優れたボーカリストであることが分かります。
シングルカットされた「焔之鳥~鳳翼天翔」や「妖花忍法帖」は、親しみやすいポップ寄りのメタルですが、それ以上にポップさが際立つのが、ラストナンバーの「舞いあがる」です。
この曲は、アニメソングやアイドルソングのような雰囲気で、やりすぎ感が否めず、問題作として扱われることもあります。
陰陽座にとっての転換点となるアルバムです。
迦陵頻伽

評価: 2.9
2016年に発売された13作目のアルバムで、陰陽座の円熟味を感じさせる作品です。
悪く言えばマンネリ化の印象も否めず、それを打破するためにシンフォニックの要素を取り入れるなど、試行錯誤しているようにも感じられます。
それでも、20年近くにわたってクオリティの高いアルバムを発表し続けている点は、陰陽座の凄さを物語っています。
「ろくろ首」「砂かけ婆」「人魚」など、妖怪をテーマにした楽曲が収録されていますが、初期のようなドロドロとした妖怪メタルではなく、ポップなヘビーメタルサウンドが中心となっています。
なかでも、「御前の瞳に羞いの砂」は、砂かけ婆をモチーフにしながらも独自に解釈した歌詞が魅力的で、本作のおすすめ曲のひとつです。
鬼哭転生

評価: 3.0
1999年に発売された陰陽座の記念すべきデビュー・アルバムです。
まだ荒削りな演奏や、黒猫のボーカルが100%発揮されていない部分もあり、完璧な作品とは言えませんが、「妖怪ヘビーメタル」というコンセプトを掲げた陰陽座独自の世界観は、この時点ですでに確立されています。
オープニング曲「眩暈坂」のイントロで響くヘビーなギターリフを聴いただけで、他のありきたりなヘビーメタルバンドとは一線を画すバンドであることが伝わってきます。
本作は瞬火の作曲による楽曲が多くを占めていますが、黒猫が手がけた「氷の楔」と「陰陽師」も強い存在感を放っています。
「氷の楔」は、和のテイストが満載の雪女をモチーフにした切ないバラード曲、「陰陽師」は、アニメソングを思わせるメロディック・スピードメタルで、どちらも陰陽座の代表曲となっています。
圧倒的な個性と世界観で、すごいバンドが登場してきたことを強く感じさせるアルバムです。
魔王戴天

評価: 3.1
2007年に発売された7作目のアルバムで、パワーメタルやスラッシュメタル系の楽曲が多くを占めており、「魔王戴天」というタイトルにふさわしい作品です。
全曲の作詞・作曲を瞬火が手がけているため、瞬火色の強いアルバムとなっており、瞬火と黒猫のボーカルはともに激しく、ヘビーメタル然とした力強さを見せています。
特に黒猫のボーカルは、低音のビブラートを効かせながら、ヘビーメタルのサウンドにもマッチした歌声を披露しています。
メロディアスな楽曲は減少していますが、唯一「接吻」は、哀愁漂うバラードであり、歌謡曲的な雰囲気も感じさせる、黒猫の美しい歌声が際立つ一曲です。
「キス」ではなく「接吻」という漢字表記の曲名にも、陰陽座らしさが感じられます。
本作は、陰陽座のアルバムの中で最も売り上げの多かった作品でもあります。
雷神創世

評価: 3.2
2014年に発売された12作目のアルバムで、「風神界逅」と2枚同時にリリースされました。
「風神界逅」がメロディアスでポップな楽曲が中心であるのに対し、本作は雷をテーマに制作されており、ハードなメタル曲が多く収録されています。
どちらのアルバムも黒猫のボーカルが中心となっていますが、特に本作はメタル色が強いため、瞬火のボーカル曲をもう少し収録してほしかったと感じる部分もあります。
演歌の要素を感じさせる「夜歩き骨牡丹」「天狗笑い」や、ピアノと黒猫の歌声が美しいバラード「蜩」など、メタル曲とは異なる趣の楽曲も収録されています。
メタル路線の陰陽座が好みの人には、「風神界逅」よりも本作の方が適しています。
風神界逅

評価: 3.3
2014年に発売された11作目のアルバムで、「雷神創世」と2枚同時にリリースされました。
「雷神創世」がハードなメタル曲を中心としていたのに対し、本作はアルバム名の通り、風を感じさせる爽やかでキャッチーな楽曲が多く収録されています。
オープニングナンバーのインストゥルメンタル曲「風神」から、爽やかな世界観が表現されています。
全体的にメロディアスな楽曲が多いものの、決してソフトになったわけではなく、疾風や暴風を思わせるような激しいハードナンバーも含まれています。
「雷神創世」はメタル路線の陰陽座が好きな人向けのアルバムでしたが、本作はポップ寄りの楽曲を好む人にも、メタル路線を好む人にも楽しめる、バランスの取れたアルバムです。
龍凰童子

評価: 3.4
2023年に発売された15作目のアルバムで、前作「覇道明王」から4年半ぶりのリリースとなる作品です。
2020年2月のツアー中に黒猫が突発性難聴を発症し、陰陽座の活動は一時休止されていましたが、黒猫は見事に復帰し、待望の新作アルバムを発表しました。
黒猫の病気からの復帰後のアルバムということで、ボーカルに不安もありましたが、その心配を吹き飛ばす歌唱力を披露しており、以前よりもパワーアップした印象を受けます。
メタル路線の演奏と黒猫のメロディアスなボーカルが聴きどころですが、何より、陰陽座が活動を再開し、新作を発表できたことに感謝したい作品です。
金剛九尾

評価: 3.5
2009年に発売された9作目のアルバムで、9本の尾を持つキツネの妖怪「九尾の狐」をモチーフにした作品です。
これまでのアルバムではオープニングナンバーは疾走曲が定番でしたが、本作のオープニング曲「獏」は、キラキラとした爽やかな楽曲で、従来のアルバムとは異なる印象を受けます。
また、泣きのブルース調のギターが聴ける「挽歌」など、新たな試みの楽曲も収録されています。
新しい陰陽座の側面を感じさせる一方で、ヘビーメタルの疾走曲「孔雀忍法帖」や組曲「九尾」、お祭りソング「喰らいあう」などは、これまでの陰陽座の集大成とも言える楽曲です。
全体的にポップな作風で、ヘビーメタルが苦手な人でも問題なく楽しめるアルバムとなっています。
吟澪御前

評価: 3.55
2025年に発売された16作目のアルバムで、アルバム名の「吟澪御前」は「吟ずることを己の澪とする強力な鬼」という意味を持っています。
鬼のようなヘビーメタル曲が並ぶ中にポップな楽曲も散りばめられており、バランスの良い作品となっています。
例えば、J-Popのようなポップなサビを持つ「誰がために釜は鳴る」の後に、デスメタルのようにヘビーな「星熊童子」が続く構成からも、バランスの良さがうかがえます。
また、組曲3部作「鈴鹿御前 -鬼式」「大嶽丸」「鈴鹿御前 -神式」や、美しい黒猫のバラード「地獄」、忍法帖シリーズの「紫苑忍法帖」といった陰陽座の定番スタイルの楽曲も収録されており、陰陽座の集大成のような印象を受けます。
本作も黒猫のボーカルを中心としており、黒猫の魅力的な歌声を存分に味わうことができます。
覇道明王

評価: 3.6
2018年に発売された14作目のアルバムで、ここ最近の作品の中では最もハードで、パワーメタル色が強いアルバムです。
アルバム名や真っ黒なジャケットからも、メタル路線であることがうかがえます。
全曲の作詞・作曲を瞬火が手がけているため、瞬火色の強い作品ですが、瞬火のボーカルは少なく、ほとんどの曲を黒猫が歌っています。
全曲ヘビーな楽曲で構成されているため、欲を言えば1曲はバラードを入れてほしかったところですが、ヘビーメタルのアルバムとしてはパワフルで非常に完成度の高い作品です。
ただし万人受けする内容ではないため、ポップ寄りの陰陽座を好む人には向かないアルバムです。
次は、5位 → 1位 です。
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