Megadeth(メガデス) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第7位
The System Has Failed

ken
前作「The World Needs a Hero」よりも迫力が増し、昔のスラッシュなメガデスが戻ってきたな。
kat
単なる原点回帰のアルバムではなく、メロディアスさが加わったスラッシュ・メタルのアルバムだね。

評価: 3.3

2004年発売の10枚目のアルバムで、元々は、デイヴ・ムステインのソロ・アルバムとして制作していましたが、

レコード会社の意向によりメガデス名義で発売されたアルバムです。

初期のアルバム「Killing Is My Business… and Business Is Good!」と「Peace Sells… But Who’s Buying?」に参加していたギタリスト クリス・ポーランドが復帰しています。

これまでのメガデスの集大成のようなアルバムで、昔のインテレクチュアル・スラッシュに、メロディアスを加えたような作品です。

「リスク」でガッカリしてしまった昔のメガデス・ファンも納得できるアルバムです。

第6位
So Far, So Good… So What!

ken
複雑なギター・リフが攻撃的で、狂気に満ちているな。デイヴ・ムステインのボーカルの迫力が増してきたな。
kat
このアルバムが制作された時は、デイヴ・ムステインは、麻薬中毒に陥っており、そのため、狂気に満ちているアルバムになっているね。

評価: 3.4

1988年発売の3枚目のアルバムで、ギターのクリス・ポーランドとドラムのガル・サミュエルソンが解雇され、ジェフ・ヤングとチャック・ビーラーが参加したアルバムです。

セックス・ピストルズのカバー曲「Anarchy in the U.K.」や、バスの事故で亡くなったメタリカのクリフ・バートンに捧げた曲「In My Darkest Hour」が収録されています。

ポップさが出てきていますが、以前のパワーが落ちたわけではなく、今までのメガデスらしい複雑な構成の狂気に満ちた曲が多く収録されています。

メガデス初の全米トップ40入りを果たしました。

第5位
Dystopia

ken
前作「Super Collider」は、「リスク」のサウンドに近かったが、このアルバムは、質の高いメタル・アルバムに仕上がったな。
kat
メガデスは、質の高いアルバムを、2年おきにコンスタントに発表し続けていることが凄いね。

評価: 3.5

2016年発売の15枚目のアルバムで、ブラジルのメタル・バンドAngraのギタリスト キコ・ルーレイロが、全面的に参加しています。

そのためか、このアルバムは、技巧的なメタル曲が多く収録されています。

アルバム名にもなっている「Dystopia」は、「Rust in Peace」の収録曲「Hangar 18」を彷彿させる曲で、メガデスに求めていたサウンドが蘇ってきました。

コンスタントに新作を発売しているにも関わらず、質の高い曲が多く、ムステインの才能を再認識させてくれるアルバムです。

第4位
The Sick, the Dying… and the Dead!

ken
完全にスラッシュ・メタルに原点回帰し、後期メガデスのアルバムの中では、最高傑作のアルバムだな。
kat
前作「Dystopia」の延長線上のアルバムで、「Dystopia」よりも更にスラッシュ・メタルしているアルバムだね。

評価: 3.6

2022年発売の16枚目のアルバムで、前作「Dystopia」から6年ぶりに発表されたアルバムです。

この間に、コロナがあったり、ムステインが咽頭がんの発症があったり、ベーシストのデイヴィッド・エレフソンが解雇されたりと色々ありましたが、素晴らしいアルバムを制作してくれました。

前作「Dystopia」と同様、ギターは、Angraのギタリスト キコ・ルーレイロが担当しています。

マーティ・フリードマンがいた時代を第1期黄金メンバだったとすると、本作の参加メンバは、第2期黄金メンバだと感じさせるほど、演奏が充実しています。

80年代のスラッシュ・メタルを彷彿させるアルバムです。


Endgame

ken
このアルバムは、全編スラッシュ・メタルしていて、往年のメガデス・ファンにも納得できるアルバムだな。
kat
迫力のあるスラッシュ・メタルが戻ってきて、完全にスラッシュ・メタルのメガデスが復活したアルバムだね。

評価: 3.8

2009年発売の12枚目のアルバムで、「もうメガデスはダメだと思っている連中も注目せずにはいられないレコードになる」とデイヴ・ムステインが語っているように、

攻撃的でメロディアスなアルバムです。

オープニングの「Dialectic Chaos」から「This Day We Fight!」の流れは、過去最高と思えるほどのスピード感と攻撃力があります。

本作のギタリストであるクリス・ブロデリックは、デイヴ・ムステインが、「歴代のメガデスのギタリストでもっとも素晴らしいギタリスト」と称賛している通り、

素晴らしい仕事をしています。

捨て曲がなく、「リスク」でメガデスに失望した人には、ぜひ聞いてもらいたいアルバムです。

スラッシュ・メタルのメガデスが、完全復活しました。


Peace Sells… But Who’s Buying?

ken
このアルバムから、メガデスの本領が発揮されてきたな。オープニング・ナンバーから、複雑なギターのリフが絡み合って、そのザクザク感がたまらないな。
kat
スラッシュ・メタルの名盤として紹介されることが多いアルバムだね。メガデスが、インテレクチュアル・スラッシュと呼ばれている理由が、このアルバムで、よく分かるね。

評価: 4.0

1986年発売のセカンド・アルバムで、メジャーなキャピトル・レコードへの移籍第1弾のアルバムです。

攻撃的な複雑な構成の曲が多く、特に、「Wake Up Dead」と「Peace Sells」は、メガデスの代表曲でもあり、独特の変態リフが聞けます。

前作のデビュー・アルバムに引き続き、ギターは、元ジャズ系のギタリスト クリス・ポーランドですが、デイヴ・ムステインとの対立で、本作を最後に脱退してしまいます。

メガデスのアルバムの中でも上位に位置付けられるアルバムで、最もスラッシュ・メタルしているアルバムです。


Rust in Peace

ken
これぞメガデスの最高傑作だな。オープニング・ナンバーの「Holy Wars… The Punishment Due」から、飛ばしまくっているな。
kat
メガデスだけではなく、全メタルのアルバムの中でも名盤に位置付けられるアルバムだね。サード・アルバムまでのとっつきにくさがなくなり、分かりやすい曲が増えたね。

評価: 4.5

1990年発売の4枚目のアルバムで、ギターにマーティ・フリードマン、ドラムにニック・メンザを迎え入れ、黄金期メンバによって制作された最初のアルバムです。

今までのメガデス特有の変態リフは影を潜め、分かりやすい曲が多くなりました。

リズム隊も素晴らしく、マーティ・フリードマンとニック・メンザの参加が功を制しています。

今までの攻撃性に、テクニカルさやメロディの良さが加わり、最高のスラッシュメタル・アルバムになりました。

マーティ・フリードマンの攻撃的な怒涛のギター・プレイに圧巻されます。

メタルの名盤に値する作品です。

その他のアルバム

    Hidden Treasures

  • 4度目の来日公演を記念して、1995年に発売された企画アルバムです。アルバム名の通り、「隠れた宝」を感じさせる作品で、映画のサントラや、シングルのB面に収められた曲、カヴァー曲などを集めたアルバムです。
  • カヴァー曲では、ブラック・サバスや、セックス・ピストルズ、アリス・クーパーの曲が収録されています。企画物ではありますが、メガデス・ファンであれば、一聴の価値がある充実したアルバムです。
    Live Trax

  • 1997年の来日公演を記念して発売されたミニ・ライブアルバムです。1997年6月のフェニックス公演の中から6曲が選曲されています。
  • 今では、貴重なマーティ・フリードマンとニック・メンザが出演しているライブ音源であるため、マーティ・フリードマン時代のメガデスが好きな人には必聴のアルバムです。残念な点は、もう少し収録曲を増やして欲しかったことです。
    Rude Awakening

  • 「The World Needs a Hero」リリース後の2001年アリゾナ公演のライブ・アルバムです。ギターは、「The World Needs a Hero」に参加していたアル・ピトレリで、メガデスの歴代ギタリストの中では、マイナーな存在ですが、ムステインとのツインギターは、なかなかの迫力があります。
  • 「The World Needs a Hero」の曲に偏っておらず、ベストアルバムと言ってもいい選曲がされています。おすすめは、「Cryptic Writings」収録の「She-Wolf」で、スタジオ・アルバムでは聞けない迫力があります。
    That One Night: Live in Buenos Aires

  • 「The System Has Failed」リリース後の2005年アルゼンチンでのライブ音源のアルバムです。大歓声の中でも、録音状態の良いアルバムです。
  • ムステインがメガデスとしてのバンドの継続を決意したことで有名なライブです。メガデスの中では地味な存在だったドローヴァー兄弟が参加していますが、迫力のある演奏をしています。


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メガデスのメンバ

メガデスは、デイヴ・ムステインのワンマン・バンドに近く、デイヴ・ムステインが問題行動の多い人であったため、周辺とのトラブルが絶えず、メンバの入れ替わりが激しいバンドです。

メガデスで活躍した主要なメンバを以下に紹介します。

  • デイヴ・ムステイン(ボーカル、ギター担当)
    メタリカのオリジナル・メンバでしたが、メタリカのメンバとのトラブルで、メタリカのファースト・アルバム レコーディング時に解雇されてしまいます。
    メタリカを見返すために、メガデスを結成することになりますが、仮にメタリカに残っていた場合、メタリカはどんな音楽に変化していったのか見てみたかった気もします。
    メガデスでは、ボーカル兼ギター担当で、元々ギタリストであったため、ギタリストとしての実力は折紙付です。
  • クリス・ポーランド(ギター担当)
    メガデスのオリジナル・メンバで、1stアルバム「Killing Is My Business… and Business Is Good!」、2ndアルバム「Peace Sells… But Who’s Buying?」と、「The System Has Failed」に参加しています。
    元々、ジャズ・ギタリストであったことから、即興的なフレーズを得意としています。
  • マーティ・フリードマン(ギター担当)
    メガデスの黄金期のギタリストで、メガデスでは、4枚目のアルバム「Rust in Peace」から、8枚目のアルバム「Risk」まで参加しています。
    日本の音楽に興味を持ち、日本語もしゃべれる、ちょっと変わったアメリカ人です。
    日本では、タモリ倶楽部や、Rock FuijiyamaなどのTV番組に出演し、タレントとして活躍していますので、テレビで見たことがある人は多いのではないでしょうか。
  • キコ・ルーレイロ(ギター担当)
    現在のメガデスの正式メンバで、ブラジル出身のギタリストです。
    メガデスよりも、ブラジルのメタル・バンド アングラでの活躍の方が有名な人です。
    メタルだけではなく、クラシックの知識も豊富で、ボサノヴァやジャズなどの演奏にも長けています。
    メガデスのアルバムでは、「Dystopia」と「The Sick, the Dying… and the Dead!」に参加しています。
  • デイヴィッド・エレフソン(ベース担当)
    メガデスのオリジナル・メンバーで、メンバ交代の激しいメガデスの中では、不動のベーシストでした。
    デイヴ・ムステイン以外では、最も多くのメガデスのアルバムに参加しています。
    しかし、2021年に若い女性ファンとのプライベートな動画が流出してしまったために、メガデスを解雇されてしまいました。
  • ニック・メンザ(ドラム担当)
    マーティ・フリードマンと同様、メガデスの黄金期のドラマーで、「Rust in Peace」から、「Risk」までのアルバムに参加しています。
    1998年に重度の膝の故障により、メガデスを解雇されてしまいます。
    2016年に心臓発作で、他界しました。

メガデスの音楽

メガデスは、大きく、スラッシュ・メタルのハード系なアルバムと、メロディアスなロック系のアルバムに、分けられます。

メロディアスなロック系のアルバムは、往年のメガデス・ファンには、不評のアルバムですが、メタルのサウンドに慣れていない人には、ロック系のアルバムから聞いていった方が、馴染みやすいかと思います。

スラッシュ・メタルのハード系なアルバムは、ノリノリの疾走曲が多いため、メタル・ファンには、ヘッドバンキングしたくなること請け合いです。

各区分けのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【スラッシュ・メタルのアルバム】

  • Killing Is My Business… and Business Is Good!(1985年):上級者向け
  • Peace Sells… But Who’s Buying?(1986年):初心者向け
  • So Far, So Good… So What!(1988年):中級者向け
  • Rust in Peace(1990年):初心者向け

【ロック系のアルバム】

  • Countdown to Extinction(1992年):中級者向け
  • Youthanasia(1994年):初心者向け
  • Cryptic Writings(1997年):中級者向け
  • Risk(1999年):初心者向け

【スラッシュ・メタル回帰のアルバム】

  • The World Needs a Hero(2001年):上級者向け
  • The System Has Failed(2004年):初心者向け
  • United Abominations(2007年):中級者向け
  • Endgame(2009年):初心者向け
  • Th1rt3en(2013年):上級者向け
  • Super Collider(2009年):上級者向け
  • Dystopia(2016年):初心者向け
  • The Sick, the Dying… and the Dead!(2022年):初心者向け

まとめ

最後に、メガデスのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Rust in Peace 4.5
2位Peace Sells… But Who’s Buying? 4.0
3位Endgame 3.8
4位The Sick, the Dying… and the Dead! 3.6
5位Dystopia 3.5
6位So Far, So Good… So What! 3.4
7位The System Has Failed 3.3
8位Youthanasia 3.2
9位Killing Is My Business… and Business Is Good! 3.1
10位Countdown to Extinction 3.0
11位Th1rt3en 2.9
12位United Abominations 2.8
13位Cryptic Writings 2.7
14位Super Collider 2.6
15位The World Needs a Hero 2.5
16位Risk 2.4

メガデスのアルバムは、スラッシュ・メタル → グルーヴ → スラッシュ・メタル回帰と、サウンドを変化させてきました。

それは、メタリカのアルバムのサウンドの変化に似ていることから、メタリカの二番煎じのイメージを持っていました。

しかし、今回、メガデスの全アルバムを聞き直してみて、新作の発表が少ないメタリカよりも、質の高い新作を発表し続けているメガデスの方が、上をいっているように感じました。

これからも、ムステインが健康でいる限り、新作を発表し続けると思いますので、楽しみに待っていたいと思います。

次回は、スラッシュ・メタルから離れて、アメリカのハード・ロック・バンド エアロスミスの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

メガデスのグッズ紹介

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