Megadeth(メガデス) 全アルバム ランキング
前回は、メタル・マスター Metallica(メタリカ)の全アルバムランキングをしましたので、今回は、4大スラッシュ・メタルの一角である Megadeth(メガデス)の全アルバムランキングをしていきたいと思います。
Megadeth(メガデス)のボーカル デイヴ・ムステインは、デビュー前のメタリカに在籍していましたが、過度な飲酒や暴力などにより、メタリカを解雇されてしまいます。
その後、メガデスを結成しますが、デビューアルバムは、高い評価を得られずも、セカンド・アルバムがヒットし、頭角を表して行きます。
サウンドが、メタリカに似ていることから、メタリカの二番煎じのイメージが強いですが、メタリカに劣らず、迫力のあるアルバムを多数発表しています。
現在までに、16枚のスタジオ・アルバムを発表していますが、その中で、「RUST IN PEACE」〜「Risk」に参加しているギタリストのマーティ・フリードマンは、日本の音楽に興味を持ち、日本語もしゃべれる ちょっと変わったアメリカ人です。
タモリ倶楽部や、Rock FuijiyamaなどのTV番組にも出演していました。
そんなメガデスの全アルバムの紹介と評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
メガデスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、メガデスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
メガデス アルバムランキング
Risk

評価: 2.4
1999年発売の8枚目のアルバムで、メロディアス、歌志向の究極版であり、メガデスのアルバムの中で、一番の問題作です。アルバム名が示している通り、メガデスにとっては、リスクのある作品になりました。メガデスだと思わず聞けば、メロディアスで聞きやすく良作だとは思いますが、メガデスにこのようなサウンドを求めている人はほとんどいないのではないでしょうか。メタルですら無くなってしまい、単なるロック・アルバムになってしまいました。マーティ・フリードマンのギター・ソロをほとんど聞くことができず、結局、マーティ・フリードマンは、このサウンドに嫌気がさし、メガデスを脱退してしまいました。
The World Needs a Hero

評価: 2.5
2001年発売の9枚目のアルバムで、前作「リスク」の評判が悪かったことを反省したのか、このアルバムは、昔のスラッシュ・メタルのサウンドに近くなりました。しかし、インパクトが弱いことや良いリフがないなどの理由で、評判が良くなく、メガデスのアルバムの中では、ほとんど話題にあがらないアルバムです。しかし、最初はインパクトが弱いと思いましたが、何回か聞いているうちに、そのインパクトの弱さが心地よく感じてきたため、スルメ的なアルバムだと思ってます。前作「リスク」で脱退してしまったマーティ・フリードマンに代わり、「エイジア」や「サヴァタージ」に在籍していたアル・ピトレリが参加しています。
Super Collider

評価: 2.6
2013年発売の14枚目のアルバムで、新たに、ユニバーサルレーベルであるトレードクラフトからリリースされた最初のアルバムです。先行シングル曲「Super Collider」や「The Blackest Crow」は、「Risk」に近いサウンドですが、「Kingmaker」「Don’t Turn Your Back…」のように、疾走曲も収録されており、「Risk」とはまた違ったアルバムです。特に、Disturbedのボーカリスト デヴィッド・ドレイマンがゲスト参加している「Dance in the Rain」は、複雑な構成を持つ勢いのあるメガデスらしい曲で、このアルバムの中で、一番のおすすめ曲です。
Cryptic Writings

評価: 2.7
1997年発売の7枚目のアルバムで、発売当初は「スラッシュのメガデスが戻ってきた」と言われていたらしいですが、それほどスラッシュ回帰したアルバムではなく、メロディアスな曲が多くを占めています。スピード感のある曲は、「The Disintegrators」「She-Wolf」「Vortex」「FFF」くらいしかありませんが、それでも、「She-Wolf」は、メガデスの楽曲の中でも、名曲に値する作品です。「Trust」「Almost Honest」などの歌志向の強い曲は、新鮮ではありますが、途中でダレてしまうのも事実です。新しいメガデスと昔のメガデスが同居したメリハリの効いたアルバムです。
United Abominations

評価: 2.8
2007年発売の11枚目のアルバムで、前作「The System Has Failed」の延長線上のようなサウンドで、メタルしているアルバムです。1曲目〜3曲目が、疾走感溢れるスラッシュ系の曲で、それ以降の曲が、ミドルテンポのグルーヴ感のある曲で構成されています。そのため、昔のメガデスのスラッシュ・メタルが好きな人には、4曲目以降、物足りなさを感じるかもしれません。ギターとドラムに、ほとんど無名だったグレン・ドローヴァーとショーン・ドローヴァーが参加しています。面白いところでは、レッド・ツェッペリンの「Out on the Tiles」をカバーしたり、「Youthanasia」に収録されていた「À tout le monde」を、セルフ・カバーしています。
Th1rt3en

評価: 2.9
2011年発売の13枚目のアルバムで、アルバム名も「サーティーン」、収録曲も13曲と、13づくめのアルバムです。オープニングの「Sudden Death」と「Public Enemy No.1」のリフが目新しいさを感じましたが、それ以外の曲は、ミドル・テンポの無難な曲が多いアルバムです。無理矢理13曲収録した感は否めず、マーティ・フリードマンがいた時代に作られた「New World Order」と「Millennium of the Blind」の2曲が、再録音されています。メガデスのアルバムの中では、無難で安心して聞けるアルバムです。
Countdown to Extinction

評価: 3.0
1992年発売の5枚目のアルバムで、メタリカが、スラッシュ・メタルを辞めてしまったのと同様、メガデスもこのアルバムから脱スラッシュを目指すようになります。ほとんどの曲がミドル・テンポで、スピードよりもグルーヴ感を重視したアルバムです。メガデス初の全米トップ10入りしたアルバムであることから、このアルバムを最高傑作と評する人もいますが、スラッシュ・メタル感がなくなってしまったため、昔からのメガデス・ファンには、不評なアルバムでもあります。このアルバム以降は、更にメタルさもなくなりロック寄りのアルバムを制作していくことになります。
Killing Is My Business… and Business Is Good!

評価: 3.1
1985年発売のデビューアルバムで、発売当時は、録音状態が最悪で、そのためか、世間的に評価が低かったアルバムです。しかし、収録曲は、スピード感あふれる攻撃的なスラッシュ・メタルばかりで、オープニングの悲しげなピアノから、一気に高速のスラッシュ・メタルが展開されていきます。ラスト・ナンバー「Mechanix」は、メタリカ時代にデイヴ・ムステインが書いた曲で、メタリカのデビュー・アルバムにも収録されています。(メタリカのほうは、「The Four Horsemen」という曲名に変更されています)ジャケットやアルバム名からも、狂気さが表れており、スラッシュ・メタル好きにはたまらないアルバムです。音が改善されているリマスター版を聞くことをおすすめします。
Youthanasia

評価: 3.2
1994年発売の6枚目のアルバムで、前作「Countdown to Extinction」のサウンドを、更にメロディアスにしたようなアルバムです。今では、発禁になりそうなジャケットも印象的です。「ドコドコドコドコドコドコ♪」の始まりが印象的な「Reckoning Day」や、ザクザクのギター・リフの「Train of Consequences」「The Killing Road」、哀愁のあるバラード曲「À tout le monde」など、バラエティー豊かなアルバムです。全体的にキャッチーな曲が多く、メタルが苦手な人でも聞きやすいアルバムです。前作「Countdown to Extinction」に引き続き、アメリカのBillboard 200でトップ5入りを果たしています。
次は、7位 → 1位 です。
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